今日の産経ニュース(2019年11月20日分)

【外交安保取材】文政権下で日韓関係修復は不可能か(1/4ページ) - 産経ニュース
 勿論問題は「文*1政権だから」ではなく「安倍*2政権だから」です。安倍が下野しなければ「韓国側は誰が大統領であろうとも」日韓関係の改善は困難でしょう。
 安倍支持者こそが日韓関係を破壊し続けるわけですが、頭痛がするのは安倍支持者にはそうしたまともな外交認識がないということです。


自公幹部「真水で10兆円」 令和元年度補正予算 - 産経ニュース
 こんなことを言い出すこと自体「消費税増税による景気悪化を事実上認めている以外の何物でもない」でしょう。


桜を見る会「大いに反省」と首相 参院本会議 - 産経ニュース
 当然「口先だけで反省」では意味がありません。何をどう反省するのか。公選法違反や税金の不正支出に当たることはなかったのか。
 出席者はどういう経緯で決まっていたのか。
 しかしそうしたまともな反省は勿論安倍には出来ないでしょう。


自民・下村氏、東大への圧力否定 英語民間試験導入 - 産経ニュース
 NHKも「いつまでも安倍の悪政に屈しているわけにはいかない」とメディアとしての意地を見せ始めたと言うことでしょうか。今後もぜひこうした批判報道を続けてほしい。しかしNHKに比べて民放は全くだらしないですね。


【主張】首相在職1位 緊張感保ち難局に当たれ - 産経ニュース
 「アホの安倍」には緊張感などないし、今が本当の難局なら「恐ろしいこと」になっていたでしょう。
 まあ、今が「何の問題もない」とはいいませんが、「東日本大震災での原発事故当時の首相」が安倍ならまともな指示は何も出来ず、事故は拡大の一途をたどったかもしれません。


【産経抄】11月20日 - 産経ニュース

 「玉座(ぎょくざ)を以(もっ)て胸壁(きょうへき)と為(な)し、詔勅(しょうちょく)を以て弾丸に代(か)へて政敵を倒さんとす…」。
 大正2(1913)年2月、後に「憲政の神様」と称(たた)えられる尾崎行雄*3の名演説の矛先は、当時の桂太郎*4首相に向けられていた。尾崎にあおられ議事堂に押しかけた民衆によって、桂は内閣総辞職に追い込まれる。
 小林さんによれば、桂には加藤高明*5浜口雄幸*6若槻礼次郎*7ら、戦前の二大政党時代を代表する政治家を育てた功績もある。

 というのはあくまでも、『桂太郎*8』の著者・小林道彦氏*9の評価に過ぎません。一般的には「安倍以前の歴代最長在任総理」とはいえ大して評価されてないのが桂太郎でしょう。知名度も大してない。
 まあ、安倍の場合、退任すれば「桂以上に急速に忘れさられる」でしょうね。桂をどう評価するにせよ、彼は「元老・伊藤博文*10山県有朋*11」といった当時の大物政治家たちと渡り合った有能な人物でしたが、安倍の場合、無能で、「祖父・岸信介*12、父・安倍晋太郎*13の七光り」にすぎませんので。
 また桂が加藤高明らを育てたかどうかはともかく、安倍が「誰一人としてまともな政治家を育ててないし、育てる能力も意思もない」もいうまでもないでしょう。

 昨今の「桜を見る会」の騒動を見れば、長期政権のゆるみが出ているのは明らかである。

 山崎拓*14がマスコミ取材に「「桜を見る会」は長期政権の緩みではない。長期政権だろうがまともな人間はあんな問題は起こさないし、短命政権だった第一次安倍内閣でも安倍さんは問題行為ばかりだった。品格の問題だ」といったそうですが全く同感ですね。そんな品格のない人間が長期政権とは自民党及び日本社会の劣化でしかありません。当然国益も大いに破壊されている。

