救う会：★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.02.07)２回目の米朝首脳会談と北朝鮮内部事情-東京連続集会報告５
飯塚繁雄（家族会代表、田口八重子さん兄）
先ほども話があった安倍総理の施政方針演説の原文を読みますと、「北朝鮮の核、ミサイル、そして最も重要な拉致問題の解決に向けて、相互不信の殻を破り、次は私自身が金正恩委員長と直接向き合い、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動致します。北朝鮮との不幸な過去を清算し、国交正常化を目指します。そのために米国や韓国を初め国際社会と緊密に連携してまいります」とはっきりと言っています。
私たちは、こういうことを信じるしかないんです。「嘘だろう」とか、「本当かいな」というような疑惑は全く持たない。従って今までと同じように安倍総理のメンタリティや態度はぶれていないと判断しています。
やれやれですね。これが「小泉訪朝時からずっと」歴代総理について「我々は総理を信じるしかないんです」といってたのならまだ分かります。しかし小泉訪朝について「たった5人しかかえらないのか」と抜かして小泉氏に拉致問題への取り組み意欲をなくさせた野郎の一人「飯塚」がよくもいったもんです。飯塚ら家族会は安倍だけには異常なまでに甘いのだから呆れます。もはや「救う会と一緒に安倍万歳してきた。今更方向転換できない」というくだらないメンツしか飯塚にはないでしょう。蓮池透氏との違いに頭痛がしてきます。
なお、安倍の演説の内「北朝鮮との不幸な過去を清算」は普通に考えれば「韓国との国交正常化時に『過去の清算』として、事実上の賠償金を払った様に北朝鮮にも払います」としか理解できないですが、そのあたり飯塚はどう理解してるのか。飯塚は安倍の言う「過去の清算」を何だと思ってるのか。
まさか「過去の清算＝拉致解決限定（まあ確かに拉致解決もある意味『過去の清算』ですが）」とでも思ってるのか。
増元照明（増元るみ子さん弟）
政権に近い人たちが元国防関係者は、ＩＣＢＭの中止だけで手を打とうというか、アメリカ第一ですからアメリカさえ安全であればその他は大きな問題にならないし、まして今ベネズエラ*1とかイラン*2ですからね、とても北朝鮮問題に注入する力はない。
今の所ＩＣＢＭを止められればそれでいいのではないか、これがアメリカの考え方の大半になるのではないかと思います。
つまりは拉致問題なんぞ「当事者の日本以外本気で動く国なんかどこにもない」つう話です。そのように増元が認識するのは大変いいことですが、そこまで認識しながら「北朝鮮を制裁すればいい」つう結論にしかならないことが理解できません。
私たちが焦らないでと言うのは、安倍さん以外の総理は、焦って足元をすくわれたからです。
「はあ？」ですね。誰が焦って足下をすくわれたのか。そもそも焦るも何も、訪朝した小泉首相以外は「救う会に言われるがままに経済制裁」しかしてないんですが。つうか小泉訪朝から16年もたってるのにいい加減焦ったらどうなのか。
先日は、「嵐」の解散の報道がテレビにあふれていました。ばからしくなって切りましたけど、２年後の解散のことをなぜトップでやらなければならないのかと思って
「嵐の解散より大事なことがあるはず」つうこと「だけ」には賛成します。ただしその大事なことが「北朝鮮拉致問題だ」とは俺は思いませんが。何ら目立った動きがないのに拉致なんか報じようがない。
今、朝鮮総連という組織を支える必要はないじゃないですか。日本国内にある北朝鮮支持団体をつぶすくらいのことを考えないと、やっていけないでしょう（拍手）。
ばかばかしい。朝鮮総連を敵視すれば拉致が解決するのか。むしろ朝鮮総連以外に一体信用できる交渉パイプが存在するのか。交渉パイプなしに拉致が解決すると思ってるのか。
韓国のレーザー照射の問題に関してもっとやってほしいと思います。防衛省はこの前、「協議は終わった」と言うんですが、もっと明確に日本の方が正しいということを主張して、韓国国防部の言っていることは全部嘘だということを明らかにすれば、いくら洗脳された韓国人でも、これまでの韓国の発表を怪しいと考えるでしょう。韓国の今の政権に打撃を与えるようなことをやらないと、北朝鮮に対する私たちの意思は伝わらない。
ばかばかしい。レーダー照射と拉致の解決と何の関係があるのか。何の関係もない。あえて言えば「増元の様なけんか腰の態度を韓国政府にとること」は韓国の拉致問題での協力が得られず、むしろ拉致解決に逆行する恐れすらあるでしょう。
それはいわゆる徴用工の問題にもつながっていきますよ。実際は志願してこちらに来られたんですけどね。
