新刊紹介:「前衛」11月号(追記・訂正あり)

「前衛」11月号の全体の内容については以下のサイトを参照ください。
http://www.jcp.or.jp/web_book/cat458/cat/
 以下は私が読んで面白いと思った部分のみ紹介します。(詳しくは11月号を読んでください)


■今月号グラビア「67年間放置された 全国の空襲被害者」(鈴木賢士)
(内容要約)
グラビアが採り上げている問題については以下の赤旗記事を参照。
赤旗
主張「空襲被害者全国組織、補償のための立法制定が急務」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-08-25/2010082502_01_1.html
東京大空襲訴訟で上告、原告ら 被害者援護法求め集会」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-05-08/2012050814_01_1.html
「空襲被害者の救済早く、全国空襲連など 援護法求め集い」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-01/2012090114_01_1.html


■「「即時原発ゼロ」の実現いまこそ:鮮明になる国民の世論と原発固執勢力の対決構図」(笠井亮*1
(内容要約)
赤旗の記事紹介で代替。
赤旗
「「即時原発ゼロ」の実現を、日本共産党の提言:2012年9月25日」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-26/2012092605_01_0.html
「「即時原発ゼロ」の実現を、日本共産党が提言、志位委員長が政府に提起」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-26/2012092601_01_1.html
「「即時原発ゼロ」を、増え続ける使用済み核燃料、再稼働なら6年で満杯」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-28/2012092801_01_1.html


■特集「電機リストラとのたたかい」
【電機産業のリストラを許さず、雇用と地域経済を守り、ルールある経済社会へ(水戸正男)】
【大阪におけるパナソニックのリストラとのたたかい(西野健一)】
【労働者、地域経済守る職場、地域からの共同を(斎藤寛生)】
(内容要約)
赤旗の記事紹介で代替。

赤旗
「電機リストラ 「NEC調査、指導必要」、厚労相 田村氏「退職強要」追及に、参院決算委」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-08-28/2012082801_03_1.html
「電機リストラ 退職強要やめさせよ、田村議員、電機・情報ユニオン 厚労省に指導求める」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-13/2012091301_02_1.html
「退職面談10回 「シリアに行け」「残業つけるな」、電機大手リストラ許すな、組合員倍増 たたかい前進、電機・情報ユニオン大会」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-18/2012091801_01_1.html
「13万人電機リストラに反撃、「経営危機」口実に雇用犠牲の収益確保」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-10-01/2012100101_03_1.html
「「君に仕事はない」長時間、10回面談、電機リストラ この無法」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-10-01/2012100103_01_1.html


■「橋下「維新の会」を撃つ(下):時代に逆行する勢力は、国民の願いの受け皿になりえない」(小松公生)
(内容要約)
(上)(中)の続き。(上)(中)だけでも正直おなかいっぱいなのだが。
(上)ですでに橋下の問題点として

http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20120817/5421309876
1)「福祉教育切り捨てのネオリベ路線」
2)「つくる会とつるむような極右路線」
3)「その他」
「その他」の具体例としては
 ・「言ってることがころころ変わる(大飯原発再稼働問題や野田の消費税増税問題でのでたらめな態度)」
 ・「気にくわない人間を平気で恫喝したり誹謗したりする」
 ・「道頓堀プール計画など現実性があると思えないことを平気で言う無責任体質(しかも具体案は役人やブレーンに丸投げ)」
 ・「既得権がどうこう言いながら政調費を私物化したり、維新の飲酒ひき逃げ市議に議員辞職勧告決議もしなかったりする身びいき、ダブスタぶり」といったところ。小松氏も指摘しているが「ネオリベ」「極右」は価値観の問題としても「その他の問題点」は「価値観の違い」で許容できるような代物ではない。
・「新しい政治」をアピールする橋下だが、ブレーンやつきあいのある政治家の顔ぶれを見ると
 「老害で極右、暴言王の石原慎太郎(つい最近も「欧米の柔道はけだものの喧嘩」とかアホ発言が出た)」
 「箱物を創るしか能がなく、道頓堀プール計画の提案者でもある堺屋太一(小渕政権で経企庁長官)」
 「河野談話を非難するごりごりのウヨ・安倍晋三
 「親学条例の黒幕・つくる会元幹部の高橋史朗」と新しくもないし、まともでもない危ない連中が目白押しだ

