「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート33(追記・訂正あり)

 パート32の続き。

■異論なし、その通りだ

myosida吉田正
 橋下市長を批判するのに「将軍様」とか「北朝鮮と同じ」とかいうのはやめてほしい。金正恩体制を批判するなら別にすればいいわけで、暗に民族差別にのっかって「独裁批判」するなら、橋下氏がやってるマイノリティいじめと同じじゃないか。

 その通り。どこかの国の人間が自国の独裁的政治家を批判するのに「あいつは橋下そっくり」といったら日本人としてどう思うかってことだ。不愉快だろ。自分がされて不愉快なことはすべきじゃない。まして在日が日本で置かれてる立場考えたらそんな発言は差別への荷担だ。


id:motorunder氏のツイッターにコメント(2011年12/28分、氏のリツィートしたものも含む)

novlunoさつき
motogaoがリツイート
暴力やめろ踏んでる足をどかせ声を聞け、っていう最低限のことするだけでこれだけ時間、体力、精神力つかうのに、差別への抗議もしつつ、学校、銀行、医療、福祉、法的サポートほかあらゆる社会的資源を自分たちの手で作ってきた在日朝鮮人ほんとにすごい&そうせざるを得ない状況作ってきた日本社会の厳しさパネェ!

特に付け加えることもない。全く同感。

asianstar555玄海
motogaoがリツイート
 大阪府がいきなり補助金をカットしたので、この年末、朝鮮学校、特に小規模の学校では先生方の給料が支払えないそうです。大阪府の狙いはそこですか?サンタさんでもタイガーマスクでも伊達直人でも良いので助けてあげて下さい。ちなみに私も月収の5%程度の寄付を考えています。

これを見た人は是非拡散希望。俺はどうしようか?。寄附することが筋だが、貧乏人だしな。「ドラえもん募金」(http://www.tv-asahi.co.jp/doraemonbokin/)的な信頼できそうな物があれば気軽に寄附できるが。
なお、この悲劇(補助金カット)は今後、大阪府内及び大阪市内の福祉、教育、文化団体などが味わう羽目となるだろう。あいつが府知事時代も、確かオーケストラなどが補助金カットで酷い目にあったと聞いている。あんなバカを支持する愚民と、「北朝鮮の官製報道を笑えないレベルのおべんちゃらをするマスゴミ」は死ねと言いたい。

motogaoモトガオ
思考実験クイズです。韓国で大統領が死去したので、韓国政府はあらゆる国から弔問客を受け入れると発表しました。ところが北朝鮮は国内の弔問希望者の訪問を制限し、追悼集会すら法律違反だと許可せず、韓国政府の弔問受け入れ表明は対北工作だと非難する始末です。あなたはどう思いますか?

 
 うまい、座布団一枚と言いたい。「思考実験クイズ」という言葉と、「最近、金正日総書記がなくなった」と言うニュースから分かったと思うが、これは「北朝鮮」と「韓国」が逆になっている。法律違反とは韓国の国家保安法違反だ。
で、韓国がやってることが問題ないなら、北朝鮮が同じ事をやっても問題ないよね、と言う皮肉だ。
バカは違うと言い出すのだろうが。

motogaoモトガオ
@cyunchol 何で民主党が選ぶ公安委員長と拉致問題担当相は毎回ロクでもないのか、内部人事の力学について真面目に考える必要がありそうですね。

id:motorunder氏、岡崎トミ子のことも忘れないでください。絶賛する気もないですが、松原や山岡と一緒にするのはやはり失礼でしょう。まあ、公安委員長と拉致担当相でまともなのは彼女だけですけど。


■河信基氏のツイッター&ブログにコメント(12/28〜1/19分)

http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/43728791.html
金正恩は改革開放志向(中)
 金正恩新体制の方向性がほぼ見えてきた。北朝鮮最高の理論ブレーンである楊亨燮(ヤン・ヒョンソプ)最高人民会議常任委副委員長・党政治局員が「金正恩党軍事委副委員長は中国などの経済改革の事例を見ている。知識基盤経済に集中している」と述べたが、改革開放の予告と読める。
 金正日総書記死亡後、北当局者として16日に初めてAP通信のインタビューに応えたものであるが、ヤン副委員長は新体制を支える党元老の一人

 この読みが正しければ大変いいことだがどうだろうか。

金正恩金日成*1労働党中心の統治スタイルを徐々に回復していくだろう。事実上の党軍事委員会委員長はその第一歩。

明けましておめでとうございます。早速ながら、昨年暮30日の、17年ぶりの労働党政治局会議に注目。パーティー政治から党政治復活の傾向があらわに。

河氏の分析が正しいとしてそれは「先軍政治」からの脱却と言うことか?。それは金正日氏存命時からの方針だったのか?
それとも急死によって急遽浮上した方針か?
金正日氏存命時からの方針だとして金氏にとってある時点から「先軍政治」は克服すべきものとなったのか(あるいは開始当初から一時的、緊急避難的なものだったのか)?
いずれにせよ、「先軍政治」からの脱却はどのように理解すべきかなど、疑問が浮かぶので是非この話について河氏のブログで詳細に論じて欲しい。
なお、ウィキペ「先軍政治」によればこの言葉が公式に確認されるのは金正日氏が朝鮮労働党総書記に就任した1997年のことだという。

金総書記の国葬で注目すべき隠れた人物は李乙雪元帥。軍の精神的中核になりつつあると各紙にコメントしたが、ピンとこなかったようだ。

マスゴミニュースでは聞いたことのない人物の名だが注目しておく。

参考

李乙雪(ウィキペ参照:1921年〜)
 1962年:朝鮮人民軍第5軍団長、中将、最高人民会議代議員。
 1970年:朝鮮労働党中央委員。
 1972年:朝鮮人民軍第5軍団司令官、上将
 1980年:朝鮮労働党中央軍事委員。
 1984年:護衛総局総局長
 1985年:朝鮮人民軍大将
 1990年:国防委員会委員
 1996年:護衛司令官

金正恩体制は党ー張成沢*2行政部長、政ー崔泳林総理、軍ー李英ホ総参謀長のトロイカの上に立つ。背後で睨みを利かすのがパルチザン系の軍長老グループと党長老グループ。方向性は党中心の集団指導であり、新指導者のバランス感覚が問われる。

バランス感覚といっても若い彼にそれほどの力もないだろうから、党・政府・軍の幹部連がいかに意見統一していくかではないか。

保守的な最高裁憲法判断を委ねるのは、ないものねだりに等しい。昨日も君が代の起立斉唱強制を是認した上で、行き過ぎを正すという姑息な判決を下した。思想良心の自由より、立法行政におもねる方を選んだ。橋下大阪市長は早速無視。韓国の憲法裁の毅然さがまるでない。

 このままだと確実に「民主主義の面」で韓国に追い越される(国情が違うとはいえ「反共立法・国家保安法が存在する限り」日本の方が上だろうが)。そして韓国の子どもが「何で日本ってあんなに変なウヨ国家なの?」と聞く日が来ると。


朝鮮日報の誹謗中傷コラムが嗤える。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/31/2011123100501.html
 ブクマもつけたが余りにもバカバカしすぎるので。

金総書記は改革の「か」の字を口にしただけでも、その人物を処刑した。

 ガセネタだろう。開城工業団地一つとっても、金正日氏は「積極的改革開放派」でないとしても、この男の言うような単純で粗暴な「改革開放反対の保守強硬派」でないことは明白だ。大体よほど粗暴な人間でない限り、部下が経済改革を口にする目的は体制の強化であって、体制崩壊ではないのに「改革の『か』の字を口にする」ぐらいでは左遷はあり得ても処刑まではするまい。

南北関係の行き詰まりも金総書記の判断と決定によるものによるものであり、合理的な論議や意思決定過程を経たものではない。

すべて北朝鮮が悪い、韓国は悪くないと平然と言える神経はスゴイ。この反共極右も「行き詰まり」があることは認めざるを得ないようだが。
そして最終決定は当然金正日氏が下すに決まってるし、金正日氏死後の集団指導体制(正恩氏が若いからそうならざるを得ないだろう)とは性格が違うだろうがこの男の言うような側近の意見を無視した暴走機関車だという根拠はどこにあるのか。

記者が懸念していたのは、2008年半ばに金総書記が脳卒中で倒れて以降、正気ではない状態で長期間生存していたことだ。
(中略)
金総書記の脳がおかしい状態で生き長らえれば、北朝鮮だけでなく、韓半島朝鮮半島)にどんな災難がもたらされるか、誰にも予測できなかった。このため、金総書記の急死は韓民族には本当に幸いなことだ。

 ここが一番酷い部分だ。人の死を公然と喜ぶなど、倫理に反する。しかも根拠もなく「脳卒中で倒れたあとの金正日氏」を脳が異常な状態と誹謗中傷するとは何を考えているのか。ここまで悪質な誹謗中傷は俺には思いつかないし、思いついても、こんな事を書けば「北朝鮮シンパ」に限らず、「一部の反北朝鮮極右」以外は「常識のない奴だ」と評価するから書かない。

金総書記の死因は心筋梗塞とされるが、激しいストレスがその原因とみられる。しかし、そのストレスは自分は掘った穴に自らはまったことがきっかけだ。

「穴にはまる」も何も政治家にストレスがなかったら「無責任政治家かバカ政治家」ということでその方が怖い。あの国とは事情が違うが、在職中病死した政治家は日本にも居る。大平首相とか小渕首相とか。

金総書記は盧武鉉ノ・ムヒョン)政権末期に金養建(キム・ヤンゴン労働党統一戦線部副部長(当時)を韓国に派遣し、リベラル勢力の政権維持を図るため、韓国の大統領選挙に深く介入

介入って具体的にどういう意味だ?。

韓国で行われた(米国産牛肉輸入反対の)ろうそくデモなどあらゆる反政府デモ、反米デモに介入

介入って具体的にどういう意味だ?。朝鮮中央放送がデモへの連帯の意思を表明したとかその程度のことか?

