山本弘の件について(2020年9月6日分)

山本弘の「と学会」批判(追記あり) - bogus-simotukareのブログの続きです。今後も適宜、山本の記事にコメントする予定です。

まだまだ日記は続く - 山本弘のリハビリ日記(山本弘) - カクヨム

 前にも書いたけど、僕の周囲で小説*1を読まない人が多いのが不満だった。
 ところが急にそのその雰囲気が変わった。僕が通っている施設で、僕の『BISビブリオバトル部』のファンだという女性がいたのである。
 もちろんSFファンなんかじゃないんだけど、『ビブリオバトル部』のような現実的な設定の話に惹かれたらしい。これまで持ってきた大量の本が無駄にならなかったのだと知って、ちょっと嬉しい気分だ。
 「ヒロインの空がいいんですよね。かなりの本を読んでて、それに関心しました」
 おお、まさに僕が待ち望んでいたような感想! そういうことを言ってくれる人を待ってたんだよ!
「他のキャラでは、銀くんがいいですね。3巻の結末では空に告白するじゃないですか。これからどうなるのか楽しみなんですけど、あいにく山本さんが持ってきた本がそこまでだったもので、続きがなくなっちゃって」
 すみません。4巻はまだ文庫化されてないもので持ってこれないんです*2。文庫化する前の単行本ならあるんだけど。
 しかたがない。次には4巻の『君の知らない方程式』を持っていくことにしよう。せっかくの愛読者を待たせるわけにいかない。

 「前」てのは山本弘の「と学会」批判(追記あり) - bogus-simotukareのブログで取り上げたと学会の興亡・その四 - 山本弘のリハビリ日記(山本弘) - カクヨムのことですかね。
 小生はと学会の興亡・その四 - 山本弘のリハビリ日記(山本弘) - カクヨムでの山本の不満は

「と学会の奴らはふざけてる。俺を会長に祭り上げて雑務をやらせるくせに、『唐沢の処分には反対する』とか自分勝手すぎる。」
「大体、会長にするって事は俺を物書きとして評価してるかと思いきや、あいつら、俺の小説を全然読んでないらしい。都合のいい事務屋としか思ってないらしい」
「おだてれば木に登る豚だと思ってるのか!」

つう不満であって「自分の小説を読んでくれないことそれ自体ではない」と思ってたんですが、「自分の小説を読んでくれないことそれ自体」も結構、不満だったみたいですね。
 なお『BISビブリオバトル部』シリーズについては読んでないので俺は評価できません。
 あくまでも一般論で言えば

◆『BISビブリオバトル部1:翼を持つ少女』(2014年、東京創元社→2016年、創元SF文庫)
◆『BISビブリオバトル部2:幽霊なんて怖くない』(2015年、東京創元社→2017年、創元SF文庫)
◆『BISビブリオバトル部3:世界が終わる前に(2016年、東京創元社→2019年、創元SF文庫)
◆『BISビブリオバトル部4:君の知らない方程式』(2017年、東京創元社

としてシリーズ化された著作、文庫化された著作は「それなりに人気があるし、世間に評価されてる」といえるでしょう。シリーズ化されない著作、文庫化されない著作はいくらでもあるからです。
 しかし
1)精神的な面での医療行為はやはり受けた方がいいように思いますし
2)この「愛読者の方」と山本の関係が今後どうなるかにもよりますが、ひとまず「当面は自殺はなさそうで」いくらか安心しました。

【参考:ブタもおだてりゃ木に登る

おだてブタ - Wikipedia
・『ヤッターマン』の悪玉ロボのコクピットに現れるメカで、主に悪玉の頭脳担当の今回のロボの性能自慢に対し女ボスが「流石だねぇ〜」等おだて囃し立てるセリフを言うと、ヤシの木が飛び出してそこを登って「ブタもおだてりゃ木に登る」と言うだけのキャラクター。
ブタもおだてりゃ木に登る
 このセリフは、もともとはタイムボカンシリーズの総監督を務めていた笹川ひろしの出身地である福島県会津地方で使われていた囃子言葉だったが、このキャラクターをきっかけに、ことわざのように日本全国に広まった。
 セリフの意味は「人は褒めて、ご機嫌を取れば才能を発揮して、思いがけない成果をもたらすもの」とのことである。

「ブタもおだてりゃ木に登る」に関する誤解 (2008年3月10日) - エキサイトニュース
 この「ブタもおだてりゃ木に登る」という言葉。古くから全国で使われていることわざだと思っている人もいるかもしれないが、実は1977年に放送が開始した『ヤッターマン(旧作)』から全国に派生した言葉なのである。
 ではこの言葉、いったいどのように生まれたのだろうか。
 さっそく、タツノコプロの広報に聞いてみた。
タイムボカンシリーズの総監督を務める笹川ひろしが、子どもの頃に住んでいた福島県で使われていた言葉のようです。ですから、言葉自体は本作品のオリジナルというわけではないんですよ」
 ちなみに『ヤッターマン(旧作)』の平均視聴率は20.1%、最高視聴率は28.4%というから驚きだ。

*1:前後の文脈から見て「山本の小説」でしょうが、もしかしたら「小説それ自体も全然読まない人」も多いのかもしれません。なお、俺も小説は「ミステリと時代小説」ぐらいしか読みません。その読む「ミステリと時代小説」も「ジャンル、量」ともに小説ファンからすれば「お寒い代物」です。

*2:単行本まで持って行くと重くなって持ち運びがつらいので、さすがに文庫本だけを持っていったと言うことなんでしょう。