徴用工問題について「日本は悪くない、徴用工が自分から志願したんだ」と完全なデマを放言する極右の増元です。これでは左派やリベラル保守はとても家族会とは共闘できません（実際、拉致界隈なんて完全に極右運動と化していますが。蓮池透氏が家族会から離れたのもそういうことです）。俺も増元なんぞを支援する気はかけらもありません。まあ、それ以前に「徴用工なんて拉致と何の関係があるんだ？」ですが。
本間勝（田口八重子さん兄）
埼玉で拉致された中に、平成３年、浦和からいなくなった銀行員がいます。佐々木悦子さんという人です。
まあほぼ確実に北朝鮮拉致じゃないでしょうね。平成3年と言えばすでに「李恩恵疑惑」が表面化してますから。その状況で北朝鮮も拉致はしないでしょう。
西岡力
オリンピック憲章に北朝鮮が入っていますが、北朝鮮の体育大臣が来ると言っていましたので、基本的には北の公務員の入国は認めないんですが、例外として認めた。しかし、それ以外の活動をすることは禁止でしたが、日本体育大学に行くという日程があることが分かりました。
そしてそこに自民党の大物政治家が行くのではないかという情報が流れていました。また日本体育大学では、学生たちに北朝鮮の国歌を練習させていたようです。私立の学校ですが、文部科学省と外務省から、枠組みが決まっていて入国を許可した。それは外の活動をするなということだという話をした結果、前日まで行くことになっていたのです。
私は色々なところに電話をして、「なぜこんなことを許すのですか」と言ったら、止まりました。
馬鹿馬鹿しい。そんな妨害行為をして拉致の解決にどうつながるのか。
アメリカを初め西側の諸国が、ソ連がアフガニスタンに侵攻した後、（モスクワオリンピックを）ボイコットをしたことがありました。
この間、テレ朝の「あの人は今」番組で「モントリオール五輪（1976年）、モスクワ五輪（1980年）マラソン金メダルのチェルピンスキー（東ドイツ）」と「ボイコットでモスクワに出場できなかった瀬古利彦*3」がでてましたね。
瀬古いわく「俺はチェルピンスキーが出場した1978年、1979年の福岡国際マラソンでは奴を破って優勝してる。ボイコットなんかなくて、俺がモスクワに出てれば金メダルが取れたんじゃないかと思うと、1980年当時は本当に悔しくて仕方がなかった」「まあチェルピンスキーは『瀬古がでても俺が勝った*4』というんだろうけど。スター選手なんてのは俺やチェルピンスキーに限らず皆負けず嫌いだから」と。
一方でチェルピンスキーも「モスクワの金メダルを『所詮ボイコットで西側有力選手が参加してないから』と軽く見られるのがつらかった」「報復ボイコットでロス五輪（1984年）に出られなかったのがつらかった」と。まあ救う会や家族会みたいなウヨ連中はそういうことについてなんとも思わないのでしょうが。
我々ができることとして東京オリンピックを返上するのか、そういうことまで考えるかどうか、色々なことを考えなければと思いますが
「招致活動での買収疑惑（竹田JOC会長など）」が浮上してますので、西岡が言うのとは別の意味で返上が必要かもしれません。
救う会：★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.02.06)２回目の米朝首脳会談と北朝鮮内部事情-東京連続集会報告４
西岡力
まさに飯塚代表が９月の国民大集会でおっしゃった、「焦ったら負けだ」と。
公開の席で、「焦ってはだめだ」とお話をされたのを私は後ろで聞いていて、本当によく分かっていらっしゃるなと思ったのです。
小泉訪朝から16年たってるのによくもまあ、あほなことが言えたもんです。正直「お前ら拉致被害者救出する意思ねえだろ？」「そもそも生存してるとも思ってねえだろ？」「とにかく北朝鮮を打倒したいから、敵視してるだけだろ？」「だから焦らないんだろ？」ですね。
まあ救う会連中が焦らないのは予想の範囲内です。家族会が焦らないのはどういうことなんですかね？。理解が出来ません。
私が昨年末にある情報筋から聞いた話では、（中略）「核は使えないので特殊部隊と生物化学兵器を使って、６か月の間に戦争をして統一する」
そして韓国の５０００万の人口の内、２０００万くらいは殺す。それくらいしないと韓国人は言うことを聞かない。そのために米軍撤退*5と言っている。
与太も大概にしてほしいですね。そんな無謀なことをやるほど北朝鮮もバカではないでしょう。そもそも米朝交渉、南北交渉を実施中なのに何でそんな馬鹿なことをやる必要があるのか。
いやそもそも物理的な意味で「2000万人」も殺せないでしょう。
とはいえ「窮鼠猫をかむ」、北朝鮮に米国や韓国が攻撃など仕掛ければ当然反撃してきて「最悪の場合、数10万単位で米韓側に死者が出る（つまり攻撃などとてもできない）」と予想されてるわけですが。
