今日のMSN産経ニュース批判(10/14分)(追記・訂正あり)

■【主張】小沢氏と国会・疑惑解明には証人喚問だ
異論はないのですが、自民の疑惑の時は政倫審でもOKだった「お前が言うな」「ナイスブーメラン」(自民議員の時もきちんと証人喚問要求した同業他社なら私はこういうことは言いませんよ)


■【外信コラム】台湾有情、くすぶる尖閣問題
 中国相手には吹き上がる癖に台湾相手には「一部の連中が騒いでるだけだ」とかばうさすがの産経クオリティ。


■【櫻井よしこ菅首相に申す】国家観も信念もなし

菅首相は、弾圧されている人々(注:劉暁波氏とそのご家族や支持者のこと)に一片の共感さえ示せないのか。

・中国に身柄拘束されてる人がいたのに公然と非難できるわけがない。フジタ社員とその家族に対する共感はお前らにないのか?。ノーベル平和賞選考委員会は間違ってる、中国は正しいと言ったわけじゃなしなぜそこまで菅氏を非難する?。
・お前らがそう言うのっていつも「嫌いな国」限定だよな。アメリカやイスラエルとか「好きな国」「どうでもいい国」の人権侵害には絶対言わねえよな(嘲)
それと外国の人に共感示すのも結構だけど、国内の人にも共感示したら?。派遣村DISった産経さんよ。


■【衆院予算委】陰の首相・仙谷氏の「独演会」はぐらかしや逆質問を連発、漂う虚脱感
 タイトルでおなかいっぱい。以前も酷いタイトルで仙谷氏の反発を招いているのに懲りない奴だ。「陰の首相」って明らかにいいイメージじゃないだろ(「影の総理」(BY男組)て言わないだけマシかもしれないが)。本当にはぐらかしや逆質問してるとしても自民時代に小泉氏のはぐらかし(「人生いろいろ、会社もいろいろ」など)や麻生氏の逆質問(所信表明演説で「民主党に聞きたい」などを連発)に産経は何も言ってなかったらから朝日とかと違ってブーメラン。

12日には石原氏が「弱腰外交」と批判すると仙谷氏はこう答えた。
 「別に弱腰だと思っていない。柳腰というしたたかで強い腰の入れ方もある」


 自分でもうまい言い方だと思ったのか、仙谷氏はにんまりしたが、13日になって逆襲を受けた。自民党鴨下一郎環境相は「柳腰とは細くてしなやかな腰、多くは美人の例えだ」と誤用を指摘、撤回を求めた。
 仙谷氏は中座して不在だったが、13日午後の記者会見で「柳腰」発言を撤回しない考えを表明。理由を問われると、なぜか1905年の日露戦争講和条約ポーツマス条約」について5分間も独演し、「ロシアから賠償金も取れずに条約を結んだのはけしからんといって日比谷公園が焼き打ちされる大騒動に発展した。(衝突事件でも)釈放や逮捕だけ取り出してどうのこうのと声高に叫ぶことはよろしくない」と奇妙な結論で結んだ。

自民党鴨下一郎環境相*1は「柳腰とは細くてしなやかな腰、多くは美人の例えだ」と誤用を指摘、撤回を求めた。」
・その場ですぐ突っ込まなかったって事は自民もすぐには気づかなかったんだろうね。
・突っ込みどころそこかよ。国語の授業じゃないんだから(苦笑)。突っ込んでも「柳腰という言葉の使い方は間違ってました、そこはすみません、でも弱腰だとは思いません」で終わりじゃないか。
 「柳に風」「柳に雪折れ無し」(どちらも仙谷氏が言ったような「柔軟でしたたか」云々といった内容)のイメージで勘違いして「柳腰」を覚えてたんでしょうね。


「ロシアから賠償金も取れずに条約を結んだのはけしからんといって日比谷公園が焼き打ちされる大騒動に発展した。(衝突事件でも)釈放や逮捕だけ取り出してどうのこうのと声高に叫ぶことはよろしくない」
 何かずれてるような。言ってることは全く正論で、騒いでるバカは「日比谷を焼き打ちでもしたいのか」と思いますが、「柳腰」という言葉の使い方は間違っていたのだからそこだけは訂正すべきでしょうね。そこ「だけ」ですが。
 記者の質問が「言葉の使い方を間違ったのでそこだけは撤回すべきでは?」でなくて「柳腰発言を撤回すべきでは?」でこうなったのかなあ。