李明博政権は、北朝鮮の政権崩壊に向けた積極的な政策は取らなかったが、過去の政権が行ったような、北朝鮮の軍事力増強に浪費される対北朝鮮支援は中断した。

根拠も上げずに「北朝鮮の軍事力増強に浪費される」と暴言吐くな。しかも現在の李政権において「ガスパイプライン計画」が浮上してることは「華麗にスルー」か。


■何故俺は天声人語に「ゲス過ぎる」と言うブクマをつけたか。
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.asahi.com/paper/column20111229.html
 先ず俺にはこれがまともな北朝鮮批判とはとても思えない。ただの罵倒、悪口雑言だ。そしてここまで酷い悪口雑言を天声人語子は北朝鮮以外の個人、団体に対し書けるのか。たとえば朝日は所謂原発村の「原発安全神話」に対して、あるいはつくる会のような「日本版歴史修正主義」に対して

一つの虚構を守るために十のうそを創り、それを支えるのに百のうそが要る。

とここに書いたようなことが書けるのか。恐らく書けないだろう。北朝鮮相手なら何を書いてもいいという汚い精神が見え透いている。
 また、拉致被害者救出が大事と言うが、ならばなぜ、「外交の重要性」をもっとはっきり訴えないのか。巣くう会の強硬路線を野放しにしてる癖にふざけるなと言いたい。昔の朝日はもっとまともだったと思うが随分と劣化した物だ。
 そういえば天声人語は以前も酷い北朝鮮への誹謗中傷を書いてたのでその時俺がつけた批判ブクマも紹介しておく。

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.asahi.com/paper/column20101127.html
某氏が「産経並み」と評価していたので見てみたが確かに。いくら何でも北朝鮮を「大酒飲みで乱暴な悪太郎」扱いするなよ。朝日の劣化が酷いな。


■オレ流北朝鮮・韓国最新情報(2012.1/19分)
聯合ニュース「韓米の海兵隊 3月に大規模な合同上陸訓練実施」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2012/01/19/0200000000AJP20120119002600882.HTML
 そういう挑発的行為はやめた方がいいと思う。


聯合ニュース『韓国政府「朝鮮王朝実録」の南北共同展示を検討』
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2012/01/19/0200000000AJP20120119001000882.HTML
 こういうハト派外交路線はおおいに進めてほしい。


■オレ流北朝鮮・韓国最新情報(2012.1/18分)
朝鮮日報北朝鮮への食糧借款、輸出入銀が督促計画を撤回」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/01/18/2012011800812.html
 韓国輸出入銀行北朝鮮への借款の返済督促をしようとしたら、統一部から「外交の支障になるからやめてくれ」と言われ撤回したというニュースらしい。ハト派外交は順調に進んでるようで喜ばしい。


■オレ流北朝鮮・韓国最新情報(2012.1/2〜1/14分)
久々の再開。

共同通信北朝鮮、「涙は演出」報道を非難 朝鮮中央通信
http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012011401001399.html
 くだらない反朝宣伝など無視していいと思うが、「ここでがつんと言っとく方がいい」という判断なのか。


産経新聞金正恩氏のキャラ 北朝鮮、世界に売り出し必死 労働新聞電子版は英文記事閲覧開始」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120111/kor12011119300007-n1.htm
 そんなのどこの国だって同じだ。どこの世界に「自国の指導者を侮辱する国営メディア」がある?。


■オレ流北朝鮮・韓国最新情報(2012.1/1分)
聯合ニュース北朝鮮 新体制初の新年共同社説=従来路線を継承」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2012/01/01/0200000000AJP20120101000100882.HTML
 金正日氏がなくなったばかりだからね。いきなり新機軸なんか打ち出せるわけがない。


読売新聞「「偽米ドル札を持ち込むため北朝鮮に」と供述」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120101-OYT1T00268.htm
 持ち込む先は日本。しかし供述の意味が不明。この供述が事実だとすると、北朝鮮公安当局に摘発されたと言うことはこの「偽米ドル札持ち込み計画」は北朝鮮公安にとって望ましくないことだったのか?。そうすると、国家の規制が強いであろうあの国ではちょっと信じられないが「勝手に暴走して謀略仕掛けようとした不穏分子がいた」ということか?。供述以外に裏付ける物が何もないと言うことはデマカセ供述という可能性もあるが。


■オレ流北朝鮮・韓国最新情報(2011.12/31分)
産経新聞「南北サッカーを提案 ソウル市長」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111231/kor11123118280008-n1.htm

 韓国の朴元淳ソウル市長は31日、新年の辞を通じ、同市と北朝鮮平壌市で相互にサッカー大会を開催することや、ソウル市立交響楽団平壌公演を提案した。近く南北の関係当局に申請を行う方針。聯合ニュースが伝えた。
(中略)
 両市はかつて「京平サッカー大会*3」を開催。同大会は日本の植民地支配下の1929年に始まり、解放直後の46年まで続いた後、南北分断で中断した。

 なかなかユニークな提案。南北の関係当局がどう動くかに注目したい。南北関係宥和に少しでも貢献したいという思いに感動した!。朴氏が市長に当選して良かった!
しかし

提案は、12年4月の総選挙と同12月の大統領選をにらみ、北朝鮮に融和的な野党勢力を後押しする狙いがありそうだ

と党利党略でしかないように書く共同通信(これは共同の配信記事です)とそれをそのまま掲載する産経に呆れた。そんな事を言ったらすべての政治活動は大なり小なり「選挙目的」ですよ。そう言うこと言うなら、あんたらマスコミの報道目的だって、目的の一つは「金目当て」でしょ?


朝日新聞金正恩氏が北朝鮮軍最高司令官に就任」
http://www.asahi.com/international/update/1231/TKY201112310067.html
 着々と権力基盤を固めてると言うことか。


朝鮮日報「金総書記死去:訪朝した音楽家・尹伊桑氏の遺族を告訴」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/31/2011123100330.html

 自分の夫、父たる尹伊桑氏をろくな根拠もなく「北朝鮮工作員」呼ばわりする呉が遺族に名誉毀損で訴えられるのは当たり前だ。虚偽告訴で逆告訴するとはバカにも程がある。そしてドイツ国籍ならば平壌を訪問したところで国家保安法違反には問えないのではないか?。


■オレ流北朝鮮・韓国最新情報(2011.12/30分)
朝日新聞李明博政権と「永遠に相まみえない」 北朝鮮国防委声明』
http://www.asahi.com/international/update/1230/TKY201112300078.html

 韓国政府は、それなりの弔意を示してるので、「何故政府弔問団を送らなかった」と非難するのはいいと思うが、ここまで言うのは言いすぎの気がする。一体、北朝鮮側が何を考えているのか気になる。
 金正恩体制がまだ充分確立してないこと、確立するまでには「李大統領のレイムダック化が進むであろう事(再選は先ずないだろう)」を考えればここまできつい非難をしない場合でも実質的話し合いが李大統領時代にどこまで進むか疑問ではあるが。どうせレイムダック政権だからと、北朝鮮の希望をかなえなかったことへの反発を思い切って李氏にふっかけてたということか?


朝日新聞蓮池透さん「拉致の張本人、悔しい」 金総書記死去に」
http://www.asahi.com/special/08001/TKY201112280719.html
 ブクマもつけたが蓮池氏の言う「責任追及」とは何か?。刑事責任追及や、政治責任追及(公職辞任)だったら現実性に乏しい。「拉致被害者を帰国させる」なら話は別だが。
 また「拉致の張本人」と言うのもかなり問題発言だ。おそらく蓮池氏の言う通りだろうが、北朝鮮は公式にはそんな事実を認めてないし、日本政府に「金正日氏が実行させた」と言う動かぬ証拠があるわけでもない。検察が秘書を起訴したものの小沢起訴を躊躇したように、「上下関係から見て、相談なしに暴走するとは思えない」では、交渉に持ち出せる話ではない。
「家族会」の無茶な超強硬路線に比べたらずっとましだが、俺と比べると結構タカ派だと思った。
 そして「昔の友達」産経ではなく朝日のインタビューというところが興味深い。朝日がヘギョンさんインタビューした時はかなり酷いことを朝日に対し言ってたと思うが。


朝鮮日報『「アリラン世界遺産化、南北共同で推進』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/30/2011123001263.html
聯合ニュース『民間人の北朝鮮訪問再開を検討 韓国統一部 』
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/12/30/0200000000AJP20111230002500882.HTML
 南北宥和の観点から大変いいことだと思う。


聯合ニュース「韓米国防長官 北朝鮮の後継体制移行過程「安定的」 」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2011/12/30/0300000000AJP20111230001700882.HTML
 普通はそう考える。「巣くう会」みたいに「即時崩壊するかのようなこと」は常識人なら言わない。


■朝日「北朝鮮の歴史といま 姜尚中さんが選ぶ本」
http://book.asahi.com/reviews/column/2012011500001.html

蔑視と嘲笑の的になっている破綻国家

 蔑視だの嘲笑だの破綻国家だの、失礼にもほどがある。特に今の日本の在日差別状況を考えれば、そして姜が在日であることを考えれば呆れる。東大教授で、朝日のコラムを任されるエリートになると堕落すると言うことか。これから、わかることは、姜も朝日も極右よりましだが、左翼だのリベラルだのと言う立派なものではないと言うことだ。
 とはいえこの書評に評価に対する部分がないわけではない。

なぜ、金正日は、核や弾道ミサイルなどの大量破壊兵器の放棄を決断できなかったのか。マーティンによれば、そこに立ちはだかっていたのは、信頼と検証の問題だった。北朝鮮をそこまで不信の塊にしたもの、それは、朝鮮戦争のトラウマだったのである。

