「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート63−1(追記・訂正あり)

パート62の続きその1。

■明日2月13日午前11時より、北朝鮮核実験に対する抗議行動を行います 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00962
 正直「暇人だ」と思います。俺みたいなサラリーマンはその時間は平日だからお仕事です。学生はお勉強、主婦は家事でしょうし誰がそんな抗議活動に参加するのか。いつものウヨ仲間ですか?。ウヨって一体どうやって生活費稼いでるんですか?

韓国民団、関東脱北者協力会が朝鮮総連東京本部前(JR飯田橋駅徒歩10分)にて、午前11時から抗議行動を行う予定です。

ブクマもつけましたけどアホかと思います。
1)まず北朝鮮イコール総連じゃない。北朝鮮のしたことで抗議されてもね。こんなのがOKなら「韓国政府のしたことで民団批判」「公明党幸福実現党)のしたことで創価学会幸福の科学)批判」なんかもOKになりますが、それでいいのか?。ああ、でも幸福の科学は別にそれでもいいかな?
2)第二にこの抗議活動には慰安婦否定派の

巣くう会会長・西岡力
特定失踪者問題調査会代表・荒木和博

が参加するそうです。民団は「反北朝鮮なら慰安婦否定派とも同席するのか?」「日本右翼連中は民団より総連を敵視してるだけで、所詮、日本右翼だから民団だって敵視してる。それがわからないのか!」と批判されたらどう言い訳する気なのか?。「反北朝鮮のためなら右翼と手を組んで何が悪い」なら呆れて物も言えません。軍事独裁時代なら本国政府が公然と日本右翼と手を組んでたから同情の余地はあるでしょう。「日本右翼と手なんか組めるか」と言ったら本国政府から迫害されかねない。「民主化が進んで日本右翼と縁を切っても本国政府の弾圧などない」のにいつまで日本右翼と冷戦時代の感覚でつきあい続ければ気が済むんでしょうか。冷戦が終わって20年も経つのに。こんなことでは民団には未来はないでしょう。実際、構成員は減ってるようで、総連を非難できる立場じゃありません。

北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表・飯塚繁雄

てのも呆れます。拉致だけやれよ。こういうことを進んでやってるのか、「ウヨとのしがらみで渋々やらされてる」か知りませんけど哀れです。蓮池透さんが家族会、巣くう会批判したのも、それを煙たがった連中が蓮池さん除名に動いたのも、それに呆れた蓮池さんが「泥仕合するくらいならあんな会は見捨てる」と見限ったことも全てよくわかるわけです。

拉致被害者などを取戻すための交渉にも支障をきたします。

別に支障は来さないでしょう。「それ(核・ミサイル問題)とこれ(拉致問題)とは別」で交渉すればいい。つうか衛藤訪朝に反対した連中が、「経済制裁すれば向こうから折れてくる」と言い続けた連中が何を抜かしてるのか?。交渉に反対してた、妨害してたのがお前らだろ。内心「交渉反対を正当化できる理由ができて万歳!」とか思ってる癖に良く心にもないことが言える。面の皮が鉄板並に厚いな。


北朝鮮の核開発停止を求める関東脱北者協力会の訴え紹介
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00961
 俺もさすがに北朝鮮の核開発を全面支持する気はないが、こういう「北朝鮮打倒論」唱える連中が「核開発をやめろ」というのにはすごくいらつく。
「おいおい、お前らが打倒論なんか唱えるから、向こうが自衛措置としてそういう事をするんだろうが。太陽政策論者が『太陽政策を行うから馬鹿なことは辞めなさい』というならまだしも『打倒論唱えながら、核開発中止を求める』なんて馬鹿なこと抜かすのも大概にしろよ」と。太陽政策論者ならまだしも「北朝鮮打倒論者」の「核開発するな」発言に北朝鮮が耳を傾けるわけがないだろう。「核開発をやめたら速攻打倒モードですか?。ご都合主義なことで(呆)」と呆れられるのが関の山だろう。
 しかもこういうアンチ北朝鮮連中はインドやパキスタンの核開発は平然と容認したりするから本当に張り倒したくなる。
 それはともかくもはや「やめろ、制裁されたいのか」と叫んでもどうにもならんと思うよ。やめて欲しいのなら交渉するしかない、そういう段階に来てると思うね。北朝鮮も目的は「交渉に引っ張り込むためのネタ」なんだろうし。


■ノーフェンス講演会のお知らせ および、1月9日守る会ニュースへのお詫びと付記
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00960
 ちなみに1月9日付け記事ってのは『最初に平和を踏みにじったのは北朝鮮と中国』(http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00948)の事です。リンクは張らない上に記事タイトルも書かないんですから三浦は不親切にも程があります。「お詫びだの付記だの」されたって、元記事がすぐにわからないんじゃねえ。なおこの1月9日付け記事については『「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート62(追記・訂正あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20081029/1307052595)で俺なりのコメントをつけています。

金正日*1の驚愕の『本音』 “日本を人の住めない地にしてやる!”
ヨドック*2体験者講演会

 実に怪しい『驚愕の本音』ですね。どうすれば日本を「人の住めない地」にできるんでしょうか?。原発攻撃するとか核ミサイル*3ぶち込むとか?。しかし普通に考えてそんなことはやらないでしょう。「日本を人の住めない地」にすることが北朝鮮にとって何のメリットがあるのか?。「長年の支援国・中国やロシアから見捨てられる」「国連の制裁」「在日米軍自衛隊の反撃」などというデメリットが危惧されるでしょうに。そして本気でそんな事を考えてるのなら「遺骨問題」「日本人妻問題」など、様々な形で交渉を向こうから働きかけてくることもあり得ないし、「対話と圧力」という日本政府の方針も成り立たなくなるんですが。どう考えてもデマでしょう。
 北朝鮮を憎んでいる脱北者の「デマ」「ないことないこと」を垂れ流すのも大概にしてほしい。俺だったらこんなふざけた宣伝文句の講演会には絶対に行きませんし、百歩譲って行く場合も「はなからまともな講演だと思ってない→反朝鮮宣伝のネタ集め→後で笑いもの」にしかしないと思いますが期待して行って、講演内容を本気にする人間もいるんでしょうか?。いずれこのトンデモ講演会の報告が「守る会サイト」であるでしょうからそのときは改めて突っ込みます。
 ま、それはともかく「原発がまた事故れば」日本は本当に「人の住めない地」になる危険性があるのでこういうデマ垂れ流して北朝鮮非難する野郎にはぜひ「日本は脱原発すべき」と言って欲しいですね。言わないでしょうけど(毒)。

このホームページではその問題*4にあまり触れてはいない*5のですが、チベットに対し、国際社会がいまだに動いていないかのような印象を私の記事が与えたとしましたら、それは申し訳ないことと思います。

 というより北朝鮮問題サイトで北朝鮮と関係ないチベットがどうとか書くこと自体がおかしいことでしょうに。


■ライ・ミュージックはアルジェリアのブルースだ(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=1570
『「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート63−2【グリュックスマン】(追記・訂正あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20081028/1307052095)で紹介した三浦エントリ「今、アルジェリアのニュースを待ちながらグリュックスマンを読んでいる」(http://miura.trycomp.net/?p=1541)の続きみたいなエントリです。

非同盟諸国のリーダーの一つとされていたアルジェリア

当時の大統領ベン・ベラです。そのほかには「インドのネルー首相」「インドネシアスカルノ大統領」「エジプトのナセル大統領」「ガーナのエンクルマ大統領」「ユーゴスラビアのチトー大統領」などが中心人物です。
http://homepage2.nifty.com/osakaaala/sab6worldby1nam.htm参照)
 非同盟運動をどう評価すべきかいろいろ意見があるでしょうが1960年代に始まった「非同盟諸国首脳会議」は現在も続いていますし、日本にも「日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(日本AALA)」と言う関係団体があるわけです。政治力が全くなくなったわけでは少なくともありません。
参考
赤旗『「核廃絶包括条約」締結を、宣言採択 非同盟首脳会議が閉幕』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-02/2012090201_03_1.html