といった指摘がなされている。
 (中)では(上)とも一部かぶるのだが橋下の異常性のうち、「独裁性」「極右性」を示すものとして、「日の丸、君が代押しつけ」「思想調査問題」「捏造リストによる組合攻撃」「市役所職員の政治活動を規制する市条例」を取り上げている。
そして今回の(下)だ。
 今回の(下)は「合格が受ける前から決まってた茶番劇でしかない面接試験」「橋下ブレーンの大前研一すら橋下維新塾塾生を『チルドレン以下の橋下ベイビーズ』と呼んでること」「選挙資金は全額候補者が用意するという念書を書かせるなどやり口がマルチ商法そっくり」など、ハシゲ批判もあるが、主眼は「過去の新党ブーム批判」「過去の改革ブーム批判」だ。結局、党が消滅した新自由クラブ日本新党新進党格差社会問題を引き起こした上、「息子に世襲させたことで改革派面が嘘である事が明白となった」小泉構造改革が取り上げられている。小松氏は取り上げてないがこれに「日本創新党」を入れてもいいかもしれない。
 新自由クラブについて言えば衰退の原因は、中曽根内閣での入閣(田川誠一*2自治相・国家公安委員長山口敏夫*3労相、河野洋平*4科学技術庁長官)だろう。これが支持者に裏切りと見なされたであろう事は想像に難くない。
 日本新党について言えば細川首相(党代表)が佐川急便疑惑、国民福祉税騒動で評判を落としたのが衰退理由だろう。
 要するにハシゲの「維新の会」はどんなに頑張ったところでいずれは「新自由クラブ」「日本新党」のようにぽしゃるのが目に見えてるというのが小松氏の見立てである。まあ、俺もそう思う。維新のデタラメさは新自由クラブ日本新党と比べるのが失礼なほどのデタラメさだ。
 しかしだからといって小松氏はどうせハシゲはつぶれるからいいと思ってはいない事をお断りしておく。「維新の会」がたとえつぶれたとしても残る問題点として小松氏が上げてるものは以下の通り。

1)ハシゲがろくでもないものを残す恐れがある。
 たとえば、安倍は結局首相の座から滑り落ちたが、首相在任中に「教育基本法改正」「防衛庁の省昇格」「改憲国民投票法制定」等の右翼的法制度を実現し、日本の右傾化に一定程度貢献したわけで、ハシゲが不幸にして政権入りなどした場合、そうしたろくでもない法制度が成立する恐れがある。
 またハシゲが擁立したろくでもない候補が議員になった場合、そいつがろくでもないことを今後しでかす可能性がある(維新がぽしゃればそういう奴はどこかに移籍するのだろう)。
2)安倍の復権
 小松氏は「ハシゲがラブコールを送らなければ安倍は復権しただろうか」としている。まあ、ラブコールを送らなくても復権したかもしれないし、ハシゲに関係なく安倍は批判可能だし、id:kojitaken氏が指摘するようにあのラブコールは「安倍の自民党総裁再就任」をねらった物では全くなく、ハシゲにとって大きな誤算だろうが。
3)新党ブーム、改革ブームを煽るマスゴミの無反省さとそれに乗っかる愚民(アホ選挙民)の知性のなさ


■「大阪府市民は橋下「教育改革」とどうたたかっているのか」(山口隆
(内容要約)
 例の教育条例については阻止することは残念ながらできなかったが、「橋下条例は撤回しかない、アピール賛同者1093人に、元大阪市教委委員長・弁護士・僧侶」(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-05-11/2012051104_01_1.html)のような幅広い運動を展開するという一定の成果が得られた。
 またいわゆる親学条例については、反対運動を幅広く展開しただけでなく、条例案撤回に追い込むことができた(「「家庭教育条例案」を撤回
大阪市、「維新」市議団総会で決定」(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-05-08/2012050801_03_1.html)参照)。ハシゲとの教育を巡る戦いは楽な物ではないだろうが、闘いようによっては十分成果が得られることが証明されたと言える。