救う会：★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.02.05)２回目の米朝首脳会談と北朝鮮内部事情-東京連続集会報告２
西岡力
「読売新聞」はアメリカが出すカードとして、開城工団と金剛山観光を例外的に制裁の対象から外すことが議論されていると書きました。
実際どうなるかは分かりませんが、何のお土産もなしでは北朝鮮も動かないでしょう。一方巣くう会は「ただのアンチ北朝鮮」ですから何があろうとお土産には反対します。
韓国政府高官（大統領補佐官）を北朝鮮のエージェント呼ばわりとはいつもながら無茶苦茶です。
まあ、島田の場合、金大中、盧武鉉、文在寅*6すべて「北朝鮮のエージェント呼ばわり」のわけですが。正直、トランプだって島田にとっては「米朝首脳会談した時点で北朝鮮のエージェントも同然」でしょう。単に「米国というジャイアンに島田スネ夫は逆らえないだけ」の話です。
アメリカの方は核施設の全リストを出せという要求をこれまでしてきたんですが、北朝鮮側が、「それはイコールアメリカ側の爆撃のターゲットリストになるじゃないか。だから平和な状況が訪れるまでは出せない」と言う。
そりゃそういうでしょうねえ。ある意味当然の話です。そして島田らウヨは「爆撃なんかしない」ではなく「爆撃して何が悪い」ですから呆れます。
経済制裁緩和にずっと反対してきた中心人物がジョン・ボルトン*7安全保障担当大統領補佐官ですが、彼は今ベネズエラの情勢が極めて混乱していて、そこにかなり時間をとられています。さらにイラン*8からの米軍撤退問題があり、ベネズエラと中東に時間をとられています。
つまりは米国にとって北朝鮮の優先順位は低いわけです。
見返りに制裁緩和を出すならば困る
何で困るのかと言えば単に巣くう会が北朝鮮を敵視しているからに過ぎません。
救う会：★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.02.04)２回目の米朝首脳会談と北朝鮮内部事情-東京連続集会報告１
西岡力（救う会会長、モラロジー研究所教授）
最近明らかになってきたのですが、２０１５年から１６年にかけて、韓国の朴槿惠政権と北朝鮮の一部の勢力が組んで、金正恩を暗殺する計画があった。
北朝鮮は２０１７年になって、「そんな計画があったとはけしからん。責任者である李炳浩（イビョンホ）国家情報院長を引き渡せ」という声明を出しましたが、（中略）２０１４年、１５年に、北朝鮮が核実験を続ける中で、「朴槿惠は北朝鮮が核・ミサイル開発をやめないのならレジーム・チェンジをすると言った。そして金正恩暗殺計画にサインした」という報道があります。
今文在寅政権になって朴槿惠大統領は留置場にいますし、李炳浩国家情報院長も留置場にいます。その李炳浩さんに接見した弁護士によると、李炳浩前国家情報院長は、「北朝鮮の中に反体制派がいたら我々が支援するのは当たり前じゃないか」と言っているそうです。
「ホンマかいな？」ですね。あまりにも非常識すぎますからねえ。
・チャンマダンという市場で北朝鮮の通貨で買えるのは、大根とねぎと豆腐くらいで、靴や服は買えなくなっています。
・一番苦しいのは貧乏な人です。
・みんな闇市で食べている。貧富の差が激しい。弱者が困っている。
・物価はそれほど上がっていないんですが、チャンマダンの規模が縮小しているのでお金がない人は物が買えない。一番弱っているのは孤児や老人の家庭で、そういう所で餓死が出始めている。去年の秋からチャンマダンに乞食がものすごく増えたそうです。
といいながら所詮「北朝鮮が追い詰められてる、俺たちの制裁路線は正しいんだ」程度のことしか考えておらず、餓死などする弱者への同情の念は皆無なんでしょう。
巣くう会一味には心底呆れます。
*1:トランプが暫定大統領を自称するグアイド国会議長支持をを表明
*2:トランプ政権がイラン核合意破棄を宣言。
*3:現役引退後は、2013年4月よりDeNAランニングクラブ総監督。2016年11月より、日本陸上競技連盟強化委員会マラソン強化戦略プロジェクトリーダー（理事兼任）
*4:実際チェルピンスキーは「勝負は時の運だから、福岡国際では俺が瀬古に負けてるけど、モスクワ五輪ではボイコットがなくて瀬古がでても、俺が勝ったと思う」とテレ朝の取材に対して言い、瀬古もVTRを見て苦笑してました。
*5:もちろん米軍が撤退したところで、韓国軍を圧倒できるほどの軍事力は北朝鮮にはないでしょう。だからこそ「核兵器保有」に踏み切ったわけです。
*6:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領
*7:国連大使（ブッシュ子政権）、安保担当大統領補佐官（トランプ政権）を歴任
*8:シリアの誤記でしょうか？。当然ながら「米国と対立するイラン」に米軍は駐留なんかしていません。
