選挙はだまされる方が悪い

 なるほど、だから「騙される方が悪い」と考え「デマ記事も書く」し、「詐欺師・統一協会とも癒着」すると。

 たとえば、「徳川幕府明治維新のどさくさで隠した埋蔵金のありかがわかった。発掘費用の一部を投資してもらえば年利30%つけて償還する」という電話がかかってきたとしよう。みなさんは、すぐ電話を切るか警察に通報するはずだ。

・民主が詐欺師だとして何故その詐欺を俺は止めることが出来なかったんだろうとは考えないのが産経です(苦笑)。勿論産経には民主と比べ信用がないからでしょう。「対馬が危ない」などという「すぐに購読を止めるか、警察に通報したくなる」記事を書く連中が何言ってるんだか?
・ちなみに「郵政改革をすれば全てうまくいく」と言ううまい話を詐欺師・小泉がしたとき、愚かにも国民は支持しました。で、産経さんはそのとき、どうしていたんですか?
・なお、埋蔵金というのはあくまでも言葉の綾で実際の埋蔵金ではありません。確か特別会計の剰余金のことではなかったでしょうか?。*1
 埋蔵金否定論者も剰余金の存在自体は否定していません。埋蔵金と言えるほど巨額ではない、剰余金だけで財政再建など無理と批判しているだけです。しかも埋蔵金の言い出しっぺは、民主ではなく、どうやら自民の中川秀直氏(元官房長官、元幹事長)のようです(何というブーメラン)。存在自体が疑わしい徳川埋蔵金とは一緒に出来ないでしょう。

【参考】
産経新聞「「埋蔵金」論争再燃 中川秀直氏が与謝野氏批判」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080228/stt0802282112006-n1.htm

埋蔵金など存在しないという与謝野氏に中川氏が反論したという記事。

 先日、21世紀臨調主催で開かれた「マニフェスト検証大会」で、民主党を支援している連合以外の民間団体が「言論NPO」の25点をはじめ軒並み落第点をつけたのも大いにうなずける。

 自分に都合が良いと大喜びするのが産経(苦笑)。そもそも、「連合以外の民間団体」はネオリベ系が多いし、21世紀臨調自体もネオリベ寄りの団体である点に注意が必要なんですが。

 しかし、その気になれば政党や候補者に関する情報が容易に得られるようになった現代の選挙においては、酷な言い方ではあるが、だました政党や政治家よりだまされた有権者の方が悪い。

・何というブーメラン。
・書き換えてみよう
 「しかし、その気になれば対馬に関する情報が容易に得られるようになった現代においては、酷な言い方ではあるが、「対馬が危ない」とだまそうとしたメディア・産経よりだまされた読者の方が悪い」
 「しかし、その気になればカルトに関する情報が容易に得られるようになった現代においては、酷な言い方ではあるが、だまそうとした統一協会よりだまされた信者の方が悪い」ということですか、わかります。

 むろん、昨夏に一政党のスローガンにすぎなかった「政権交代」をあたかも錦の御旗のように垂れ流したメディアの責任が極めて大きいのを承知の上である。

 産経さんは「政権交代」を垂れ流さなかったから俺は無罪だと思ってそんなことが言えるんでしょう。
 でも、郵政選挙の時は朝日や読売と一緒に「郵政改革万歳」を垂れ流していたし、今も朝日や読売と一緒に「消費税増税しかない」を垂れ流しているから有罪なんですが。
 ああ、それとイラク大量破壊兵器があるという嘘も垂れ流してなかったですか?(毒)

 朝鮮半島が依然、冷戦下のような緊張状態、しかも国家財政が逼迫した中で、何の痛みもなしに、みんなが幸せになれるような政策はあり得ない。

 脳内妄想乙。冷戦下と違って北を支持する国などないんですが。朝鮮戦争時代と違い、中国にとってもはや北は腐れ縁でしょう。
 それと「国家財政が逼迫」→「何の痛みもなしに、みんなが幸せになれるような政策はあり得ない」と言う流れは分かります(支持しませんが)。「朝鮮半島が依然、冷戦下のような緊張状態」→「何の痛みもなしに、みんなが幸せになれるような政策はあり得ない」と言う流れは意味不明です。軍拡予算でも組むんですか?

 「何の痛みもなしに、みんなが幸せになれるような政策はあり得ない。」
・自分(少なくとも産経の偉いさん連中)は痛みを感じないからそんな能天気なことが言えるんでしょう。とっとと産経は潰れればいいのに。
・しかも痛みに耐えろという対象は金持ちではなく貧乏人ですから、何かが間違っています。

各党の候補者がどんな国家観を持っているかを見極めることだ。

 そりゃ国政選挙ですから「国家観」=「日本という国を政治の力でどうしたいかという考え」を見るのは当たり前です。当たり前すぎて何も言っていないのに等しいです。
 まあ産経の「国家観」はそう言う意味じゃないんでしょうが。

 弁舌さわやかで人気者であったとしても、しっかりとした国家観のない人物を選んではいけない。市会議員でも県会議員でもなく、国会議員を選ぶのだから当たり前の話である。

 市会議員や県会議員、地方首長でもしっかりとした政治観の持ち主を選ばなければいけません。
 でないと、最悪、阿久根市のようなことになってしまいます。
 国に比べれば責任は軽いとは言え、産経は地方政治をなめすぎです。


 なお、産経より五十嵐仁氏の投票判断基準(「企業献金」「消費税」「米軍基地」「ネオリベ」)の方がましと思うので紹介しておきましょう。
「6月20日(日):参院選で候補者を見分けるための4つの問い」http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2010-06-20 

*1:ちなみに特別会計については小泉内閣の塩川財務相も「母屋(一般会計の例え)でおかゆを食べているのに離れ(特別会計の例え)ですき焼きを食べている」と表現したことがあります。