三浦小太郎に突っ込む(2019年6月20日分)

ムッソリーニと特攻隊 | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 本当かどうか知りませんし、興味もないですが三浦によればムソリーニ*1は生前「日本の特攻隊は素晴らしい、イタリアにも同じものを作りたい」と言っていたそうです。
 でそんな話を紹介して三浦は何が言いたいのかということですね。
 やはりウヨとして「特攻隊は外人にも評価される素晴らしいものだ」と言いたいのか。ただし相手は「日本の同盟国イタリア」のムソリーニですからね(苦笑)。
 日本に対するリップサービスの可能性が大きい(そもそもイタリアにおいてそんなもん作られなかったわけですし)。いや仮にムソリーニが本気で言ってるのだとしてもムソリーニに褒められてうれしいのか?、三浦はムソリーニシンパなの?、て話ですね。
 そして誰がほめようと特攻なんて反人道的かつ「軍事的にも成果のない作戦」なんか評価に値しないでしょう。
 つうかムソリーニもどうせほめられるのなら「特攻賛美なんかじゃなくて別のことをほめてくれ」と三浦に言いたいでしょうね。まあ、日本ウヨの三浦にとって一番大事なことは「ムソリーニが特攻賛美したこと」なのでしょうが。

 ムソリーニが失脚後、ドイツ軍に救出され、イタリア北部に「サロ共和国」を一時的に建国

 ムソリーニの主観がどうであれ、それ「ドイツの傀儡国家」も同然でしょうよ(苦笑)。似たようなことが共産圏国家あたりでおこれば「外国勢力の内政干渉」呼ばわりするであろう三浦も「ヒトラー*2の麗しい友情」として描くのだから苦笑させられます。

参考

イタリア社会共和国(通称・サロ共和国)(ウィキペディア参照)
 第二次世界大戦で枢軸国として参加したイタリア王国は、アメリカ軍を中心とした連合軍のシチリア島上陸で本国占領の危機にさらされた。ここに至ってアンブロージオ参謀総長ら軍内部の休戦派とファシスト党穏健派、それに敗戦による王政廃止を恐れる王党派が反ムソリーニで結び付いた。1943年7月25日、徹底抗戦を主張するムソリーニは国王と共謀した反対派勢力の政治的クーデターで首相職を解任され、ホテルに幽閉された。
 ムソリーニに代わって首相に就任したピエトロ・バドリオ*3は、連合国との間で休戦交渉を進めた。イタリアと同盟を組んでいたドイツのヒトラーは、かねてから計画していたイタリア北中部への進駐作戦を発動。国王と政権の閣僚達はローマを捨てて連合軍の占領地域に避難した。
 イタリアに進駐を開始したドイツであったが、バドリオ政権が寝返った以上、統治する上において同じファシストを奉じる勢力を作る必要があり、その白羽の矢をムソリーニに立てた。ヒトラーの思惑の下、ドイツ軍特殊部隊によって救出されたムソリーニは、9月15日に東プロイセンのラステンブルクでヒトラーと会談し「国家社会主義に基づいた共和制国家」の樹立に同意、9月18日に共和ファシスト党を創立、9月23日にムソリーニを国家元首とするイタリア社会共和国が建国された。この国家は、ムソリーニが元首と外務大臣を兼務し、形の上ではムソリーニの独裁体制を復活させた。
 イタリアはローマ以北のイタリア社会共和国とローマ以南のイタリア王国に別れての内戦状態に突入した。
 ドイツや日本といった枢軸国側は新政権を承認し、イギリスやアメリカ、中華民国ソビエト連邦などの連合国側は承認しなかった。
 独立国として建国されたイタリア社会共和国であったが、実質的にはドイツの傀儡政権であった。軍事には関係のない美術品までも接収されるなど、半ば占領地のような扱いまで受けた。またヒトラーはムソリーニに自身の罷免に賛同したファシスト党幹部への粛清を強制し、最終的にムソリーニは娘婿でもあるガレアッツォ・チャーノ外相らを始めとするクーデターに参加した閣僚や将軍らを処刑した。
 1945年4月、イタリアに駐留するドイツ軍は連合軍への降伏を決定。イタリア社会共和国は事実上の政権崩壊に追い込まれた。元首ムソリーニも4月27日に拘束され、パルチザンに射殺された。