■「TPPと知的財産問題でのアメリカの要求」(特許研究会)
(内容要約)
赤旗の記事紹介で代替。
赤旗
「TPPで安い薬 ピンチ、「知財保護」でもうけ独占狙う米、「国境なき医師団」が警告」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-12-09/2011120901_01_1.html


■「TPPは建設分野に何をもたらすのか」(村松加代子)
(内容要約)
 TPPによって建設業界には次のようなデメリットが発生する恐れがある。
1)建設分野への低賃金外国人労働者の参入による雇用条件の悪化
2)地方自治体が「地場企業振興のために」採用している市外業者、市内業者の区分
  最近いくつかの自治体が採用している公契約条例、が不適切な障壁として廃止される
 こうしたデメリットが起きないか、起きるようならどう阻止するか、そもそもそうしたデメリットの危険性を考えればTPPに参加すべきではないのではないか、十分議論する必要がある。


■「人道に対する犯罪、歴史問題の処理は世界の流れ:治安維持法犠牲者に謝罪と賠償を」(柳河瀬精*5
(内容要約)
筆者は治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟(公式サイト:http://www7.plala.or.jp/tian/)の会長。
内容要約に替えてこの問題についての著作の紹介と赤旗記事の紹介。戦後も特高官僚が政界の中枢に座ったことが日本の戦前の反省が不十分であることの一因と言っていいだろう。

まずググって見つけた著作の紹介。
荻野富士雄『北の特高警察』(1991年、新日本出版社)、『横浜事件治安維持法』(2006年、樹花舎)、『思想検事』(2010年、岩波新書)、『特高警察』(2012年、岩波新書)

赤旗

http://www.jcp.or.jp/faq_box/001/990228_faq.html
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟とは?」
 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟は一九六八年に設立されました。
 治安維持法は、一九二五年に実施され、太平洋戦争の敗戦後の一九四五年十月に廃止されるまで、当時の天皇制政府の絶対的な権力が国民をおさえつけ、権力にしたがわせる法律として暴威をふるいました。拷問で虐殺されたり獄死したりした人が百九十四人、獄中で病死した人が千五百三人、逮捕・投獄された人は数十万人におよびます。宮本顕治名誉議長も十二年にわたる獄中生活をよぎなくされました。
 この法律は思想そのものを犯罪とするもので、天皇制の政治体制をかえて国民主権の政治をうちたてようとする政党の幹部は最高死刑という重罰を科するものでした。また、そういう政党の活動に少しでも協力するだけで犯罪とされ、最後には宗教者や自由主義者まで弾圧の対象とされました。
 戦後の民主的改革のなかで当然この法律は廃止されましたが、自民党政治をすすめた勢力は、治安維持法の被害者に謝罪や損害補償をしないばかりか、戦前の弾圧を正当化したり、反動的な法律を復活しようとすることまで企図してきました。
 これにたいし、当時の犠牲者の人びとを中心に、治安維持法の時代の実態やその教訓を後世につたえるとともに、治安維持法など戦前の悪法で弾圧の被害をうけた犠牲者たちに国として謝罪をし、国家賠償をおこなう法律を制定するよう運動をすすめる組織をつくったのです。直接に被害をうけた人たちのほか、この目的を支持する人たちも同盟に加入しています。
 現在は、この要求を実現するよう国会に請願する行動を毎年つづけるとともに、地方議会にたいし、この要求を支持する意見書を採択するよう求める運動をすすめており、二月一日現在で二百五十一自治体が意見書や請願の趣旨をみとめる採択をしています。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-03-16/0316faq.html
特高が戦後、国会議員になったの?
 特高警察関係者で戦後、国会議員となった人物は『特高警察黒書』(新日本出版社、77年発行)や最近出版された『告発・戦後の特高官僚―反動潮流の源泉』(柳河瀬精著、日本機関紙出版センター)に掲載されています。前者は警察関係者もふくめ63人、柳河瀬氏は54人の名をあげています。
 この中には、敗戦までの11年間に内務省警保局長だった14人中7人がふくまれます。警保局長とは、全国の特高のいわば直接的指揮官です。『特高警察黒書』によれば、7人在任中の弾圧は次のようなものです。(カッコ内は戦後の役職)

