2011.6.15
「元総理とは?」
産経新聞の記事で、北朝鮮の金桂寛第1外務次官は昨年12月に訪朝した米国人に「共和国(北朝鮮)は強盛大国の門を開く2012年を前に来年(11年)、外交政策を大転換する」と表明。対日、対韓対応部署は朝鮮労働党工作機関の統一戦線部から外務省に移管されるとし、自身は「敵対国の韓国、日本、米国を担当する」と説明した。その上で「(日本との)国交交渉を再開したい。米国の意向に束縛されない金丸信氏のような独自の外交思想の持ち主の出現を待っている」
と言うものがあった。
金丸と言っても最近の若者は知らない(こういう時自分がおっさんになったと痛感する)のでしょうが、「金竹小(金丸・竹下・小沢)とよばれた利権政治の権化」で「利権政治屋小沢の師匠」である一方、周囲の批判に動揺せず北朝鮮を訪問し「第十八富士山丸」の紅粉勇船長と栗浦好雄機関長を北朝鮮から取り戻した偉人であり(ここが金丸を北朝鮮が評価するポイントでしょう)、「思いやり予算」という言葉の発明者(福田内閣防衛庁長官時代)でもあります。
別に盧武鉉さんは極左ではない。彼が極左なら、対北朝鮮融和路線で動いた金丸も極左。彼が幹部を務めた竹下派も自民党も極左でしょう。訪朝団には左派政党・社会党の田辺委員長(田辺は社会党右派で金丸とズブズブという人間ですが)も参加していましたし(苦笑)。こういうことを言う増元の方が極右で、極右団体化して悲惨なことになっているのが家族会。
この中で言われる元首相とは誰なのかによって、今後の拉致問題の解決の進展がよい方向に進むのか、悪い方向に進むのかの問題が生じる。
いきなり意味不明なことを言う増元。だからまともな文章があんたには書けないのかと小一時間(以下略)。「ダメだ、家族会。早く増元を事務局長から更迭しないと、明日がない」(毒)
まあ、増元さんの言う元首相云々とは次の産経の記事でしょう。金丸云々の記事と同じ記事ですがこの部分を増元氏は引用しない上、リンクも張ってないのでいきなり増元氏の文章を読んだら「はあ?」です。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/jdiplomacy/snk20110615080.html
北朝鮮外務省はまた、自民党の首相経験者の1人に的を絞り、交渉の橋渡し役とするための接触を図っている。元首相側は対応を留保している。
2002年、被害者救出の気持ちのない宰相
はあ?。あんたにとって蓮池夫妻、地村夫妻、曽我一家救出は全く無意味だったとでも?。だからこういう救いようのないバカをいつまでも事務局長にして家族会の醜態をさらすなと小一時間(以下略)。しかもこの元首相の交渉を根拠も上げずにdisってるし。
どんな内容であれ交渉自体を増元は認める気がないらしい。「いや,認める」と彼が言ってもそれは「北朝鮮は俺たちの言い分全部飲め、俺たちはお前らの要求飲まないけど」という交渉とは呼べない代物だ。
安倍元総理は、北朝鮮政府が敬遠するだろう
増元は「タカ派だから敬遠する」と思ってるのだろうが北朝鮮が敬遠するとしたら「精神的に弱すぎてすぐに下痢便して重大な決断が出来るとは思えない」「今の自民党執行部に政治的影響力を発揮する力があるとも、発揮する気があるとも思えない点」だろう。
ほかの(注:自民党の)元総理
うーん誰だろう(産経なのでガセの可能性もあるが)。素直に考えると「小泉訪朝」にコミットした小泉氏、福田氏あたり(安倍氏もコミットしてるがタカ派の彼が支持者を無視した動きは取らないだろう)だろうし、政治的影響力を考えたら高齢とは言え、未だに侮れない政治力を持っている大勲位や、自派閥から小泉、安倍、福田を総理としたキングメーカー森氏あたりを北朝鮮は引っ張りたいところかも知れない(大勲位は東アジア共同体構想の支持者だし、元子分の山崎拓氏は大勲位の意向を受けてかどうかはともかく北朝鮮融和の方向で動いているのでそう言う動きを大勲位がしてもおかしくないように思う)。
他に存命の自民党首相経験者というと、海部、安倍、麻生だけか。小渕さんと橋本さんが早死にしたせいもあってほとんど死んでるんじゃん(大勲位も90越えてるのでいつ死んでもおかしくない)。
2011.6.14
「一斉街頭署名」
政府も懸命にやっているのだろうが、その成果が見えない。
ある方は、「戦前は『軍閥』』*1が国を困難な状況に陥らせたが、今は、『官閥」が国を滅ぼそうとしている』と言っている。
杓子定規な対応が被災の実質にあわない状況を作り、被災者を苦しめているという。
台帳がなくなったというのに、車庫証明がなければ車の購入を許さないとか、多額の義捐金の分配でも被災者優先の思考より、事務的な問題を優先し、被災者の苦難を救済するに至っていないとか、官僚が適切な対応を取ることによって解決する問題が却って複雑化し、被災に応じた対応がなされていないとか。しかし、これを統括し、的確な対応をしなければならないのは政治家であることを考えると、一体どうなっているのかと思う。
的確な対応をしなければならないのは政治家であることを考えると、一体どうなっているのかと思う。
官閥がこの国を滅ぼすと言う言葉もうなずける。
画面で見る被災地の様子で、ある程度の想像はしていたが、実際の現場は更に目を覆う状況であることを痛感した。
政治を変えていかない限り、国のあり方を真剣に考えることが出来ない限り、わが国は国際社会の中で埋没していってしまう。
書き換えてみよう。
「増元も懸命にやっているのだろうが、その成果が見えない。
ある方は、「戦前は『軍閥』が我が国を困難な状況に陥らせたが、今は、『増元や荒木たち家族会・巣くう会一派」が外交を破壊しようとしている』と言っている。
『北朝鮮を経済制裁で締め上げろ』という杓子定規な対応が拉致被害者家族の実質にあわない状況を作り、彼ら(例:孫に会えない横田さんご夫妻)を苦しめているという。
北朝鮮がめぐみさんは亡くなったと言うのに、根拠もないのに生きためぐみさんを出さない限り、横田さんが孫と会うことを許さないとか、拉致被害者家族優先の思考より、北朝鮮打倒を優先し、家族の苦難を救済するに至っていないとか、外務省が適切な対応を取ることによって解決する問題が却って複雑化し、拉致被害者家族に応じた対応がなされていないとか。的確な対応をしなければならないのは政治家であることを考えると、家族会や「右翼が巣くう会」にこびへつらってまともな外交が出来ないとは一体日本はどうなっているのかと思う。
「右翼が巣くう会」「蓮池氏を不当除名した家族会」「彼らに媚びる政府与党・外務省」が拉致被害者家族を苦しめると言う言葉もうなずける。
「署名を訴える横田早紀江さんの姿を見て想う」(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/5a96803169c57692ec756d633bd2080b)で見たやつれた横田早紀江さんの様子で、ある程度の想像はしていたが、実際の現場は更に目を覆う状況であるのだろう。
政治を変えていかない限り、国のあり方を真剣に考えることが出来ない限り、わが国は拉致問題を解決できずに国際社会の中で埋没していってしまう。