新刊紹介:「歴史評論」4月号

・詳しくは歴史科学協議会のホームページ(http://www.maroon.dti.ne.jp/rekikakyo/)をご覧ください。小生がなんとか紹介できるもののみ紹介していきます。まあ正直、俺にとって内容が十分には理解できず、いい加減な紹介しか出来ない部分が多いですが。
特集『歴史教育の「転機」にどう向き合うか?』
■内面化される「規範」と動員される「主体性」 (今野日出晴*1
■『「学習指導要領」「歴史総合」の歴史像をめぐって』(成田龍一*2
■歴史の「思考法」の定式化:歴史教育を滅亡から救うために(桃木至朗*3
■学びの過程からみる歴史教育 (池尻良平)
■「歴史総合」事始め:実践的諸課題をどうとらえるか(勝山元照)
■探究する日本史は何を語るか(小川輝光*4
■高校教員の目から見た世界史探究 (吉嶺茂樹)
(内容紹介)
 学習指導要領の改正による歴史教科の再編(日本史探究、世界史探究、歴史総合)について論じられているが、小生の無能のため、細かい紹介は省略します。
 なお、各論者は「歴史強化の再編」の意義を全否定はしていない物の

高校教育どう変わる/次期指導要領問題でシンポ
 全国民主主義教育研究会会員の沖村民雄さんが、新科目「公共」の問題点について報告しました。学習指導要領等の「目標」「内容」などについて検証。「公共」は現代社会について認識を深め、平和で民主的な社会をつくっていく主権者を育てるものでなく、系統的な憲法学習や経済学習が大きく後退していると批判しました。強調される「自由・権利と責任・義務」「自国を愛する」「伝統や文化」「法規範の意義」など、小中学校の「道徳」と共通する部分があると指摘しました。

【高校指導要領改定案】近現代史の必修科目新設 「国を愛する」初明記(1/2ページ) - 産経ニュース
 教科目標に初めて「わが国の国土や歴史への愛情」への自覚*5を明記。

「領土教育」拡充求める 文科省、高校指導要領の解説書公表 - 産経ニュース
 文科省が3月に告示した次期指導要領では「地理総合」で(ボーガス注:中国、台湾と領有権争いがある)尖閣諸島と(ボーガス注:韓国と領有権争いがある)竹島を「固有の領土」と初めて明記。「歴史総合」では「竹島尖閣諸島編入に触れる」とした。公民に新設された「公共」では、日本が竹島の問題の平和的解決に努力*6していることや、尖閣諸島に領有権の問題がないこと*7を取り上げるとした。

といった安倍政権らしい極右性に警戒する必要があるとしています。もちろんそうした極右性を理由に、学習指導要領における「いわゆるアクティブラーニング(主体的な学び)の指摘」など「一定の評価に値する部分」を「ただのおためごかし」として全否定するのも一方では適切ではないとしていますが。


■歴史系用語精選の意義と課題 (中村翼、矢部正明)
(内容紹介)
 「歴史系用語精選の意義」が何かと言えば「生徒の学習の負担軽減」です。そして課題が「どのような精選が望ましいか」という話の訳です。一般論、総論として「精選に反対する人間はいない」でしょうが問題は具体論です。

参考

社説:高校の歴史用語で削減案 暗記偏重の是正は妥当だ - 毎日新聞
 高校や大学の教員で作る歴史教育の研究会(会長・油井大三郎*8東京大名誉教授)が高校の日本史、世界史で覚えるべき用語の大幅削減を提言した。意見を募り、今春をめどに最終案をまとめるという。
 現在、高校の教科書では日本史・世界史ともに3400~3800語が収録されている。
 半世紀ほど前は、1300~1600語だった。増加の主因は大学入試だ。教科書にない用語が出題され、改訂のたびに取り込まれた。
 高校と大学の教員への調査では、4人に3人が「入試の影響で用語暗記中心の授業になっている」と答えている。生徒も覚えるだけで精いっぱいになっているのが現状だ。
 入試のために知識を詰め込むのではなく、歴史の流れや時代背景を理解して、考える力を養う「歴史本来の学び」にするのが提言の主眼だ。
 増える一方になっている用語を精選するという方向は妥当だ。