 ▽唐沢俊樹(岸内閣法相) 労農救援会、エスペランチスト同盟、プロレタリア科学同盟の弾圧 美濃部達吉著書発禁、35年の1年間で共産党員・支持者を1772人逮捕、大本教や日本労働組合全国協議会弾圧。

 ▽大村清一(鳩山内閣防衛庁長官) 日本政治経済研究所や、ひとのみち教団*6弾圧。

 ▽山崎巌(池田内閣自治相) 人形劇団プーク、生活主義綴方教育、京大俳句会弾圧、春日正一*7、酒井定吉、岡部隆司ら共産主義者を投獄。

 ▽橋本清吉(衆院議員、三重) 治安維持法全面改悪、雑誌『機械工の知識』、俳句・漫画グループの弾圧、「企画院事件」で勝間田清一*8、正木千冬*9、岡倉古志郎、川崎巳三郎らの投獄、御国教などの宗教弾圧。

 ▽今松治郎*10衆院議員、愛媛) ゾルゲ事件、太平洋戦争開戦にともなう非常措置弾圧、松尾鉱山朝鮮人労働者や短歌グループの弾圧。

 ▽町村金五(田中内閣自治相、町村信孝*11の父) 創価学会、第七日基督再臨団などの宗教弾圧、一連のいわゆる「横浜事件」の弾圧、『改造』『中央公論』を廃刊に追い込む。

 ▽古井喜実(池田内閣厚相) 高倉輝、松本正雄、美作太郎、三木清、塩谷アイらの投獄をはじめ庶民にも弾圧を拡大。

 特高官僚は、これらの権力犯罪にたいする謝罪や反省もなく、戦後も政治の中枢に居すわったのです。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-03-17/2005-03-17faq.html
国会議員になった特高官僚の名は?
 戦前、特高警察の拷問などで命を奪われた人だけでも1697人以上にのぼります(治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の調べ)。こうした人道に反する犯罪をおかした特高たちは、戦後、約5000人が公職追放となり、特高課配属の下級警察官は職を失いますが、特高官僚は「休職」扱いで多くが復権、要職につきました。柳河瀬精氏の調べによると、国会議員には次の54人がなりました。(『告発―戦後の特高官僚―反動潮流の源泉』参照、当選順、主な特高歴)

 大久保留次郎*12・警視庁特高課長、増田甲子七*13・警保局図書課、松浦栄・秋田県特高課長、大村清一・警保局長、鈴木直人広島県特高課長、岡田喜久治・警視庁外事課長兼特高課長、青柳一郎・熊本県特高課長、鈴木幹雄・警視庁特高部外事課長、中村清・京都府特高課長、西村直己*14静岡県特高課警部、館哲二・内務次官、町村金五・警保局長、池田清・警視庁外事課長・警視総監、今松治郎・警保局長、大麻唯男*15・警保局外事課長、岡田忠彦・警保局長、岡本茂*16新潟県特高課長、河原田稼吉・保安課長・内相、菅太郎・福井県外事課長兼特高課長、薄田美朝・大阪府特高課警部・警視総監、田子一民*17・警保局保安課長兼図書課長、館林三喜男・警保局事務官活動写真フィルム検閲係主任、富田健治・警保局長、灘尾弘吉*18・内務次官、丹羽喬四郎*19京都府特高課長、古井喜実・警保局長、山崎巌・警保局長、吉江勝保・滋賀県特高課長、相川勝六・警保局保安課長、雪沢千代治・兵庫県外事課長、橋本清吉・警保局長、保岡武久*20大阪府特高課長、伊能芳雄*21・警視庁特高課長、大達茂雄*22・内務相、後藤文夫・警保局長、寺本広作青森県特高課長、広瀬久忠・内務次官、大坪保雄*23・警保局図書課長、岡崎英城・警視庁特高部長、唐沢俊樹・警保局長、纐纈弥三*24・警視庁特高課長、亀山孝一・山口県特高課長、川崎末五郎・警保局図書課長、高村坂彦*25鳥取県特高課長、重成格・警保局検閲課長、増原恵吉*26和歌山県特高課長、桜井三郎・警保局事務官ローマ駐在官、湯沢三千男・内相、安井誠一郎*27・神奈川県外事課長、奥野誠亮*28・鹿児島県特高課長、古屋亨*29岩手県特高課長、金井元彦・警保局検閲課長、原文兵衛*30・鹿児島県特高課長、川合武・長野県特高課長