やはり、かって第三世界の民族解放戦争*6に対してみた夢は、多くの点で幻想だったのだろう*7

・何が「やはり」なんですかね。「嵐の中のアルジェリアゴイティソーロ著(みすず書房)と言う本が「アルジェリアの現在の悲惨は残念ながら1960年代に既に準備されていたのではないか*8」としただけでそこまで言える三浦とはよほど「第三世界の民族解放運動」が嫌いなんだろうなと思います。仮にゴイティソーロ本の批判が正しいとしても「アルジェリア第三世界の民族解放運動」じゃないでしょうに。
 ただ、ウィキペ「アルジェリア」によれば1965年にブーメディエンがクーデターを起こし初代大統領ベン・ベラを打倒しているのでそれ以前とそれ以降は区別する必要があるのかもしれません。その点をゴイティソーロ本がどう評価しているのかは三浦エントリだけではわかりません。
・ふと思いついたんですが三浦は「明治初期の士族反乱自由民権運動」をどう思ってるんだろうなと。何でああいう事が起こるかといえば「維新に見た夢」が新政府批判派と新政府じゃ違ってたからでしょう。かつかなり早い段階で「山城屋事件」(明治5年)といった汚職、不祥事を新政府はやらかしていますが「明治維新についてみた夢は多くの点で幻想だったのだろう」なんて三浦は絶対に言わないでしょうね。

このような内戦を経たアルジェリアが、「テロには屈しない、テロリストとは交渉しない」という姿勢を持つのもまたある意味彼らの論理の中では当然かもしれません。

何が当然なんですかね。三浦はこの前の文章で

・1990年、地方議会選挙でFISは大勝し、1991年に予定されていた選挙では、彼らが圧倒的な支持を得ることはほぼ確実で、それを恐れた当時の軍、保守派、政府、そして労働組合までもが、過激なイスラム支配実現の恐怖から、92年事実上選挙を中止、FISを弾圧。
・テロを行ったのはイスラム主義の側だけではなく、政府軍も、また、ゴイティソーロは正体不明の民兵組織*9によるイスラム主義者への逆テロも行われていたようだと指摘しています。

イスラム主義運動側を一方的に非難できない、政府にも非があるという指摘をしておきながら結局、「政府のテロ対策万々歳」なんですから訳がわかりません。中国政府が少数民族問題で「テロには屈しない、テロリストとは交渉しない」と言う態度だと非難する男が、アルジェリアイスラム勢力相手にそういう態度を取ると容認するのだから呆れてしまいます。


■雑誌「正論」3月号に私の書評が載ってます あとアメリカを知るための一冊「アメリカン・コミュニティ」紹介(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=1565

タイトルだけで絶句です。三浦がつきあう雑誌はいつも「正論」のような極右雑誌ばかり(例:発言者、ジャパニズム月刊日本)でノンポリや左派の雑誌どころか穏健保守の雑誌からもお呼びがかからないのが三浦です。

本は「どんな左翼にもいささかも同意できない18の理由」西部邁著、幻戯書房、です。

 西部は勝手にほざいてろと思います。「一部賛同できる左翼と全く賛同できない左翼がいる」「問題意識など一部について多少は同意できるが全面的には同意できない」ならまだしも、「どんな左翼にもいささかも同意できない」とはまた随分と高飛車な態度ですが、別に左翼は西部のような「過去につくる会の役員をつとめた*10」「程度の低いバカ右翼」に同意してもらう必要は「いささかも」ありません。西部も三浦も何様のつもりなんでしょうか。そしてこんな題名からして駄本としか思えない本の書評をする三浦もバカです。
 なお、ウィキペ『幻戯書房』によればこの会社は歌人辺見じゅん*11と辺見の実弟角川春樹氏が創業したんだそうです。幻戯書房の「幻戯」も角川姉弟の父、角川書店創業者「角川源義*12」の名前とかけてるんだそうです。もともと角川書店は春樹氏が社長だったので、こんな出版社を起こす必要はないんですが、彼が部下に命じてコカイン密輸*13をしていたことが1993年に発覚して、彼は逮捕起訴され、社長退任を余儀なくされます。後任社長には彼の弟・歴彦氏が就任。どこまで本当か知りませんが、週刊誌報道などに寄れば歴彦氏と春樹氏は以前から犬猿の仲*14。ウィキペ「角川歴彦」にも

1992年9月に経営路線の対立で角川書店社長だった兄・春樹により副社長を辞任させられる。これを機に歴彦は角川を退社し、主婦の友社の協力を得てメディアワークス(角川系列のアスキーと合併し、現在はアスキー・メディアワークスとして角川系列)を創業した*15

なんて不仲説を伺わせる記述があります(要するに歴彦氏は角川から去ったわけですが、兄の逮捕を機に角川に戻り復権できたわけです)。
 それはともかく、このコカイン密輸事件発覚で春樹氏は実権を完全に失ったわけです。不仲の弟・歴彦氏からすれば自分を角川から追放した憎い兄が不祥事をおこして自滅したんだから万々歳、かばう理由はどこにもありません。まあ、たとえ仲が良くてもコカイン事件なんか起こして会社の名誉を傷つけるような人・春樹氏を歴彦氏も兄だとか角川を大きくした功労者だとか言う理由で角川書店の重役にし続けることなんかとうていできない*16でしょうが、そういう事情で幻戯書房が誕生したわけです。
 なお、西部は他にも角川春樹系列の出版社『角川春樹事務所』から
・『ニヒリズムを超えて』『死生論』(いずれも1997年、ハルキ文庫)
・『戦争論』『知性の構造』(2002年、ハルキ文庫)
・『思想の英雄たち 保守の源流をたずねて』『日本の保守思想』(いずれも2012年、ハルキ文庫)
と言った本を出してますから角川春樹のお気に入りでありかつ春樹という人も右翼なんでしょう。もしかしたら姉の辺見も右翼で、一方、歴彦氏は「春樹ほどの右翼ではないこと」が不仲の一原因なのかもしれません。

題の「左翼」とはいわゆる政治的左派ではなく、親米派も含めた、戦後大衆社会の価値観全体を指すものと思ってください。

 無茶苦茶ですね。「西部にとっての左翼という言葉は世間一般の左翼という意味ではない」。三浦を信じるならば、どうやら親米保守自民党経団連など)も西部の言う左翼に含まれるようです。世間一般には「保守と扱われる政治党派」すら左翼と扱う概念なんて、概念として有効なんでしょうか?。西部定義の「左翼」とは単に西部が気にくわない相手に吐く罵倒とどこが違うんでしょうか?。西部は「俺と同意見のみが右翼」とでも言う気でしょうか?。そういう俺様定義の「左翼」を持ち出すことは単に混乱を招くだけではないんでしょうか?。

西部氏、富岡幸一郎氏の発行する隔月刊誌「表現者」は、私ごとき*17の文章を評価してくださる数少ない媒体でして、これまでも大変お世話になってきました。多少の恩返しになれば幸いです。

 「恩返し」云々なんて余計なことを書いては「なれあいでまともな書評になってないんじゃないか」と疑われかねないでしょうに三浦はバカというか、何というか。まあ、「恩返し」目的になれ合いで書評しながらそれを隠すよりはマシと好意的に理解しておきましょう(皮肉のつもり)。
 それはともかく三浦が書評それ自体について掲載しないのは「現在、3月号が販売中」だからで、「4月号の販売が始まれば」掲載するんですかね。掲載されたら改めて突っ込もうかと思います。
 なお、後半のアメリカンコミュニティについてはノーコメント。というのも三浦は『書評 アメリカン・コミニュティ』(http://miura.trycomp.net/?p=546)として全く同じ文章を過去に自ブログに上げているからです。過去の三浦の書評エントリについては『「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート24(追記・訂正あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20081206/1307052595)で小生なりにコメントしています。しかし三浦も過去と全く同じ文章を掲載するならせめて「過去にも掲載しましたがまた掲載させていただきます」ぐらい断ったらどうなんでしょうか。


■今年はワーグナー没後200周年*18(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=1557
この文章はとてつもなくとんちんかんで笑える部分*19があるのでそこだけ突っ込んでみましょう。

フランクフルト学派と聞くと保守派の一部は過激派左翼と思うようですが、それはまあ一部、マルクーゼとかはそうかもしれないけど、そんな単純な話ではなく、むしろドイツ哲学*20の伝統的継承者の一面もあるように思います。まあこの辺は仲山正樹氏*21の本とかを読むといいんでしょうけど。

