【産経抄】1月5日

子供向けの論語講座もあり、銀座の塾には企業人や官僚ら老若男女が集っているが、政治家の姿はほとんどみかけない。首相公邸や小沢一郎邸で開かれた新年会と称する宴会に出る時間はあっても古典を学ぶ暇なぞないというわけだろう。

・別に「人生哲学」=「儒学」ではないし、「儒学の勉強」=「安岡正泰さんの塾」でもないんですが。政治家は他にも政策の勉強とか選挙応援演説とか、支持者の挨拶回りとか陳情の受付とか、議会質問とか仕事はたくさんあるから忙しいでしょうし。
・政治家の新年会は恐らく「半分、仕事みたいなもの」ですよ。気軽に酒とごちそうを楽しみ、仕事と関係のない話をしてくつろいでるなんて思ってないでしょうね?
安岡正篤の場合、戦前は大東亜省顧問を務め、終戦時は天皇玉音放送に朱を入れたというのだから、学者と言うよりは政治家、フィクサーみたいなものなんですが。終戦直後はGHQ公職追放を食らった上、彼のつくった組織「金鶏学院」や「日本農士学校」に解散命令がでてますし。ちなみに「徳治政治」(http://d.hatena.ne.jp/slapnuts2004/20110105/p1)が「宏池会(池田派)の命名者は安岡らしい」と言うエピソードに触れてなかったのはちょっと意外でした。