今日の産経ニュース(2019年9月6日分)

警察に離島専従部隊 来年度予定、武装集団上陸に即応 - 産経ニュース
 本気で離島に上陸する武装集団なんか想定してるのかと心底呆れます。


日英連携で防衛装備品の見本市 国内初、日本企業50社出展 - 産経ニュース
 安倍政権がこうして武器ビジネスに公然と乗り出してること、こうした事実についてマスコミがほとんど報道しないことについては怒りを禁じ得ません。


【主張】日露首脳会談 どうして席に着いたのか - 産経ニュース

 プーチン*1大統領は会談に先立ち、日本と安倍首相を虚仮(こけ)にする行動をとった。5日未明、北方領土色丹島での水産加工工場稼働を祝う式典に、中継映像で参加したのである。
 安倍首相はプーチン大統領と親しいというが、会談を重ねた結果がこの仕打ちである。島を返さず、日本から経済的実利だけ引き出そうとするプーチン政権の正体を認識しなければならない。安倍首相は首脳会談など開かず、さっさと帰国した方がよかった。
 ロシアの国家安全保障会議が今年1月、日露平和条約締結をめぐり、「交渉を急がず、日本側のペースで進めない」と機関決定をした事実を軽視すべきでない。第二次世界大戦の結果、北方四島がロシア領となったと日本に認めさせる方針も決まった。同会議議長はプーチン大統領だ。
 この後、プーチン大統領は「島を引き渡す計画はない」(6月22日)と語り、メドベージェフ*2露首相は8月、択捉島に乗り込んできた。北方領土の露軍強化も進めている。
 今回の会談で両首脳は、未来志向で平和条約締結作業を進める方針で一致した。共同経済活動として観光ツアーの試行事業を10月に実施すると確認した。いずれも領土返還につながるまい。露大統領補佐官は日露の立場は「従来のままだった」と述べ、隔たりを隠そうともしなかった。観光ツアーというが、ロシアが不法占拠する日本の島に日本人が観光に行くとすれば、悪い冗談だ。

 アンチロシアの産経らしいですが「安倍は目を覚ませ、プーチンにだまされるな」「ロシア外交の方針を改めろ」というだけで「安倍を許さない」「打倒安倍」とはいわないあたり、「改憲万歳の安倍信者」として完全に腰が引けた批判なのがなんともかんとも。
 なお「安倍ロシア外交の是非」を離れて、一般論として言えば「島返還前に北方領土観光」つうのは「島の返還につながりうる」のなら別に問題はないでしょう。むしろそうした経済交流の末にしか返還の展望はないのではないか(俺個人はプーチンでなくても、誰がロシア大統領でアレ、ロシア国民多数が返還に否定的*3なため、島の返還は非常に見込み薄だと思っていますが)。

*1:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*2:プーチン政権大統領府第一副長官、大統領府長官、第一副首相、大統領(この時期、プーチンは首相兼「与党統一ロシア」党首)を経てプーチン政権首相

*3:プーチン側近は勿論、野党やメディアなどプーチン批判派でも返還容認は少数派です。