高世仁に突っ込む&中国ニュース(2020年8/23日分)

がんばれ!「リンゴ日報」 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 きょうのTBS「報道特集」で香港を特集していた。
 このごろ香港報道が少し減った感があるので、みなさんの関心を喚起するため紹介したい。

 まあ、香港デモも「落ち着いてきた」し「香港で目に見えるわかりやすい動きは無い」ですからね。報道が減るのもある意味当然です。
 基本的に日本人にできることは何もないでしょう。報道特集も香港のことなどより日本の国内問題でも採り上げたらどうなのか。

 今年6月、公共放送RTHKの風刺番組「頭條新聞(Headliner)」が打ち切りに追い込まれた。31年にわたって鋭く政治を風刺する寸劇を放送してきた人気番組だった。それがアップルデイリーが「頭條動新聞」として復活させた。

 高世も仮にもプロのジャーナリストを名乗るのならもう少し詳細な「意味の分かる文章」を書いて欲しいですね。
1)打ち切りの理由は公式な理由においても「政府批判が問題だから」とされてるのか、それとも「クローズアップ現代の国谷キャスター」や「報道ステーションの古館キャスター」の降板劇のように少なくとも表向きは「人心一新」など別の理由なのか
 まあ公式理由が「別の理由」だからと言ってそれを鵜呑みにするほど俺もナイーブでは無いですが、公式発表が何かということは、俺的には「それなりに重要なこと」です。
2)「復活」とはどういう意味なのか。アップルデイリー(リンゴ日報)の「紙面コラム」として復活したという意味なのか。はたまたアップルデイリーが会社ホームページ上に動画配信しているという意味なのか
など「???」ですね。まあ、高世的には「細かいことはどうでもいい」のかもしれませんが。

そのキャスター、曾志豪さんが日本の視聴者に語ったメッセージは―
曾志豪さん
 「今は香港人が国際的な呼びかけをすることはとても危険なことです。私たちはただ日本の皆さんに香港への関心を持ち続けてほしい。自由がある国に暮らす皆で支えあうことが大切です」

 こういう泣き言を言ってる時点で「ダメだ、こりゃ!(ドリフのいかりや風に)」ですね。
 外国社会に対する他力本願にもほどがあるのでは無いか。


日本の漫画まで、香港で禁書に? アグネスさんも紹介した漫画が、書店から消えた(週刊SPA!) - Yahoo!ニュース

 日本人の間でも「FacebookなどSNSで中国政府や習近平政権の批判を投稿しただけでも逮捕をされるのか」と指摘

 「国安法のその規定の是非」はともかく、そうした事態は常識的に考えてまずあり得ないことですね。「海外に住む外国人」云々とは「外国国籍(英国籍など)を持つ香港人香港人全てが中国国籍というわけでは無い)」が香港から出国して海外で活動するケースが主として想定されているとは既にネット上でも指摘があります。

 その漫画とは昨年12月、小社(扶桑社)から日本国内で発売された『漫画香港デモ 激動!200日』だ(原作:秋田浩史、漫画:TAO、解説:倉田徹・立教大学教授)だ。

 発禁の是非はともかく*1「アグネス・チョウが紹介したから」ではなく、「香港デモに好意的な内容だから」であることは明白でしょう。
 「本文を読めば内容は分かるとは言え」、まるで「ドラえもん(藤子F不二雄)」「ちびまる子ちゃんさくらももこ)」などの「政治性の無い普通のマンガ」が「アグネスが紹介したが故に発禁になったか」のようにタイトルで誤読させる気満々とは、詐欺的な記事タイトルも甚だしい。さすがフジサンケイグループの扶桑社と言うべきか。


中国共産党員の「秘密」 (写真=共同) :日本経済新聞(中国総局長 高橋哲史)

 名前は明かせないが、中国のある中央省庁の若手幹部と、香港問題や米中関係をめぐって2時間近く議論する機会があった。
 「議論」と呼ぶのはふさわしくない。彼が一方的に中国共産党の「正しさ」を語り続けたからだ。

 で登録しないと読めない日経記事ですが、俺は登録しているので読めます(なお、無料記事です)。落ちが

・(ボーガス注:高橋哲史・日経中国総局長相手には党批判をしない若手官僚の言葉から、後に処分が撤回され、むしろ国家的英雄として表彰されたが当初は)湖北省武漢市の医師、李文亮氏が昨年末に新型コロナウイルスの脅威をSNS(交流サイト)で警告し、公安から(ボーガス注:デマの流布として)処分を受けた一件を(ボーガス注:高橋は)思い出した。
・民主主義を掲げる私たちと中国共産党を隔てる壁は、あまりにも高い。

だそうです。
 「はあ?」ですね。安倍に恫喝されるがママ、モリカケ公文書偽造や虚偽答弁をせざるをえなかった『日本の財務官僚』&そんな恫喝をした安倍をろくに非難もしない「自民党御用新聞日経新聞が「中国の官僚は政府中枢が怖くて本心が言えないらしい、秘密主義が強いらしい(若手官僚の話や李文亮医師の話)→我が国とは全然違う」云々とよくもそんなふざけたことがいえたもんです。
 まあ、安倍の無法は論外としても一般論として「組織(官公庁に限らず民間企業も含む)の構成員」が表向き(公式)では「組織には何の問題も無い」と言うのはある意味当たり前のことです。何もこの中国の省庁若手幹部に限った話じゃ無い。日経社員だって外部の人間に公然と「日経新聞は本当にろくでもない会社だ。朝日や読売など同業他社の方がずっとましだ」と悪口雑言は普通しないでしょう。下手をしたら、日経上層部の反感を買い、懲戒処分や左遷の原因になりかねないからです。
 ましてやこの話では中国省庁幹部の話相手は「どこまで信用できるか分からない、親密な関係にあるわけでも無い、下手したら話した内容が外部に漏れるかもしれない日経の一記者」です。
 よほど「こいつなら、本心を語っても問題ない」と思う相手でない限り、本心を語るわけが無い。
 この程度で「中国は民主的では無い」等というのは「バカか、お前」て話です。単にこれは「中国若手官僚が高橋を全く信用してなかった」つうだけの話でしか無い。こんなもんを記事にするのは高橋にとって「中国総局長でありながら、中国人から本心を聞き出せるほどの親密な関係も作れない上に、それに気づかないバカが高橋か?」ということでむしろ恥でしかない話です。
 こんなバカが「中国総局長」とは日経にはマジで呆れます。

*1:お断りしておけば俺は是とはしませんが。