「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年7/14分:荒木和博の巻)

流血事態【調査会NEWS3301】(R02.7.14): 荒木和博BLOG

 韓国の総合月刊誌「月刊朝鮮」7月号に「金正恩の信認を得るため『三つの系派』の忠誠競争」という論文が載りました。
 記事によれば金正日*1が死亡したのは2011(平成23)年12月17日、視察中の列車の中となっているが実は15日で、同日午前2時頃平壌の江東招待所で死亡したというものです。この記事で興味深いのは金正日の健康状態が悪化すると金正恩金正哲*2、金与正*3金敬姫*4張成沢*5、金英男、金英春、李容浩*6の「当時北朝鮮の最高実力者8人組」が集まって相談したとのこと。

 まるで「小渕*7首相は倒れる前に森*8幹事長を後継に指名したという、いわゆる自民党五人組(青木*9官房長官、森幹事長、野中*10幹事長代理、亀井*11政調会長、村上*12自民党参院議員会長)のうさんくさい話*13」を連想させる話ですがそれはさておき。
 「北朝鮮素人の俺」には月刊朝鮮記事の真偽を判断する能力は無いので、主張内容の是非はひとまず置きますが、仮にそれが事実としても、そんなことが「荒木らが建前上は活動目的とする」拉致被害者の救出と何の関係があるのかという話です。何の関係も無い。

 もう「条件を付けずに金正恩*14と会う」などと言っている状態ではないと思います。

 意味がさっぱり分からないですね。月刊朝鮮の記事が仮に正しいとしても、なんでそこから『もう「条件を付けずに金正恩と会う」などと言っている状態ではないと思います』なんて話になるのか。

*1:北朝鮮国防委員長、朝鮮労働党総書記、朝鮮人民軍最高司令官

*2:金正日の次男。特に公職には就いてないとみられる。

*3:金正日の娘。金正恩の妹。現在、朝鮮労働党政治局員候補、党組織指導部第1副部長

*4:金正日の妹。張成沢の妻。元朝労働党政治局員

*5:国防副委員長、朝鮮労働党行政部長など歴任するが、金正恩に対し反逆を企てたとして死刑判決。

*6:外相、朝鮮労働党政治局員など歴任(李容浩 - Wikipedia参照)

*7:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相を経て首相

*8:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*9:小渕内閣官房長官自民党参院幹事長、参院議員会長など歴任

*10:村山内閣自治相・国家公安委員長小渕内閣官房長官自民党幹事長(森総裁時代)など歴任

*11:村山内閣運輸相、橋本内閣建設相、自民党政調会長(小渕、森総裁時代)、国民新党代表代行、国民新党代表、鳩山、菅内閣金融等担当相など歴任

*12:宮沢内閣労働相、自民党参院幹事長、議員会長など歴任。KSD事件で有罪判決を受け失脚。

*13:実際にはそんな指名は無く五人組の談合で森氏の自民党総裁就任が決まったという説が有力。うがった見方をすればこの月刊朝鮮の記事は「自民党五人組」話からでっち上げられた与太話かもしれません。

*14:金正日の三男。北朝鮮国務委員長、朝鮮労働党委員長、朝鮮人民軍最高司令官