ワーグナーの話でフランクフルト学派がどうこう言うのもおかしいと思いますがそれはさておき。
「保守派の一部」とは誰で、その一部とは何を言ってるのか、それについて三浦がどう思ってるのかがさっぱりわかりませんね。
それもそのはず、三浦の言う「保守派の一部」の主張とはとてつもなく酷い陰謀論だからです。三浦も恥ずかしくてお仲間のバカ発言は紹介できなかったのでしょう。だったらはなから触れなければいいのですが三浦の考えることはよくわかりません。詳しくは以下のエントリをお読み下さい。

1)荻上式ブログ『フランクフルター陰謀論2.0(ウソ)』
http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20061119/p3

荻上さんというのは評論家で、このエントリを書かれた2006年時点ではネットでは知られた存在でも、世間的には無名だったと思うのですが最近では
TBSラジオニュース探究ラジオDig』水曜日パーソナリティー(2011年10月3日〜現在*22まで)
・著書も『ウェブ炎上』(2007年、ちくま新書)、『ネットいじめ』(2008年、PHP新書)、『セックスメディア30年史』(2011年、ちくま新書)、『検証 東日本大震災の流言・デマ』(2011年、光文社新書*23などと多数あり、まあ、わりと有名な方と言えるでしょう。才能があれば30代の若さでも荻上氏みたいになれるし、才能がなければ50過ぎても三浦みたいに「チャンネル桜」「ジャパニズム」などウヨメディアしか相手してくれない「自称評論家」というお寒い存在にしかなれないわけです。なお、三浦の言う「仲山正樹氏の本」というのは荻上氏がエントリで紹介する「仲正昌樹さん*24の『日本とドイツ:二つの戦後思想』*25」のことでしょうね。「仲山正樹」でググってもそれらしい本がヒットしませんので。三浦だと本を探されたくないが故に故意に誤記してるのではないかと疑いたくなります。荻上氏と違って三浦はなぜか仲正氏の著書名を出していませんからね。


2)虚構の皇国ブログ『巨大陰謀集団「フランクフルト学派」』
http://d.hatena.ne.jp/tadanorih/20101108/1289222301
 このエントリ主・早川タダノリ氏は以前、そのご著書を拙エントリ『早川タダノリ「神国日本のトンデモ決戦生活」(後で買う)(追記・訂正あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20100810/1281220200)で取り上げたことがあります。
 早川氏の観測範囲はどうやら「戦前日本ウヨ及び戦後日本ウヨのトンデモな言動(主として戦前)」なので「戦後日本ウヨのトンデモ言動・フランクフルト学派陰謀論」も捕捉するわけです。この陰謀論の何がトンデモかといえば、「フランクフルト学派は左翼でもなければ日本の政治にも直接的影響を与えてるわけでもない」のに「左翼の××という主張の背後にはフランクフルト学派が」とか言い出すことです。何でそこでそんなもんが出てくるのかさっぱりわからないわけです。早川氏は

GHQの占領政策が、ルカーチ*26の理論に基づいている、というのは政治学上の大発見なので、日本社会学会あたりに出向いて、研究成果を模造紙に書いて廊下に張り出したらどうでしょう

とおちょくっていますが、まあ、そうおちょくられて仕方のない暴論です。こんな陰謀論はおそらく「三浦の敵」が言ったら「ドヤ顔して笑いものにする」だろうにお仲間のウヨだと「うっかりミス」であるかのように片付けてしまうんですから三浦もいい度胸をしています。
 確か、他にもこの陰謀論を批判してたサイトはあったかと思うのですが面倒なので省略します。興味のある方はご自分で探してみて下さい。
 このフランクフルトネタ、ウヨの目から見てもあまりにもトンデモ過ぎるためか、それとも出てくる「フランクフルト学派」の名前が「マルクス」「レーニン」に比べればあまりにもウヨになじみがなさ過ぎるせいか、今やウヨでも口にする人は減ったようですが(黒歴史としてなかったことにしようとしてる疑いすらある)。


【追記】
と書いて「フランクフルト学派」ネタだけ突っ込んだが他にも突っ込んでみる。

今年はワーグナー没後200周年

 ワーグナー素人の俺はググって初めて知ったのだが実は三浦の文章はのっけから間違いである(さすがに三浦も後で訂正するだろうが*27)。
自称ワーグナーファンが聞いて呆れる。本当にファンなのか?。今年は「ワーグナー没後200周年」ではなく「ワーグナー生誕200周年」である(没後なら「没後130周年」)。ファンが生誕と没後を間違えるほどお粗末なのか?。ちなみにイタリアの作曲家・ヴェルディ生誕200周年でもあるらしい。

どのようなイベントがあるかないかわからないけど

 自称ファンの分際で三浦はググって見つかった有名イベントを紹介する気すらないらしい。一応ググって見つかったチケットぴあの「ヴェルディワーグナー生誕200年特集」(http://t2.pia.jp/feature/classic/verdi-wagner200/index.jsp)を紹介しておく。

なんせ同時代人がニーチェで、最初は熱烈な讃美者で後に批判者になったわけで、その当時からワーグナーの作品は、単なる音楽を超えた時代的・思想的問題として受け止められていたよう

 ウィキペ「ワーグナー」を読む限り、作曲家としては天才でも人間性に問題のありすぎるワーグナーニーチェがつきあいきれず見捨てただけのようで、思想的な問題などないと思うが。何せウィキペによればワーグナーは「平気で借金を踏み倒すほど自分勝手」で「俺よりすごい音楽家はベートーベンぐらいと公言するほど自信過剰で傲慢」な人間なのだから普通の人間ならつきあいきれないだろう。反ユダヤ主義とか右翼とか言う以前の問題だ。ウィキペによれば何故かブラームスとは犬猿の仲で、『1870年にウィーンで催されたベートーベン生誕100年セレモニーに講演者として招待を受けて快諾したが、土壇場で出席者リストにブラームス*28の名を見つけて出席を拒否した』そうだ。これも随分と自分勝手な話だろう。普通なら我慢する。

実生活でのワーグナーユダヤ人音楽家*29を登用したり、決して差別的ではなかったようだけど

とはウィキペ「ワーグナー」「音楽におけるユダヤ性」を見る限りはとても言えない。

ウィキペ「ワーグナー
・ドイツの音楽雑誌に匿名で『音楽におけるユダヤ性』と題した反ユダヤ主義の論文を発表。音楽に対するユダヤ人の影響力を激しく弾劾した。後にナチスにこれが利用されることともなった。

ウィキペ「音楽におけるユダヤ性」
・内容はマイアベーアメンデルスゾーンといったユダヤ人音楽家に対する差別的な中傷。メンデルスゾーンの友人でピアニストのイグナーツ・モシェレスは編集部に抗議の手紙を送っている。

ワーグナーという人間は「彼が評価する立派なユダヤ人だけ評価する」と言う「立派な反ユダヤ主義者」だと思うが。

その後の20世紀でヨーロッパの右派、反ユダヤ主義者に属する文学者や思想家が(ゴビノー、チェンバレンダヌンツィオなど)ワーグナーを崇拝していたことは事実です。

まずゴビノー。

ゴビノー(ウィキペ参照)
 『諸人種の不平等に関する試論』の中で白人至上主義を提唱し、アーリア人を支配人種と位置づけたことで知られる。彼によると、白色人種復興の担い手たるに充分な力を持っているのはドイツ人であった。彼の思想はヒトラーとナチズムに多大な影響を与えたものの、ゴビノー自身はユダヤ人を優越人種と見なしていた。したがってナチは彼の理論を借用する際、彼の著作の少なからぬ部分を改竄しなければならなかった。

次にチェンバレン

チェンバレン(ウィキペ参照)
・イギリスの政治評論家。
・イギリスに生まれたが、後にドイツに移り、バイロイト・サークルのメンバーとなった。バイロイト・サークルとは、作曲家ワーグナーの思想(反ユダヤ主義を含む)に影響されたドイツの国家主義的知識人の集まりである。後にチェンバレンワーグナーの娘エーファと結婚した。
・1899年、チェンバレンは主著『19世紀の基礎』を執筆した。この本の中で、西洋文明はチュートン人(ドイツ系諸民族)によって多大な影響を受けていると主張した。チェンバレンの著作は特にドイツで人気が高かった。ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の宮廷に招かれ宿泊したこともある。死後にはヒトラーによるナチズムなどドイツの国家主義諸運動に多大な影響力を及ぼした。ヒトラーは、彼を「第三帝国預言者」と讃えている。

