「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年3/12分:巣くう会集会の巻)(副題:「令和4年家族会・救う会の運動方針」批判)

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 毎年、毎年「何年度」という部分など「どうでもいい部分」だけ変更した「代わり映えのしない代物」しか出てこないのだから呆れます。まともに「改訂作業」をやってるのか。拉致敗戦が「小泉訪朝から20年も続く」のにそんなことでいいと思ってるのか。
 そもそも「家族会独自のホームページがないこと」を考えれば「家族会・救う会の共通方針」とやらが「まともに家族会が関わってるかどうか」自体が怪しい。救う会が作った案文に、何一つダメ出しもできないという「救う会の方針に家族会が服従してるだけ」ではないのか。
 正直、1)以前突っ込んだのと同じ内容、2)救う会、家族会連中の差別対象である在日朝鮮人では俺はない、などで突っ込むのに飽きていますが、改めて突っ込んでおきます。

 昨年4月の日米首脳会談では米側政権幹部3人がブルーリボンバッジをつけていた。本年新たに着任したラーム・エマニュエル*1駐日米国大使の胸にもバッジがある。
 12月の北朝鮮人権週間では、全閣僚がバッジをつけて閣議に出席し、東京、大阪をはじめとする全国の多数自治体でも首長と警察を含む幹部職員がバッジをつけた。

 「エマニュエル」と聞くと「エマニュエル坊や」や「シルビア・クリステル(エマニュエル夫人)」を思い出すおっさんの俺ですがそれはさておき。
 馬鹿馬鹿しい。そんなバッジが何の役に立ってるのか。例は何でもいいですが、「ロシアのウクライナ侵攻」について「対ロシア制裁」「ウクライナ経済支援」など実効性のあることをしないで「ウクライナ国旗ライトアップ」ばかりに力を入れるくらい馬鹿馬鹿しい。

 10月の総選挙では自民、公明、立憲、維新、国民、共産の6党が家族会・救う会の主張する「即時一括帰国」を支持すると回答し、自民党は「全拉致被害者の即時一括帰国」実現を公約に書き込んだ。

 以前も批判しましたが「段階的帰国」で何が悪いのか。この件では「段階的帰国で何が悪いのか」と批判する社民党やれいわこそが正しい。正直「社民党やれいわの党勢が共産より強く」また「れいわが、過去の馬鹿げたロシア擁護をやめて謝罪、反省の意をきちんと示せば」俺はいつでも共産支持をやめる用意がある*2ので遠慮なく共産を批判します。

救出を求める署名は昨年、1,500万筆*3を突破した。

 そんな署名に何の意味があるのか。そもそも署名者が「どこまで本気かも疑問」ですが。しがらみから「仕方なく署名」も多いかもしれない。
 なお「俺のところ」には一度もその種の署名依頼が来たことがないので「どういうルートで運動してるんだろう」とは思います。職場や町内会(つうか地域社会)は勿論、「駅前の署名」に出会ったことも何故かない。

 拉致被害者救出を求める国民世論は風化などせず、むしろ高まっている。

 勿論世論は風化しています。もはや新聞、テレビ、ラジオ、雑誌で拉致が取り上げられることはほとんどありません。
 今ホットな話題はそんなことよりも明らかにコロナやウクライナ問題でしょう。
 「拉致」でググった場合も北朝鮮拉致は一応ヒットしますが今や

ロシア軍が“市長を拉致” ウクライナ側が映像公開|TBS NEWS2022.3.12

という「北朝鮮拉致と関係ない記事もヒットする」のは「北朝鮮拉致の風化」の現れでしょう。

 飯塚さんは最後の訴えとなった11月の国民大集会の挨拶で3回も「諦めない」と語った。

 そんな飯塚の虚勢に何の意味があるのか。そもそも拉致問題に限らず政治運動、社会運動で「諦めます」なんていう奴はいない。

 私たちは昨年、2回目の金正恩委員長へのメッセージを出して、全拉致被害者の即時一括帰国が実現すれば国交正常化に反対しない、と伝えた。

 そもそも国交正常化は救う会や家族会に決定権がある話ではない。どれほど思い上がってるのか。
 それはともかく

「認定の有無にかかわらず全被害者の救出」の実現を求め続ける。

という無茶苦茶な主張でわかるように「全被害者」に「特定失踪者というインチキ」が入ってる時点でこんな主張「国交正常化には反対しない」には何の信用性もありません。

「私たち家族会・救う会は親の世代の拉致被害者家族が拉致被害者と抱き合うことなしに国交正常化に賛成することはできません。それが実現しなければ大多数の日本国民は北朝鮮との関係改善に反対するでしょう」。
 日朝国交正常化を優先して「全拉致被害者の即時一括帰国」要求に疑義を呈する勢力*4が存在することに怒りを禁じ得ない。

 俺個人はむしろ「国交正常化を先行させて日朝間にある種の信頼関係が構築されない限り」拉致問題は解決しないと考えており、むしろ「今すぐにでも国交正常化すべきだ」と思っています。それを「北朝鮮シンパ」だの「腰抜け、軟弱」だの言いたければ勝手に言えばよろしい。
 例えばシベリア抑留だって「全てが解決してソ連と国交正常化されたわけではない」。未だにシベリアでの死亡理由もよくわからなければ、遺骨も回収できてない人もいる。

 繰り返して強調する。「全拉致被害者の即時一括帰国」には期限がある。親の世代の家族が被害者と抱き合うことなしに拉致問題の解決はない。

 つまりは「親の世代の拉致被害者家族(横田早紀江など)が全員亡くなったら、子の世代の家族(横田拓也など)がいようとも、ためらいなく国交正常化を妨害する」というとんでもない暴論です。まあ、今だって実際には国交正常化を妨害していますが。