 裏返せば太陽政策こそが最善の手だと言うことだ。ここは書評として評価できると思う。


北朝鮮人権情報センターニュース(5)教化所作業中の死亡 安全装置や自己措置は皆無
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00744
 この記事が事実だとしていいこととは思わないが労働現場の安全対策がなってないのは、経済的に遅れてるからであって独裁云々とは別問題だと思う。
 そしてこうした経済の遅れを助長してるのは三浦らの主張する経済制裁のくせによく偉そうなことがいえる。
 また、それほど労働者に対し心温まる感情を持ってるのなら、日本の労働問題に対して動いたらどうか?。現在大問題になってる、原発労働の被爆の問題とかな。そして北朝鮮よりはましだろうが日本の刑務所だっていろいろな問題があると言われてる。本当に北朝鮮たたきが三度の飯より好きらしい極右だ。


■守る会の質問状に対する外務省からの回答
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00743
 予想通りの回答。ただ、以前、米国機密文書が公開されても「核密約などない」と嘘をついた外務省では素直に信じられないのが悲しい。俺的には隣国にして大国の中国と全面対決するわけにも行かないと思うので、なかなか難しい問題で、報道が事実だとしても安直に外務省を非難する気は全くない。どうせ三浦たちだって人道目的なんて大嘘で中国たたきがしたいだけだろう。
 そして三浦たちは質問状を出すのなら「ウィキリークスが暴露した斉木発言(死んでる拉致被害者がいる)」についても質問状を出せ。
 自分に都合の悪い問題から逃げるな。


■2月4日 守る会 関西支部  緊急集会&シンポジウムのお知らせ
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00742
 和田春樹氏や河信基氏や蓮池透氏、衛藤征士郎氏といった北朝鮮外交ハト派を呼ばずに極右タカ派だけ呼ぶ時点で話にならない。くだらない北朝鮮強硬論で、仲間だけで気勢あげるのも大概にしろ。本当に無内容きわまりない。


上杉隆氏に初めて深く共感した(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=743
 ふと思ったが、上杉のような詭弁屋は「無期限休業であって永久休業でも廃業でもない」「無期懲役だって反省を十分しているという状況変化が認められれば仮釈放がある」とかいって、適当な時に「状況がかわったからジャーナリスト再開」と言い出しそうだと思った。

ここでの「ジャーナリズム」「評論家」「コメンテーター」の定義はかなり正確です。

 どう正確なんだか。上杉の俺俺定義に過ぎないだろ。俺は「評論家」=「コメンテーター」で違いはないと思うが。「初めて共感する」ならもう少しまともな意見に共感しろ。そして上杉は「取材しなくても適当なことを言って金がもらえるコメンテーターという楽な商売に鞍替えした」といってるようにしか見えない。上杉はただのゲスだ。人としてのプライドも責任感もなければ、橋下みたいにでたらめなこと言って金がもらえるコメンテーターの方がジャーナリストよりそりゃおいしいだろう。
 大体日本のメディアに問題があるからジャーナリスト休業じゃなかったのか?。メディアを舞台にジャーナリスト類似の商売をやるのなら休業宣言する意味がない。休業宣言で自分に注目を集めようというのなら、ただのポピュリズムだ。さすが小沢の飼い犬。
 AKBという「取材のアマチュアで、年齢的に人生経験がなくて未熟」という意味でも「アイドルイメージが壊れかねないので上杉に突っ込みづらい」という意味でも、上杉を批判しづらい相手に適当なこと言ってる点も上杉の志の低さを伺わせる。どうせならきつい突っ込みが予想される人間にそういうことを言ってみろ。
 なお、俺的には評論家はともかく「上杉定義のコメンテーター」などいらない。素人のでたらめな意見なんかいらない。

私は健全な社会人とも常識人ともとても言えない

 謙虚ぶってるんだろうが三浦はマジで「ゲスな馬鹿ウヨ」で「健全な社会人とも常識人ともとても言えない」。三浦に向かって誰かがそういう趣旨の発言をはっきり言ったらマジギレするんだろうが。

マスコミでの言論にしばしば歪みがあるのは、ジャーナリストが事実よりも事実を解釈し論ずる社会評論家になったり、評論家が、実はごく特殊な情報源にすぎないものを事実の本質として一般化しジャーナリストめいた発言をするからではないかと私は以前から思ってきた

 言ってることが意味不明。マスコミにゆがみがあるとしたら「取材が不十分」「分析が間違ってる」という話だ。なかには「故意にデマを流す」産経やチャンネル桜というメディアもある。
 大体「事実の認識」と「事実の解釈」がそんなにクリアに分かれるわけがない。

「運動家」の言説というのは私も含めて基本的に中立のものではないということを前提に読まれるべきです。

そんなことは教わらなくても普通の人間なら皆わかるし、神様じゃあるまいし、運動家に限らず「100%完全に中立」なんて人間がいるわけがない。
つうかお前らウヨは中立以前の問題だ。歴史修正主義とかデマたれ流してるんだから。

それに「私は左でも右でもありません」という人の書いているものや政治的発言を読むと、そういう人ほど古い左右の図式の上でしか考えていないことはしばしばあります。

 自己紹介か、三浦。具体的に誰のどんな主張を想定してるのかいってみろ。批判対象の名前が出せないなんてせこい野郎だ。


■野田新内閣への疑問(2)なぜ拉致担当大臣が兼任なのか 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00741
 俺個人の意見を書いてから三浦の文章に突っ込む。
 俺個人は拉致担当が必要か疑問に思う。拉致は外交問題だから拉致担当は外相でいい。そして時に応じて、外相が関係閣僚と協議してやればいい。拉致相などいらない、そういっただけで家族会は発狂するのだろうが。
 なお、俺個人はこの件に限らず一般的に言って兼務自体に否定的だ。大臣数に制限があるからと言ってやむを得ずする場合も、何でもかんでも兼務というのはやめてほしい。
 特に消費者担当と拉致と言う関係ないものをくっつける意味がわからない。消費者問題を軽視していると思われても仕方ないだろう。兼務のくっつけ方が無茶なのは拉致相に限らないが。
そういえば今思い出したが、福田首相の時の中山拉致相は男女共同参画(男女平等と同義)や公文書管理担当と兼務で、あるフェミの方が自ブログで男女平等は拉致の片手間にできる仕事と思われてるのかと悲憤慷慨してた。

松原大臣にご家族が期待しているのは、結果を出すための交渉に乗り出すことでしょう。それならば具体的にどのような手段をとるのか、救う会の求める強硬制裁の継続なのか、もしくは対話路線なのか(もしくはその双方をうまく使い分けるのか)その辺りも打ち出していく必要があります。

巣くう会のお仲間のくせに、よく「交渉路線の支持も考えてる鳩派」偽装できるな、三浦。


■野田新内閣への疑問(1)なぜ防衛大臣東アジア共同体支持論者なのか 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00740
 言ってることが意味不明。防衛相の任務と「東アジア共同体支持」と矛盾すると言いたいのか?。正しい正しくない以前に論理展開がわからない。やはりウヨらしく、日中友好が三浦は嫌いらしいが「日中友好」と防衛相の任務だって矛盾しないし、東アジア共同体の是非はともかく日中友好なんて自民党時代からの政府方針だ。自民党時代は中国と対立してたと思ってるのか。大体、過去の防衛庁長官には外務省中国畑出身で親中派加藤紘一*4(中曽根内閣)がなったこともあるのに何を今更だ。
 ちなみに三浦が大嫌いらしい「日朝国交正常化議連会長」衛藤征士郎*5や、議連メンバーの中谷元氏も防衛庁長官経験者だ(衛藤氏は村山内閣、中谷氏は小泉内閣)。
・そして疑問を感じるなら
「なぜレイシスト歴史修正主義者の松原仁を大臣にしたのか」とか
「なぜ公約の消費税増税はしないを反故にして増税論者の岡田氏を大臣にしたのか」とか、まともな疑問を持て。三浦みたいな馬鹿には期待してないけど。
・大体「東アジア共同体北朝鮮を含む」のならともかくそうでないなら北朝鮮問題と東アジア共同体問題は関係ない。日中友好北朝鮮問題とは直接関係ない。つうか現実を考えたら中国とそれなりの友好関係保って北朝鮮問題で日本のために影響力発揮してもらうのが常識人の考えることだ。
 個別の文章にも突っ込む。

原則的にNGOは政党からは中立的であるべき

 別に政党と関係あったっていい。政党と関係あると不都合が生じる場合があるかもしれないが、理念的に関係があってはいけない理由はない。中立なNGOですと嘘ついて裏でつながってるとかでなくて、おおっぴらに「議論の結果A党と連携していくことに決めた」なら問題ない。大体、「元民社党支持者(ちなみに荒木もそうだ)」が中立と言っても説得力ないぜ、三浦。

間接民主主義の国で選挙で選ばれた多数党の民主党が内閣を編成しているのですから、その人選を批判するのは天に唾する行為

別に批判したっていい。間接民主主義というのはお任せ民主主義じゃないし、野党だって民意だ。
また、選挙の時には普通「閣僚人事まで選挙の争点になってない」。そんなことを言ったら与党批判が一切できなくなる。自民党のやった大臣問責決議はやるべきでなかったということにならないか?。問題は大臣批判が正しいかどうかだろ。


エリック・サティはクールな高橋悠治で(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=734

高橋はそのへん、たぶんわかってはいたんだろうけれど、明示せず左派の理想のみを語る傾向があった。

ウヨの三浦が自分を棚上げしてよくそういうことを言う。お前は「ウヨの問題点」を批判できてないだろ。
つうか、書くのならきちんとした高橋批判文章を書け。根拠もあげずに「たぶんわかってた」と適当なこと書くな。まあ、高橋のサティ演奏について触れる文章で高橋の政治的側面に触れる必要はどこにもないが。


