■【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(1)】「阿比留*1さんだからと逃げることはない」
http://www.sankei.com/premium/news/150829/prm1508290007-n1.html
阿比留のインタビューなんか良く応じるなと思いますね。俺なら応じませんね、不愉快になるだけだし。釈明はすべきでしょうがそれは「産経のインタビューを受けること」とイコールじゃないし。まともなメディアの取材を受ければそれで充分でしょう。阿比留がどんな卑劣な印象操作しかけるかわかったもんじゃないし(追記:と思ったんですが■【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(2)】「『強制連行』僕は使っていない」(http://www.sankei.com/premium/news/150830/prm1508300009-n1.html)などでの、阿比留の惨敗ぶりを見て少し考えが変わりました。結果的には『植村氏が阿比留の取材を受けたこと』は阿比留が植村氏の反論にまともに応対できないことにより、阿比留のデタラメさを見事に露呈しました)。
植村
「今までいろいろなインタビューというのは…当然、僕は今すっごいバッシングを受けているんですよ。その一言、一言で激しく反応する人がいて、基本的にインタビューであればゲラをもらったりしているんですけれども、産経新聞というのはそういうことをやってくださるんですか」
阿比留
「それは普段はしませんが、例えば植村さんが話した部分だけをピックアップして、それをお渡しするくらいのことはできるかと思います」
「え、取材相手が要求しないと記事掲載の前に『発言確認のための』記事渡さないの?。インタビュー記事なのに?」とびっくりですね。これは「他の新聞もそうなのか」?。それとも「産経だけの異常な行為」なのか?。
植村
「一つお尋ねしたいのは、今日あの、今回ですね、最初の取材の時には原川さんと、もう一人の別の政治部の方が申し込まれて、僕が『(7月)29(日)か30(日)くらいだったら都合がいいですよ』ということになったんですが、突然、その、えーっと、取材担当者が(注:阿比留さんに)変わったというのはなんか理由があるんですか」
「当初の記者が都合で今回来られないだけで他意はないです」という産経です。
明らかに植村氏は「最初から阿比留にインタビューさせる気だったが、阿比留を出すと断られると思って、阿比留を隠した詐欺行為をやった」と産経に不信感持ってますよね。実際産経はそう言う詐欺新聞で「最初から阿比留にインタビューさせる気だったが、阿比留を出すと断られると思って、阿比留を隠した詐欺行為をやった」んでしょうけど。
産経としても「こんな詐欺行為を植村氏に暴露されたくはなかった」でしょうがしょっぱな、植村氏から「私の発言は事前チェックさせてもらえるんですよね。私の了解もなしに勝手に発言の一部を修正とか削除とかしませんよね」と聞かれて「ハイ喜んで!」と言ってしまった手前、この「植村氏による産経の詐欺行為暴露発言」を掲載せざるを得ないわけです(苦笑)。
まあ、正直「インタビュアーが阿比留だなんて聞いてない」「阿比留の取材なんかうけない」といってこの時点で席立ってもいいと俺個人は思いますけど。
なお、産経・阿比留は「植村をインタビューを口実にやり込めてやる」とでも思ってるんでしょうが、実際に起こるのは「産経はふざけてる、アレが日本の全国紙か?、という海外などからの批判」でしょうねえ。自爆行為もいいところです。
■タイの爆弾テロ トルコ系の男逮捕 爆弾の材料押収
http://www.sankei.com/world/news/150829/wor1508290034-n1.html
この男が誤認逮捕でなく「真犯人」と仮定しての話ですが、もちろん大変良かったと思います。
これで「背後関係などが分かれば」テロの予防に大いに役立つでしょう。
■【拉致再調査】「拉致被害者は生きている。北が真実隠蔽」元CIAマイケル・リー氏「崩壊見据え行動のとき」
http://www.sankei.com/world/news/150829/wor1508290009-n1.html
根拠も無しに生存説なんか唱えてんじゃねえよ、とマジで腹が立ちますね。
大体、「元CIA長官」ならまだしも「元CIA調査員」程度の小物がデタラメほざいてるのなんか誰が信用するかって話です。
日本人拉致被害者の存在を知ったのは
「(1987年の)大韓航空機爆破の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員を尋問する中で、日本語を教えた女性(田口八重子さん)について聞いた。最近も賢姫氏自身から『田口さんは生きている』と聞かされた。私も(拉致被害者は)生きていると信じている」
金の発言なんか根拠になるわけないでしょう。「1987年に逮捕された人間」の発言がどうして「今拉致被害者が生きてるかどうか」の証拠になるのか。