「教科書に龍馬不要は誤解」 提言団体責任者・阪大教授に聞く|高知新聞
 坂本龍馬が高校の教科書に掲載されなくなるかもしれない。
 大学と高校教員らでつくる民間団体「高大連携歴史教育研究会*9」(会長=油井大三郎・東京大学名誉教授)が高校の歴史教科書の本文に掲載する用語を半減させる精選案を公表したことでそんな物議を醸したが、同研究会は「それは誤解」と主張している。どういうことか。案作成の責任者を務めた大阪大学桃木至朗教授(62)を訪ねた。
 同研究会の提言は、龍馬など一部の用語を「教科書の本文に掲載する必要はない」という内容で、本文以外の資料などに収録することに反対しているわけではないという。
 精選の背景には、知識偏重型の入試や学校教育の弊害があると主張する。
 桃木教授によると、現在の歴史教育は暗記一辺倒になっているのが現実だといい、「人名や事件といった用語は、時代の流れを理解する手掛かりにすぎない。現在の入試制度ではそれが“王様”になっており本末転倒だ」と用語精選の意図を強調する。
 実社会では「教科書を完璧に覚えても未知の課題は解決できない」と指摘。暗記中心の歴史教育からの脱却と入試改革の必要性を訴えている。
 高校の歴史の教科書本文に掲載する用語の精選案を公表した「高大連携歴史教育研究会」で精選作業の責任者を務めた桃木至朗大阪大学教授(62)に、その意図や今の日本の教育について聞いた。
■記者
「11月に各メディアで取り上げられ大きな話題になった。」
■桃木
「事務局にも反対意見が寄せられるなど反響があった。特に意見が多かったのが坂本龍馬(ボーガス注:の削除に反対だという意見)。ただ、誤解があるのかなと思う」
■記者
「誤解とは。」
■桃木
「私たちは龍馬を教科書から消そうと言っているのではなく、教科書の本文からは削除してもいいんじゃないかと」
■記者
「同じことではないのか。」
■桃木
「教科書の本文の用語というのは、入試における必須暗記事項の扱いで、全国の高校生が覚える事項だ。ただ、教科書には本文以外にも資料やコラムがある。本文にはなくても、例えば明治維新を学ぶなら高知では龍馬、北海道では榎本武揚*10を本文以外で詳しく学べばいい」
■記者
「「誤解」の意味は分かったが、本文用語を減らす必要はあるのか。」
■桃木
「歴史には漢字や英単語のような文部科学省が決めた習得すべき基準がなく、用語は増える一方になっている。1950年代に1300から1600語だったのが、今は3千から4千語を暗記させられている。ベテランの先生に聞いても、正規の授業だと2千語ぐらいしか教えられない」
■記者
「どうしてそんなことが起きるのか。」
■桃木
「ニワトリが先か卵が先かという話だが、大学入試が関係している。特に難関私大などが、これに答えられたら大学教授になれるほどの知識を求める問題を出す。そうすると高校の先生から『入試に対応できる教科書をつくって』という要求が出る。教科書会社は買ってもらえないと困るから教科書に盛り込む。難問が出された当初は多くの大学教員が『とんでもない問題だ』と思っていても、しばらくすると『教科書に載ってるから出していいんだ』となる。その悪循環。入試を機に用語は増えてきたが、そこに学問的根拠はない」
■記者
「子どもにとって良い状況ではない?」
■桃木
「そもそも歴史が暗記科目になっている。高校での歴史教育の主目的は、時代の流れや社会の仕組みを理解すること。その手がかりとして人名や事件といった用語があるのだが、今の入試制度では学習の手がかりにすぎないものが王様になっている。本末転倒だ」
■記者
「暗記主体で知識偏重の教育の弊害は以前から指摘されている。」
■桃木
「例えば、『日本の若者は近現代の戦争について全然知らない』と海外で批判されるが、知識はあってもしゃべれないのだ。大学入試センター試験ならあっという間に答えを出せるのに、自分で説明できるようになっていない」
「国際学力調査で正解が複数あるような問題に日本の子どもは対応できないと言われている。大阪大には優秀な学生が来るが、世の中の全ての問いに一つだけ正解があると思っている学生は結構いる。子どもの時から一問一答で正解が出るという教育で育っているから、明らかに考える力が弱ってきている」
■記者
「問題点は。」
■桃木
「歴史を学ぶ本質は昔の人の判断や選択をこれからに生かすことにある。歴史は実例に基づいているので現実に密着した議論ができる。日本の学校教育でいけないのは、そういった説明なしに暗記を始めてしまうことだ。戦争の問題や現代の国際対立、難民問題について歴史を踏まえみんなで考えさせたいが、現状はその時間が取れていない」
■記者
「どうすればいいのか。」
■桃木
文部科学省が、子どもたちが主体的に討論したり発表したりする学習が必要と言っている。それは賛成だ。先生が最初から教えるのではなく、問いを与える。『なぜ薩長同盟ができたのか』『龍馬は何を考えてあんなことをやったのか』。そうした問いから出発し、生徒に考えさせ、結果として明治維新とは何だったのかが理解できるようになればいい。歴史は現代につながっているし、個人の決断で動いているところもある。それが実感できれば生徒のやる気は出るだろう」
■記者
「従来の教育は転換期を迎えている。」
■桃木
「かつて国際化といえば、英語が得意なエリートが海外に出て活躍することだったが今は違う。外国人観光客や労働者、留学生が日本にあふれ、彼らの相手をするのはエリートだけではなくなった。今までの教育の仕組みでは全く対応できない。教科書を完璧に覚えていても未知の課題には立ち向かえない。それでは日本の将来は危ない」

