ウヨ連中が自慢する戦争、自慢しない戦争

 安倍談話で安倍が「日露戦争はアジアの人々に希望を与えた」とか与太飛ばしてましたけど、まあ、日本ウヨ連中って日露戦争自慢したがりますよね。
 大抵出てくる言葉が「アジアの人々に希望を与えた」「大国ロシアに勝った」。
 一方自慢したがらない戦争てのがあって、たとえばシベリア出兵*1(ロシアの共産政権打倒が目的)を自慢するウヨってあんま見たことがない。
 まあ、先ず第一に結局勝ってないですからね。当然成果なんかない。
 第二に「シベリア出兵による米価高騰(出兵による米不足を見込んだ業者の買い占め→実際に米不足)」で米騒動が起こって寺内正毅*2内閣が引責辞任に追い込まれてます。ちょっと自慢しづらい。
 あるいは「第一次大戦参戦」を自慢するウヨってのもあまり見たことがない。何せやったことが「ドイツ植民地(パラオとか)の攻撃」という「ドイツがヨーロッパ戦線で手一杯で植民地まで手が回らないのをついた火事場泥棒」以外何物でもないですからね。ちょっと自慢しづらい。

*1:最近では「1918〜1922年と4年の長きにわたって行われたシベリア出兵(この間、寺内内閣、原内閣、高橋内閣、加藤内閣)」について「戦争以外の何物でもないのだからシベリア戦争と呼ぶべきだ」と言う意見が有力らしい。

*2:桂、西園寺内閣陸軍大臣、韓国統監、朝鮮総督を経て首相。広田弘毅内閣陸軍大臣を務めた寺内寿一の父親。