今日のMSN産経ニュース(11/13分)(追記・訂正あり)

産経抄】11月13日
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121113/crm12111303130000-n1.htm

ストーカーという言葉がなかった時代から、逃げる女をひたすら追いかける、困った男たちが世にはびこってきた。

ま、そういう言葉はたくさんありますね。セクハラとかパワハラとか(他にもあるでしょうが)。
「新しい言葉」というのは「今まで存在しなかった新しいこと」ってこともありますが「前からあったけどいい言葉がなかった」ってのもある。
 で「使いやすい言葉(まあ使いやすいかどうかはともかくストーカーと言う言葉は定着はしています)」が生まれるとそれについての話もしやすい。

大正時代に活躍した近松秋江(しゅうこう)という作家もその一人だ。

女性にとってはいい迷惑でしょうが、こういうケースの場合「小説に書ける、しかもそれが世間に評価される=ある意味自分を客観視している」ということでしょうから今回、逗子で起こったような殺人という最悪の結果にはならないでしょう。

作品は今も根強い人気を保っている。「情痴小説の一つの極致」と評した谷崎潤一郎によれば、「ここにあるような人間の痴愚は、いかなる男の胸にも潜んでいる」。

根強い人気ねえ。谷崎はともかく近松なんて知りませんよ(ウィキペ曰くペンネームの由来は「近松門左衛門ファン」だからとのこと)。そんなファンがいるんでしょうか?
「ここにあるような人間の痴愚は、いかなる男の胸にも潜んでいる」
 どうですかね。未練がましい男ってのはいくらでもいるでしょうがストーカーってのはちょっと違うと思いますが。

昨年6月に神奈川県警逗子署の捜査員が、小堤容疑者を脅迫容疑で逮捕した際、被害女性の結婚後の姓や住所の一部を読み上げていたことがわかっている。それをもとに、インターネットの掲示板や探偵を使って、居場所を割り出したようだ。
 ▼つまり、警察が被害女性を守るどころか、犯行の手助けをした可能性があるというから、ますますやりきれない。文面が脅迫的でなければ、たとえ何千通、嫌がらせのメールを送りつけても罪に問えないという、ストーカー規制法の不備も明らかになった。男の胸から痴愚をなくす方法はなくても、それが悲劇に結びつくことのない、ストーカー犯罪防止の決め手はないものか。

決め手はないかと落としてますが、まあ、今回の件その他でわかったこととか「被害者(被害者の家族を含む)やこの問題の専門家(弁護士とか)の要望」をもとに制度を充実させていくしかないんじゃないですかね。
 で、抄子も問題にしていますが
1「警察の対応がまずかった(特に被害者本人から絶対に教えないで欲しいと言う要望があったのに、それが現場に伝わらなかったのか結婚後の住所と名前を教えたこと)」
2「現行のストーカー規制法では、電話を何度もかけること、手紙やFAXを大量に送ることはそれだけで規制対象だが、メールの大量送付は規制対象になってないので脅迫的な文章でないと取り締まりづらい。改正して規制対象にした方がいい」
ってのはすぐにでも対策がとれるんじゃないですかね。
 しかしこういう事件が起こると「桶川ストーカー事件の被害者家族」など「過去の同様の被害者」がメディアに出てきて「警察の不手際がやりきれない」というのは本当にやりきれない。