 「具体的にどう精選するか」は難しい問題ですが、一般論としては「精選による負担軽減」は全くその通りだと思います。

桃木至朗
 佐賀県の高校生が(ボーガス注:山梨の戦国大名武田信玄や(ボーガス注:高知の)坂本龍馬の暗記を強制されて、(ボーガス注:佐賀の戦国大名)竜造寺隆信や江藤新平*11を十分学ぶ時間がなくなるって、おかしくないですか?

桃木至朗
 「龍馬を教科書本文に載せなくていい」がどうして「龍馬を教科書から削れ」に脳内変換されるんだろう。

桃木至朗
 ニュートンという人名をどうしても覚えないと万有引力の法則は理解できないのかな?

桃木至朗
 日経のコラムの謎。新撰組や龍馬を教科書から削ると生徒が歴史に関心がもてなくなると言うが、リストに残っている信長や秀吉、西郷隆盛*12木戸孝允*13(これらを教える授業をすれば、新撰組や龍馬もたいてい出てくるだろう)ではそういう生徒の関心をひきつけられないのだろうか?。だれか教えて!

 「用語精選」がらみでの桃木氏のツイートをいくつか紹介しておきます。

山梨)教科書から武田信玄削る案 文科省に反対直訴:朝日新聞デジタル
 後藤斎*14知事は7日、文部科学省を訪れ、高校歴史教科書から「武田信玄」を削らないことなどを求めた要望書を提出した。衆院山梨1区が地盤の宮川典子・(ボーガス注:第四次安倍内閣)文部科学政務官比例区南関東ブロック)が受け取り、「『武田信玄』を削ることに賛同するつもりは全くない。強硬に反対したい」と応じた。

 後藤山梨県知事(当時)&宮川文科政務官は全くもってとんちんかんの極みですね。「高大連携歴史教育研究会」の提言は単に「一民間教育団体の提言」にすぎず、国や教科書会社が従う義務はない。「高大連携歴史教育研究会」ならまだしも、国に申し入れするのはおかしな話です。しかも彼らがこう主張する理由は所詮「武田信玄を山梨の観光振興に利用したい(それを邪魔するな)」レベルの話に過ぎないのだから全く教育とはかけ離れています。


