珍名さんているんだなと思った

 珍名さんているんだなと思った - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)のコメ欄でもコメントしましたが他にも思いついたことを適当に書いてみます。
【1】
 まあ「珍名」ではあるのでしょうが、「歴史的有名人(?)」であるので読めてしまうし、そのうち「珍名」ということをあまり意識しなくなるケースもあるなと。
 具体的には

日銀総裁鳩山一郎内閣蔵相を歴任した一万田尚登(いちまだ・なおと)
・歌手の東海林太郎(しょうじ・たろう)、漫画家の東海林さだお*1
・右翼活動家(元航空幕僚長)の田母神俊雄(たもがみ・としお)
・キャノン名誉会長、日本経団連会長などを歴任した御手洗冨士夫(みたらい・ふじお)
美濃部達吉*2・亮吉*3(みのべ・たつきち、りょうきち)親子
・俳優の六平直政(むさか・なおまさ)
・盧溝橋事件*4インパール作戦*5で批判される牟田口廉也(むたぐち・れんや)

などを想定していますが。
【2】
 小生は割と日本史関係が「一般人に比べれば多分好きな方」で、須崎慎一『二・二六事件』(吉川弘文館)など、適当に本を読んでますが、日本史関係でも「これは一寸読めないな」つう珍名が時々ありますね。
 具体的には

226事件
・匂坂春平(さきさか・しゅんぺい):
 515事件、226事件軍法会議で検察官役を務めた。匂坂春平が残した軍法会議の裁判資料630点は、息子の哲郎により自宅で保管されていたが、1987年になって初めて公表され、澤地久枝*6らの校訂により角川書店から出版された。また1988年にNHK特集『二・二六事件 消された真実:陸軍軍法会議秘録』(ディレクターは中田整一*7)において、その内容が紹介された。匂坂が残した資料は、現在は国立国会図書館に譲渡・保管されている(ウィキペディア「匂坂春平」参照)。
・丹生誠忠*8(にう・まさただ):
 死刑判決が下った青年将校の一人

などを想定していますが。

*1:東海林太郎東海林さだおの場合は、芸名やペンネームですが、本名で「東海林(しょうじ)」という人も勿論います。なお、これでそのまんま「とうかいりん」と読む人も中にはいます。

*2:憲法学者

*3:経済学者。一時、都知事を務めた

*4:事件当時、牟田口は支那駐屯歩兵第1連隊長

*5:作戦当時、牟田口は第15軍司令官

*6:作家。「九条の会」の呼び掛け人の一人。226事件関係の著書として『雪はよごれていた:昭和史の謎二・二六事件最後の秘録』(NHK出版)、『妻たちの二・二六事件』(中公文庫)。その他の著書として『火はわが胸中にあり:忘れられた近衛兵士の叛乱 竹橋事件』、『密約:外務省機密漏洩事件』、『わたしが生きた「昭和」』(岩波現代文庫)、『ベラウの生と死』(講談社文庫)、『14歳〈フォーティーン〉:満州開拓村からの帰還』(集英社新書)、『私のシベリア物語』(新潮文庫)、『昭和とわたし:澤地久枝のこころ旅』(文春新書)、『家計簿の中の昭和』、『暗い暦:二・二六事件以降と武藤章』、『昭和史のおんな』、『もうひとつの満洲』(文春文庫)など(ウィキペディア澤地久枝」参照)

*7:NHK『日本史探訪』や『歴史への招待』などの歴史教養番組の制作を担当した後、プロデューサーとして、NHK特集「ドキュメント昭和」やNHKスペシャル「ドキュメント太平洋戦争」など、特に昭和史を中心としたドキュメンタリー番組の制作に携る。退局後、作家となる。226事件関係の著書として『盗聴:二・二六事件』(文春文庫)。その他の著書として『モンテンルパの夜はふけて:気骨の女・渡辺はま子の生涯』(NHK出版)、『虹の橋を渡りたい:画家・堀文子九十七歳の挑戦』(幻戯書房)、『四月七日の桜:戦艦「大和」と伊藤整一の最期』(講談社)、『トレイシー:日本兵捕虜秘密尋問所』(講談社文庫)、『満州国皇帝の秘録:ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎』(文春文庫)、『最後の戦犯死刑囚:西村琢磨中将とある教誨師の記録』(平凡社新書)(ウィキペディア「中田整一」参照)

*8:226事件の中心人物である磯部浅一や村中孝次と比べれば丹生は無名ですが。実際、単独で項目がある「磯部や村中」と違い、ウィキペディアでは「丹生」単独では項目は存在しません。