今日の産経ニュース(1/25分)(追記・修正あり)

■産経『政協主席に汪洋氏*1就任確認 中国、周小川*2人民銀総裁引退へ』
http://www.sankei.com/world/news/180125/wor1801250049-n1.html

 25日付の中国共産党機関紙、人民日報によると、国政助言機関、人民政治協商会議(政協)第12期全国委員会常務委員会は24日、次期政協委員の名簿を決定した。名簿には党序列4位の汪洋副首相が入っており、3月に開催予定の政協会議で汪氏が主席に選出される人事が事実上、確認された。
 2013年から政協副主席を務めていた中国人民銀行中央銀行)の周小川総裁の名前は名簿になかった。周氏は、人民銀総裁の在任期間が15年を超えており、総裁も近く退任することがほぼ確実となった。
 一方、昨年の党大会を経て政治局員を外れた劉奇葆*3・前党宣伝部長が入っており、政協で副主席などの職に就任する見通しとなった。
 外交関係者らが選ばれる「対外友好」枠の政協委員は大幅に入れ替わった。崔天凱*4駐米大使や、程永華*5駐日大使、李小林・中国人民対外友好協会会長の名前がなくなり、新たに孔鉉佑外務次官、劉洪才・元党中央対外連絡部副部長らが入った。

 コメント抜きで紹介しておきます。


■【草津白根山噴火】陸自が死亡隊員の氏名公表 事故から2日「遺族同意」
http://www.sankei.com/affairs/news/180125/afr1801250054-n1.html

 立教大の服部孝章名誉教授(メディア法)は「事件や事故を事後的に検証するためにも、被害者の氏名は公表すべきだ。特に今回は公務中の災害で、陸自自治体は速やかに対応すべきだった」と指摘。「個人情報を理由に匿名化が進めば、再発防止の議論が深まらないなど弊害は大きい」と話している。

 言ってる意味がさっぱりわからないですね。遺族の同意がないのに勝手に氏名公開していいんでしょうか。そして個人名なんか解らなくても「事故状況などについて自衛隊に情報公開を求めること」で「マスコミの検証」とやらはできるんじゃないか。
 いや、そもそも「検証」て何を検証するのか。「死亡事故は人災であり回避できたのではないか」か?。
 「そこまで言うからには産経、服部、死者の名前も出たんだしお前、きちんと検証しろよ。どうせしないんだろうがな(毒)」と言いたくなりますね。
 もちろん
■【草津白根山噴火】部下かばい…背中に噴石 亡くなった陸自隊員の伊沢隆行さん 知人ら「情熱に溢れた人」「自衛官として立派」
http://www.sankei.com/affairs/news/180125/afr1801250053-n1.html
なんてのは検証報道とは言いません。むしろ検証を阻害してる疑いすらある。
 こういう報道をするなとまでは言いませんが「結局、氏名公開を求めるマスゴミってこういうお涙頂戴報道がしたいだけと違うのか?」「そういうことに社会的意義がどれほどあるのか」と聞きたくなります。


自民党細田*6派事務総長に下村博文文科相
http://www.sankei.com/politics/news/180125/plt1801250039-n1.html
 よりによってトンデモ右翼の下村かよと呆れます。まあ下村をプッシュしてるであろう総理の安倍自身がトンデモ右翼ですが。


■【代表質問】安倍晋三首相、巡航ミサイル「有効に防衛するための装備」 敵地攻撃能力を否定
http://www.sankei.com/politics/news/180125/plt1801250032-n1.html
 巡航ミサイルはとても専守防衛とはいえず詭弁としかいえないでしょうが、一方で安倍が公然と専守防衛を否定できないのも重要な点でしょう。


額賀派、当選4回生以下が派の分裂回避へ申し入れへ
http://www.sankei.com/politics/news/180127/plt1801270022-n1.html

 参院側が次期会長への就任を求めている同派副会長の竹下亘総務会長は26日の記者会見で「幸か不幸か当事者のような立場に立たされているので、私自身は動かないことを決めている」と述べ、当面静観する構えを示した。

 もちろん静観しないで「皆で額賀氏を支えていこう」「吉田氏ら参院額賀派が勝手にやってることで私は迷惑だ」といってもいいわけです。
 この曖昧な態度は「参院をそそのかしてるわけでもない」が「参院と対立してまで額賀氏を支援することも考えてない」つうことでしょう。


額賀福志郎*7「交代する考えない」 派閥会長退任要求 参院メンバー十数人が吉田博美氏に対応一任
http://www.sankei.com/politics/news/180125/plt1801250033-n1.html
 産経の記事を読んでも何が何だかさっぱり解らないですね。額賀氏が退任要求とやらに応じない理由も「何が何だか解らないから」でしょう。

 吉田氏*8周辺は「額賀氏が辞任しなければ『吉田グループ』として活動する。既に名称も考えている」と語った。

ということは、吉田氏が派閥ボスになりたいのか。あるいは単に額賀派を離れて他派閥に移籍したいのか。
 それとも

額賀氏が交代した場合の後任会長には、竹下亘*9総務会長や小渕優子*10経済産業相らの名前が挙がっていた*11

などというメンツとのつながりがあるのか。

【追記】
■自民・額賀派、「竹下派」へ 衆院幹部、新人事案を受け入れ
http://www.sankei.com/politics/news/180207/plt1802070005-n1.html
 当初は突っぱねるつもりだった額賀氏も竹下氏、茂木氏が結局「額賀退任」の方向で動き出したことで退任を飲まざるを得なくなってるようです。
 「茂木氏の次期会長含み」でひとまず竹下派ということのようですね。