■長崎貿易における南部昆布の歴史的意義(菅原慶郎)
(内容紹介)
 長崎貿易における「昆布貿易」については生産量が多い松前昆布(北海道・松前藩)にばかり従来研究が集中していたが、南部昆布(秋田県南部藩)の重要性が指摘されている。

参考

昆布ロードがもたらした明治維新と食文化│54号 和船が運んだ文化:機関誌『水の文化』│ミツカン 水の文化センター
・産地は羅臼、利尻などに代表される北海道が有名だが、消費量では富山県が際立って多く、数年前までは不動の全国1位だった。昆布の採れない富山県で、なぜ食されているのか。それは江戸時代、富山県域が昆布をはじめとする海産物を運んだ海上流通の中継地を多く擁していたことに端を発する。同じく昆布が生息しない沖縄(琉球)でも食されているのは、富山藩の商人たちが薩摩藩に昆布を持ち込んでいたからだ。この富山藩と薩摩藩による「知られざる交易」が、やがて倒幕へとつながる。その痕跡を富山県と鹿児島県でたどった。
 「昆布ロード」をご存じだろうか。北前航路が拓かれた江戸時代中期から幕末、明治にかけて、蝦夷地(北海道)で収穫された昆布は北前船で京都・大坂へ運ばれるだけでなく、薩摩から琉球を経て、さらには中国(清)まで届けられていた。その道筋を「昆布ロード」と呼ぶ。
 当時、昆布は重要な品だった。甲状腺障害が流行していた清では予防のためヨードを多く含む昆布が求められていたが、海水温が高い清では良質な昆布は育たない。そこで財政の悪化した薩摩藩は、東アジアの海洋貿易の中継地として栄えていた琉球王国を介し、清に対して「抜け荷」(注1)と呼ばれる密貿易を始める。清への貢ぎ物の一つが松前産の良質な昆布だった。
 ところが北海道からは遠い薩摩藩で、昆布の入手は容易ではない。そこで薩摩藩が目をつけたのが富山藩。ともに外様大名であり財政の逼迫した富山藩と薩摩藩が密かに手を結び互いに利益を得る。薩摩藩は密貿易で得た利潤で財政を立て直し、倒幕へと向かったともいわれる。
・売薬人たちにとっても薩摩と手を組むことはメリットだった。
 売薬が和漢薬生成の材料に用いる薬種は、清からの輸入品に依存していた。江戸時代に日本に入ってくる薬種は長崎の出島からいったん大坂の道修町(どしょうまち)に集まり、薬種問屋を通じて全国に流通していた。しかし高価なため、売薬人もまた薬種を安く仕入れる方法を模索していたのだ。
1880年代(明治期)に入り蒸気船が進出し、鉄道や道路が整備されると北前船はかつての勢いを失った。密貿易も終わりを迎える。しかし、「昆布ロード」の中継地では、各地の食文化と昆布が結びつき独自の昆布食が生まれた。
・沖縄では昆布を豚肉や野菜と炒めて食べる「クーブイリチー(昆布の炒め物)」や、地元で獲れる魚を昆布で巻いた「クーブマチ(昆布巻き)」ほか、豊富な昆布料理が家庭に根づいている。富山県では、おにぎりに巻くのは海苔ではなくとろろ昆布。

 菅原論文とは直接の関係はありませんが「昆布貿易の江戸時代日本における重要性」を示す物として紹介しておきます。


■書評:長島淳子『江戸の異性装者たち:セクシュアルマイノリティの理解のために』(2017年、勉誠出版)(評者:落合延孝*15
(内容紹介)
 文献資料上、江戸時代において女性同性愛者、または男性同性愛者と思われる事例について紹介しているとのことなので機会があったら読んでみたいとは思います。