最後にダヌンツィオ。

ダヌンツィオ(ウィキペ参照)
 パリ講和会議で、フィウーメ(いわゆる「未回収のイタリア」の一部。現クロアチア領リエカ)をセルボ・クロアート・スロヴェーヌ王国(後のユーゴスラビア王国)に割譲すべしとの結論が出されたことに激怒したダヌンツィオは、1919年9月12日、イタリア人武装集団を率いてフィウーメを占拠、アメリカ、イギリス、フランス3軍から組織された守備軍を追放した。彼らはイタリアによるフィウーメ併合を要求した。国際関係の悪化を懸念してイタリア政府は国境線を封鎖、武装組織の投降を促した。これに対し、ダヌンツィオはイタリアに宣戦布告したが、イタリア海軍による艦砲射撃を受け、12月に投降した。
 フィウーメ占拠事件後のダヌンツィオは自宅に隠退し、著作活動を行った。しかしフィウーメ時代の側近との連絡を保っており、政界に隠然たる勢力を持っていた。彼はムッソリーニに多大の影響を与えたのは事実だが、彼自身は後のファシスト政権に直接関与しなかった。ムッソリーニは国民的英雄であるダヌンツィオを尊重してみせたが、実際の権力は一切渡さなかった。1924年には国王よりモンテネヴォソ公爵の称号を送られている。1937年にはイタリア王立アカデミー総裁に就任、1938年3月1日、自宅で脳卒中により死去。ムッソリーニにより国葬とされた。

ごりごりのウヨばかりじゃねえか。


林建良講演会「相手は中国、攻めの戦略も立てよ」 : 台湾の声
http://freeasia2011.org/japan/archives/2076
三浦小太郎が宣伝する右翼団体「アジア自由民主連帯協議会」に載った講演会予告文章に突っ込んでみましょう。実際に講演会報告がのったら改めて突っ込みます。ググったところ林は『中国ガン―台湾人医師の処方箋―』(2012年、並木書房)なんて題名からして中国を「ガン(胃がんとか肺がんとかのがんですね)」呼ばわりする異常な本を書いてるようでおよそまともな人間ではありません。「台湾ガン:中国人医師の処方箋」なんて本を中国人が書いたとしてまともな本と思う人はどこにもいないでしょう。中国であれ何であれ批判する場合も当然一定のモラルが必要なはずです。
 なお、林の本を出した並木書房は、河添恵子『中国人とは愛を語れない!』、宮崎正弘習近平が仕掛ける尖閣戦争』なんて本も出しておりごりごりの反中国極右出版社のようです。

日中は互恵関係になれるのかと言えば、答えはノーである。

 さすが中国をガン呼ばわりする男。ばかばかしくて話になりません。あの安倍ですら建前では「戦略的互恵関係」と互恵関係を否定していないのに。互恵関係を否定したら
1)中国か日本か一方だけ利益をぼったくり*30
2)関係がない(関係ゼロ)
3)敵対関係(マイナスの関係)
のどれかになるでしょうが、どれも日本が取るべき道じゃないでしょう。ま、互恵関係と言ったって実際には「日本(中国)の方がより利益が大きい方がいいな」というのは内心日本(中国)にあるでしょうが、そんなことは露骨に公言できる話じゃないし、そんなことは日中関係に限らないわけです。

中国の飛躍的な経済発展に伴う国力増強の二十年間は、日本の失われた二十年でもあった。それは偶然ではなく必然なのだが、不思議なことに日本人は気づかない。

 何がどう必然なんですかね。別に関係ないと思いますが。「中国が強大な経済的ライバルになってそれに日本が追いつけなかったことが日本の経済不況の一原因」ということでしょうか(一原因であって全ての原因とは言えないでしょうが)。ま、それが事実としてもそれは日本の努力不足と言うことであって中国を敵視する話じゃないし、その種のライバルは韓国のサムスンとか、他にもそういう企業は世界中にあるわけです。中国を敵視してもどうしようもない。


■【台湾2・28時局講演会】馬英九が目論む2・28事件*31の風化!―歴史の生き証人、蕭錦文氏を迎えて― : 台湾独立建国聯盟日本本部
http://freeasia2011.org/japan/archives/2082
 三浦小太郎が宣伝する右翼団体「アジア自由民主連帯協議会」に載った講演会予告文章に突っ込んでみましょう。実際に講演会報告がのったら改めて突っ込みます。
 ちなみに台湾独立建国連盟がどんな団体かはググった限りではよくわかりませんでした。ただし台湾本部はともかく、日本本部の前委員長は「ペマ・ギャルボ」並に日本ウヨに媚びて恥じないあの「黄文雄」だそうなので日本本部は「日本の右翼団体のワンオブゼム」扱いして問題ないでしょうが。

 馬英九政権下で台湾と中共はますます関係を深め、「平和的統一」の方向へ進んでいます*32。ミサイル配備を背景*33に、経済関係、人的往来、メディアの独占*34を通して、中共は徐々に台湾の独立性を無きものにしようとしています。

 吹き出さざるを得ません。どう見ても「統一の方向」には向かってないと思います。台湾は現状維持派が大半ですから、馬政権が統一なんか目指すわけもないし、目指しても実現できるわけもない。馬政権が「中国との交流」を進めてることを反中国派が因縁つけてるだけです。マスコミ報道に寄れば、現在台湾はかなり失業率が高い状況で、その為、馬政権の支持率も低迷しています。この状況で中国との経済交流を進めるのは実に自然な選択でしょう。

馬英九は、中国人が台湾人を大虐殺した2・28事件の記憶を風化させようとしています。

 中国人と言うより「国民党の蒋介石」ですけどね。中国共産党とは関係ない事件ですから、中国共産党にとっては共産党批判に無理矢理こじつけない限り、「2.28事件を馬政権がどう扱おうと知った事じゃない」でしょう。こじつけ批判された場合も「こじつけるな」とは言うでしょうが、取り上げるなとは言わないでしょう。
 馬政権が2.28事件の取り扱いに消極的だとしたら*35「与党国民党内にそれを望まない勢力がいる」ということでしょう。その勢力を抑えつけるほどの政治力が馬政権にはないと。さすがに馬氏自身がそういう勢力ではないと思いますが。日本与党に歴史修正主義者がいるのと同じですよ。今やそれ(安倍)が首相だから頭が痛いですが。
 しかしこの「アジア自由民主連帯協議会」は「南京事件否定論」「慰安婦否定論」を唱える歴史修正主義者の団体ですからそんな連中が「2.28事件を風化させるな」などと主張するとは「天につばを吐く」にも程があります。「自分の顔を鏡で見ろ」と言いたくなる。

 第1部は、2・28事件の受難者であり、二二八紀念館設立当初よりボランティア・ガイドを務める蕭錦文氏をお招きしてお話を伺います。第2部は、チベットウイグル南モンゴル*36の方々に、中国の巧妙かつ暴力的な侵略・支配を受けた経験を語っていただき、それぞれの民族が文化と自由独立を守るため、中国の覇権主義とどう立ち向かうか、共に考える機会にしたいと思います。

 頭が痛いですね。第1部と第2部と関係ないでしょうが。第1部が問題にする2.28事件の実行者は国民党の蒋介石で、一方、第2部が問題にするチベットその他の問題は中国共産党の問題なんですから。どっちも漢民族だなんて理由で同一視するのは無茶苦茶にも程があります。228事件について議論したいのなら第2部なんか不要ですし、現在の中国の少数民族問題(チベットなど)について議論したいなら第1部など不要です。


■「日本に生きる北朝鮮人 リ・ハナの一歩一歩」(アジアプレス出版部発行)より (1)北朝鮮での『体罰」とは?
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00956
「日本に生きる北朝鮮人 リ・ハナの一歩一歩」(アジアプレス出版部発行)より (2)絶望から緩慢な自殺を選んだ父親
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00957