林芳正*12文科相「コメント差し控える」連発 センター試験設問の南樺太問題
http://www.sankei.com/life/news/180126/lif1801260019-n1.html
 まあ普通の人間はこんなことで産経に賛同はしないでしょう。


■センター入試設問の南樺太問題「コメント差し控える」 西村康稔官房副長官
http://www.sankei.com/politics/news/180125/plt1801250021-n1.html
 西村のような極右だと産経に賛同するのかと思いきや下手なことを言ったら副長官ポストが危なくなると言うことでだんまりのようです。


センター試験の設問、「南樺太は他国を領有」に疑義 日本史B 「古くからロシア領」刷り込み懸念
http://www.sankei.com/life/news/180125/lif1801250008-n1.html
樺太、誤解の定着危惧 センター試験の「帰属問題」設問 元住民ら「一面的な歴史観」「元はロシア領と読める」
http://www.sankei.com/life/news/180125/lif1801250009-n1.html
 やれやれですね。
 樺太・千島交換条約樺太がロシア領になった以上「それ以前は樺太の一部は日本領だった」といっても意味が無いでしょう。それいったら「それ以前は千島は日本の領土じゃなかった」ともいえますしね。
 「アラスカ州は昔はロシア領だった」とかそんなんはいくらでもあるんじゃないか。
 ましてやポーツマス条約での「南樺太割譲」を「樺太・千島交換条約はロシアの恫喝で無理矢理結ばされた。ポーツマス条約はそうした不当な状況を修正しただけだ」「サンフランシスコ条約南樺太を放棄したが日本政府はロシアの南樺太領有権など認めてない、センター試験の問題文はロシアの領有権を認める気か」て全く産経は非常識にもほどがありますね。
 こういう無茶苦茶を言う新聞が「日韓合意を韓国は守れ」というのにはどんな顔をしたらいいのやら。

参考

樺太・千島交換条約(ウィキペ参照)
明治8年(1875年)5月7日に日本とロシアとの間で国境を確定するためにサンクトペテルブルクで署名され、同年8月22日に東京にて批准され締約された条約。
■経緯
 日本とロシアとの国境は安政元年(1855年)の日露和親条約において千島列島(クリル列島)の択捉島と得撫島との間に定められたが、樺太(サハリン)については国境を定めることができず、日露混住の地とされた。
 これにより江戸幕府とロシアは競うように樺太に大量の移民を送り込みはじめたので、現地は日本人、ロシア人、アイヌ人の三者間の摩擦が増えて不穏な情勢になった。明治に入っても、日露両国の紛争が頻発した。こうした事態に対して、日本政府内では、樺太全島の領有ないし樺太島を南北に区分し、両国民の住み分けを求める副島種臣*13外務卿の意見と、「遠隔地の樺太を早く放棄し、北海道の開拓に全力を注ぐべきだ」とする樺太放棄論を掲げる黒田清隆*14開拓次官の2つの意見が存在していた(役職は当時)。その後、副島が征韓論で下野することなどにより、黒田らの樺太放棄論が明治政府内部で優勢となった。
 明治7年(1874年)3月、樺太全島をロシア領とし、その代わりに得撫島以北の諸島を日本が領有することなど、樺太放棄論に基づく訓令を携えて、駐露特命全権大使榎本武揚*15サンクトペテルブルクに赴いた。榎本とスツレモーホフ・ロシア外務省アジア局長、ゴルチャコフ・ロシア外相との間で交渉が進められ、その結果、樺太での日本の権益を放棄する代わりに、得撫島以北の千島18島をロシアが日本に譲渡すること、および、両国資産の買取、漁業権承認などを取り決めた樺太・千島交換条約を締結した。

*1:重慶市党委員会書記、広東省党委員会書記などを経て副首相(党中央政治局常務委員兼務)

*2:中国建設銀行頭取、証券監督委員会主席などを経て中国人民銀行総裁

*3:国務院副秘書長、広西チワン族自治区党委員会書記、四川省党委員会書記、党中央宣伝部長など歴任

*4:駐日大使、外務次官などを経て駐米大使

*5:駐マレーシア大使、駐韓国大使などを経て駐日大使

*6:小泉内閣官房長官自民党幹事長(麻生総裁時代)、総務会長(第2次安倍総裁時代)など歴任

*7:小渕内閣防衛庁長官森内閣経済企画庁長官、自民党政調会長(小泉総裁時代)、第1次安倍、福田内閣財務相など歴任

*8:自民党参院国会対策委員長などを経て自民党参院幹事長

*9:第3次安倍内閣復興相、自民党国対委員長などを経て自民党総務会長

*10:麻生内閣少子化等担当相、第2次安倍内閣経産相など歴任

*11:以前、産経はポスト額賀として「第二次安倍内閣経産相自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)を経て現在、第4次安倍内閣経済財政担当相を務める茂木敏充氏」の名前を挙げていましたが茂木氏の名前がこの記事ではなぜか出てきません。

*12:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第2次、第3次安倍内閣農水相などを経て第4次安倍内閣文科相

*13:第1次松方内閣で内務大臣

*14:第1次伊藤内閣農商務相、第2次伊藤内閣逓信相、首相、枢密院議長など歴任。元老の一人。

*15:幕府海軍副総裁、蝦夷共和国総裁、駐露公使、第1次伊藤、黒田内閣逓信相、黒田、第1次山県内閣文相、第1次松方内閣外相、第2次伊藤、第2次松方内閣農商務相など歴任