オバマ米政権は対北政策に積極的でない
「米国を動かしているのは大統領だけでなく、多くの戦略家がいる。最近、米の対北戦略が変わった。高官が『北の崩壊』を口にし、南北統一されれば、核問題も自然に解決するとみるようになってきた」
どこの誰が北朝鮮崩壊なんか口にしてるんですかね。そもそもどうやって崩壊させるのか。中国、ロシアは公然と北朝鮮を支援してるわけです。自然崩壊するわけもないし。
米国にとってはおそらく北朝鮮より「イスラム国問題」「ロシア・ウクライナ紛争」の方が重要度が高いでしょうし、中露と対立してまで北朝鮮打倒の方向に動くことはないでしょう。
韓国内で統一を支持する世論が高まらない
「韓国では、親北左派勢力がはびこり、統一に対する政府の意志も弱い。韓国のこれまでの対北政策は、完全に失敗だ」
おいおいですね。「親北左派勢力」て具体的に何なのか。朴政権は親北左派じゃないし、最大野党だってとてもそうは呼べないでしょう。
統一世論が高まらないのは
1)統一への現実的な道筋が見えないから
2)日常生活の方がもっと大事だから
でしょう。正直、ドイツだって「統一の可能性が出てきた直前までは」そんなに統一世論なんか高くはないでしょう。
日本だって当事者はともかく、「竹島を、北方領土を取り戻そう」と言う世論はそんなに高くはないわけです。もちろん「取り戻したいか」と聞かれればほとんどの人は「取り戻したい」というでしょう。でも返還運動をやるほど熱心な日本人なんてそうはいないわけです。
■【LA発 米国通信】ついにサンフランシスコに海外抗日記念館がオープン 西海岸は歴史戦の主戦場に…慰安婦決議の行方は?
http://www.sankei.com/premium/news/150829/prm1508290011-n1.html
「なぜこういう施設を米国に設置するのか。展示物やその説明内容に疑いはないのか」。
同記念館がオープンすると聞きつけて、様子を見に来た在米日本人男性(54)はそう語る。
そう言えばネオナチ連中もニューヨークのホロコ−スト博物館に「ドイツの事件は米国に関係ない」「ユダヤ主導の反ドイツ博物館だ」「展示内容に間違いはないのか」とか似たり寄ったりの因縁つけてたらしいな、と言う事を思い出しました。
「南京大虐殺はアジアのホロコースト(ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺)だ」。中国系反日団体は、米国で日本の戦争責任を訴える際、こういうフレーズをよく使う。
わかりやすさを重視するとこうなるんでしょう。米国での知名度は「ホロコースト>南京事件」なんでしょう。
「日本のシンドラー・杉原千畝」とかと同じです。知名度が「シンドラー>杉原」だからそうなる。
そこで「いや、ナチスから仕事を受けて儲けてた実業家・シンドラーと、外交官の杉原は違う」と言うのが大人げないのと同様、「南京事件はホロコーストのような民族抹殺政策ではない」なんていうのは大人げない話でしょう。
■【産経抄】8月29日
http://www.sankei.com/column/news/150829/clm1508290002-n1.html
戦後70年の安倍晋三首相談話について27日の講演で、「日中、日韓の関係改善のきっかけにはならない」「中国はいつまで我慢できるか」「韓国は残念な思いをしている」などと批判した河野洋平*2元衆院議長
割と河野氏って「息子が自民党議員」つうこともあってか、「安倍批判は控えてた」と思うんですがいい加減我慢の限界に来たんでしょうね。とはいえこれでも「まだ抑制してる」んだと思いますが。
(注:河野氏が談話を批判しようとも)産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)をはじめ報道各社の世論調査では、安倍談話を「評価する*3」が「評価しない」を上回っている。
「上回ってない調査」も確かありますし、産経は都合の悪いときは「世論が今国会での安保法案採決に否定的でも構わず採決しろ」と言うんだから本当にデタラメです。
大体「海外に向けて出した談話」なんだから「海外がどう評価するかが大事」であって「日本国内の評価」なんかある意味どうでもいい話です。
*1:著書『民主党と日教組』(2010年、産経新聞出版)、『政権交代の悪夢』(2011年、新潮新書)、『破壊外交:民主党政権の3年間で日本は何を失ったか』(2012年、産経新聞出版)、『総理、あなたこそ復興の障害です:菅直人政権の「大罪」』(2014年、PHP出版)、『歴史戦:朝日新聞が世界にまいた「慰安婦」の嘘を討つ』(2014年、産経新聞出版)など
*2:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任
*3:そもそも「評価する」の多くは「曖昧な言葉ながらも中国などへのわびと理解できる言葉が入ったこと」を評価してるのであって産経にとって手放しで喜べる話ではないのですが。