北朝鮮右翼の三浦らしいな、と言う文章。北朝鮮への悪口しかない。つうかそもそもアジアプレス本がファンキー末吉平壌6月9日高等中学校・軽音楽部:北朝鮮ロック・プロジェクト」(2012年、集英社インターナショナル)とかと違って悪口しかないのかしらねえ。読む気にならんな。もちろんファンキー氏の場合、密入国ではなく許可を得ての正式入国なので「下手に悪口を書くと自分を受け入れる決定をした北朝鮮関係者に迷惑をかける、そんな恥ずかしいまねはできない」という配慮もある*37だろうが、それだけでなく、生徒とのふれあいで本当にうれしかったり感動したりしたこともあったと思う。
それはともかく、この本早速、「μ°a(三浦の別人格)」がアマゾンレビューを書いている(もちろん内容はこのエントリとほぼ同じ)。
三浦の文章に軽く突っ込む。

西宮高校*38など教育現場で話題になっている『体罰』について、たまたまこのブログ本でも3年前に北朝鮮での体験が書かれていました。

 西宮高校じゃなくて「大阪市立桜宮高校」だろ。全く物書き気取りの分際で豪快な誤記だな。しかも、ググったところ兵庫県西宮市に「兵庫県立西宮高校」「西宮市立西宮高校」があるので、この三浦の文章は「実在の西宮高校体罰で騒がれている」ような誤解を与えかねない。何というお粗末な男か。

北朝鮮では体罰というか、先生が生徒を殴るとかは「当たり前のこと」で、全然意外ではなかった、というところまではまあ私の想像どおりでした。

何で想像通りなの?。アンチ北朝鮮極右らしい偏見ですか?

ところがある時、ハナさんが中学生の時いたずらをして先生を怒らせ、教室に逃げ込んだ時、なんと・・・
「(前略)私との距離は5メートルはあったかな・・(中略)先生は私を見つけた途端、一番後ろにあった椅子を私に投げました。(中略)椅子が当たった衝撃に一瞬頭がぼっとしました。不思議なことに全然痛くない…。当たったところに当てていた手を離してみると、両手が血だらけに…血を観た瞬間、私は全身の力が抜けて倒れてしまいました。」(58ページ)
 これ、どう考えてみても体罰*39というより傷害罪というか殺人未遂と思いますが、まあさすがにこれは北朝鮮の学校でも問題になったらしい。しかし、別に先生が処罰を受けるとかはなかったとのこと。

ウッソー。何でよ。仮にハナさんのいうように北朝鮮で酷い体罰が横行してたとしても、さすがに普通、いすなんか投げないだろ。どんな椅子か知らないが、折りたたんで運べるパイプ椅子だって当たり所が悪ければ死にかねないし、5メートル向こうにまでぶん投げるのだって相当腕力がいるだろ。そんな無茶な人間がいるとは思えないし、いたらさすがに処分*40されるだろ。
不処分の理由を書いてくれないとちょっと信じられないなあ。脱北者は当然北朝鮮への敵意があるだろう*41からあることないこと言う危険性があるし。どんな体罰ふるっても処分されないほど、そんなに教師の権威ってのがすごいのかね?。

ただ、こういう体験をしても、ハナさんが体罰全面否定になっていないのもまた興味深い

 それ(酷い体罰を受けたことやそれでも体罰支持者であること)が本当なら、ハナさんは馬鹿なんじゃないの?

ナチスヒトラーが、政権に就くためにナチ内部の突撃隊幹部を粛清した

 ウィキペ「長いナイフの夜事件」(以下、「長いナイフ」)を見るに三浦の文章は、かなり問題のある記述。
1)政権につくためというより、政権を安定させるための方が正しい。既に「長いナイフ」以前からヒトラーは首相であり政権についていた。レーム率いる突撃隊と、反レーム派(プロイセン州首相・ゲーリング*42、親衛隊全国指導者・ヒムラー*43、親衛隊情報部長官・ハイドリヒ*44など)との対立を「レーム一派粛清」により解決しようとしたのが、「長いナイフ」である。
2)「長いナイフ」の主たる粛清対象は突撃隊だが、他にも以下の通り粛清された人物がいる。
 シュトラッサー:ナチス左派の幹部
 シュライヒャー:前首相

北朝鮮で、父親はもう働けなくなったことで希望を失い、たばこを吸い、お酒を浴びるように飲む中、緩慢な自殺を遂げていったのでした。このような人を弱いと批判する資格はだれにもありません。少なくとも、帰国事業を人道的なもの、正しいものとして支援した人はこの父親に対し何らかの道義的責任があると言わざるを得ないでしょう。

 おいおい。日本だって失業して、絶望して酒浸りになって体をこわす人はいるけどね。帰国したのにろくでもない理由で収容所送りなら、まだしもこんなことまで

帰国事業を人道的なもの、正しいものとして支援した人はこの父親に対し何らかの道義的責任があると言わざるを得ないでしょう

かよ。日本で『失業して、絶望して酒浸りになって体をこわす人』についての『日本人としての責任』でも三浦は感じたらどうよ?
大体「ドミニカ移民に酷い暴言はいた男」がふざけるなよ。三浦がドミニカ移民に対してはいた暴言「ドミニカ移民には国家の支援は不要」については三浦のエントリ『草川昭三参議院議員脱北者定着支援について陳情』(http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00442)を参照。
 この暴言について、俺は『「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート1(追記・訂正あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20081229/4653219087)、『「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート8(追記・訂正あり) 』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20081222/5678904321)、『「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート52(追記・訂正あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20081108/1307052595)、『「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート53(追記・訂正あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20081107/1307052595)で批判している。この俺の批判に無茶苦茶な屁理屈で三浦を擁護しようとしたバカがid:noharraだ。


■頭のおかしい高英起のツィートを批判する(2013.1/26、2/11)

郄英起(高英起:コウ・ヨンギ)‏@dailynkjapan
まったく何の根拠も無いが来週月曜日28日に核実験を強行するのも十分あり得るのでは?もちろん、根拠はないので競馬の予想屋レベルの戯言です。

 自称北朝鮮ウオッチャーが「来週月曜日1月28日に核実験を強行するのも十分あり得るのでは?」と書きながら「根拠ない」「競馬の予想屋レベルの戯言」とツィートできるのには恐れ入る。だったら黙ってろよ。普通、北朝鮮ウオッチャーを自称してたらこんな恥ずかしいバカ発言はできないと思うが。大体競馬の予想屋だって本音はともかく建前では「根拠はある」と言うと思うぞ。お前のツィートは競馬の予想屋以下だろ。競馬の予想屋に謝れよ。

北朝鮮による日本人拉致問題がまだ表面化されておらず救援組織も存在しなかった頃、よど号グループや総連の一部が拉致に関与していたことは「在日朝鮮人」の詳細な調査によって明らかにされた。ところが、当時の日本社会は眉唾物扱いして完全スルー。

よど号グループはともかく、日韓両国政府は「総連の関与」なんか認定してないのにさすが職業的反朝鮮宣伝マン・高英起。常識人にはできないことが良くできるよな。「眉唾物扱い」って眉唾物だからに決まってるだろ。「単に怪しい」レベルじゃ表沙汰にできるわけねえだろ。


■「光射せ」収録の安田浩一氏とのインタビュー一部公開
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00955

(三浦)
「ネットと愛国」を読むと、朝鮮総連の側*45が実に誠実に、本音で安田さんと対話しようとしていますね。
(中略)
 正直、こういう会話が、私と総連の間で、また、守る会と総連の間でなぜできないのか、真剣に考え込んでしまいました。

