黒坂真に突っ込む(2020年1月3日分)

◆黒坂ツイートにコメント

黒坂真リツイート
‏ 吉岡正史さん。自民党内で公認権を持つ幹部*1に権力が集中し批判ができにくくなっている可能性はありますね。これは、日本共産党では深刻ではないですか。
◆吉岡正史
安倍政権の「暴走」止める 野党共闘のキーマン・中村喜四郎氏語る(西日本新聞) - Yahoo!ニュース*2
‏ 「(ボーガス注:自民党は)小選挙区制度の導入で変わった。公認権を持つ政権幹部に権力が集中し、恐怖政治がまかり通るようになった。」

 やれやれですね。「日本共産党*3の公認権はどうなんだ!」て、それ「自民党執行部が公認権を使って『公認されなくてもいいのか!』と脅して所属議員を安倍に服従させてる」という批判に対して「反論できない」と自白してるのも同然の所業ですね。
 そもそも「野党モー」「共産党モー」が事実かどうかはともかく「共産党(あるいは立民、国民民主、社民)も執行部が公認権で所属議員を脅して服従させてる」といったところでそれは「だから安倍執行部が公認権で所属議員を脅して服従させていい」なんてことを全く意味しません。
 黒坂のここでの物言いは

・「自民党だけではなく旧民主党だって疑惑議員(例:民主党幹事長だった小沢一郎氏の西松疑惑)がいる」などと自民党の疑惑を居直る
・「過去に起こった戦争において、日本だけが虐殺したわけでじゃない」「例えば米国の原爆投下は虐殺じゃないのか」などと戦前日本の戦争犯罪南京事件バターン死の行進など)を居直る

などと同様の愚行です。
 そうした問題があるからといって「だから日本が虐殺していい」「だから自民党が疑惑まみれでもいい」なんてことを全く意味しない。
 そもそも吉岡氏のツイートは

小選挙区制度の導入で変わった。(ボーガス注:中選挙区時代と違い、選挙区で一人しか当選できないので)公認権を持つ政権幹部に権力が集中し、恐怖政治がまかり通るようになった。」

と言う中村喜四郎*4の発言の紹介なのだから、「おそらく吉岡氏も中村発言に賛同してる」とはいえ「中村は間違ってる」「自民党に復党できなかったからあることないことを悪口してるだけだ」「小選挙区の導入による変化などない」などというのならともかく、吉岡氏に「共産党はどうなんだ!」と因縁を付けても何の意味もありません。

*1:はっきりと「安倍総裁、二階幹事長」と書かない辺りが実にせこい。

*2:中村がキーマンだとは俺は全く思いませんがそれはひとまずおきます。

*3:まあ黒坂は共産党だけでなくほかの野党にも同じ事(公認権で所属議員を脅してる)を言うのでしょうが。

*4:宇野内閣科学技術庁長官、宮沢内閣建設相を歴任。ゼネコン汚職での逮捕起訴を契機に自民党を離党。ゼネコン汚職有罪で失職したが、親の代からの強力な後援会組織をバックに選挙で議員に返り咲く(なお、中村が有罪になった当時は有罪判決確定で議員を失職しても一定期間の公民権停止規定はなかった)。一時、自民党復党を目指し、自民党二階派に所属したが、復党がかなわなかったことから現在は民進党元代表岡田克也が代表を務める「無所属の会」に所属している。(ウィキペディア中村喜四郎」参照)