政治力細る安倍派 新体制巡り主導権争いも 銃撃1年 - 産経ニュース
安倍派は塩谷立*1、下村博文*2両会長代理を中心に運営している。一方で、有力な「5人衆」と呼ばれる高木毅*3国対委員長、松野博一*4官房長官、西村康稔*5経済産業相、萩生田光一*6政調会長、世耕弘成*7参院幹事長
「世話人会」では当選回数などから「会長(塩谷)」「副会長(下村)」的な立場にある塩谷、下村が次期会長を争う一方で「5人組」も「現時点では塩谷、下村の会長就任阻止」で対抗し、次期会長が正式に決まらないわけです(順当に考えれば塩谷の昇格が一番自然でしょうが)。
しかし結果的にそうなったのか、「岸田の企み」かはともかく、塩谷、下村が無役である一方、五人組が全て閣僚または党役員であることによって安倍派の次期会長が混沌となり、岸田にとっては都合の良い状態になってるのでしょう。とはいえ、それでも岸田は少数派閥であり「安倍派」「麻生副総裁の麻生派」「茂木幹事長の茂木派」などには刃向かえない「弱い首相」だと思いますが。
衆院選挙区「10増10減」を受けた候補者調整では、安倍氏の選挙区だった旧山口4区を含む新山口3区の公認候補となる支部長について、党本部は安倍氏の後継である吉田真次衆院議員ではなく、林芳正外相に決めた。
「岸田派の中堅幹部で現役外相」の林*8相手に「政治的に勝利」なんて最初から無理でしょう。
岸田首相、ミクロ政策に注力 花粉症に続き認知症 支持率下落で - 産経ニュース
首相は通常国会が閉幕した6月21日の記者会見で「新たな国家プロジェクト」として認知症対策を打ち出した。
菅義偉前首相も、携帯電話料金の引き下げや不妊治療の保険適用など生活に直結する政策を展開し、評価された。
「なかなか上がらないんだよな」
6月28日、首相は周囲にこんな悩みを打ち明けた。
ミクロ政策としてはこのほか、花粉症対策にすでに本腰を入れている。花粉の発生源となるスギの人工林を10年後に約2割減少させ、30年後には花粉の発生量の半減を目指す対策の全体像をとりまとめた。
産経的には「そんなことより九条改憲」なのでしょう。しかし「支持率アップが今すぐ欲しい」岸田にとっては逆に「そんなことより認知症、花粉症」なのでしょう。
なお、岸田が認知症対策を打ち出した背景には今国会での認知症基本法成立があります(例えば、赤旗認知症基本法が成立/全会一致 当事者・家族団体会見/「一人の人」として当たり前に(2023.6.15)参照)。
安倍元首相へ哀悼の意 共産・志位委員長、一周忌で - 産経ニュース
罵倒しろとは言いませんが別に哀悼の意など示さなくていいのではないか。どんなクズでも人命は尊いというのはその通りでしょうが。
【主張】公安の「捏造」証言 国益害する異様な事態だ - 産経ニュース
タイトルが「人権侵害」でなく「国益」。
本文も「冤罪被害者の人権擁護」「冤罪の再発防止」よりも
というのだから産経のアホさには心底呆れます。
【政治デスクノート】左傾化した立民、むしろ共産と共闘すべき - 産経ニュース
デタラメすぎて脱力します。共産党を敵視し、維新にすり寄る泉代表の何処が「左傾化」なのか(維新に相手にされないとは言え)。
旧統一教会問題 「信教の自由」がハードルに 調査長期化で文化庁に手詰まり感 - 産経ニュース
あれほどの違法集団を法的問題から「解散命令請求できない」とはとても思えません。
よほど官僚が無能か、政治的圧力が自民党(特に松野官房長官、萩生田政調会長、細田衆院議長らの出身派閥・安倍派)からあるかどっちかでしょう。普通に考えて後者だと思いますが。
経産省荒井氏が幹部復帰 差別発言で首相秘書官更迭 - 産経ニュース
あんな酷い暴言を吐いても「有能だから」としてまともに処分も受けないのかと思うとげんなりします。批判を強めていくべきでしょう。
【政界徒然草】青木氏死去が告げた「経世会」の終焉 - 産経ニュース
「経世会」と呼ばれた時代(竹下派時代)に経世会に所属した「自民党幹部政治家」が青木氏*11の死去でいなくなったと言うだけの話です。
経世会の流れをくむ「平成研究会(茂木*12派)」は勿論存在する。
また「非自民の政治家(勿論、元自民ですが)」なら
◆金竹小(こんちくしょう:金が金丸氏*13、竹が竹下氏*14、小が小沢氏)トリオの一人
◆平時の羽田*15、乱世の小沢、大乱世の梶山*16(金丸氏の言葉とされるがそのように評価した理由は謎、なお、この三人とも竹下派七奉行と呼ばれた竹下派幹部)
◆竹下派七奉行の一人
◆元自民党幹事長(海部総裁時代)
の小沢一郎氏*17が「81歳の高齢とは言え」今も「経世会」出身者として健在です。まあ、「竹下派七奉行(羽田元首相、橋本*18元首相、小渕*19元首相など)」も小沢氏(1942年生まれ)以外は「羽田氏(1935年生まれ)」「小渕氏、橋本氏(1937年生まれ)」など、小沢氏より高齢だったこともあり、既に皆故人ですが。
*1:麻生内閣文科相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)、選対委員長(第二次安倍総裁時代)を歴任
*2:第一次安倍内閣官房副長官、第二次、第三次安倍内閣文科相、自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代)、政調会長(菅総裁時代)を歴任
*5:第三次安倍内閣官房副長官、第四次安倍、菅内閣経済財政担当相を経て岸田内閣経産相
*6:第三次安倍内閣官房副長官、第四次安倍、菅内閣文科相、岸田内閣経産相を経て自民党政調会長
*7:第一次安倍内閣首相補佐官(広報担当)、第二次、第三次安倍内閣官房副長官、第四次安倍内閣経産相などを経て自民党参院幹事長
*8:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相等を経て岸田内閣外相
*11:小渕、森内閣官房長官、自民党参院幹事長、参院議員会長等を歴任
*12:小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣金融担当相、自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、第二次安倍内閣経産相、第四次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍、菅、岸田内閣外相等を経て自民党幹事長
*13:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官、福田内閣防衛庁長官、自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣副総理、自民党副総裁(宮沢総裁時代)等を歴任
*14:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)等を経て首相
*15:中曽根、竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、新生党党首、細川内閣副総理、外相を経て首相。首相退任後も民政党代表、民主党幹事長、最高顧問等を歴任
*16:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官等を歴任
*17:後に自民を離党し、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党幹事長など歴任。現在、立民党岩手県連最高顧問
*18:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、自民党幹事長(宇野総裁時代)、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相等を経て首相。首相退任後も森内閣で行革相