*1:著書『歴史学歴史教育の構図』(2008年、東京大学出版会

*2:著書『歴史学のスタイル』(2001年、校倉書房)、『司馬遼太郎の幕末・明治』(2003年、朝日選書)、『歴史学のポジショナリティ』(2006年、校倉書房)、『「大菩薩峠」論』(2006年、青土社)、『大正デモクラシー』(2007年、岩波新書)、『戦後思想家としての司馬遼太郎』(2009年、筑摩書房)、『増補〈歴史〉はいかに語られるか:1930年代「国民の物語」批判』(2010年、ちくま学芸文庫)、『歴史学のナラティヴ』(2012年、校倉書房)、『近現代日本史と歴史学』(2012年、中公新書)、『戦後日本史の考え方・学び方』(2013年、河出書房新社)、『加藤周一を記憶する』(2015年、講談社現代新書)、『戦後史入門』(2015年、河出文庫)、『「戦後」はいかに語られるか』(2016年、河出ブックス)、『近現代日本史との対話 【幕末・維新─戦前編】』『近現代日本史との対話【戦中・戦後―現在編】』(以上、2019年、集英社新書)など

*3:著書『歴史世界としての東南アジア』(1996年、山川出版社世界史リブレット)、『わかる歴史 面白い歴史 役に立つ歴史』(2009年、大阪大学出版会)、『中世大越国家の成立と変容』(2011年、大阪大学出版会)など。個人ブログダオ・チーランのブログ・パシフィック

*4:著書『3・11後の水俣/MINAMATA』(2019年、清水書院

*5:「自国への愛」は歴史教育で育てる代物じゃないでしょう。かつこういう考えは容易に「愛を育てるために負の歴史(日本だと慰安婦南京事件など)は教えなくていい」などといったとんでもない代物になりかねません。というか産経や安倍、日本会議などウヨがまさにそれですが。

*6:「どこがだよ?(困惑)」ですよねえ。安倍政権以前はともかく、今の安倍政権は「竹島の日記念式典(島根県主催)への内閣府大臣政務官の出席」など、どう見ても韓国を挑発してるようにしか見えませんが。

*7:「俺たち自民党政権がないと言うから尖閣に領有権争いなどないんだ、異論は認めない」なんてのはおよそ教育じゃありません。まあ、「完全な嘘」なのでそれ以前の話ですが。大体この理屈なら「独島(竹島)に領有権問題はない、日本は勝手なこと言ってるだけ(韓国)」「クリル諸島北方領土)に(以下略)(ロシア)」「台湾もチベットウイグルも我が国の領土であることに争いなどない(中国)」などといわれたらどうする気なのか。

*8:著書『なぜ戦争観は衝突するか:日本とアメリカ』(2007年、岩波現代文庫)、『好戦の共和国アメリカ』(2008年、岩波新書)、『ベトナム戦争に抗した人々』(2017年、山川出版社世界史リブレット)など

*9:研究会名で分かるように、この会は「歴史教育全般」がテーマであり「用語精選」はその一部でしかありません。なお公式サイトは高大連携歴史教育研究会

*10:戊辰戦争では旧幕府軍を率いて蝦夷地を占領、いわゆる「蝦夷共和国」の総裁となった。箱館戦争で敗北し降伏、2年半投獄された。後に助命され、釈放後、明治政府に仕えた。駐露特命全権公使として樺太・千島交換条約を締結したほか、外務大輔、海軍卿、駐清特命全権公使を歴任。内閣制度開始後は、第1次伊藤、黒田内閣逓信大臣、黒田、第1次山県内閣文部大臣、第1次松方内閣外務大臣、第2次伊藤、第2次松方内閣農商務大臣などを歴任。

*11:参議、司法卿を歴任。征韓論論争で下野。その後、佐賀の乱を起こし刑死。

*12:参議、陸軍大将、近衛都督を歴任。西南戦争で戦死。

*13:参議、内務卿、文部卿など歴任

*14:鳩山、菅内閣文科大臣政務官山梨県知事など歴任

*15:著書『八州廻りと博徒』(2002年、山川出版社日本史リブレット)など