オウム事件は戦後日本の精神的貧しさの象徴である(1)(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=721
オウム事件は戦後日本の精神的貧しさの反映である(2)(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=727
カルトは古今東西どこにでもあったから戦後日本がどうこう言う物言いには俺はもやもやする。
そして「オウム事件は麻原から金もらって天まで持ち上げたダライラマ一派の精神的貧しさの象徴」だと俺は思うが三浦がそういうことを一言も言わないのに苦笑。敵(中国)の敵は味方ですか。ダライが三浦の敵なら「銭ゲバ坊主」呼ばわりするくせに。
日本人としてオウム被害者にわびないダライは許せねえし、ああいう馬鹿にノーベル平和賞与えてよかったのか疑問だし、あいつが早く死んだほうが「世のため人のためじゃないか」とすら思う。

オウムの行為も思想も全く肯定する意志はないが、少なくともあの事件を狂気や妄想に満ちたカルト信者の蛮行と片付ける気だけは無い。

いや狂気に満ちたカルト信者の蛮行だ。なぜ麻原らがそうした蛮行に及んだのか、といった分析は必要だろうが。

9・11ビン・ラディンアルカイダの貿易センタービルへの自爆テロについての是非が議論されたとき、このオウム事件がほとんど語られなかったのを当時意外に思ったくらいである。

野蛮な犯罪という以外に共通点がないからだろ?。むしろ「神風特攻」と同一視する方が自然だろう(三浦のようなウヨは激怒するらしいが)。少なくとも「飛行機で自爆テロという外見」はよく似てる。

元々キリスト教に根ざした差別主義だった反ユダヤ思想は、特に19世紀以降、(注:ユダヤ思想とみなし攻撃する対象を)「ブルジョア的搾取」「すべてを金銭に還元する悪しき資本主義」「歴史や民族文化を否定する国際主義*6」さらに「神無き共産主義」にまで拡張された、一種の反近代思想として現れていたのだ。

わかりづらい文なので、注記を入れた。たぶんこの解釈でいいと思うがどうだか。
それはともかく手前らウヨにも反ユダヤ主義者がいるくせに、そしてオウムはウヨがかってる癖にそのことに一言も触れずに反ユダヤ主義批判、オウム批判とはいい度胸だ。
こんな奴を評価した草加耕助と、こんな奴が代表の会に入ってるid:noharraは恥を知れ。

「脱アジア・脱日本・歴史伝統の否定」への道をひたすら歩んだ戦後日本

脱アジア(脱亜入欧)は戦前からそうだし、歴史伝統の否定ってのは具体的に何だと突っ込まざるを得ない。

1995年段階では、自由主義史観も大東亜戦争への一定評価も未だ顕在化してはいなかった、むしろ『戦後謝罪決議』の年だった

 デマも大概にしろ。藤岡の自由主義史観はともかくあの種の大東亜戦争正当化論は林房雄とか過去にいくらでもある。三浦の言う『戦後謝罪決議』(一般には『戦後50年決議』と呼ぶが)もすんなり成立したわけではなく極右議員は「自虐的」云々と反対したし、逆に共産党は「反省が足りない」として批判してることは少し調べればわかることだ。
 しかも藤岡は「南京事件はなかった」とか歴史修正主義発動してるのにその評価か。それでよく朝鮮学校教科書の内容が問題だといえる。

参考
赤旗
『戦後60年 侵略戦争合理化の決議、戦後の国際社会の原点覆すもの、志位委員長が抗議の談話』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-08-03/2005080301_05_1.html
『戦後60年 侵略戦争合理化の決議、衆院本会議で自・民・公・社が強行、共産党反対「政府見解にも反する」』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-08-03/2005080301_01_1.html
『戦後50年国会決議とは、どっちもどっち論で侵略免罪』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-08-04/2005080402_05_1.html
『日本の戦後60年国会決議、侵略戦争合理化に批判、アジア各国が報道』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-08-05/2005080507_01_2.html

彼らが今は語ろうとしない重要な一点は、サリン散布を命じられ、またそれを実行する瞬間、ある種の感動や、またこれによって戦後日本を解体するのだという一種の使命感を感じていたはずだ。 戦後の経済繁栄至上主義、平和主義、そして無宗教という社会に対し、あの行為は、妄想からさめた後ではいかに犯罪としか写らなくとも、彼らなりの「聖戦」「革命戦争」だったのである。

 根拠レスで適当なことがよくほざける。いつオウムの連中が「戦後の経済繁栄至上主義、平和主義、無宗教」に対する「聖戦」「革命戦争」が目的だと言った?。

オウムの最も深い思想的錯誤は、この歴史伝統の軽視にある。

というより麻原に都合のよい理屈をこね上げるためには仏教についての過去の蓄積を無視せざるを得なかったというのが正しい。
歴史修正主義(例:ホロコースト否定論、南京事件否定論)やえせ科学(例:ホメオパシー)などでも過去の蓄積の無視はよくやられる。で、そういう代物(歴史修正主義やえせ科学)に時として平然と荷担するのが三浦たちウヨだが、そうした反省もなしにオウムを批判するとは片腹痛い。

日本知識人の中には、大国の陰謀論や東西・イスラムの単純な文明対立論で世界を語る、オウムと変わらぬ思考パターンが左右を問わず見られるではないか。

具体的に誰のどんな主張を想定してるのかいってみろ。批判対象の名前が出せないなんて本当にせこい野郎だ。


■今年はナポレオンロシア遠征200周年。大序曲「1812年」はやっぱりストコフスキー(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=709

東夷の歴史

誤記だろうが日本人が東夷(前近代中国にとっての日本や朝鮮)と書くとは。


■やっと最初の原稿をとりあえず出版社へ送った 中島らもでも聴こうかな(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=716
見沢知廉氏に対し自殺を理由に「才能を花開かせることができなかった」云々と失礼なこと(http://miura.trycomp.net/?p=470)を書いた三浦が中島らも絶賛するのには吹いた。中島は足跡を残した云々と言うが、それなら見沢氏だって小説という形で足跡を残しただろうが。
 ウィキぺを信用する限り中島も見沢氏同様ある種の生活破綻者であると思う。見沢氏同様、才能と仲間がいるからよかったが。
 そして「アル中になっても酒がやめられず、飲酒が原因で階段から転落死」というその死は見沢氏のような自殺そのものではないにせよ、自殺に近いものがあると思うが?。単に好きな中島はほめ、嫌いな見沢氏はけなすご都合主義だろう。
・三浦が名前を挙げてる中島の小説は「ガダラの豚」(日本推理作家協会賞受賞作)、「子どもの一生」が集英社文庫で、「バンド・オブ・ザ・ナイト」が講談社文庫で読める。
・なお、三浦がほめる中島の「いいんだぜ」はぐぐったところ次のような歌詞らしい。バージョンがいくつかあるらしい(「メクラ、チンバ」といったいわゆる放送禁止用語があるため、動画だとピー音がすさまじい)。要するにある種の寛容さ、愛、そういうものを歌った歌だろう。世間の連中がおまえを差別しようが馬鹿にしようがそんなことは俺にとって関係ないという。
 しかし、その寛容さや愛の対象には、中島はともかく、三浦は「君が朝鮮総連のメンバーでも」「君が朝鮮学校の関係者でも」「君が北朝鮮人でも(これは中島の歌詞にはあるらしい)」はないらしい。そういうのはインチキな寛容だ。三浦は明らかに中島の精神を裏切ってる。差別じゃありません、裏切ってなどいませんと強弁するか?
 石原みたいな露骨なレイシストもむかつくが、俺的には三浦みたいな「詐欺師」レイシストはもっとむかつく。

【バージョンその1】

いいんだぜ
いいんだぜ 
いいんだぜ 
いいんだぜ

君がメクラでも、
君がチンバでも、
君がツンボでも
どんなカタワでも

いいんだぜ 
いいんだぜ 
いいんだぜ 
俺はいいんだぜ 全然、
君がクラミジアでも、
君が梅毒でも、
君がエイズでも
どんな病気でも
俺はいれてやる、
なでてあげる、
舐めてあげる、
ぶち込んでやるぜ

いいんだぜ 
いいんだぜ 
いいんだぜ 
いいんだぜ
君はどうだい

ヘイ ブラザー、君はどうだい!
いいんだぜ 
いいんだぜ 
いいんだぜ 
いいんだぜ

君がクロンボでも、
君が白人でも
イエローモンキーでも、
宇宙人でも

いいんだぜ 
いいんだぜ 
いいんだぜ 
いいんだぜ

俺がアル中で、
俺が躁鬱病で、
俺が阿呆でも、
俺が何者でも

いいんだぜ 
いいんだぜ 
いいんだぜ 
いいんだぜ

【バージョン2】

いいんだぜ
いいんだぜ
いいんだぜ
いいんだぜ
君がドメクラでも
ドチンバでも
小児マヒでも
どんなカタワでも
いいんだぜ

君が鬱病
分裂で
脅迫観念症で
どんなキチガイでも
いいんだぜ

君がクラミジア
ヘルペス
梅毒で
エイズでも
おれはやってやるぜ
なでであげる
なめてあげる
ブチ込んでやるぜ

君がいいヤツで
だからダメなヤツで
自分が何をしたいのか
全然わからなくても
いいんだぜ

君が黒んぼでも
北朝鮮人でも
イラク人でも
宇宙人でも
いいんだぜ
おれはいいんだぜ
HEY, BROTHER & SISTER
君はどうだい

三浦の文章にも突っ込む。

いくら推敲したって所詮今の時点の私の知識と才では限りがあるので、現段階での私の行き着いた地点の記録

 三浦の場合問題があるのは知識や才でなく「放射線ホルミシス効果論」という荒木和博のデマに平然と荷担したり、人の迷惑も考えず「寺越武志さんを拉致認定せよ」と言ったりできる腐った神経だ。

