今日の産経ニュース(5/5分)(追記・訂正あり)

■【北朝鮮情勢】中国・瀋陽*1で韓国側と接触 共同宣言15周年行事実施へ 
http://www.sankei.com/world/news/150505/wor1505050064-n1.html

 韓国と北朝鮮が2000年6月に発表した「南北共同宣言*2」から15周年の共同記念行事の実施に向けて、南北の関係者が5日、中国・瀋陽で協議した。

 まあ、仲良しこよしの友好関係でもないでしょうが巣くう会ほどには敵対関係にないこともまた確かでしょう。


■自民ハト派が結集へ 7日に若手12人が初会合 「過剰なナショナリズム排す」
http://www.sankei.com/politics/news/150505/plt1505050022-n1.html
 「今の自民にハト派なんていたの?」て感じですが、まあ、仮に「パフォーマンスだとしても*3」今の安倍政権は極右すぎてやばすぎる、これではいずれ国民から見放される、今の時点で何とかしないとアカンという危機感を認識してるだけ、まともと評価できるでしょうか。
 ちなみにメンバーの一人は興味深いことに「福田康夫*4・元首相」から選挙地盤を引き継いだご子息だそうです(福田康夫氏は勿論タカ派と評価される清和会出身なんですが。そもそも清和会は一時は福田赳夫*5派だったわけですし)。この一件、お父さん康夫氏のご支援もあるんでしょうか?。そして産経などウヨ連中の「福田康夫非難」にも今後磨きがかかっていくことになるのでしょうか?(現時点でも彼らウヨの康夫氏への非難はほとんど誹謗中傷の域に達していますが)。まあ、この記事も産経的には「何が『歴史修正主義や過剰なナショナリズムを排す』だ!。ふざけんな!」と言う意味合いでしょうね。

【追記】
■たけい俊輔ブログ『“分厚い保守”の一翼を』
http://s-takei.seesaa.net/article/366727489.html
 産経記事の「ハト派の12人」とやらの一人、武井氏のブログ記事です。Mukkeさんがブクマをつけていたので気づきました。これについてるはてブid:Mukkeさん含めて武井氏を「『卒業式での日の丸強要を拒否する教員に悪口雑言』『日本人なら天皇崇拝は当然と公言』とは極右としか評価がしようがない」「天国の大平正芳宮沢喜一が聞いたら何と思うか?、嘆くんじゃないか」などと評価しています。まあ俺も同感ですが、そうすると「過激ナショナリズム排す」云々というのは何なんでしょうかね?。武井氏のような極右ですら危険視せざるを得ない輩が安倍というのが一番自然な解釈でしょうか(ほかの11人が武井氏と同レベルかどうかは知らんがあまり期待できそうにない)。しかしこんな人間が「宏池会所属」というだけでハト派扱いされるんだから自民党におけるハト派のレベルも価値が下がったもんです。宏池会幹部・谷垣氏が安倍総裁の下で、平然と自民党幹事長をやれるのも分かる気がします。


■中国序列3位の張徳江*6「関係改善へ喜ばしい一歩」 自民・高村*7副総裁ら超党派議連と会談
http://www.sankei.com/politics/news/150505/plt1505050018-n1.html
 当然、高村・自民党副総裁の訪中は「安倍の事前の同意、了解による日中関係改善の動き」でしょうね。「安倍信者にしてアンチ中国」の産経は認めたくないでしょうけど。しかしこういう事をする一方で「中国からのAIIB参加の呼びかけをすげなく断る」「南京事件否定論者の櫻井よしこを平然と中教審委員に任命」「集団的自衛権正当化に尖閣問題を持ち出す」など「中国への敵対的行為」もやっている安倍は、やってることはちぐはぐというか、何を考えてるのかさっぱり分かりません。

*1:遼寧省省都

*2:訪朝した金大中・韓国大統領と金正日北朝鮮国防委員長(朝鮮労働党総書記)との間での合意文書(役職は当時)。この合意などが評価され、金大中氏は2000年のノーベル平和賞を受賞。

*3:というのも「安倍政権に敵対するつもりはない」として少し腰が引けてるからです。

*4:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*5:福田康夫氏の父親。親分である岸信介元首相(安倍晋三の祖父)から派閥を継承。岸や岸の実弟佐藤栄作の引きで、岸内閣農林相、佐藤内閣蔵相、外相、自民党幹事長(佐藤総裁時代)などの要職を経て首相。

*6:吉林省党委員会書記、浙江省党委員会書記、広東省党委員会書記、副首相などを経て、現在、全国人民代表大会常務委員長(党中央政治局常務委員兼任)。なお序列1位は習近平国家主席・党総書記、序列2位は李克強首相

*7:村山内閣経済企画庁長官、橋本内閣官房副長官小渕内閣外相、森内閣法相、第一次安倍内閣防衛相などを歴任