(追記)
 予想通り、仙谷氏がまた怒ってるらしい。そして産経は何が悪いとMSN産経で居直ってる。もう産経はどうしようもないから「謝罪するまで記者会見から排除するor名誉毀損で訴える」という超強硬手段取るか、無視した方がいいと思うよ。中途半端に怒っても、連中は「仙谷が釣れた」「文句があるならかかってこい」としか多分思ってないから。例のアラモード・北原がでかいこと言った癖に日本ユニセフに訴えられたら土下座したのと同じで、産経や北原みたいなゲスは強硬策で潰すべき。「それはちょっと」と躊躇するなら無視するべきだと思うよ。あんな連中は調子にのせたらだめだって。


■【正論】東洋学園大学准教授・櫻田淳尖閣が迫る安保政策の「宿題」

振り返れば、麻生太郎内閣期、2009年8月に提出された「安全保障と防衛力に関する懇談会」(座長・勝俣恒久東京電力会長)報告書では、「集団的自衛権の政府解釈再考」、「武器輸出三原則の緩和」、「PKO(国連平和維持活動)参加五原則*2の再考」といった対応が提案されている。

・是非はともかく*3どれ一つとして、今回の尖閣問題に関係ないだろ。どさくさ紛れに適当なことを言うな。アホか。
(日本の国土防衛のために米軍が出動することは政府見解では集団的自衛権行使に当たらず、違憲の問題を生じない)
・そもそもお互いが受けるダメージの大きさを考えれば法律的、軍事的に可能でも、政治的、経済的に日中間で戦争など出来るわけないだろう。アホか。

(参考)

武器輸出三原則(ウィキペディア
1967年(昭和42年)4月21日:
 佐藤栄作首相の衆議院決算委員会における答弁により、以下の国・地域の場合は「武器」の輸出を認めないこととした。
 ・共産圏諸国向けの場合
 ・国連決議により武器等の輸出が禁止されている国向けの場合
 ・国際紛争の当事国又はそのおそれのある国向けの場合

1976年(昭和51年)2月27日:
 三木武夫首相の衆議院予算委員会における答弁により、佐藤首相の三原則にいくつかの項目が加えられた。 
 ・三原則対象地域以外の地域についても憲法及び外国為替及び外国貿易管理法の精神にのっとり、「武器」の輸出を慎むものとする。
 ・武器製造関連設備の輸出については、「武器」に準じて取り扱うものとする。

1983年(昭和58年)1月14日:
 中曽根康弘内閣の後藤田正晴官房長官による談話で以下の解釈が付け加えられた。
 ・日米安全保障条約の観点から米軍向けの武器技術供与は武器輸出三原則の例外とする。

1993年(平成5年)3月31日:
 宮沢喜一内閣の河野洋平官房長官参議院予算委員会における答弁により、以下の解釈が付け加えられた。
 ・いわゆる汎用品(民間利用も出来る物品)は武器輸出三原則の例外とする。

2004年(平成16年)12月10日:
 小泉内閣福田康夫官房長官による談話で以下の解釈が付け加えられた。
 ・MDシステムは武器輸出三原則の例外とする。

三木内閣までは制約強化の歴史、中曽根内閣以降は緩和の歴史と言える。


■自民・石破氏「女性議員がAKB48ぐらいに増えてほしい」
そもそも自民党機関誌ならともかく、一般紙においてこんなニュースにニュースバリューがあるとは思えない。こういうコトするから自民の準機関紙とか言われるんだよ。

自民・石破氏「女性議員がAKB48ぐらいに増えてほしい」

 で、自民限定でもいいんだが、増やす策は何かあるのかね(自民比例上位に女性を並べるとか)。48人も自然に増加するわけがないんだが。また自民は最大野党だから極端な話、他党が頑張らなくても自民が女性優遇で頑張るだけでもかなり増えるんだが。「AKB48」って言いたいだけでどうせ思いつきで言ってるだけなんだろ、「無役の時代に徴兵制は合憲とマスコミ取材に言って、防衛庁長官のとき政府見解(政府見解は違憲)と違うと野党(確か共産)に追及されてしどろもどろになった」「最近も事前通告しないで何が悪いと意味不明な居直りをした」このバカは。
 「増えてほしい」ではなく、「AKB48のような華のある議員なんです、丸川さんは」、の方がまだちょっとだけ「マシ」な気がするな。