出版社さんに損をさせないことになってくれればよいのだが

どうせウヨ仲間に組織購入させるから損など出ないくせに。

こんな私にも書かせてくれる媒体がある

ジャパニズム」とか「月刊日本」とか「発言者」とか世間には全く相手にされてないウヨ媒体だけだけどな。

【追記】
 そういえば「明るい悩み相談室」に「らもが読者に相談する特別編」があり「コードが覚えられない*7などいろいろな問題があるのですがどうすれば私はロッカーになれますか」というのがあったのを思い出した。読者の回答が皆傑作だったが、俺的には「ロッカーとはコインロッカーのことですか、施錠がコード式(数字の暗証番号方式)ですか?。コードが嫌ならほかにも施錠の方式はあります」というのが一番受けた。なぜああいう質問をしたか当時はわからなかったが少なくともらもファンには「あんたすでにロッカーやろ?」という突っ込みまちのぼけということが理解できたのだろう。


北朝鮮大赦実施へ 人心掌握の狙いか
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00739
 素直に喜ばず、「所詮マヌーバー」とか言うところが本当に下種。一方でミャンマー政治犯釈放には「所詮マヌーバー」とか言わないんだよな、わかりやすいダブスタ


朝鮮学校長が金正恩氏に忠誠 思想教育強化を宣言
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00738
 すでに何度も突っ込んでるが真偽不明だし、事実だとしてもそれは「批判する理由」にはなっても無償化除外、補助金カットという「差別する理由」にはならない。
そして朝鮮学校の教育を批判するくせに

歴史観の微妙な問題や、民族、立場による価値観の違い

と言って手前ら馬鹿ウヨの日本版歴史修正主義南京事件否定論従軍慰安婦違法性否定論など)は平然と正当化するわけか。救いようのない屑だ。


■交渉はいいけど慎重に 中井議員、北朝鮮と中国で極秘(?)接触
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00737

日本人妻問題などを北朝鮮と交渉してくれるのならそれはそれでありがたいが、それこそ一議員ではなく、議連のような形で取り組んでほしい。

国交正常化議連会長の衛藤氏の訪朝に反対したくせによく言う。交渉する気なんかねえくせに。交渉する気はあるというなら誰が交渉担当なら納得か言ってみろ。


■「金正男の発言紹介」への突っ込みその1
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00745
 以前も突っ込んだが改めて突っ込む。勿論三浦が「出版倫理の問題」に一切触れないことは言うまでもない。でたらめきわまりないゲスだ。こんなゲスを評価する自称左翼の草加耕助とこんなゲスが代表の会に入ってるid:noharraは本当にバカだと思う。俺も執念バカだと思うが今日も絡む。

俺の理解ではここでの三浦の言い分は「斎木氏の発言についてのウィキリークスの暴露に、拉致関係の人たちの歯切れが悪い」(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/57a6711a76f738d8bdb650dc10df6980)でエントリ主Bill_McCreary氏が批判してる三浦の言い分とまるきり違うので突っ込まざるを得ない。
 ウィキリークスのやったことは報道倫理に反するからその暴露が真実かどうか論じないといったこの男は、文春の行為が出版倫理に反しようとも「本の出版は価値がある」と言っている。わかりやすいでたらめぶりだ。
 そして文春が金正男氏の了解を得ずに見切り発車で出版するというのが事実なら、「今の時期にセンセーショナリズムで売らないと売れないような無内容な本」で、かつ「文春と著者には北朝鮮問題をまじめに考える意思はなくただ金や知名度がほしいんだろう」と思う。
 正男氏もこんな連中にひどい目に遭わされるなんて結構ドジな性格でそのあたりが「あいつは政治家向きではないな」と父・正日氏に後継者から外された理由かもしれない。で、そういうドジな人だとどこまで考えてものを言ってるかってことや、そういう人がどこまで北朝鮮の極秘情報を知ってるかって問題もあるね。(以前「金正男氏告白本『父・金正日と私』発行決定(1月20日)(http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00736」)に突っ込んだ俺の文章の再掲)

彼が北朝鮮で後継者になれなかった理由はまさにそれではないかと思わせます。

 むしろ、スーパーゲームズワークショップエンタテイメントの中の人(以下、中の人)のエントリ「金正男について」(http://sgwse.dou-jin.com/Date/20120119/1/)、「金正男の浅はかさについてふたたび」(http://sgwse.dou-jin.com/Entry/381/)の読みの方が正しいだろう。「正男は正恩に劣る」と正日氏が見なしたからなれなかったにすぎない。それを認めたくない正男が「改革派だからなれなかったかのように偽装してる」だけだろう。
 正男は
1「後継者になれなかったことを逆恨みし、正恩体制についてあることないこと言って誹謗中傷する」
2「改革派ぶれば、いずれ、中国のバックアップか何かで復権の目があると思ってる」
3「外部から揺さぶりをかけることで、『揺さぶられたくなければ俺を厚遇しろ』と正恩体制に何とか食い込もうとしてる(小沢の民主党執行部への揺さぶりのようなもの)」
4「北朝鮮についてあることないこと言って、故・黄長ヨプや今も生きてる金賢姫みたいに日韓のウヨに媚びおいしい生活をしたい」のどれかと見る方が適切だろう。中の人が言うように「後継者にふさわしくないバカ」であることを大宣伝してるバカが正男だろう。
 そもそも金正日氏時代から北朝鮮は改革開放の道を模索したのであり、その一例が開城工業団地であり、だからこそ生前の訪中、訪ロであろう。彼の生前、ロシアはガスパイプライン計画をぶち上げたが、あれだって金正日氏の了解があったのだろう。了解もなしにロシアもああいう計画をぶち上げたりはしないだろう。そして正恩体制とて手法はともかく改革開放をするに決まってる。
 正男がトップにたとうがたつまいが「改革開放という道筋」が変わることなどあり得ない。「正男なら改革開放がすすんだかも」などというのは小沢信者の「小沢なら消費税増税はない」だのと一緒の間違いだ。正恩君は政治経験不足で集団指導体制にならざるを得ないというなら正男だって同じだ。正男に十分な政治経験があるわけでは全くない。正男がトップだって今と同様の集団指導体制にならざるを得ないだろう。しかも小沢信者以上に三浦たちが悪質なのは、小沢信者と違い「正男なら改革開放が進んだ」などとは実は少しも思ってないところだ(ただし小沢信者の一部は小沢の主張を嘘と知りながら、自分のおいしい生活のために嘘を信じるふりをし、かつその嘘を垂れ流してるのだろうが。上杉や岩上は多分そうだろう。)。仮に正男が後継者になっても連中は正恩体制に対して今言ってる北朝鮮非難と同じことしか言わないだろう。連中の主張は単に正恩たたきでしかない。正男を評価してるわけでもなければ北朝鮮に改革開放してほしいわけでもない。
 大体、そんなに改革開放してほしいのなら、「改革開放を推進するための太陽政策」をなぜ北朝鮮に甘いだの何だの非難したのか?。口から出任せも大概にしろと言いたい。まず、金大中氏と盧武鉉氏に自らの馬鹿さをわびてからそういうことは言え。
 三浦の個別の文章にも突っ込む。

日本に対しては批判的なコメントはほとんどしていない

 正男の相手が日本人の五味だから当たり前だ。自分の主張を流す都合のいい存在にするため五味を何とか懐柔しようとしたのだろうから(しかし五味の方が一枚上手というか、正男に人を見る目がないというか、無断出版される羽目になったわけだが)。それが正男の本心という証拠はどこにもない。

中国が自分を警備、管理していることは認めるが、それ以上の中国の姿勢については触れようとしない。

おそらく中国は「北朝鮮に正男を暗殺されては困るので警備はするが、別に使える人材とも見てない」ので、「中国の姿勢について」正男には語るべきものはないのではないか。
うがった見方をすれば、北朝鮮が中国に「正男が変な動きをしないよう監視し、変な動きをするようなら阻止してくれ、中国が正男を適切に管理監督する限り正男にこちらから危害を加えることはしない」と頼んでるのかもしれない。


金正男という男はバカだと思う
 「スーパーゲームズワークショップエンタテイメント」(http://sgwse.dou-jin.com/)の中の人(以下「中の人」)が言うように北朝鮮のトップになれなかったひがみが「世襲反対」などを言わせてるように見える。つまり小沢の「民主党執行部批判」と同じで、批判に一理はあるが、そんなことは本心ではないし、当人がトップになったら「トップ*8になったら民主党現執行部と同じことしかやらないし、やれない政治屋・小沢」同様に「北朝鮮金正恩体制と同じことしかやらないし、やれない」と思うが違うのか。例の本は、扱われ方が芸能人の暴露本みたいで読む気にならない。長門裕之「洋子へ」のように当人にとっても黒歴史となって、いずれ忘れ去られ、ブックオフで100均に並ぶんじゃね?
 俺の読みが正しければ、そんな奴は後継者にしなくて正解だし、金正男当人もその方が幸せだ。バカが国政指導者になったら、国民も不幸せだが、当人も不幸だ。にっちもさっちもいかなくなって体壊すぞ。バカは現実に直面するまでそういうことは全く想定しないのだろうが。なお、五味洋治について言えば「巣くう会・守る会」のお仲間でまさに「名は体を表す」、「ゴミで幼児」としか言いようがない。
 「こちら特報部」で朝鮮学校無償化除外という差別を弾劾する、人権意識にあふれる立派な記者もいれば、五味という屑もいるのが東京新聞という話だ。

http://sgwse.dou-jin.com/Date/20120119/1/
金正男について
 金正日の後継者になれなかったこの長男については、もはや今後の朝鮮半島情勢やそれを取り巻く国際情勢、在日の人権・生活などの重要な諸問題とは基本的に関係がなく、そのキーマンとなる事もないので相手にする必要はない(くだらない事に悪用しようとする人間は多いだろうが)のだが、彼に関係して最近の日本のマスコミを賑わしているいくつかの話題について言及しておきたい事がある。