■論点
【TPPを先取りするBSE輸入牛肉の規制緩和(小倉正行*31)】
(内容要約)
赤旗の記事紹介で代替。

赤旗
「BSE対策 米産牛の輸入緩和了承、食安委調査会 月齢30カ月以下に」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-06/2012090601_01_1.html
「米産牛の輸入緩和了承、専門委員の意見押し切り」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-06/2012090614_01_1.html


諫早湾潮受堤防開門 農漁業と防災の両立は国の責任(堀江ひとみ)】
(内容要約)
赤旗の記事紹介で代替。
赤旗
「自民議員系企業が不正、諫早入植 認可時に虚偽記載、長崎県百条委」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-01-11/2012011104_01_1.html
諫早開門工程表いつ、紙議員 新任の農水相に迫る」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-25/2012062505_03_0.html
諫早開門 行程示せ、農水省に漁民原告ら」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-10-03/2012100303_02_1.html


■暮らしの焦点
介護保険・生活援助の時間短縮を追って(内藤真己子)】
(内容要約)
赤旗の記事紹介で代替。
赤旗
「ヘルパーの生活援助時間短縮、計測なく調査ずさん 入手の資料で明らかに、60分未満を45分未満に」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-11-30/2011113001_02_1.html
「「生活援助」時間削るな、田村議員に ヘルパーが署名提出」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-03-10/2012031004_03_1.html
介護保険、生活援助カット深刻、参院特委で紙議員 「会話もできない」」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-07-31/2012073102_01_1.html
「生活援助の時間短縮撤回を、訪問介護厚労省交渉、中央社保協」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-06/2012090604_01_1.html
訪問介護 短縮30分が9割、生活援助 時間削減の実態」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-10-03/2012100301_04_1.html


■メディア時評
【新聞:「原発ゼロ」をめぐる政府の方針と大手紙(金光奎)】
(内容要約)
 全国紙は、「原発を今まで通り推進せよ」とする読売、産経、日経。そうした主張を批判する朝日、毎日に分けられる。
 しかしその毎日、朝日も「政府方針をただ高く評価するだけ」でありとても脱原発派とは言えない。
 「もっと早く脱原発できないのか」と政府を批判する東京新聞中日新聞北海道新聞などを見習うべきである。


【テレビ:『たね蒔きジャーナル』打ち切りをめぐって(沢木啓三)】
(内容要約)
ラジオ番組「たね蒔きジャーナル」を打ち切ったMBS毎日放送)ラジオへの批判。


■文化の話題
【映画:「もういいかい*32 ハンセン病と3つの法律」(児玉由紀恵)】
(内容要約)
 映画「もういいかい ハンセン病と3つの法律」の紹介。しかしこう言うのを読むと映画「砂の器」(松本清張原作)で犯人(加藤剛)が殺人を犯すのも、犯人の父親(加藤嘉)が犯人をかばうのもリアルに感じられるな。