三浦や守る会が安田と違って「誠意も対話する気もない」「しかもカムフラージ無しでそれが露骨に見え見えだから」からだろうが。安田の場合、本心はともかく三浦や守る会ほど露骨に差別もろだしではないから相手も対話に応じるのだろう。
 「チャンネル桜常連出演者」と言う極右で、朝鮮学校無償化除外なんか主張するゴミと誰が対話なんかするか。ふざけんな。
 つうか対話する意思なんかかけらもないし,当然「真剣に考え込んで」なんかいないくせに。そもそも対話を申し込んだことすらないだろうに。
 安田もこんな奴のインタビューうけるなよ。三浦の「俺は良心的保守」「守る会も良心的集団」という偽装行為への荷担以外何物でもない。ま、「三浦ら守る会」の主張をきちんとウオッチすれば「三浦ら守る会」が在特会と同レベルの極右レイシスト以外の何物でもないことがわかるが。「三浦ら守る会」と在特会の違いは「在特会は暴力までふるって警察に逮捕される、もろだしの差別」だが「三浦ら守る会は差別でないと詭弁でごまかそうとする」と言う違いでしかない。たとえるなら「暴力ヤクザ」と暴力は使わずうまく相手を追い詰める「インテリヤクザ」「暴力団フロント企業」の違いでしかない。
 もちろん三浦が安田にインタビューしたのも、インタビュー記事を機関誌だけでなくわざわざサイトにまで転載しているのも「一般には在日差別者とは見なされていない安田」を使うことによって、「三浦ら守る会」が在日差別者でないかのように偽装するせこい偽装行為でしかない。まともな人間はこんな偽装にはだまされないだろうが、バカはだまされるかもしれない。三浦の偽装行為を「偽装と知って荷担してる詐欺師か」「偽装と知らずに荷担してるバカか」知らないがこんな偽装行為に荷担する安田の罪は重い。俺は正直安田の本を読む気がなくなった。読む場合でも、定価では買わない。安田のようなクズの懐を肥やしたくない。図書館で読むか、古本屋で買うことにする。

(安田)
 右翼はすべてレイシストであり、差別主義者であり、在日コリアンを弾圧する側であるという思いが、左の側にあることも事実でしょうね。

 すべてではないが「そういうレイシストが右翼に多い」事は事実だ。三浦らの守る会ももちろんその一つだ。で、まともな保守(例:河野洋平氏)についてはまともな左派は「レイシストであり、差別主義者であり、在日コリアンを弾圧する側」なんて言ってないと思うが。言ってるというなら安田は根拠出せよと思う。あくまでもまともな左派は根拠に基づいて「レイシストであり、差別主義者であり、在日コリアンを弾圧する側」として「差別右翼」を批判してきたと思う。安田の物言いこそが間違った決めつけだ。大体こんなことを言う安田はまさかとは思うが三浦を差別者と認識していないのか。もしそうなら安田の馬鹿さには呆れて物も言えない。

(三浦)
 私個人はあえて分ければ、右派、保守的な人間かもしれないけど、守る会はむしろ左派やリベラルな人が大部分です。

 嘘つくな。左派やリベラルが朝鮮学校無償化除外なんて差別的主張を支持するわけないだろ。左派やリベラルがお前みたいな「チャンネル桜常連出演者」を代表だの副代表だのの役職に就けるわけないだろ。「守る会」は極右の巣窟以外、何物でもないだろう。
そもそも「チャンネル桜常連出演者」で「寄稿してる雑誌もジャパニズム月刊日本、発言者」と極右雑誌ばかり、つきあってる連中も荒木和博、西岡力など極右ばかり、主張も「河野談話中韓への事大主義と誹謗中傷」「金日成独裁は非難しながら朴チョンヒ独裁は擁護」などと極右的主張ばかりなのに「あえて分ければ、右派、保守的な人間かもしれない」とか言える神経がすごいな。あえてわけなくてもお前は極右以外何物でもないだろ。何中道ぶってるんだよ、手前。
 ま、こういう嘘をつかずにはいられない点が三浦が自分らが世間にどう見られてるかを良く自覚していると言える。嘘ついたところでほとんどの人間はだまされないで、三浦の虚言に不愉快になるだけだろうが。

(三浦)
 朝鮮学校無償化反対や補助金停止*46の運動も、差別主義に陥らぬよう細心の注意は払ってきたつもり

嘘つくんじゃねえっての。「無償化反対」「補助金反対」は主張内容それ自体が差別であって「主張の仕方」、つまり方法論で差別ではなくなるような代物ではないが百歩譲って差別にならないように気をつけたというなら「朝鮮学校はスパイ養成学校」などという在特会のような嫌がらせ行為を厳しく批判してきたのか?。してねえだろうが。ま、こういう嘘をつかずにはいられない点が(以下略)

(三浦)
ジャーナリズムでもほとんど産経新聞以外は関心を持ってくれていないようです。これはなぜなのでしょうか。あまり興味をもたれないマイナーな話題だからということでしょうか。

 そうじゃなくて差別的主張だからだろ。従って好意的に取り上げるような恥ずかしいまねはできないが、かといって右翼の嫌がらせの恐怖を考えれば批判報道もできずほったらかしってことだろ。俺はがんがん批判しろと思うが。
ま、正確に言えば東京新聞なんかは産経とは別方向から、つまり「除外すべきでない」と言う立場から「こちら特報部」などで何度か除外論を批判したことがあるが。他にも俺が知ってるのでは朝日が夕刊で批判したことがある。こうした記事の存在は三浦も守る会サイトや個人ブログで「除外論で何が悪い、朝日や東京には賛同できない」と反論したため、当然知ってるはずなのだが、すっとぼけてるのが酷すぎる。

(安田)
多分、三浦さんたちの運動を好意的に報じてしまうと、レイシズム朝鮮学校いじめに加担しているとみられてしまうという、メディアの誤った危機意識があるのではないでしょうか。

 バカも大概にしろよ、安田。「レイシズム朝鮮学校いじめに加担しているとみられてしまう」じゃねえよ。レイシズム朝鮮学校いじめ以外の何物でもないだろ。安田には人権意識がなさ過ぎだ。あんなふざけた運動を好意的に報じることなんかできるわけがないだろう。報じるならただただ批判あるのみだ。「南京事件否定論(歴史捏造主義)」や「ホメオパシーエセ科学)」を好意的に報じることなどできないのと同じだ。
 世の中には両論併記が許される問題と許されない問題があることぐらい理解しろ。

(安田)
あえて言えば、民族学校は必要なのか必要でないのか、その原則から議論してもいいと思います。

 そんな事は当事者たる在日が議論すべき事であって、手前や俺みたいな部外者が口出す事じゃねえだろうが、安田。常識がねえのか、手前には。「あえて言えば」って書けば何書いても許されると思ってるのか、手前は。
 なお、安田は「議論は必要」ととんちきなことを言ってるが誰も「朝鮮学校は無問題」等と言っていない。差別は許されないと言ってるだけだ。そしてうかつなことを言えば差別に悪用されかねない現状では「学校の現状に批判的意識を持つ人」でも意見は言いにくかろう。
 学校がつぶれても構わないというならともかく、「建設的批判」をしたいという人なら今の状況ではうかつな発言には躊躇する。俺がその立場だったらそうだ。
 本気で安田が「朝鮮学校についての自由な議論」を望むなら、「無償化除外論」などは批判すべきだし、三浦も除外論など主張すべきではないが連中はバカでクズだからそんな常識もないのだろう。


【追記】
と安田を罵倒しまくったが少し罵倒しすぎたかなと読み直して思った。
安田には次のような発言もあるからだ。

(安田)
 朝鮮総連や学校関係者を取材して実感したのは、やはり苦悩し、思考錯誤している人は少なくない。今や、盲信的に北朝鮮を信じている人はまずいません。北朝鮮の実態も分かった上で、それでも戦後自分たちが、様々な歴史過程の中で守ってきた民族教育の火だけは消したくないという思いを持ち続けています。

 この安田発言からは安田が無償化除外に否定的でかつ、朝鮮学校に問題が仮にあったとしても内部の努力に任せるべきだと思ってることが読み取れるように思う。
 また安田が在特会の存在が在日朝鮮人側の「過去の運動の振り返り」という意義を結果的に持ったのではないかと発言したことに三浦が悪のりして

(三浦)
 その意味では、在特会が極端な形であれ、朝鮮総連に何かを気づかせたというのはあるかもしれませんね。

在特会を擁護したとき、安田は

(安田)
 ただ、私はやはり、侮辱的な言葉を浴びせられた側に共感します。自分はああいう差別的な言動は許せない。問題を提起したからといって人を差別する権利など誰にもない。問われているのは、やはり日本社会の側です