朝鮮日報捏造報道が日本で拡散中
 東京新聞編集委員・五味洋治が金正男とやりとりした記録が本になって文芸春秋から出るという。この五味という男については現代コリア研究所に出入りしているような人間であり、主張している意見・見解も筆者とは大いに異なるのであまり好きになれない。が、その金正男の本の内容についてちょっとしたデマが日本と韓国で流されているのでそれについては正しておかねばならないだろう。
 五味洋治の本の事もあって色々と金正男の事が話題になっており、それらの多くは韓国の保守メディア朝鮮日報からの配信記事である。が、同紙はそこでとんでもない大誤報を垂れ流した。朝鮮日報の記事では金正男が例の哨戒艦・天安の沈没事件について「北朝鮮の立場からすると、西海(黄海)5島(西海沖の北方限界線〈NLL〉近くにある五つの島)地域は交戦地域だというイメージを強調する必要がある。それでこそ、核、先軍政治のいずれにも正当性が付与される」と語ったとし、この事件が北朝鮮の攻撃で起こされたと断定しているが、実は五味洋治の本の中で天安艦沈没事件に言及された個所は一つもない。それどころか実際には本の内容だけでなく、その元になった五味と金正男のメール会話でも天安艦沈没事件を話し合った事は一度もないという。この事は韓国のソウル新聞と京郷新聞が直接五味洋治に確認して報道しており、五味は「本が出版されたら天安艦の内容がないという事実が明白に分かるのに、なぜこんな無茶をしたのかとても理解出来ない」「朝鮮日報は責任ある報道機関として本の内容を再び検討して、報道の経緯を明かして欲しい」とも主張している。


ソウル新聞「金正男のEメールに天安艦関係は一行もない」(韓国語記事)
http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20120119002009&spage=1
京郷新聞「金正男は天安艦の話をしていない」(韓国語記事)
http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201201182010341&code=910100


 現時点ではこの誤報問題を報じている日本語メディアは見当たらず、朝鮮日報側も開き直って訂正を拒否しているようなので、この事に気付いている日本人はほとんどいないのではないか。
 参考として問題の朝鮮日報記事の日本語版を以下に引用する。同紙のウェブ版記事は何日かすると有料記事に回されてしまうので、証拠の意味で掲載しておきたい。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/01/17/2012011701356.html
金正男氏が日本人記者に語った父・金正日
『月刊朝鮮』が報道
「北は核問題のため天安を攻撃した」
 17日発売の『月刊朝鮮』は、昨年12月に死去した北朝鮮金正日キム・ジョンイル)総書記の長男・正男(ジョンナム)氏=写真=が、日本のメディア関係者と7年にわたってやりとりした電子メール対話録を入手したと報じた。この対話録は、2004年から昨年12月まで、金正男氏と東京新聞の五味洋治編集委員がやりとりした100通以上の電子メールと、2011年1月、5月に直接会ったときの話をまとめたもの。五味委員はこれを基に『父・金正日と私 金正男独占告白』というタイトルの本を出版する。

■「金総書記は世襲に反対した」
 正男氏は、五味委員に「祖父(故・金日成〈キム・イルソン〉主席)と外見が似ているだけの正恩(ジョンウン)が、北の住民をどれだけ満足させられるか心配。現在の正恩は象徴的な存在にすぎず、既存のパワーエリートが権力を主導するだろう」と語った。正男氏は、金総書記が当初「息子が権力を受け継ぐようにはしない。世襲は、自分と父・金日成の業績を駄目にする」として3代世襲に反対していたと語った。にもかかわらず、結局3代世襲を決心したのは、体制維持のためには「白頭山の血統(金日成主席の血統)」が重要だという現実的判断があったからだという。正男氏は、中国が3代世襲を見詰める視点について「中国政府は、世襲を歓迎しているというより、北朝鮮内部の安定のため、後継構図を認めているだけ」と語り「3代世襲は世間の笑いもの」とコメントした。
 また正男氏は、延坪島砲撃をめぐり「北朝鮮軍部が、自分たちの地位や存在理由、核保有の正当性を浮き彫りにするために実行した挑発」と語った。哨戒艦「天安」爆沈については「北朝鮮の立場からすると、西海(黄海)5島(西海沖の北方限界線〈NLL〉近くにある五つの島)地域は交戦地域だというイメージを強調する必要がある。それでこそ、核、先軍政治のいずれにも正当性が付与される」と語った。
■「改革・開放を直言して遠ざけられた」
 正男氏は、自分が後継者の座から遠ざけられた理由について「スイス留学を終えて北朝鮮に戻った後、父に改革・開放を主張してから遠ざけられ、その後警戒の対象になった」と語った。「父は私を留学させた後、とても孤独だった。異母兄弟の正哲(ジョンチョル)、正恩、ヨジョンが生まれると、異母弟たちに愛情を注ぐようになった。私が長い留学期間を経て資本主義的な考えを身に付けると、父は弟たちの海外留学期間を短縮させた」

ペク・スング『月刊朝鮮』記者

 現時点では「金正男」で検索するとこの朝鮮日報誤報記事が大量に出てきてしまう。おまけにこの誤報問題について日本メディアでは全く言及がなく、五味洋治本人もソウル新聞と京郷新聞の取材に答えただけで自身のブログやツイッターでもこの事をふれていない(というか更新自体が大分滞っている)。

五味洋治のブログ
http://cyucyo.blogspot.com/

同じくツイッター
http://twitter.com/speed011


 実際に著書を読めば朝鮮日報の間違いが分かるというのが五味自身の考えなのかもしれないが、天安艦事件は韓国のみならず日本でもこれを口実にして北朝鮮へのネガティブキャンペーンや日本の軍拡化、在日への弾圧の理由に悪用されてきた経緯があるので、放って置く訳にはいかないだろう。著者自身も何らかの形でこの事を日本語で広報すべきと思う。


・あれでは後継者になれなくて当然
 金正男自身の発言内容を見ていて感じるのは、こいつを後継者にしなかった金正日の判断は正しかったのだろう、という事だ。やはり父と比べても、さらに二人の異母弟と比べても正男の資質は悪過ぎる。
 例えば金正日とその三人の息子はいずれもかつてお忍びで日本に来た事があるのだが(ある国家の要人が偽名でこっそり他国へ遊びに行く事自体はどこにでもあり、六本木や赤坂界隈ではさほど珍しい話ではない。この件で北朝鮮金正日一家だけを特別視する日本の観点こそおかしい)、その中で日本当局に身柄を拘束されるようなヘマをしたのは正男だけだ。しかもこの件で父・正日の怒りを買って外国暮らしを余儀なくされてからはあちこちの外国メディアで軽口を叩く軽佻浮薄さである。多分国にいた頃からこの手の軽挙妄動が多かったのだろう。これでは跡取りになれなくて当たり前だ。
 また金正日が存命中に「世襲はしない」と言っていたのに三男・正恩を後継者にした事を非難しているが、それは明らかに父の配慮だっただろう。さすがの金正日も自分の長男に対して「おまえは馬鹿だから跡取りに出来ない」などと面と向かって言うのは親として気が引けたはずだ。そこで本人を傷付けず後継をあきらめさせる為に「世襲はしない」と遠回しに言ったのは明白である。そんな親心にも気付かない時点で、金正男は子としても不孝者としか言いようがない。この男が世襲批判をやたらとしているのはそうした親心に気付かず、単に自分が跡目を継げなかった不平不満に過ぎないのではないか。
 一時フェイスブックに名を出した正男の息子とやらも発言内容の軽さや、朝鮮半島を取り巻く歴史や国際情勢の複雑さをまるで理解していない無知さが親にそっくりだったが…。
 跡取りになった弟の正恩に対する発言を見ていても、父の死ぬ前と後では明白に違いが見える。例えば正恩の後継が発表された直後くらいの2010年の秋か冬には「弟に協力する」と言い、延坪島事件についてもあれは飽くまで軍が交戦地域のイメージを強調したり核保有や軍事優先政治の正当性を持つ為にやった事であり、そのせいで「全世界が弟を悪く見る事について心が痛む。私は弟が民族の徳望高き指導者になって欲しいと願うものだ。弟が同族に、民間人に砲撃を加えて悪名高き指導者に描写されない事を願う。この話は弟を補佐する人達にしたい話だ(五味とのメールでの談話)」とまで言って正恩を擁護していた。ところが父の正日が死んでからは急に態度を変え、「3代世襲は世界の笑いもの」などと悪口を叩き始める。自分が後継者になれなかった不満と恨み言を、親父が死んだ途端に爆発させ始めたのだ。これには呆れるしかない。
 結局の所、金正男という男は親父の後を継いで北朝鮮の最高指導者になる色気だけは満々だったが、本人の資質のなさと軽挙妄動のせいで弾かれた。その事で本人を傷付けまいとそれなりに配慮してくれた親父の心も気付かぬ不孝者で、それでも父の存命中は一応低姿勢だった。だが親父が死んでタガが外れた途端に不満と弟への嫉妬をぶちまけて醜態をさらしまくった。という事に尽きるだろう。世界中に恥をさらしているのは北朝鮮の権力世襲よりも、見苦しい金正男本人の言動ではないか。その事に本人は全く自覚がない所が滑稽ではある。


「兄より優れた弟など存在しねえええッ!」というジャギ様のような奴がここにもまた一人…。

 中の人も批判してるが五味が朝鮮日報のデマを批判しないのは、「ウヨに絡まれるのが怖い」か、「ウヨの仲間だから」か、その両方だろう。全く五味はジャーナリズムの精神のかけらもないな。
 ソウル新聞と京郷新聞(確かどちらも中道左派)のジャーナリズム精神は強くたたえたい。