参考
公式サイト(http://slowcom.fc2web.com/hansen1.html

http://ameblo.jp/sanni1132/entry-11347378720.html
「もういいかい」、表題です。
「もういいかい 骨になっても まあだだよ
 中山秋夫の川柳です。今に引き継ぐ、人権回復ができていない象徴としての各療養所の「納骨堂」。引き取り手のない「骨」が並びます。
 死んでも、故郷に帰ることのできないハンセン病元患者たち。「絶対隔離」100年によってすすめられた結果、「国民的忘却」におかれた元患者たち。死してなお名誉回復のならない患者たち。
 さいごに、元患者の宮良正吉さんが問いかけています。
「もう帰ってもいいかい。まあだだよ。もういいかい。まあだだよ。・・・もういいよう、と声がかえってくるのはいつ?」

http://slowcom.fc2web.com/hansen1.html
国はハンセン病患者を療養所に強制隔離し、たとえ治癒しても社会に帰ることを許さない、という政策をとった。
ハンセン病患者を療養所にとじこめて絶滅させる、というこの政策こそが今日のハンセン病問題すべての根源である。
この枠組みを作ったのが次の三つの法律である。

1 「癩予防ニ関スル件」(1907年、明治40年
2 旧「癩予防法」(1931年、昭和6年
3 新「らい予防法」(1953年、昭和28年)

http://mouiikai.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-72d9-1.html
 映画製作委員会が手がけた映画「もういいかい 〜ハンセン病と三つの法律〜」が完成しました。
 ハンセン病については、国民の多くが病名として認識しつつも、患者・家族の実態、経緯、問題点について十分な理解が得られないまま、偏見や差別が現存し続けています。
 この映画は、ハンセン病問題の真実を、多くの証言に基づいて追っていきます。三つの法律をもとに展開された絶対隔離政策によって、療養所で何が行われ、入所者がどのような生活を送っていたのか、その仕組みと実態を検証し、百年にわたるハンセン病の歴史を描いた作品です。
 ぜひご覧ください。

http://mouiikai.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/new-81b5.html
【NEW】回復者証言で差別振り返る:東京新聞 <8月2日(木)>
  8月2日(木)東京新聞(群馬版)に「もういいかい〜ハンセン病と三つの法律〜」が掲載されました。


【演劇:《村山知義演出による》「蟹工船」(関きよし)】
(内容要約)
東京芸術座(公式サイト:http://www.tokyogeijutsuza.co.jp/)の公演紹介。


■スポーツ最前線
「注目度増す日本のボクシング」(小林秀一*33
(内容要約)
・今回の五輪ではボクシング・ミドル級の村田諒太選手が金メダルを、バンタム級清水聡選手が銅メダルを獲得した。これを機に多くの人にボクシングに興味を持って欲しい。
・現在、日本人のプロボクシング世界チャンピオンは8人いるが、注目している選手はWBCスーパーバンタム級チャンピオンの西岡利晃選手だ。10/13日に西岡選手の王座統一戦があるので是非ご覧いただきたい。


【追記】
小林氏の期待に応えて、西岡選手が勝てば良かったんですが、負けてしまいました。
その上、引退するつもりだそうです。小林氏もがっかりでしょうね。


参考
朝日新聞「「西岡は引退です」 所属ジム会長が明言 ボクシング」
http://www.asahi.com/sports/update/1014/TKY201210140117.html

毎日新聞「ボクシング:西岡はTKO負け Sバンタム級王座統一戦」
http://mainichi.jp/sports/news/20121014k0000e050134000c.html

日本経済新聞「西岡、ドネアにTKO負け ボクシング王座統一戦」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK14008_U2A011C1000000/?dg=1

産経新聞「【ボクシング】名誉王者・西岡引退へ 帝拳ジム、本田会長が明言」
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/121014/mrt12101416360002-n1.htm

共同通信「西岡、ドネアにTKO負け 王座統一戦に敗れ、引退へ」
http://www.47news.jp/news/2012/10/post_20121014133159.html

時事通信「西岡TKO負け=ドネアに完敗、引退へ−ボクシング世界Sバンタム級
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2012101400034

スポーツ報知「西岡、ドネアに9回TKO負け…世界Sバンタム級王座統一戦」
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/box/news/20121014-OHT1T00120.htm

日刊スポーツ「西岡がドネアに9回TKO負け」
http://www.nikkansports.com/battle/news/f-bt-tp0-20121014-1032349.html