自民党石破茂政調会長は14日夜、都内で開かれた同党の丸川珠代参院議員のパーティーで「とにかく賢くて、要領を得ている丸川さんみたいな自民党の女性議員が(人気アイドルグループの)AKB48ぐらいに増えたらうれしい」とあいさつし、会場を沸かせた。
 (中略)
 石破氏は同時に「丸川さんは何とかガールズとはものが違う」と述べ、昨夏の衆院選で初当選した民主党の“小沢ガールズ*4を皮肉るのも忘れなかった。

 選挙に全然行ったことがなかった丸川みたいなバカを「賢い」「要領を得ている」「ものが違う」なんて言わないといけないとは政調会長も大変ですね。立場上ほめるのは仕方ないとしてもあまり度を超したほめ方は自虐ギャグにしかなりませんよ(毒)。ある程度まともな自民党女性議員(よく知らないけど、たとえば子宮頸がんワクチンの重要性を訴える三原じゅん子とかの方がましじゃね?)ならともかく丸川みたいなバカ議員(ただの客寄せパンダ)では「小沢ガールズとは違う」と言っても「そりゃ丸川ほど酷い議員はいないだろ(笑)」で産経と自民と石破には悪いが全然皮肉になってないんだが。
 ちなみに丸川の本名は大塚(丸川の夫は大塚拓・前自民党代議士)なんですが夫婦別姓反対の自民さん的にはいいんですか(毒)


■【幕末から学ぶ現在(いま)】(83)東大教授・山内昌之 高杉晋作(下) 主権損なう譲歩許さず
 彦島租借阻止話は伊藤博文の回想にしか出てこないため、真偽不明と認めながら、高杉は偉いと言おうとしたため、ぐだぐだ極まりない文章になっている(苦笑)


■勤務先企業「厳正対処を」 痴漢で警察庁長官が言及
既にブクマで突っ込んだけど改めて。
痴漢撲滅に全力を尽くしますというのは異論はないし、良いことも言ってると思うけど変なところもあるように思う。
まず異論のない、良いと思うところ。

 警察側の取り組みとして、女性警察官を被害者の担当にすることや、企業に女性社員の被害防止研修を実施する方針などを明らかにした。
 安藤長官は「痴漢対策は社会全体で取り組むことで初めて効果が上がる」と述べた。


次に異論のあるところ。

電車内の痴漢に関する調査結果で容疑者の半数以上が会社員だったことを受け、「痴漢に及んだ社員に対し、(勤務先の)企業が厳正に対処することを望みたい」と言及した。

私もブクマで突っ込んだし、他にも突っ込んでる人がいるけど既に厳正に対処してると思うが。むしろ冤罪かも知れないのに逮捕段階で処分してる「厳正過ぎる」(?)企業も多いのでは。
別に企業の処分が甘いから痴漢が多いわけではないだろう。

鉄道事業者に対しては「車内防犯カメラの導入や女性専用車両の拡大に前向きに取り組んでほしい」と要望。

ちょい微妙。間違ってる、絶対ダメとは言わんが、いろいろ異論の出ているもの(車内防犯カメラや女性専用車両)をこう無邪気に絶賛されるとちょっとねえ。
まあ、これで「女性専用車両は左翼の陰謀」とか言い出すバカは少し減るだろう。警察は左翼じゃないから。

*1:なぜ鴨下氏の今の役職「自民党政務調査会長代理」と書かないのか、謎。この問題は環境問題と関係ないし、政務調査会長代理としての発言なのだろうし環境相の方が政務調査会長代理より上の地位というわけでも多分ないだろう。大臣ポストと党ポストは本来、比較できないとは思うが

*2:「停戦の合意が存在している」「受入国などの同意が存在している」「中立性を保って活動する」「上記1〜3の原則のいずれかが満たされなくなった場合には一時業務を中断し、さらに短期間のうちにその原則が回復しない場合には派遣を終了させる」「武器の使用は要員等の生命又は身体の防衛のために必要な最小限度に限る」

*3:私個人はハト派として全て非の立場ですが

*4:今は亡き小泉チルドレン杉村太蔵氏(「料亭に早く行きたい」などの珍発言で批判された)がいた党なのによく言う(笑い)