珍右翼・黒坂真に突っ込む(2022年2月8日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真
 日本共産党は、日本は韓国の歴史観を全部受け入れろ、と言いたいのですね。

 「慰安婦朝鮮人強制連行での韓国の主張には道理がある、非難する自民党政権の方が歴史修正主義で間違ってる(共産党)」をこのように曲解するのだから呆れます。むしろ黒坂から日本ウヨの行為こそ

◆韓国は日本ウヨの歴史観(韓国植民地支配の美化)を全部受け入れろ

という暴論です。まあ、黒坂の場合「治安維持法による共産党弾圧」「日中戦争」「対米開戦」なども正当化するので「韓国」云々という話ではありませんが。

黒坂真
 大野たかしさんら日本共産党員は、大日本帝国は破壊されるべきだった、とお考えかと思います。日韓併合を否定していますから、日露戦争で日本が敗北すべき論者です。

 「日韓併合は現在の視点では、否定すべき侵略行為だった」と批判するとこういうあほなことを言い出す黒坂には呆れます。
 そもそも「韓国併合すべきでなかった」は「日露戦争で日本が敗北すべき」を必ずしも意味しない。
 「そもそも戦争を起こすべきではなかった」という主張だと理解すべきでしょう。ついでに言えば「本音はともかく」当時の日本政府の建前では「日露戦争は韓国植民地化」を目的としていません(建前上は「ロシアの脅威への対抗」)。また、当初は「植民地化という意味では同じではある」ものの、併合(完全植民地化)ではなく、併合よりはマイルドな「保護国化、衛星国化」の可能性も検討されていました。「日露戦争勝利」イコール「韓国併合」ではない。
 それにしてもこんなことを言う黒坂には「大日本帝国には何の問題点もなかったのですか?」「あれだけの犠牲者を出した対米開戦すら間違っていなかったと?」「今も大日本帝国が続いて、天皇主権で国家神道で植民地支配の方が黒坂さんは良かったのですか?」と聞きたくなります。黒坂だと「その通りです」と強弁しても何ら意外ではありませんが。

黒坂真
 志位さんは、在日米軍には無制限の特権があると主張しています。無制限の特権、というのですから、在日米軍人は料金を一銭も払わないで、スーパーや百貨店で商品を得られるという水準の宣伝です。

 おいおいですね。「米兵不起訴密約」「PCR検査も受けずに日本に入国してる」などの米軍特権は実際に存在するし、そうしたものは批判されて当然でしょう。
 そこで黒坂のように「志位氏の言葉尻」をあげつらうのはまともな態度ではない。
 しかし黒坂らウヨが「共産党を敵視する」のは「理解できます」が「米軍のせいで沖縄や山口県岩国でコロナが蔓延」のような状況を批判しないのには心底呆れます。よくもそんな「米国ポチ」連中が「右翼面出来る」もんです。

黒坂真
 菅原則勝さん、今晩は。日本共産党は搾取制度の廃止を目指しています。搾取制度の廃止のためには、株式会社制度廃止が不可欠です。
◆菅原則勝*1
 7日、日本共産党岩手県委員会は、(ボーガス注:自民党参院選岩手選挙区候補と発表した)広瀬めぐみ氏が4日にTwitterで事実にもとづかない日本共産党への誹謗中傷に抗議し、自民党岩手県支部連合会と広瀬めぐみ氏に宛に抗議文を自民党県連岩崎友一幹事長に手渡しました。岩崎氏は受け取り「本人とも協議し、会長にも伝える」と述べました。

 いつもながら黒坂のバカさには呆れて二の句が継げません。
 第一にこの黒坂ツイートは「菅原ツイート」とも「菅原ツイートが批判する広瀬ツイート(日本共産党ソ連共産党と同一視)」とも全くかみ合っていません。
 第二に「搾取の廃止」イコール「株式会社制度廃止」の根拠は何なのか。
 そもそも「仮にそのような立場に日本共産党が立っている」としても「株式会社制度廃止」が当面の目標でないことは明白でしょう。
 「累進課税の強化」「高等教育無償化」「最低賃金の引き上げ」など「より実現性の高い」搾取是正につながる「社民主義的政策」はいくらでもありますので。
 なお、「株式社会社制度」自体は「一つの制度」にすぎないので当然今後「改廃されること」はいくらでもありうるでしょう。

