今日のMSN産経ニュース(5/25分)

■【書評】『切腹の日本史』大野敏明著

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130526/bks13052609430011-n1.htm
 本書には戦国から平成まで200近い事例が記されている
(中略)
 平成生まれの大学生が、一昨年、金沢の護国神社で果たした切腹。その前年、巡視船に衝突した中国漁船の船長を民主党政権は釈放してしまった。その学生は政府の国防政策に憤慨、失望していたという。一命をもってときの政府を諫(いさ)めたのだ。
 反戦を訴え、焼身自殺する僧侶は世界的ニュースになる。命は一つ、誰しも平等というなら、この学生の声にも等しく耳を傾けなくてはならない。

この文章を読んで批判はてブが沢山ついた『【from Editor】切腹した大学生』(http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121229/crm12122907340000-n1.htm)を連想した人もいるでしょう。それも当然で『【from Editor】切腹した大学生』(http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121229/crm12122907340000-n1.htm)の書き手が『切腹の日本史』著者・大野敏明氏(産経編集委員)ですから。読まなくてもどんな内容の本か想像がつきます。大学生の主張に耳を傾けろって傾けませんよ。
 焼身自殺する僧侶はそれ以外手がないと思うからするんでしょ?。日本はさすがにそこまで「政治的自由のない国」ではないでしょう。日本で自殺抗議されてもちょっとねえ。しかもそれが切腹なんて時代錯誤なものではねえ。


■【追跡 未解決事件】不明10年…消えた友梨さんの「ポスター」、消えた「温かい声援」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130526/waf13052607000000-n1.htm

「毎日帰ってくると信じる気持ちは変わらない。早く捜してやりたい」。5月19日午後、大阪府岸和田市阪和自動車道岸和田サービスエリア。吉川友梨さん(19*1)の父、永明さん(52)は報道陣にこう話すと、強い雨の中、傘をさしながら、友梨さんの写真が印刷されたビラをドライバーらに配って歩いた。
 少し離れた場所には黙々とビラを配る母、美和子さん(52)の姿も。
(中略)
 大阪府警によると、これまでに配られたビラは約23万枚に上る。だが、有力な情報は寄せられず、両親にとっても徒労と絶望の10年だった。
 進展する気配すらない捜査。いらだち、捜査員と衝突することもあった。平成16年には「友梨さんを救出した」などと持ちかけてきた男女に金を支払うようになり、その後、詐欺と発覚した。

・怪しい人間になぜ金なんか払うと思いますが、精神的に参ってるとそうなるんでしょう。
・ちなみに「特定失踪者は拉致」「めぐみさんは生きている」など根も葉もないことを言い続ける、つまり吉川夫妻をだましたこの詐欺師と「本質的には」同然の所業をしてる屑が巣くう会一派です。荒木や西岡、島田には詐欺で刑務所に行ってもらいたいとすら思います。
・まあ、金かけてもいいと思いますが、吉川夫妻が「北朝鮮拉致ではないか」と荒木のもとに行ったら下手したら「友梨さんは拉致」とか言われて洗脳された疑いがあると思います(荒木には失踪当時4歳の松岡伸矢君を特定失踪者認定した前科もある)。荒木とはそのレベルのくずだと俺は確信していますので。

【追記】
コメ欄で指摘がありますがこの詐欺事件は以前id:Bill_McCrearyさんが『他人の不幸につけこんで詐欺をした男の写真』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/93f01d0443d70e771f3b61a6ddb6f826)で取り上げています。

「あっという間の10年だった。こんなに時間がかかるとは、最初は想像していなかった」。永明さんは小さな声でつぶやくように話した。

冗談半分で書き換えてみる。
「小泉訪朝からあっという間の10年だった。こんなに時間がかかるとは、最初は想像していなかった」横田夫妻は小さな声でつぶやくように話した。
つうことで横田夫妻は元気なうちに早くヘギョンさんと会った方がいいと思いますよ。

10年前、大阪の街には友梨さんの写真があふれていた。駅、お店、車のガラスにまで貼られ、友梨さんの顔を知らない府民はいないほどだった。だが、いつのまにか少なくなっている。 6年前からポスター配りに協力している大阪府泉佐野市の美濃出秀樹さん(52)は最近、仕事で訪れたJR天満駅大阪市北区)の近くで、以前は貼られていた友梨さんのポスターがなくなっていることに気付き、がくぜんとした。「10年が過ぎ、もう過去のものになったか…」
(中略)
以前は温かい声援に支えられた。東京や名古屋からもボランティアが集まったが、今はそんな人はまれだ。

まあ失礼ながら他人事ですから。10年もたてば風化は避けがたいでしょう。残念ながらちょっと「新証拠が発見された」「友梨さんが生存しててまたご両親と会える」というのは想像しがたいですしね。大きな声では言えませんが「もう証拠なんかでないんじゃ」「もう永遠に真相はわからないんじゃ」「友梨さんはもう生きてないんじゃ」という考えが頭に出ざるを得ない。
「いつまで経っても手がかりがない」んじゃ、当事者たる親御さん以外は情熱の維持は難しいですよ。
ただ友梨さんの場合は親御さんに同情できる。何も手がかりがないんだから情報提供を呼びかけるビラ配りするぐらいしかどうしようもない。
あとはあきらめるしかないでしょう。
横田夫妻なんか孫に会えば会えるのに会わないんだから、「小泉訪朝から10年たって拉致が風化した」と嘆いても俺なんか全然同情できませんよ。

*1:これは現在の年齢。失踪当時は9歳(小学校4年生)