 結局、首相として何をなしたかで、後世の評価が決まる。気を引き締めて、悲願とする憲法改正北朝鮮による日本人拉致問題の解決に取り組んでほしい。

 改憲なんぞしても喜ぶのは産経のようなウヨだけでしょうに。そして改憲や拉致解決の可能性は「改憲ムードが決して高くない」「日朝交渉が事実上挫折している」ということで決して高くはないでしょう。特に安倍が「明らかにやる気を失っており」、単に「メンツの問題(諦めたと言ったらメンツが潰れる)」から最重要課題と強弁してるに過ぎない拉致解決は。
 いずれにせよこの産経の文からは
1)「集団的自衛権を条件付きだが容認した安保法*15」「特定秘密保護法」「女性活躍推進法」「入管法改定」「働き方改革法」「消費税10%増税」など安倍が実際にやったことを産経はあまり評価していないこと
 まあ世間的にも「これらの多くに批判的な野党支持層」は勿論自民党支持層ですらあまり評価してないでしょうが。自民支持層の多くはおそらく「安倍だから評価してる」「安倍のやったことを評価してる」のではなく単に「自民党総裁だから支持してる(つまり麻生*16財務相、二階*17幹事長、岸田*18政調会長らが安倍を見すてて例えば石破*19元幹事長を支持すればためらいなく石破を支持する)」にすぎないでしょう。産経が強弁するほど「安倍個人」は「消極的容認*20はされてはいても」積極支持されていない。例えば安倍が「集団的自衛権の発動」としてホルムズ湾に自衛隊を積極的に遅れないのも「自衛隊が攻撃されればむしろ、海外での軍事力行使の好機」とは思わず、南スーダンから自衛隊を撤退したのもそういうことです。
 あるいは最近、慌てて菅原経産相、河井法相の首を切ったのも、英語民間テスト導入延期や「桜を見る会」中止を決めたのもそういうことです(そんなことは産経も自覚してるでしょうが)。
 なお、産経が「女性活躍推進法」「入管法改定」「働き方改革法」などを評価しない理由の一つは「産経の希望する右翼的な施策」とは関係がなく、場合によってはかけ離れてすらいるからです(別に左翼的施策でもないですが)。産経は女性の社会進出にも移民にも反対の立場です。本来「女性活躍推進法」「入管法改定」など産経にとっては不愉快でしかないでしょう。「安倍以上に極右な政治家などいないから、今が憲法九条改定の最大のチャンスだから」で我慢してるわけです。
2)安倍が一時ぶち上げたが結局うやむやにした「日露平和条約締結」など産経は「望んでないor実現できると思ってないこと」
がわかります。
 まあそれはともかく「首相として何をなしたかで、後世の評価が決まる」というのはその通りではあります。
 「日ソ国交正常化&国連復帰の鳩山一郎」、「日韓国交正常化&沖縄復帰の佐藤栄作*21」、「日中国交正常化田中角栄*22」などは「その功績」で後世に名を残したわけです。まあ、安倍がそうなるとはとても思えませんが。
 むしろ後世に名を残すのは例えば「AIIB&一帯一路の習近平*23主席」などではないか。

 日英同盟の締結、日露戦争の勝利、韓国の併合、不平等条約の改正など、明治日本の懸案を次々に解決しているのだ。近年の再評価は当然である。

 そんなに近年、再評価されてますかねえ?
 いずれにせよ、産経が挙げた物の内、「不平等条約の改正」はともかくその他の物は侵略主義そのものであり、現在の我々の眼からは手放しで評価できる物ではありません。


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 いずれの話も、サザエさんが今、いかに視聴率がとれないかを痛感させる話でしょう。
 視聴率がとれないのに「日曜のゴールデンタイム放送」を継続するにはてこ入れが必要なわけです。そこでこうして「目先の変わったこと」を始めて話題作りをしようとする。
 しかしこうなるとそのうち「名探偵コナン」(日本テレビ)、「クレヨンしんちゃん」「ドラえもん」(テレビ朝日)のような「放送時間変更」もあるかもしれませんね。

*1:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*2:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*3:第1次大隈内閣文相、第2次大隈内閣司法相を歴任

*4:第3次伊藤、第1次大隈、第2次山県、第4次伊藤内閣陸軍大臣、首相、内大臣を歴任

*5:第4次伊藤、第1次西園寺、第3次桂、第2次大隈内閣外相を経て首相

*6:加藤高明内閣蔵相、第一次若槻内閣内務相を経て首相

*7:第3次桂、第2次大隈内閣蔵相、加藤高明内閣内務相を経て首相

*8:2006年、ミネルヴァ日本評伝選

*9:著書『日本の大陸政策 1895‐1914:桂太郎後藤新平』(1996年、南窓社)、『政党内閣の崩壊と満州事変:1918~1932』(2010年、ミネルヴァ書房)、『児玉源太郎』(2012年、ミネルヴァ日本評伝選)、『大正政変』(2015年、千倉書房)

*10:首相、枢密院議長、貴族院議長、韓国統監を歴任

*11:第1次伊藤、黒田内閣内務相、第2次伊藤内閣司法相、首相、枢密院議長など歴任

*12:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任

*13:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)を歴任

*14:宇野内閣防衛庁長官、宮沢内閣建設相、自民党政調会長(橋本総裁時代)、幹事長、副総裁(小泉総裁時代)など歴任

*15:まあ安倍が実際には安保法を発動してないことが産経の低評価の理由の一つでしょう。

*16:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二~四次安倍内閣副総理・財務相

*17:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*18:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長

*19:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相を歴任

*20:消極的容認でも俺的には嘆かわしいですが。

*21:運輸次官から政界入り。吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*22:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*23:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席