【参考】

自民候補 共産党に中傷ツイート/「まず綱領を読んで」党県委の批判文に反響/岩手
 自民党の広瀬めぐみ参院岩手選挙区予定候補(弁護士)が日本共産党を誹謗(ひぼう)中傷したツイッターの投稿(4日朝)に対し、共産党県委員会がツイッターで抗議文を発表(7日)したところSNS上で県内外からアクセスがあるなど反響を呼んでいます。
 広瀬氏は、ツイッターで「個人の資本を否定する共産党」「自分や他人が稼いだものすべてを党が管理し、分配する共産主義」「本質は個人の自由を認めない共産主義」と発言。共産党員から「まず綱領を読むべきでは」と批判されると、「拝見します」と返事をしたものの、4日夜には全文を削除しました。
 抗議文では、綱領は生活手段について「社会発展のあらゆる段階を通じて私的財産が保障される」と明記しており、「個人の資本を否定する」は暴論で、そのような用語もないと指摘しています。
 斉藤信*2副委員長は7日、文書にした抗議文を自民党県連の岩崎友一幹事長に手渡しました。岩崎氏は「ツイッターは知らなかった。本人と協議し、県連会長にも伝える」と答えました。

斉藤信のホームページ
《2022年2月7日》自民党の広瀬めぐみ参院岩手選挙区予定候補が日本共産党に中傷ツイート、自民党県連と広瀬氏に抗議文を提出
 2月7日、日本共産党岩手県委員会は、自民党公認参議院岩手選挙区予定候補である広瀬めぐみ氏が、4日にツイッターで事実にもとづかない日本共産党への誹謗中傷を行ったことに抗議し、自民党岩手県支部連合会と広瀬めぐみ氏宛の抗議文を提出しました。
 広瀬氏は4日、「立民は資本主義、民主主義に立脚するはずなのに、なぜ、個人の資本を否定する共産党と組めるのか、法律家の私には最大の謎。自分の稼いだものも、他人の稼いだものも、すべて“みんなのもの”で、党が管理し分配する“共産主義”と手を組んだのですよね?!。私たちの自由を手放したも同然じゃないですか。」「票取りのために耳触りのよいことを言っても、本質は個人の自由を認めない共産主義。どれだけ恐ろしいかは歴史が証明していると思います。」と発言しました(同日夜に削除)。
 広瀬氏のこの発言は、事実に基づかないどころか日本共産党の姿を歪曲し、誹謗中傷するものです。広瀬氏は、国会議員をめざす自由民主党公認の予定候補者であり、私たちは事実に基づく正々堂々とした政策論争を求めるものです。今回の広瀬氏の日本共産党への事実を捻じ曲げた誹謗中傷というべき発言について、強く抗議するとともに、訂正と謝罪を求めるものです。
 私が抗議文を自民党県連の岩崎友一*3幹事長に手渡し、岩崎氏は「本人とも協議し、会長にも伝える」と述べました。

 赤旗記事などを読む限り、自民党岩手県連も広瀬氏も弱腰です。「考えなしに広瀬氏が放言→共産だけでなく自民岩手県連から広瀬氏が非難される」という話ではないのか。黒坂のような挑発的言動は広瀬氏や自民にとって「ありがた迷惑」ではないか。
 しかし「トンデモ極右である稲田や橋下も弁護士」なので今更意外感はないのですが、弁護士でこの暴言とは心底呆れます。
 弁護士出身の政治家とはいえ、「福島瑞穂氏」等とは偉い違いです。広瀬氏については以下の記事を紹介しておきます。

自民 参院選に広瀬氏擁立 県連発表 盛岡出身の弁護士 : ニュース : 岩手 : 地域 : 読売新聞オンライン2021.11.28
 自民党県連は27日、来年夏に行われる参院選の岩手選挙区(改選定数1)に弁護士の広瀬めぐみ氏(55)を擁立すると発表した。
 広瀬氏は盛岡市出身で、東京都在住。盛岡一高上智大を卒業後、司法試験に合格し、2001年に弁護士登録した。現在は第二東京弁護士会に所属している。
 広瀬氏は同日、盛岡市で開いた記者会見で「弁護士として女性や子どもの問題などに取り組んできた。国会議員という立場で女性が働きやすく、子育てしやすい環境づくりに注力したい」と抱負を述べた。
 会見に同席した県連の藤原崇*4会長は、広瀬氏について「子育てや女性活躍について、我々の中でしっかり政策活動をしていただける即戦力*5」と期待を語った。
 来夏の参院選岩手選挙区では、このほか、立憲民主党の現職木戸口英司氏が改選を迎える*6

*1:日本共産党岩手県委員長

*2:岩手県議。個人サイト斉藤信のホームページ

*3:岩手県

*4:衆院議員。岸田内閣で財務大臣政務官

*5:「口から出任せ」も甚だしいですが、自民ですら舌先三寸でも「子育てや女性活躍」というようになってきたことは俺的には悪いことではない。

*6:まあ、分かりづらい書き方ですね。要するに「現職の木戸口氏」が再選目指して立民から立候補するなら(おそらく木戸口氏が立候補するのでしょうが)、野党共闘の場合は勿論、共闘不成立でも、参院選岩手選挙区では「現職の立民・木戸口VS自民の新人・広瀬」と言う構図になると言うことです。そうした状況において「共産を含む野党共闘を嫌っての広瀬ツイート」でしょうがそれが「低レベルな反共デマ」とはお粗末です。