と三浦に反論している。まあ、安田の反応は当たり前で「結果的には過去の問い直しという面もあるかもしれない」と言う安田に悪のりして在特会を擁護しようとする三浦が異常なだけだが。
 とはいえ、三浦が引用する安田の発言を見る限り安田は除外論それ自体を非難していないようだ(そもそも非難したら三浦サイドがインタビューを機関誌に掲載しないだろう)。
 やはりこんなインタビューは断り、三浦らを厳しく批判する、それが安田の取るべき道だったと思う。罵倒しすぎたかとは思うが安田の対応が大きな間違いだと言うことについては意見を変える必要はないと俺は考えている。


■中国に逃れた脱北女性が生んだ子どもたちの現状 多くの孤児が路上をさまよう
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00953 
 ま、孤児がいるならこのエントリで三浦が指摘するように何らかの人道的措置を執るべきでしょう。三浦がアルジェリアの無法な軍事攻撃を平然と容認することでわかるように三浦の人道主義など全くインチキですが。この件は三浦にとって単に中国非難のネタでしかないわけです。


■書籍紹介「『北朝鮮帰還を阻止せよ』日本に潜入した韓国秘密工作隊」城内康伸著 新潮社
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00954
書評「『北朝鮮帰還を阻止せよ』日本に潜入した韓国秘密工作隊」城内康伸著 新潮社(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=1550

 城内とは以前、vanacoralの日記『東京新聞ソウル支局城内康伸記者に抗議します!! 』(http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20121017)が非難した札付きのゴロツキ右翼。
 そのゴロツキ右翼が、「北送阻止隊」という李承晩韓国時代のテロ組織について本を書いたらしい。ちなみに「北送阻止隊」については以下を参照してほしい。

新潟日赤センター爆破未遂事件(ウィキペ参照)
北韓送還阻止工作員の結成
 北朝鮮への帰国運動の高まりに危機感を募らせた韓国政府は日本に大量の工作員を送り込むことを決定した。1959年9月、韓国政府は日本に戻ることなく韓国に帰還したままであった在日義勇兵朝鮮戦争での韓国軍への在日朝鮮人志願者)たちに、帰国事業を阻止するために日本に潜入して妨害活動を行う工作員となるよう要請した。韓国政府は在日義勇兵41人・韓国軍予備役将校・韓国警察試験合格者24名からなる北韓送還阻止工作員を結成した。
・新潟日赤センター爆破計画発覚
 1959年12月4日、警視庁外事課は新潟県新発田市内のバーで密談を行っていた工作員2名に任意同行を求め、新発田警察署で取り調べを行った。工作員の鞄の中からは4本組のダイナマイト3束の計12本が発見され、爆発物取締罰則違反で現行犯逮捕された。さらに、新潟駅では工作員が駅に預けたガソリン1ℓ缶4本を隠したウィスキー箱が発見され、工作員たちは帰国事業に関わっていた新潟日赤センターを爆破しようとしていたことが判明した。また、この工作事件は韓国代表部(領事館)の金永煥三等書記官と来日中の韓国特務機関の幹部が指揮をとっていたことも明らかにされた。この爆破未遂事件は日本社会に衝撃を与え、韓国政府や在日大韓民国居留民団(民団)に対しての日本世論が硬化した。なお、1960年4月19日に四月革命が起こり、李承晩大統領が失脚すると工作活動は下火となった。2009年9月26日には日本のTBSで『闇の部隊「北送阻止隊」』(http://www.tbs.co.jp/houtoku/onair/20090926_2_1.html)という工作員のインタビュー番組が報道されている。

'09 9/26 TBS「報道特集NEXT」闇の部隊“北送阻止隊”
http://aoinomama1313.seesaa.net/article/135597207.html


 話を城内本に戻します。で、城内の書いた本をゴロツキ右翼仲間の三浦小太郎が宣伝してるというおぞましい話だ。まだ読んでないがどうせゴロツキ右翼・城内の本だから李承晩批判などというまともな代物ではないのだろう。三浦の紹介文も相当酷いので突っ込む。
 なお、この本については早速「μ°a」なる人物がアマゾンレビューに三浦の書評とほぼ同じ事を書いている。以前、「μ°a」の正体はおそらく三浦小太郎と俺は書いたがやはり、その見方で間違いないらしい。

反対する側がこのような直接行動以外に手段がなかった

 冗談も大概にして欲しいですね。当時の韓国政府が北朝鮮に対抗して「うちでも帰国者を受け入れる」と言う運動をやればいいでしょうに。
 帰国者は必ずしも「北朝鮮体制や共産主義の支持者ではなく」、また「朝鮮北部の出身者でもなく」、生活が苦しいから同胞の国へ帰れば今よりマシではないかという、たとえるなら「移民すれば今より生活は楽じゃないかと考えた、戦前の満州移民や戦後のドミニカ移民、ボリビア移民」のような考えの人もいたわけですから、韓国政府が「うちこそが責任もって引き受ける、北朝鮮よりうちにいらっしゃい」という態度を取ればよろしい。そうすれば北朝鮮帰国者も減ったろうし、テロなんて馬鹿なことをする必要もないわけです。
 「多数の人間が北朝鮮に帰国したら韓国の面子丸つぶれ、しかも活躍して北朝鮮の国力が向上したら嫌だ」「でも韓国は帰国者を引き受ける気はないよ、面倒だから」「じゃあ、帰国事業を行う日赤にテロしかけるか」ってそんなのがまともな行為の訳がないでしょう。
 ラングーン事件などの北朝鮮テロを非難する男が韓国テロを「犯罪ではあるが同情の余地はあった」「帰国事業には問題があった」として擁護しようとするのだから呆れて物も言えません。こんなバカな文章を個人サイトならともかく「守る会」サイトに掲載されて「守る会」会員諸君は恥ずかしくないんでしょうか?。どうですか?、会員のお一人id:noharraさん。また今日も都合の悪い質問からはトンズラですか?。卑怯者だねえ(嘲笑)。
最後に「μ°a=三浦」のトンデモ書評に突っ込む。(追記:2013年2/16現在、確認したら何故か三浦は『ラグタイム・ララバイ』に名前を変えていた。理由はわからない)

小坂英二「タブーなき告発 日本を蝕むものとの戦い」
著者の運動や言論は、(中略)日本の矛盾を明らかにし、それと真正面から戦おうとしている。パチンコ、朝鮮総連原発尖閣、すべてにおいてこの姿勢は貫かれている。

三浦が「パチンコ、朝鮮総連原発尖閣」について小坂がどういう態度を取ってるか、はっきり言わない点が酷い。もちろん小坂のような極右が原発批判するわけもなく、「原発万歳」なわけだが原発を万歳することがどう「日本の矛盾を明らかにし、それと真正面から戦おうとしている」のだろうか。

著者の主張に共感しない人でも、この政治家としての真摯な姿勢には学ぶところが多いはず。

 冗談も大概にして欲しい。パチンコ批判するにおいて根拠も無しに「パチンコ業者の売り上げが違法に北朝鮮に流れてる」「だからパチンコ禁止すべきだ」などとデタラメを言う小坂の何をどう評価できると言うのか。そもそも違法送金の問題は事実だとしても違法送金を取り締まればいいだけだし、パチンコ関係者にはもちろん「北朝鮮とは全く関係ない」日本人だっている。
 他にも南京事件慰安婦を否定するなど*47、小坂には問題がありすぎだ。でそうしたことに全く触れない当たりが三浦は本当にせこい。

特に私が共感したのは統一教会に対する姿勢。日本の保守、右派の一部が統一教会に無批判な一面があったことは紛れもない事実。反共ならばよいというものではない。統一教会の集会に乗り込んでそこで堂々と保守の立場から彼らの信仰への批判*48を述べる姿勢は立派。

