今日の中国ニュース(2022年3月13日分)(副題:ウクライナ情勢ほか)

「天安門」元リーダーがNYで惨殺…犯人の女性に中国の“刺客”説が浮上(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース
 この種の無根拠な陰謀論には心底呆れます。
 1)「天安門」元リーダーだからといって人格者とは限らないし、2)人格者でも逆恨みで殺されることもある以上、よほどの根拠がない限りこうした発言は馬鹿げた妄想でしかない。中国政府、被害者、犯人の全てに対して失礼です。


【新聞に喝!】露の侵略で想起する中華人民共和国の成立 元東京大学史料編纂所教授・酒井信彦 - 産経ニュース
 「独立国チベットの侵略ガー」といいたいようですが、タイトルからして唖然です。


ニューズウイーク日本版習近平、幻の「秋に台湾侵攻」計画...ウクライナ戦争で白紙に(ロシア内部文書)
 普通に考えてガセでしょう。
 第一に今回の「ウクライナ侵攻→ロシア経済制裁」がなくても、独立宣言もないのに台湾侵攻などすれば中国への制裁がされるであろう事はわかりきっています。そんな非常識を中国がするとは思えない。
 第二に「何故ロシアにそんな情報がある」のか。いかに中露が友好関係にあるとはいえ、そんな「外部流出したら明らかにやばい情報」を中国がロシアに渡すとはとても思えません。
 当事者である台湾政府自身も「信憑性には疑問を呈している」ようです。


台中関係は地政学的にウクライナの状況と異なる 台湾・大阪処長が語る - 産経ニュース
 「この御仁の言う意味とは違いますが」確かに「中台関係」と「露ウクライナ関係」は違う。
 中国の建前では「台湾は中国の領土」です。つまりは台湾が「独立宣言」しない限り侵攻する大義名分がない。
 一方で中国は「勿論、台湾に独立宣言してほしくない」し、欧米との関係が悪化するであろう「武力侵攻もしたくない」。
 その結果「独立宣言すれば侵攻の可能性があるが、独立宣言しない限り侵攻しない」と台湾を牽制して「独立宣言」を封じる。統一は将来的目標としてひとまず「棚上げ」する。一方「露ウクライナ関係」はそういうものではない。
 それにしても「現在、最も大物の台湾ロビー=元首相で安倍派会長の安倍」だからでしょうが、この御仁が安倍に媚びてることにはげんなりさせられます。


【正論】ウクライナから見る「中台戦争」 東京国際大学特命教授・村井友秀 - 産経ニュース

 中国共産党ウクライナと台湾は違うと主張するポイントは、ウクライナは独立国であるが、台湾は中国の一部であるという点である。

 つまりは「独立を宣言しない限り自国領(台湾)に攻め込む理由がない」という話です。「軍事侵攻して簡単に台湾軍が打倒できる、そして欧米もそれを黙認する」という事態はまず考えられない以上、中国にとって長年「政治、経済、軍事による牽制」で独立を封じ込めてきたように、今後もそれを継続するだけでしょう。


“米は頼りにならない” 中国 ウクライナ情勢めぐり台湾を批判 | 台湾 | NHKニュース
 勿論これは「独立宣言して、中国が侵攻しても米軍が守ってくれる、だから独立宣言しようと蔡英文が考えたら大きな間違いだ。ウクライナ問題で米軍はロシア軍と戦闘まではしてない」「だから独立宣言などするな。日頃から言ってるように、独立宣言すれば軍事侵攻を考えざるを得ない」という牽制に過ぎません。あくまでも「独立宣言阻止」が目的に過ぎない。


千葉・白井でウイグル問題の講演会「次は日本」と危機感訴え - 産経ニュース
 呆れて二の句が継げません。何が「次は日本」なのか。こんな寝言を聞いてられるバカの神経がしれません。


「ウクライナと連帯」 台湾で集会とデモ行進 - 産経ニュース

 集会では「今日のロシアは、明日の中国」と警戒する声も上がった。

 中国からすれば「誰があんな無茶苦茶なまねをするか」でしょう。そして、中国からすれば「こんな誹謗をされるなんて、プーチンも本当に迷惑なことをしてくれた」でしょう。だからこそ「過去のしがらみから厳しい批判をしない」が「擁護もせず距離を置く」わけです。
 しかし、「今日のロシアは、明日の中国」は本心と言うよりはある種の人間にとっては、中国が台湾侵略をねらっていてくれないと都合が悪いらしい - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)ということでしょうね。