私が今までに読んだ本の紹介(奥菜秀次編)

奥菜秀次
 フリーライター
 私が持っている奥菜氏の著書は以下の通りです。
 「落合信彦・最後の真実」、「捏造ジャーナリスト・落合信彦」(以上、鹿砦社)、「陰謀論の罠」(光文社)
 最初の二冊は落合信彦のトンデモぶりを批判した本*1
と学会本で好意的に紹介されていたので購入。と学会も唐沢俊一の暴挙(盗作など)を批判せず黙認したせいで、今や、あの団体自体がと扱いされてるように思うが。
(唐沢への突っ込みサイトとして、「唐沢俊一検証blog」(http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/)、「藤岡真blog」(http://d.hatena.ne.jp/sfx76077/)などがある)

■「落合信彦・最後の真実」は、以下のことを指摘している。
・落合の「秘密情報ルート」とは未邦訳の洋書からの盗作のことである。
・落合は盗作をごまかすために「秘密情報ルートだから情報源は明かせない」と言う嘘をつき続けてきた。

■「捏造ジャーナリスト・落合信彦」は「落合信彦・最後の真実」の続編。
 この本では以下のことが指摘されている。
・落合にはゴーストライターが存在する。
・落合は自分は元オイルマンだと言ってきたが、落合発言には元オイルマンとは思えない間違いが多い。落合が元オイルマンというのは明らかに嘘だろう。

 まあ、これらの本が指摘せずともまともな人間には落合はトンデモにしか見えないし、今や人気ダウンで大した影響力などないと思うが。今となっては、「落合がスーパードライのCMに出た」とか「落合が週刊文春でのデーブ・スペクターとの対談記事をつぶした」*2とか信じられない話ではある。

 最後の本は陰謀論一般を取り扱った物ではなく、一部で大人気の「9・11テロはアメリカ政府の自作自演説」批判本。
 「9・11テロ自作自演説」も多くの陰謀論同様、「事実の曲解」と「明らかなデマ」から成り立っていることがよく分かると思う。きくちゆみベンジャミン・フルフォード*3には何も期待していないが、週刊金曜日には過去の過ちを認めてもらいたいなあ。

*1:なお、これらの本が出る前にも落合のトンデモぶりを批判した記事が、宝島30や噂の真相に載ったことがあり、この本でも紹介されている

*2:週刊文春でのデーブ・スペクターとの対談で、情報源を明らかにしないことなどをデーブに批判された落合は圧力をかけて記事をつぶしたという。圧力に応じる文春もひどいな。

*3:ちなみにフルフォードの本は、フジ産経グループの扶桑社から出ている。産経新聞は9・11陰謀論の立場ではないのにも拘わらず。さすが、嫌韓記事を産経新聞に載せながらフジテレビで韓流ドラマを放送するだけのことはある。フジ産経グループは金儲けのためなら何でもありなのだろう。