2 若年者層への啓発・啓蒙強化
 アニメ「めぐみ」学校上映拡大
 コミック電子版「母が拉致された時僕はまだ1歳だった」の学校での活用推進
 (政府が教育現場への配布を令和4年度予算案に計上)など

 そんなことが拉致解決にどう関係があるのか。教育への不当な政治介入も大概にしろと怒りを禁じ得ません。

・根拠なく被害者死亡説を主張する国内の政治家、言論人、学者らを強く批判する。

 むしろ生存説の方が根拠薄弱です。何を根拠に生きてるというのか。

・国家犯罪である拉致問題と他の人道問題を同じに扱うことに強く反対し、拉致被害者救出の最優先を訴え続ける。

 「他の人道問題」とは例えば「日本人妻帰国問題」ですが「ふざけるな」と怒りを禁じ得ません。彼女らの帰国を後回しにすると拉致被害者が帰国するのか。

北朝鮮急変事態時などの緊急事態に備えて、救出プラン作成とそのための法的枠組み作りを求める。

 「自衛隊で救出」といういつもの寝言です。拉致被害者の居場所もわからないのにそんなことはできるわけがない。有事になったら「何もできることはない」。
 「頼むから生きていてくれ」と祈ることくらいしかできない。死亡したとしてもどうしようもない。だからこそやるべきことは1)有事を起こさないこと、2)有事が起きていない今の状況で外交交渉で早急に帰国させることです。

朝鮮学校に対する自治体補助に対して、拉致に関する教育内容の観点などから反対する。朝鮮大学校各種学校認可取り消しを求める運動を行う。総連系歌劇団公演に地方自治体が後援をすることに反対する。

 そんな事が拉致の解決と何の関係があるのか。
 「竹島問題解決のために韓国学校への補助に反対する」並の暴論です。朝鮮学校朝鮮大学校を含む)や歌劇団に拉致を解決する能力があるのか。

朝鮮総連の違法行為をより厳しく取り締まることを求める。

 そんなことは言われなくても「本当に違法行為があれば」追及してるでしょう。朝鮮総連を「大物政治家(例:モリカケ、桜の安倍元首相)、大物財界人」のような捜査当局でもうかつに手が出せない巨悪だとでも言う気なのか。

 日本人拉致に直接的間接的に関与した者に対する法的措置の早期実現を求めていく。

 そんなことができるようなら言われなくてもやっています。警察をどこまで無能扱いしてるのか。「追及するだけの証拠がない」「国外逃亡していて身柄拘束の見込みがにない」という話でしょう。どっちにしろ「帰国した拉致被害者5人の拉致実行犯」の処罰などしなくても5人は帰国しました。拉致被害者の帰国と実行犯の処罰は何一つ関係がない。

・韓国、タイ、ルーマニア、米国等の家族との連携を継続する。フランスをはじめとし、まだ家族が名乗り出ていない外国人拉致事件についても調査、啓発を続け国際連携の輪を広げる。
・中国が自国の拉致被害者救出に取り組まざるを得ないように圧力をかける。

 呆れて二の句が継げませんね。フランス、中国など外国に「未認定の北朝鮮拉致被害者がいる」という根拠は何なのか。なお、俺個人は仮に外国人拉致被害者がいるとしても、「日本人拉致被害者」ならともかく「外国人拉致被害者」まで救出する気はありません。そんなもんに手を出していたら日本人拉致被害者の救出が遅れる。
 今ホットな話題の「ウクライナ問題」だって「ウクライナにいる日本人の救出」ならまだしも「外国人の救出」まですることは日本政府も考えてないでしょう。外国人の問題は「その国の政府が取り組むべき問題」です。日本は「その国の政府」に協力を頼まれた際に「できる範囲で協力」すればよろしい。

 寺越事件に関して、真相究明と政府認定を求める運動を強化する。

 当事者の寺越母子が「拉致ではない」といってるのに拉致扱いして「拉致認定を政府に求める」とは迷惑にもほどがあります。そんなことに何の意味があるのか。


首相、拉致解決へ決意 飯塚さんお別れの会 - 産経ニュース
 口先だけなら何とでも言えます。大事なのは「拉致解決のための具体論」です。
 大体「第二次、第三次安倍政権外相」「自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)」の時に拉致問題で何の成果も上げられなかった人間が良くもこんなことが言えたもんです。岸田が就いていた外相、政調会長は「農水相」など拉致がまるきり関係ない役職ではないでしょうに。
 結局「バーター取引(小泉訪朝)のような形」でしか現実的な解決法がないのに「それを否定する」からどうにもならなくなるわけです。
 ちなみに「単なる偶然」でしかありませんが「3/12」には朝鮮半島関係では以下の出来事がありました。

3月12日 - Wikipedia
◆1993年
 北朝鮮核拡散防止条約を脱退。


「あきらめない」飯塚繁雄さんお別れ会 救出決意新た - 産経ニュース
 くだらない精神論なんかほざいてないで「救う会との縁切り」「蓮池透氏との和解」を今すぐやれと言いたい。

*1:クリントン政権大統領上級顧問、オバマ政権大統領首席補佐官、シカゴ市長などを経て駐日大使

*2:とはいえ、遠い将来はともかく当面はそういうことはなさそうですが。

*3:2002年小泉訪朝からの累計なのか、どうなのかも問題ですね。「1年間で1500万筆」ならすさまじいものがありますが「2002年からの累計(約20年間)」なら「1年で平均75万筆、1月で平均62500筆、1日で2100筆程度」でしかない。どうでもいいとは言いませんが、「拉致は風化してない!」と宣伝できるほどの数ではないでしょう。

*4:そもそも「拉致被害者家族」蓮池透氏自身が疑義を呈してるのに良くもこんなことが言えたもんです。