 エズラ・パウンドアメリカの詩人で、第二次世界大戦に反対、イタリアに渡ってラジオで反米・反戦放送を行いました。その彼はムソリーニとファシズムに最後まで忠実で、イタリアで逮捕され獄中にいる時に、ムソリーニの死を悼んで書いたのがこの詩です。パウンドの思想や行動が正しいかどうかは別として、敗北の中でも自分の思想を貫く姿勢は私は感動するものがあります。

 「正しいかどうかは別として」ってそれが一番大事なことでしょうよ(苦笑)。
 そして「敗北の中でも自分の思想を貫く姿勢は私は感動」てそれ単に1)三浦がイタリアファシズムに共感するウヨか、2)詩人としてのエズラ・パウンドのファンか、どちらかであるにすぎないでしょうよ。まあ、三浦が嫌いな人間(例えば左派*4)がそういう態度をとれば「自らの過ちに気づかないとは愚かだ」と言い出すのが三浦でしょうね。


6月19日の党首討論、「香港」の一言もなし | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 タイトルから予想されるとおりの中身です。「アンチ中国の極右」三浦らしいですが「隣国にして経済大国」の中国に対して「与野党ともに」そうそう安易に非難もできんでしょうよ(もちろん「外交関係の質問をしても選挙でアピールしない」「『うかつなことをいうと内政干渉になる、問題の平和的解決を望んでる、ということは既に表明してるし、それで十分だと思う。幸い条例案も撤回された』と安倍が答えるのが目に見えてる」とかほかにもいろいろと理由はあるでしょうが)。
 もちろん「ほかの人間はともかく」三浦の場合「人権」云々なんておためごかしに過ぎず、実際には「ただの反中国」にすぎないわけです。
 つうか「党首討論についてお前が言いたいことはそれだけなのか?」「2000万円年金問題とか実際にされたやり取りについては何の感想もないのか?」ですね。どうやら三浦にとって「言いたいことは反中国だけ」みたいですが。

【主張】党首討論 不安のみ煽ってどうする - 産経ニュース
 安倍*5政権が報告書を受け取らなかったことを野党党首が批判した点は頷(うなず)ける。参院選に向けた与党の戦術なら、論外である。

ということで、タイトルが「(ボーガス注:野党は年金についての)不安のみ煽ってどうする」とはいえ、「安倍応援団」産経ですらこの程度の批判はするのに、それすらしないのが三浦のわけです。
 つうか「安倍総理の香港デモや『それに対する香港行政当局や中国の対応』に対するお考えが聞きたい」「安倍総理は香港問題でもっと香港行政当局や中国を明確に批判してはどうかと思うがいかがか?」「G20(6/28、29)で訪日するとみられる習近平*6国家主席と、安倍総理は首脳会談の予定があると聞くがその時に安倍総理から香港問題について触れるのか、また習主席との会談ではどんな話をする予定か教えてほしい」などと三浦が思うのなら「野党に党首討論で質問してほしい」「質問しないことにがっかりした」なんて他力本願、他人任せのこと言ってないで、三浦らウヨが安倍に対する要請文なり質問状でも提出すればいいでしょうよ。それができないのだから、まあ三浦らウヨもお粗末です。

*1:イタリア首相、ファシスト党統領

*2:ドイツ首相、ナチス党首、ドイツ軍最高司令官

*3:陸軍参謀長、リビア総督、首相を歴任。1944年6月9日、連合軍によるローマ占領に呼応してローマに帰還するも、ドイツ軍にまともに抵抗もせず、夜逃げ同然に首都を放棄したことで国民の支持を失っていたバドリオは、帰還を機にイヴァノエ・ボノーミに首相の座を譲り、公職から身を引き、表舞台から姿を消した(ウィキペディア「ピエトロ・バドリオ」参照)。

*4:ただし俺はそうした左派が今思いつきませんが。

*5:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*6:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席