金正男氏告白本『父・金正日と私』発行決定(1月20日)
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00736
 ぜひこの三浦エントリをどう思うか、id:Bill_McCreary氏にIDコールしておく。
 というのも、俺の理解ではここでの三浦の言い分は「斎木氏の発言についてのウィキリークスの暴露に、拉致関係の人たちの歯切れが悪い」(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/57a6711a76f738d8bdb650dc10df6980)で氏が批判してる三浦の言い分とまるきり違うからだ。
 ウィキリークスのやったことは報道倫理に反するから暴露された「斎木発言」が真実かどうか論じないといったこの男は、文春の行為が出版倫理に反しようとも「本の出版は価値がある」と言っている。わかりやすいでたらめぶりだ。
 そして文春と著者が金正男氏の了解を得ずに見切り発車で出版するというのが事実なら、「今の時期にセンセーショナリズムで売らないと売れない無内容な本」で、かつ「文春と著者には北朝鮮問題をまじめに考える意思はなくただ金や知名度がほしいんだろう」と思う。
 正男氏もこんな連中にひどい目に遭わされるなんて結構ドジな性格でそのあたりが「あいつは政治家向きではない」と父・正日氏に後継者から外された理由かもしれない。で、そういうドジな人だとどこまで考えてものを言ってるかとか、そういう人がどこまで北朝鮮の極秘情報を知ってるかとかという問題がある。

私に興味があるのは、むしろ父親への意識よりは、弟正恩をどう考えているかです。あの弟を思う気持ちがあるのなら、何とか亡命させてやった方が彼のためにも未来の北朝鮮のためにもなるのですが、すでに時遅しなのでしょうか。

遅いに決まってる。今更正恩君が亡命できるわけがないし、弟のことを考えていたらそんな無茶なことはやらない(考えてなくてもそんな実現不可能なことはやらないだろうが)。

【追記】
 この件については俺同様ジャーナリズム倫理に反するという批判コメを見つけたので紹介。しかし五味もひどいが文春も毎回こう言う問題(少年法無視して犯罪少年の顔写真のせるとか)を平気でやらかすゴミ企業だ。

motogaoモトガオ
 東京新聞編集委員である五味洋治が、金正男との数年間にわたるメールのやり取りやインタビューをまとめた『父・金正日と私 金正男独占告白』を昨日入手し、ザッと目を通してみた。非常に貴重な資料であることは間違いないが、金正男本人の許可を取らずに出版したことは問題だろう。てゆーか大問題。
 インタビューを行った人物(注:金正男のこと)の許可も取らずに、「私は北朝鮮の絶対権力者(注:金正日のこと)とその長男の物語を『歴史』として残したかった。(略)それらをまさにこのタイミングで、北朝鮮の人たちや朝鮮半島に関心を持つ多くの人に伝えたかった」(p15)とうそぶく五味という記者の良識には疑問を感じざるを得ない。
 しかもこの人(注:五味のこと)、「本書を出すことで、彼が危険な立場に置かれることを私は望まない。(略)メールで心の内を明かしてくれた正男氏には、心から申し訳ないと思う。」(p15)とまで述べている。この本を出版することによって金正男に危害が及ぶ可能性すらあることを承知しながら(注:出版はしばらく待ってくれと言う正男氏の要請を無視して)出版したわけだ。最悪。
 まあその本を買っちゃってる僕もどうかと思うが、そういうわけで貴重な資料であることは間違いないと思うものの、他人に薦められる気には正直言ってなれないわ。出版の経緯から言ってもこれは「独占告白」ではない。功名心に囚われた記者が後々の影響を考えもせず軽率に出した暴露本でしかない。
@hyanten 最初の方(15ページ)で堂々と(注:正男氏のしばらく出版を待ってくれという要請を無視したことを)自分から書いているし、最後の方に掲載された2011年12月31日の金正男のメールにも、「私の立場を考えてくれ」という記述があるんですよね。内容自体は興味深かったですが、事情を知りつつ出版した記者の人間性は疑わざるを得ませんでした。


北朝鮮、シリアに化学兵器試薬輸出 多くが中国経由?
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00732
id:noharraに「北朝鮮の手先」認定されることを期待してあえて書くが、北朝鮮だって霞食ってる仙人じゃないから、化学兵器試薬でも何でも生活のためには売るだろう。それが嫌なら「埋蔵レアアース採掘する」とか本格的太陽政策でも北朝鮮相手にやればいい。


■亡くなった方への哀悼を、そして、韓国漁民の拉致事件を忘れずに
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00735
id:noharraに「北朝鮮の手先」認定されることを期待してあえて書く。

北朝鮮が口汚く日本をののしっている今

お互い様だ。国家元首金正日氏がなくなったのに弔問目的の訪朝すら朝鮮総連トップに許さないだの、弔問外交を仕掛ければいいものを政府としての弔意表明はしないだのなんて行為がまともな行為だと思うのか?


■殺害された脱北者と、金正日を哀悼する人々
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00730

私は、人の死に哀悼の意を表することを否定しようとは思いませんし、この方々には私と違った金正日への評価も、また、政治的な判断もお立場もおありなのだと思います(ここでのいくつかの発言はとても「理解」することはできませんが)。

じゃあどの発言が理解できて、どの発言が理解できないのか、その理由もつけて具体的に言ってみろ。小泉元首相のような保守政治家まで批判するのは後々都合が悪いと思って適当にごまかしてるだけだろ。本当は「どんな発言であれ弔意を認める気はない」だろ?

しかしお願いしたいのは、この方々にも、今独裁政権下で収容所や刑務所で殺されていく人々、また上記のような射殺された脱北者に対しても同じ哀悼の意を表して欲しい。

手前に頼まれなくなったって哀悼の意ぐらい持ってるだろ。平然と下種な印象操作やるな。


金正恩北韓内外貨使用を全面禁止
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00729
北朝鮮人権情報センターニュース(4) 聖書の所有を理由に政治犯収容所行き
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00731
 よくも真偽不明なネタにだぼハゼのようにとびつけるものだ。
 ちなみに外貨使用禁止話について、英国のカレン・ウォルステンホルム駐北朝鮮大使は聯合ニュースの取材に対し「そのような事実は私の知る限りない。私も外貨を普通に使用している」と回答している(http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2012/01/18/0300000000AJP20120118001500882.HTML参照)。やはりガセネタらしい。

朝鮮総連の方々も、自分たちの親族同胞である帰国者を苦しめているのは日本政府ではなく北朝鮮の政権であることはとっくにご存じなのですから(日本政府はその是非は別として現在でも、10万円以下の個人送金は認めているのです。家族に生活費としてお金を送ることは現在でもできるのですよ。)

「10万以下の個人送金ができるから問題ナッシング」って詭弁も大概にしろ。送金金額に制限がかかってる時点で十分苦しめてる。しかもお前らが「10万以下の個人送金は人道上、認めるべきです」と政府に掛け合ったわけでもないくせにドヤ顔か。むしろ完全に送金禁止したいくせによく言う。


■三浦曰く2011年12月29日から1月4日まで守る会サイト更新はないらしい、しかし「北朝鮮最新情報」は2011年12月29日から1月4日の間も更新するらしい。
 なので突っ込む。

北朝鮮最新情報 :総連、北に2200万円 葬儀隠れみの 現金運ぶ
http://hrnk.trycomp.net/information.php?eid=00166

 ブクマもつけたが違法行為でもないのに「隠れ蓑」呼ばわりとは何を考えてるのか、と呆れる。いくらの金をあの国に持って行こうと人の勝手だ。


北朝鮮最新情報 :北朝鮮技術者5人死亡 イランのミサイル基地での大爆発に巻き込まれ 金正恩体制でも協力継続
http://hrnk.trycomp.net/information.php?eid=00167
 拉致問題などの解決にとってどうでもいい話。イランと北朝鮮のつきあいが何か問題か?
 それはともかく亡くなられた5人の方には人として当然のことだが「追悼の意」を表明する。


北朝鮮最新情報 :正恩氏に年賀状 中国の胡錦濤国家主席から 
http://hrnk.trycomp.net/information.php?eid=00169
 友好関係にあるから出すのは当然で何のニュースバリューもない。最新情報として掲載する意味が不明。
 日本だとこういう場合、「喪中欠礼」になるがあの国はそうじゃないのか、位の感想しかない。


■三浦曰く2011年12月29日から1月4日まで守る会サイト更新はないらしい
 また三浦の個人サイトの方は2011年12月29日から1月7日まで更新はないらしい。
 ということでその期間中は三浦の珍論に突っ込めない。
 とりあえず2011年12月28日アップの文章に突っ込む。まずはこれ。


「本日28日の集会並びに来年度守る会学習会のお知らせ そして、皆様よいお年を」
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00728

そして、多くの国民は、厳しい食糧・燃料事情のまま寒い冬を生き抜かねばならない状況です。

強制収容所問題はともかく、経済的困難はお前らが主張する経済制裁も理由の一つだ。盗っ人猛々しい。

2月4日には、大阪で大規模なシンポジウムを予定しております。仔細は決定次第連絡いたしますが、拉致問題脱北者問題、帰国者問題、そして今後の北朝鮮について、脱北者ならびにジャーナリストの方々のご意見を聞きながら、総合的に論じあえるようなものにしたいと考えております

 「対北朝鮮外交ハト派の河信基氏」や「救う会の現状に批判的な蓮池透氏」といった自分らと違う意見の人間を呼ぶ気はない癖によく「総合的に論じあえるようなものにしたい」と寝言が言える物だ。お仲間と一緒に気勢を上げるってのは議論って言わない。

金正日の死が、果たしてこの東アジア*9民主化をもたらすのか、逆に中国共産党独裁による朝鮮半島への覇権の危機につながるのか

 北朝鮮民主化するかどうかと「中国の朝鮮半島での覇権」は何の関係もない。何故こういうバカが平然と書けるんだろう?