 冗談も大概にして欲しい。国際勝共連合統一協会の政治部門)という形で公然と統一協会と癒着していたのは「一部」どころか「岸信介*49笹川良一*50などほとんど全ての日本保守・右翼」ではないか。
 しかもこんなことを言う三浦が「過去の産経新聞合同結婚式広告」「安倍ら自民党政治家の合同結婚式への祝電」といった統一協会に対する保守の問題行為を批判するかといったら批判なんかしない。おそらく、小坂とてそんなまともな批判はしていないだろう。そして霊感商法被害者の裁判闘争を支援するわけでもなければ、無償化問題であれほど「問題を抱える」朝鮮学校に対して税金投入は許されないと糞味噌にいう連中が、カルト統一協会への「免税措置は許されない」と統一協会の宗教法人格剥奪(そしてそれによる免税特権廃止)を主張するわけでもない。
 偉そうなことを言う前に共産党などの統一協会批判を見習えと言いたい。ま、三浦は「敵でも評価する」と言うまともな人間ではないので、左派やリベラル保守統一協会批判本*51など絶対に紹介しないだろうが。
 ま、ググって見つけたそういう本*52をいくつか紹介してみる。


浅見定雄統一協会=原理運動:その見極めかたと対策』(1987年、日本キリスト教団出版局)
・山口広*53『検証・統一協会霊感商法の実態』(1993年、緑風出版
・杉本誠、名古屋青春を返せ訴訟弁護団統一協会信者を救え:杉本牧師の証言』(1993年、緑風出版
・南哲史『マインド・コントロールされていた私:統一協会脱会者の手記』(1996年、日本キリスト教団出版局)
有田芳生『「神の国」の崩壊:統一教会報道全記録』(1997年、教育史料出版会
・全国統一協会被害者家族の会『自立への苦闘:統一協会を脱会して』(2005年、教文館
・櫻井義秀、中西尋子『統一教会:日本宣教の戦略と韓日祝福』(2010年、北海道大学出版会)

*1:そもそも現在金正恩君が指導者なのに父・正日氏の意思とやらがどれほどの意味を持つかという問題もあるが

*2:ヨドックというのは強制収容所のある地名のことです

*3:核ミサイルがあるのかどうか知りませんが

*4:中国の少数民族問題のこと

*5:北朝鮮問題サイトで関係ないそんな事に触れること自体がおかしい

*6:「植民地の独立戦争」と同義か?

*7:三浦が正当化しようと必死な大東亜共栄圏の方がよほど「幻想」だろうに

*8:アルジェリアがフランスから独立したのは1962年ですのでかなり厳しい見方かもしれません

*9:おそらくバックは政府でしょう

*10:後に西部は会を去りますが理由は、会は親米、西部は反米だからで歴史捏造主義批判が原因ではないし、反米といいながら西部は日米安保支持なのだから随分といい加減な反米です

*11:故人。角川書店創業者・角川源義の長女

*12:正しい読み方は「げんぎ」ではなく「げんよし」だそうですが

*13:もちろん密売による金儲け目的ではなくて彼の私的利用目的です

*14:一方、春樹氏と会社を創業した姉・辺見は春樹氏支持、アンチ歴彦氏なんでしょう。

*15:無能ではこういうわけにいかないでしょうから歴彦氏はそれなりに有能ではあるんでしょう。また春樹氏による副社長解任理由が無茶苦茶だったというのももしかしたら主婦の友社が協力してくれた理由の一つなのかもしれません

*16:角川の株主や取引先など関係者もそれを認めるほど甘くないでしょう

*17:謙虚ぶってるのだろうが実際に誰かが「お前ごときゴミを評価してくれるのは確かにお仲間ウヨぐらいの物だな、哀れな奴」とでも言えば三浦はマジギレするのだろう。ま、ここまで酷いいいようでなくても「右翼仲間の雑誌以外に文章が掲載されないなんて恥ずかしくないですか?。内輪ぼめでしかないでしょう。お仲間以外にも評価されるようにもっと努力したらどうですか?」レベルでもマジギレだろう。

*18:後で指摘するが没後ではなく生誕だ。没後なら「没後130周年」。さすがに後で三浦も訂正するだろうがお粗末きわまりない。本当に三浦はファンなんだろうか?。【追記】2013年2/2現在「生誕」に訂正されている。しかし誤記したことについて「愚かなミスですみません」の一言もないのがださいな。さすがにこんな恥ずかしいミスはなかったことにしたいらしい。

*19:フランクフルト学派の部分のことだが、実は「没後」というのも事実ではなくとても笑える。

*20:おいおい、マルクスだって「ドイツ人でヘーゲル哲学がバックボーンにあるのだから」広い意味ではドイツ哲学だろ?。俺は素人だから何とも言えないがカント、ヘーゲル、何でもかんでもドイツ哲学でごたまぜにはできないだろうし、三浦の言う『フランクルト学派が継承したドイツ哲学』って何よ?

*21:後で指摘するが仲正昌樹氏の誤記と思われる

*22:なお、この文章を俺が書いてるのは2013年1月31日です。今後荻上氏がパーソナリティーを何らかの理由でやめる可能性は当然あります。

*23:最後のこの本だけは俺も読んだことがあります。内容はあまり覚えてないですが。ネット上のデマを取り上げた上で批判した本だったとは思います。結論は「具体性のない話は疑った方がいい」などわりと常識的だったと思いますが、まあ、具体例を出した点が説得的とは言えるでしょう

*24:著書『今こそアーレントを読み直す』(2009年、講談社現代新書

*25:2006年、光文社新書

*26:そもそもルカーチはフランクフルト大学と全く関係ないのでフランクフルト学派ではないですが。さすがトンデモさんはデタラメさが半端ではありません。

*27:【追記】2013年2/2現在「生誕」に訂正されている。しかし誤記したことについて「お粗末なミスですみません」の一言がないのがださいな。さすがにこんな恥ずかしいミスはなかったことにしたいらしい。

*28:ただしウィキペによればブラームス自身、無愛想な人間で友人は少なかったようだが、さすがにワーグナーほど人格面は酷くはないらしい。

*29:ウィキペによればピアニスト「カール・タウジヒ」、指揮者「ヘルマン・レーヴィ」

*30:反中国派は中国にぼったくられるとでも言いたいんでしょうが

*31:そもそも2.28事件をやらかした蒋介石国民党を反中国共産党という理由から支持し、野党・民主進歩党弾圧を容認し続けたのが日本ウヨなのに、時代の流れで国民党が民主進歩党よりも中国に融和的態度を示すと党利党略で2.28事件で国民党非難とはそのご都合主義に心底呆れます。

*32:台湾人の総意でかつ「平和的」なら本来部外者が統一するなとか統一しろとか余計なことを言う筋合いはありません。まあ、統一の方向になど実際には進んでいないのですが。

*33:むしろ交流の背景は不況による高い失業率です。

*34:何時中国が台湾メディアを独占したんでしょうか?

*35:本当に消極的なのかどうか知りませんが

*36:内モンゴル自治区のこと

*37:実際、そういう配慮をせざるを得ないことは著書や自ブログにも書いている

*38:原文のまま。さすがに後で訂正すると思うが。【2012.1.31追記】さすがに現在では桜宮高校に訂正されている

*39:なお日本では体罰は法律で禁止されている(体罰以外の罰をせよと言うこと)。よほどの理由がない限り、通常、傷害罪や暴行罪が成立する。さすがに殺人未遂が成立するようなケースはまずないだろうが

*40:刑事処罰まで行くか、教員免職で済むかはともかく

*41:北朝鮮がすばらしい国だと思ってれば脱北しないだろう

*42:空軍総司令官、経済相などを歴任。ニュルンベルグ裁判で死刑判決を受けた後獄中で自殺

*43:警察長官、内務相などを歴任。イギリス軍の捕虜となり自殺。

*44:1942年、イギリスに亡命したチェコ政府の送り込んだ部隊によって暗殺される

*45:三浦の言う「総連の側」というのが「支部であれ朝鮮総連を公的な形で代表する人物」なのか、単に「一総連員」に過ぎないのかは不明。

*46:廃止が本心の癖に廃止と言わない点がせこすぎる

*47:小坂のような極右では珍しいことではないが

*48:キリスト教徒が「統一協会キリスト教を名乗るな」と批判するのならともかく、信仰は当人の自由だから基本的にどうでもいいと思う。問題は霊感商法合同結婚式などの反社会的行為だ

*49:元首相

*50:日本右翼の大物。競艇界のドン。統一協会との関係では国際勝共連合名誉会長をつとめた

*51:もちろんそういう本は山ほどあります

*52:俺がこのうちで読んだことがあるのは浅見氏の本だけだが

*53:著書執筆当時、全国霊感商法対策弁護士連絡会事務局長