今日もkojitakenに悪口する(2023年8月26日)(松本清張『凶器』『一年半待て』等の一部ネタばらしがあります)

小川淳也・山本太郎・手塚仁雄らが仲良くつるんで海外視察。そのうち下村博文や原口一博もお仲間に加わるんじゃない? - kojitakenの日記
 小川*1、手塚*2は立民の人間なので「立民の原口*3がお仲間」はあり得るでしょうが、何で「自民の下村*4」が仲間になるのか。そんなこと(下村の離党)はあり得ない。それとも「仲間」とは「小川らの立民離党、自民入党」か。

松本剛明
 民主党政調会長(前原、小沢代表時代)、菅直人内閣外相等を経て現在、岸田内閣総務相
山口壮
 野田内閣外務副大臣、岸田内閣環境相を歴任
鷲尾英一郎
 野田内閣農水大臣政務官菅義偉内閣外務副大臣等を歴任

など「民主党離党→自民入党組」も過去にいるものの、それも多分ないのではないか。


子ども時代にリライト版を読む前からネタバレを食ったガストン・ルルー『黄色い部屋の秘密』をようやく完読した - KJ's Books and Music

 本作に続篇があることは知らなかった。

 kojitaken氏が知らないだけではなく「過去に『黒衣婦人の香り』(1976年、創元推理文庫)という邦訳があるものの今は絶版」のようです。この時点で「駄作の疑い濃厚」でしょう。

子ども時代にリライト版を読む前からネタバレを食ったガストン・ルルー『黄色い部屋の秘密』をようやく完読した - KJ's Books and Music
 ミステリのネタバレは今では禁物とされているけれども昔は横行していた。私が小学生時代に子ども用にリライトされた版で読んだガストン・ルルーの『黄色い部屋の謎』も犯人を知らされた上で読んだから興味は半減だった。

 いや昔だって禁物だと思いますが。ただし昔も今も「ルルーのような古典はネタばらししてもOK」と思ってるらしい人間は一部いるように思います。
 ちなみに

坂口安吾『不連続殺人事件』、横溝正史八つ墓村』の元ネタとされるクリスティ『ABC殺人事件
 犯行動機を隠滅するためにあえて無関係な人間も殺害
松本清張『凶器』の元ネタとされるロアルド・ダール*5おとなしい凶器
 清張、ダール共に凶器は食品であり、殺害後、食品として「証拠隠滅される」。清張の場合は「鏡餅で撲殺後、汁粉」、ダールの場合「冷凍ラム肉で撲殺後、ラム料理」として隠滅(しかも捜査に来た刑事が皮肉にもそれを食べさせられる)。テレ朝「相棒」でも同工異曲の「冷凍サンマで刺殺」なんてネタ(『殺人晩餐会』(2003年10月29日放送))があります。
松本清張『一年半待て』の元ネタとされるクリスティ『検察側の証人
 いわゆる一事不再理効がネタ

のように「インスパイア作品(パクリ作品?)」の説明で「元ネタ」がネタばらしされることが多い気がしますね。
 後「そんなトリックは不可能だ(例えば、コナン・ドイル赤毛連盟』の『秘密の地下通路作成工事』)」という突っ込みネタとしてばらされることが多い気がします。

 中ほどに出てくる「消えた犯人」

 この「犯人消失トリック」は漫画・金田一少年の事件簿オペラ座館殺人事件』に全く同じトリックが出てきます(従ってルルー作品を読んでる人間ならこの時点で漫画の犯人が分かる)。
 漫画のタイトルが『オペラ座館殺人事件』であるのは

 図書館に同じ作者の『オペラ座の怪人』(1911)の邦訳を収めた2022年4月刊行の新潮文庫が置いてあったので、それを借りてきた。昔はルルーといえば『黄色い部屋』が有名だったが、最近はこちらのほうがよく知られているらしい

ということ(漫画作者的にはルルーへのオマージュ?)でしょうね。
 それはともかく「らしい」いらんやろ、ですね。
 勿論「オペラ座」の方が今や有名なのは劇団四季のミュージカル『オペラ座の怪人』が大ヒットしたからですね。
 劇団四季創設者(浅利慶太)の「右翼性」を嫌う小生も「日本でミュージカルを大衆化したその才能」はそれなりに評価します。
 ミュージカル『オペラ座の怪人』のヒットがなければ日本でルルーは今も

『黄色い部屋の秘密』で一部の本格ミステリファンに知られてる存在

でルルーの代表作は『黄色い部屋の秘密』だったでしょう。
 こうした「舞台化」「テレビドラマ化」「映画化」「アニメ化」で有名になった作家は

◆フジのアニメ『ちびまるこちゃん』(第1期:1990~1992年、第2期:1995年以降)の原作者・さくらももこ
◆テレ朝西村京太郎トラベルミステリー - Wikipedia(1981~2022年まで73作)の原作者・西村京太郎
◆フジのアニメ『サザエさん』(1969年から放送、世界で最も長く放映されているテレビアニメ番組としてギネス世界記録を保持している)の原作者・長谷川町子
◆テレ朝アニメ『ドラえもん』(1979年から放送)の原作者・藤子F不二雄(藤本弘
◆映画『砂の器*6』(1974年公開)、『天城越え*7』(1983年)等の原作者・松本清張
市川崑の映画『犬神家の一族』(1976年、リメイク版が2006年)、テレビドラマ古谷一行の金田一耕助シリーズ - Wikipedia(TBS、1983~2005年まで32作)等の原作者・横溝正史

等いくらでもいます。これらの作家が果たして「それらの映画化等なし」で今ほど有名だったかどうか。
 ちなみに「ルルー」のように「(出身国はともかく)日本ではミステリ以外が有名な作家」として俺が知ってる人間では

◆『くまのプーさん*8』(岩波少年文庫)の原作者アラン・アレクサンダー・ミルン(『赤い館の秘密』(創元推理文庫))
◆映画『チャーリーとチョコレート工場』(2005年公開)の原作小説『チョコレート工場の秘密』(邦訳は2005年、評論社)の作者ロアルド・ダール(短編『おとなしい凶器』を収録した『あなたに似た人』(ハヤカワ・ミステリ文庫))

がいます。勿論タイトルから見てミルン作品はルルー『黄色い部屋』のインスパイア作品でしょう(但し、小生は『黄色い部屋』も『赤い館』も未読)。

*1:立憲民主党香川県連代表。鳩山、菅内閣総務大臣政務官立憲民主党政調会長(泉代表時代)等を歴任

*2:野田内閣で首相補佐官(国会対策等担当)

*3:立憲民主党佐賀県連代表。鳩山、菅内閣総務相民進党副代表、国民民主党代表代行等を歴任

*4:第一次安倍内閣官房副長官、第二次、第三次安倍内閣文科相自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代)、政調会長(菅総裁時代)等を歴任

*5:1916~1990年。1954年、短編集『あなたに似た人』でアメリカ探偵作家クラブ賞を受賞

*6:毎日映画コンクール脚本賞橋本忍山田洋次)、監督賞(野村芳太郎)を受賞

*7:田中裕子がブルーリボン賞毎日映画コンクールの主演女優賞を受賞

*8:ディズニーアニメでおなじみ。小説に登場する少年クリストファー・ロビンはミルンの子どもクリストファー・ロビン・ミルンがモデル。クリストファー・ロビン・ミルンについては例えばグッバイ・クリストファー・ロビン - Wikipedia「くまのプーさん」の知られざる悲話。“もう一人の自分”に苦しんだクリストファー・ロビン | 女子SPA!(2018.9.14)参照