1月15日(日)脱北者の語る金正日後の北朝鮮
日本に在住する脱北帰国者、山本葉津子さん(守る会理論誌「光射せ」に北朝鮮での体験記を連載中)が、金正日の死をテレビで知った時の思い、そして今後の北朝鮮について語ります。ピョンヤンの映像ではなく、真の北朝鮮民衆の声を聴く機会です。

 脱北者の声は「北朝鮮住民の意見のワンオブゼム」に過ぎない。脱北する人間だからかなりネガティブな方向にバイアスがかかってる可能性に注意すべきだ。まあ、三浦らにとって都合のいい「対北朝鮮強硬論」「金正日氏への悪口雑言」でもかましてくれるのだろう。


次にこれ。
「それではよいお年を、1月7日まではブログ休みます。あと『幕末太陽傳』絶対観るべき!」(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=706

この映画は見ておかないと絶対損をすると思います。

俺も自分の好きな物は「だまされたと思って」「これは本当にすばらしい、知らないなんて人生の損だ」と言いたくなるが、小心者なので言わない。ハウツーものをすすめるのならともかく、趣味の世界では意見の違う人にそう言うことをうかつに言うのは喧嘩になりかねないからだ。
みんながみんなお前と同じ趣味や価値観だと思ってるのか。

公式サイトに入っていただければ、よほどひねくれた人でない限り「この映画は見てみたい」と思うはずなので余計なコメントはしません。

・ここが自分にとっての魅力だったと、何かコメントすればいい。本当は好きじゃないんじゃないか、それ以前に実は見てないんじゃないかと疑う。
・公式サイト(http://www.nikkatsu.com/bakumatsu/)を見れば分かるように、「フランキー堺(主人公)」「石原裕次郎」「南田洋子」と出演者が故人だらけ、しかも実に若い。つまり昔の映画の再上映だ。デジタルリマスターと言って最新技術によって、映像や音がきれいらしいが素人なので分からん。幕末が舞台の喜劇映画で、落語「居残り佐平次」の他、落語『品川心中』『三枚起請』『お見立て』を上手く組合わせているらしい。
・「幕末太陽傳」についてウィキペを見てみる。

幕末太陽傳」(ウィキペ参照)
川島雄三監督、フランキー堺主演により昭和32年(1957年)に封切られた日活映画。
平成11年(1999年)にキネマ旬報が映画評論家、映画製作スタッフたちを対象に行ったアンケート調査「オールタイムベスト100日本映画編」では5位(なお、黒沢「羅生門」が同着で5位)に入賞、平成21年(2009年)にキネマ旬報が映画評論家、映画製作スタッフたちを対象に行ったアンケート調査「オールタイムベスト映画遺産200」では4位に入賞するなど、日本映画史上最高傑作の一つに挙げられる。
 ちなみにぐぐったところ「ベスト100」の1位から3位の順位は次のとおり(http://mycinemakan.fc2web.com/movie2/best100b.htm)。
1位 黒澤明七人の侍
2位 成瀬巳喜男浮雲
3位 内田吐夢飢餓海峡」、小津安二郎東京物語


「遺産200」の1位から3位の順位は次のとおり
http://www.kinejun.jp/special/90alltimebest/index.html
1位 小津安二郎東京物語
2位 黒澤明七人の侍
3位 成瀬巳喜男浮雲

ということで、公開当時はヒットしたし、昔の映画でありながら、忘れ去られもせず今でも評価されてる作品ということがわかる。だから日活も再上映し、著名人が公式サイトに様々な好意的コメントをしているわけだ。ただそのことと、万人にとってその映画が面白いかは別だ。と言うか万人にとって面白い映画など恐らくない。たとえば「ベスト100」1位、「遺産200」2位の「七人の侍」をみんなが好きかと言ったらそんな事はないだろう。俺は好きだが。
 俺は以前、テレビ東京がお正月映画*10として「幕末太陽傳」を昼間に放送してるからチラ見したが、「つまんねえ映画だ」としか思わなかった。したがってすぐチャンネルを変えた。むしろ裏番組の箱根駅伝だか高校サッカーだかの方が面白かった(今見ると違う感想を持つかも知れないし、「面白い」と言う人をバカにする気はむろんないが)。そして俺にとっては、芸術性や前衛性といった問題はともかく、この映画より「オールタイムベスト100日本映画編」26位の野村芳太郎砂の器」の方が面白さではずっと面白い。
 ウィキペが紹介する「幻のラストシーン」エピソードについては監督川島が一体何を考えていたのかという意味で面白いと思うが。

幕末太陽傳」(ウィキペ参照)
■幻のラストシーン
 映画の最後は、女郎こはる(南田洋子)に熱を上げるしつこい旦那・杢兵衛(市村俊幸)を煙に巻こうとした佐平次(フランキー堺)が、杢兵衛を墓場に連れて行き、出鱈目な墓を指してそれをこはるの墓であると騙すというものである(落語「お見立て」が元ネタ)。結核を暗示する咳をし、顔色の悪い佐平次に杢兵衛は「(墓石を偽ると)地獄に落ちねばなんねえぞ」と言い、佐平次の体調不良を天罰だと罵る。すると佐平次は「地獄も極楽もあるもんけえ。俺はまだまだ生きるんでえ。」と捨て台詞を吐き、海沿いの道を走って逃げていくというものである。
 このラストシーンは、脚本段階では、佐平次は海沿いの道ではなく、杢兵衛に背中を向けて走り始めると墓場のセットが組まれているスタジオを突き抜け、更にスタジオの扉を開けて現代(昭和32年)の街並みをどこまでも走り去っていくものであった。佐平次が走り去っていく街並みはいつかタイトルバックに登場した北品川の風景になり、その至るところに映画の登場人物たちが現代の格好をして佇み、ただ佐平次だけがちょんまげ姿で走り去っていくというものだったという。
 しかし、現場のスタッフ、キャストからあまりに斬新すぎると反対の声が飛び出し、結局川島は現場の声に従わざるを得なかった(但し、フランキー堺は後に「あのとき監督に賛成しておくべきだった」と語っている)。


 お前が好きな映画を嫌いなだけで「ひねくれた人」呼ばわりするな。俺はこういう変なすすめ方をする三浦の気が知れない。これでは、「見た結果面白くなくても」、三浦に対し、「俺にはつまらなかった」とは言いづらい。たとえ「三浦さんと俺の価値観は違うから非難してるわけじゃない」と言い訳しても喧嘩になりかねない。「まあまあだ」とかいってごまかさざるを得ないだろう。かといって見てつまらなかった人がそれで終わるかと言ったら「大したこともねえ映画を『面白いと思わない奴はひねくれてる』と言って本当にあいつは嫌な奴だ」と三浦のことを思うだろう。
・そもそも人それぞれ映画の趣味は異なる。「寅さん」のような人情映画が好きな人、嫌いな人、「スターウォーズ」のようなアクションSFが好きな人、嫌いな人いろいろだ。
・この映画は古典落語をねたにしてるので落語が好きじゃない人はたぶん好きになれない。舞台が江戸時代なので「ちょんまげ劇は見るだけで苦痛」と言う人も楽しめない。佐平次のキャラは居残りが商売というアナーキーというか、「幕末版・無責任男」というか、そういう人間なのでがちがちに真面目な人は不愉快になるかも知れない。最後の落ちも「投げっぱなし」的オチであり、ハッピーエンドであれ、バッドエンドであれ、もっとわかりやすいオチらしいオチを望む人には「アレ、これで終わり?」という感じで楽しくないかも知れない。
 またこの映画は「品川遊郭での無責任男・佐平次のどたばた劇」にすぎないので何か大事件が起こって、その大事件を中心にストーリーが展開するというものではない。そういう大事件の大展開を期待する人にはつまらないかも知れない。
あと主役・フランキー堺が嫌いな人も楽しめないだろう。そんな事を言う俺は確かにひねくれてるかも知れない。

いろいろといいお正月映画がほかにもあることはわかっていますが、この映画をスクリーンで観れる数少ない機会ですよ。

右翼の三浦だから「聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―」を右翼的に論じると期待してたのに。

いろいろとろくでもないことがあり

「守る会」「巣くう会」「家族会」の朝鮮学校無償化除外運動とか、三浦が荒木和博とやってる「飯館村ホルミシス効果」で安全とかな(毒)
 他にも「疑惑の政治家にして原発推進派の小沢を、民主党執行部の公約破りを批判してると言うだけで擁護する自称・左派、リベラル派」「暴言を吐く早川群馬大学教授を擁護する自称・脱原発派」「八ッ場ダム、消費税増税問題、沖縄基地問題などで公約破りを繰り返す野田政権」「デマゴーグ橋下の大阪市長選当選」とか今年はロクでもない代物のオンパレードだったな。本当に鬱るな。

同時に人間の底力も見ることができた

在日の方々の三浦たち差別者との戦いはその一例だな。俺が日本人である以上「底力を見て感動した」ではすまないが。

*1:国家主席朝鮮労働党総書記、朝鮮人民軍司令官

*2:国防委員会副委員長兼務。妻・金敬姫氏(金正日氏の妹)は党軽工業部部長

*3:京は京城(ソウルの日本統治時代の名称)の「京」、平は平壌の「平」だろう

*4:宮沢内閣で官房長官、その後も政務調査会長、幹事長を歴任

*5:森内閣で外務副大臣

*6:国際主義ってそういうものじゃないから。排外主義と愛国心を同一視するくらいの暴論だろ

*7:ボーカルなら覚える必要はないが

*8:小沢がトップになることはありえないし、なったら日本の政治もおしまいだが

*9:東アジアと書いてるが北朝鮮と理解していいだろう。金正日氏の死が北朝鮮以外の東アジアの国の民主化(って具体的にどこの国を想定してるのか知らないが。モンゴルと中国か?)に影響するわけもないから

*10:ちなみに2012年のテレ東お正月映画は黒沢の遺稿を元にした時代劇映画「雨あがる」。テレ東系のBSジャパンで黒沢の遺作となった「まあだだよ」を放送。