スポーツニッポン「西岡引退 本田帝拳会長「これで終わり」」
http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2012/10/14/kiji/K20121014004329270.html

サンケイスポーツ「西岡、TKO負けで王座統一ならず」
http://www.sanspo.com/sports/news/20121014/box12101412520003-n1.html


■「「新ライン新聞」に見る革命的ジャーナリズムのあり方(上)」(河邑重光)
(内容要約)
マルクスエンゲルスの「新ライン新聞」での活動の紹介。今回は1848年ドイツ革命で成立したフランクフルト国民議会に対するマルクスエンゲルスの批判(要するにプロイセン国王への妥協が酷すぎると言うことらしい)を紹介。

*1:著書『政治は温暖化に何をすべきか』(2008年、新日本出版社

*2:党代表

*3:党幹事長

*4:後に自民に復党。宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*5:著書『告発・戦後の特高官僚』(2005年、日本機関紙出版センター )

*6:今のPL教団

*7:戦後、日本共産党参議院議員

*8:戦後、社会党委員長

*9:戦後、鎌倉市

*10:岸内閣総理府総務長官

*11:森内閣文科相安倍内閣外相、福田内閣官房長官などを歴任

*12:鳩山内閣北海道開発庁長官、石橋、岸内閣行政管理庁長官、国家公安委員長。ウィキペ曰く「3.15事件(共産党の大規模弾圧事件)」の指揮官。

*13:吉田内閣官房長官、佐藤内閣防衛庁長官などを歴任

*14:池田内閣防衛庁長官、佐藤内閣農林相等を歴任。全日空雫石事故問題で引責辞任した増原恵吉・佐藤内閣防衛庁長官の後任に任命されたが「国連は田舎の信用組合みたいなもの」「中共が国連に入ればますます悪くなるかもしれない」「モルジブ土人国だ。あんなのだって票を持っている。」と発言したため「国連軽視・発展途上国蔑視」との批判を浴び、引責辞任に追い込まれた。

*15:鳩山内閣国家公安委員長

*16:池田内閣通産政務次官

*17:吉田内閣農林相

*18:池田内閣厚生相、石橋、岸、池田、佐藤内閣文相、衆議院議長などを歴任

*19:佐藤内閣運輸相

*20:池田内閣官房副長官

*21:石橋、岸内閣労働政務次官

*22:吉田内閣文相。在任中に教員の政治活動を規制するいわゆる教育二法「義務教育諸学校における教育の政治的中立の確保に関する臨時措置法」、「教育公務員特例法の一部を改正する法律」を制定

*23:池田、佐藤内閣法務政務次官

*24:池田内閣文部政務次官、大蔵政務次官、科学技術政務次官を歴任。ウィキペ曰く共産党弾圧事件「三・一五事件」「四・一六事件」の指揮官として活躍。その功労として、勲五等双光旭日章を受ける。後に「赤旗」の取材に応じ、自身の特高警察時代について証言し、録音された。このときシマ夫人は、戦前の弾圧への報復を恐れてか、もらい物の食品はシマ夫人や客が先に"毒味"した後に口にする纐纈の習慣や、日本共産党内のスパイに対し金品や就職など家族ぐるみで世話してきた事実について述べたという。

*25:高村正彦自民党副総裁の父

*26:田中内閣防衛庁長官。いわゆる増原発言で引責辞任

*27:東京都知事

*28:田中内閣文相、鈴木内閣法相、竹下内閣国土庁長官を歴任。国土庁長官時代「日本に侵略の意図は無かった」と発言し引責辞任

*29:中曽根内閣自治相・国家公安委員長、安倍の子分・古屋圭司の義父

*30:鈴木内閣環境庁長官参議院議長、女性のためのアジア平和国民基金アジア女性基金)初代理事長などを歴任。

*31:著書『TPPは国を滅ぼす』(2011年、宝島社新書)

*32:ハンセン病患者中山秋夫氏の川柳から取られたタイトル

*33:著書『小林秀一のボクシングフィットネス』(2008年、本の泉社)