世の中いろんな人がいるんだなと思った記事(英国人カープ女子?)(あと野球界の人たちは、もう少し野球の今後をまじめに考えたほうがいいと思う) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2019.2.25
巨人とソフトバンクホークスの日本シリーズで視聴率が関東で平均10%行かないのでは、野球の未来も相当に暗い - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2019.10.25
と言う記事を以前読みましたが、その後も「このまま*1では、野球の未来は暗い」と言う趣旨の記事は多数ありますので紹介しておきます。
野球だけは子供にやらせたくない…「少年野球」が保護者から徹底的に嫌われている根本原因 「サッカーはそういうのがないんです」 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)(産経新聞・田中充*2、森田景史)
野球が子どもから敬遠されるのには、環境の問題も影響している。
強豪チームともなると、選手の保護者が、日々の練習において、監督やコーチに飲み物を差し出す「お茶当番制」があったりする。
しかも、週末には遠征があり、親が付き添って、練習や試合の手伝いをしなければならない。
「将来はプロ野球選手に」という夢があれば別だが、現在は夫婦共働きの家庭が多く、子どもが週末にスポーツするのは大歓迎でも、親の同伴が必須というのはハードルが高いだろう。
小学5年の子どもがサッカーをしているという東京都内のある母親は、「野球はハードルが高いんですよね。送迎が大変だとか、親がお茶当番をやらないといけないとか聞きますからねえ」と語る。
また、この母親は「サッカーはそういうのがないんです」とも話してくれた。
かつては地域のスポーツ少年団といえば野球しかなく、黙っていても子どもたちが集まってきたかもしれないが、現在はサッカーやバスケットボールも盛んだ。子どもたちに積極的に野球の魅力を伝えていかないと競技人口の減少には歯止めがかからないだろう。
深刻な「子どもの野球離れ」大人が引き起こす事情 | 日本野球の今そこにある危機 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
「高校野球は2015年あたりから新入部員が激減し、毎年1万人くらい新入部員が減っていた時期があります。中学軟式野球を主宰する中体連も50%減。もちろん学童野球も神奈川県では7年前に2000チームあったのが約500チームに。これは全国的な傾向です」
こう語るのは慶應義塾高校前監督の上田誠氏*3だ。
「この危機的現状を作っているのは、①試合過多(1年間に200試合以上しているチームがあり、ローカル大会への規制がない)②スポーツ障害の増加(小学生でトミージョン手術もあり、スポーツ医学の知識が指導者に乏しい)③指導者の旧態依然とした指導(罵声や長時間練習)④野球用具の高騰(ビヨンドマックスのバットが約4万円。他競技の2~3倍の費用)⑤お茶当番などの保護者の関わり方が時代遅れ⑥勝利至上主義(すべてトーナメント、同じ選手ばかりが出場する)⑦他競技の上手な振興策(サッカーやバスケット、バドミントン)に遠く及ばない、など原因は数えきれません。」
少子化の8倍のスピードで急減…野球をする子供がどんどん少なくなっている根本原因 昭和の軍隊みたいな指導をする強豪チームがいまだに多い | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
【藤田*4】
全日本野球協会によると、小中学生の野球人口は2007年に66万4415人だったのが、2020年には40万9888人まで減ったそうなんです。子どもの数が減っているから野球をやる子が減るのは当たり前という人もいますけど、この減り方は少子化の7~8倍のスピードらしいんですよね。
だから学童野球人口が減っているのは少子化だけが原因じゃないと思うんです。
野球をやる子どもが減った原因の一つにSNSもあると思うんです。昔は殴られたり、怒鳴られたり、長時間練習したり、保護者の負担がキツかったりしても「野球ってそういうもの」「他のチームも同じ」と思っていた部分ってあったと思うんです。
でもネット社会になってSNSが普及して、そういうチームが批判されだして「やっぱりおかしかったんだ!」って気づいたんだと思うんです。それでも昭和時代のような指導を続けているチームがまだまだ多い。いくら子どもに野球をやらせたいと思っても、近隣にそんなチームしかなかったら野球をやらせられないですよね。
そして困ったことにそんな指導をしているチームが強かったりするんですよね。
*1:「このまま」というのは野球が嫌われる理由である「体罰」など問題点を解消すれば巻き返しの可能性がありうるからです。
*2:著書『日本柔道最重量級の復活する日』(森田との共著、2020年、扶桑社)、『スポーツをしない子どもたち』(森田との共著、2021年、扶桑社新書)
*3:著書『エンジョイ・ベースボール:慶應義塾高校野球部の挑戦』(2006年、NHK生活人新書)
*4:お笑いコンビ「トータルテンボス」の突っ込み。M-1グランプリ2007準優勝。著書『ハンパねぇ!高校野球』(2016年、小学館よしもと新書)、『「卒スポ根」で連続日本一! 多賀少年野球クラブに学びてぇ! これが「令和」の学童野球』(2022年、インプレス)(藤田憲右 - Wikipedia参照)