今日の産経ニュース&しんぶん赤旗ほか(2019年9月20日分)

朝鮮幼稚園も無償に/保護者ら小池・畑野氏に要請

 小池書記局長は「わが党は今回の『幼保無償化』は消費税を財源にしているという根本問題があり賛成しなかったが、制度の適用をめぐってのこうした差別的扱いは国際的水準からみて明らかに許されない」と指摘。畑野議員は「小さい子どもに『日本はひどい国だ』という不信感を抱かせてしまう」と政府を批判しました。

 共産党の「差別はおかしい」という主張には全く同感なので紹介しておきます。


枝野氏、消費税率を「上げて下げたら混乱する」 - 産経ニュース
 消費税増税容認論者を多数抱える国民民主党や野田*1元首相グループ「社会保障を立て直す*2国民会議」と統一会派を作ったとたんこれです。
 「悪い意味で」枝野も分かりやすい男です。増税反対「共産党」「れいわ」との関係をどう考えているのか。そして過去に枝野自ら10%増税を批判したことはどう考えてるのか。最大野党党首がここまででたらめだから安倍政権が続いてるという面は明らかにあるでしょう。もちろん「それでも枝野*3のほうが『森友加計疑惑』『日本会議とずぶずぶ』安倍*4よりずっとまし」ではありますが。


靖国神社のオフサイド騒動 :ラグビー英軍チームの靖国神社参拝についてのタイムズの日本語訳 | Football is the weapon of the future
英国軍ラグビーチーム、靖国神社参拝 物議醸す 英紙報道 「指示したことはない」と大使館報道官 - 産経ニュース
靖国神社訪問の英国軍ラグビーチーム 大使から叱責受ける=英紙-Chosun online 朝鮮日報
英軍ラグビーチームの靖国神社訪問にネトウヨ大喜びもイギリスで大問題に! タイムズ紙「靖国は攻撃的ナショナリズムの培養器」|LITERA/リテラ

靖国神社のオフサイド騒動 :ラグビー英軍チームの靖国神社参拝についてのタイムズの日本語訳 | Football is the weapon of the future
・イギリス軍のラグビーチームがバツの悪い目にあっている。日本の戦争犯罪人が祀られている神社に参拝したからだ。
・イギリス軍のラグビーチームのメンバーは、英国大使のポール・メイデンに叱責されることになった。
・チームは、靖国神社と悪名高い遊就館に訪れた時の写真を、TWITTERから慌てて削除することになった。遊就館は軍事的な武勇と戦功をたたえる施設である。ゼロ戦や特攻潜水艦*5、さらには(ボーガス注:強制労働で英国人捕虜が多数死亡し)「死の鉄路」と言われている泰緬鉄道の機関車までもが展示されている。
・イギリス軍のラグビーチームは、世界各国の軍隊のラグビーチームの世界一を決める大会に参加している。その大会は、ラグビーワールドカップにあわせて開催される。大会には韓国のチームも参加している。韓国は靖国神社に対して特に批判的だ。
 在英韓国大使館は「靖国神社は過去の日本の植民地試合と侵略戦争の栄光を称える場所で、戦争犯罪人が祀られており、さらには遊就館は過去の軍国主義が懐古されている。」と語っている。
 日本の右翼国家主義者である、安倍晋三でさえ靖国神社には今は行かない。中国と韓国からの反発*6があるからだ。
・イギリス国防省は次のように述べている。
靖国神社を訪れたのは公式なものではなく、ホスト国(日本のこと)が計画したものでもない*7。イギリス政府は、靖国神社を訪問することが非常にセンシティブな問題であることを完全に理解している*8
【解説】議論を呼ぶ、軍国主義の神社
 日本の右翼勢力にとって、東京の靖国神社は、なくてはならない愛国主義の場所だ。そして、他の日本人と東アジアの人たちにとって、この神社は軍国主義と(ボーガス注:太平洋戦争はアジア解放の聖戦とデマ宣伝する)嘘の場所である。そこはナショナリズムの孵化装置のようなもので、それを中国や韓国のような植民地体験がある国を怖れさせている。
 ここは私的な施設であり、公的な宗教施設ではない。連合国による戦争裁判で有罪になり絞首刑になった、東条英機*9を含む14人のA級戦犯が1978年に密かに合祀されたことが問題視されている。
 遊就館では、特攻潜水艇*10や、さらには特攻潜水兵*11まで記念展示されている。その展示の説明には、日本の戦争責任を否定し、真珠湾攻撃は(ボーガス注:ハルノートで挑発され)アメリカに仕組まれたもので、日本は石油と資源を制裁で絶たれて、やむにやまれぬものだったと書かれている。
 もっとも異様なのは、南京事件、日本以外では「南京大虐殺」として知られているものに対する(ボーガス注:中国の捏造だ、日本は無実だという)彼らの主張だ。
 この施設では、従軍慰安婦やその他の性的な奴隷状態になった人、シベリアで細菌兵器のテストを生きた人に行っていた731部隊の記述もない。綺麗に展示された機関車が、展示されているが、それは泰緬鉄道を走っていたものだ。そこには、数千人の連合軍捕虜が苦しんで線路を轢いた「死の鉄路」についての記述もない。

英国軍ラグビーチーム、靖国神社参拝 物議醸す 英紙報道 「指示したことはない」と大使館報道官 - 産経ニュース
 英紙タイムズ(電子版)は19日までに、現役の英軍人で構成されるラグビーチームが訪日中に靖国神社を参拝し、物議を醸したと報じた。第二次大戦で日本と戦った英国内では「A級戦犯が合祀(ごうし)される神社を参拝した」との批判があり、ポール・マデン駐日英国大使が注意したという。
 タイムズによると、同チームは、防衛省の主催で23日まで開かれている「国際防衛ラグビー競技会」に参加。参拝の経緯は不明だが、チーム関係者は「(参拝は)とても考えが甘い行為だった」と話している。
 マデン氏は念のため、今後は日本で神社の参拝を避けるよう注意したという
 靖国神社を参拝した英軍人で構成されるラグビーチームに、ポール・マデン駐日英国大使が日本で神社の参拝を避けるよう注意したとする英紙タイムズの報道に対し、在日英国大使館の報道官は20日、「大使はいかなる人に対しても日本の神社を訪れないよう指示したことはない」との談話を発表した。一方で「英国政府は靖国神社を訪問することの敏感さについては十分に理解する」とした。

靖国神社訪問の英国軍ラグビーチーム 大使から叱責受ける=英紙-Chosun online 朝鮮日報
 英紙タイムズは19日、日本で開催中の大会に参加した英国軍のラグビーチームが靖国神社を訪れ、駐日英国大使から叱責(しっせき)を受けたと報じた。
 タイムズによると、同チームは日本で23日まで開催されている防衛省主催の「国際防衛ラグビー競技会」に出場。同大会には韓国軍のチームも含め、計10チームが参加している。
 英国軍ラグビーチームは靖国神社と境内の戦争博物館遊就館」を訪れた。記念に撮影した写真をチームのツイッターに掲載し、ポール・マデン駐日英国大使から厳しく叱責されたという。これを受け、同チームはツイッターから関連写真などを急いで削除した。
 チーム関係者は「非常に不注意だった。(靖国神社が)特定国にとって非常に敏感な場所だということを知らなかった」と話している。
 在英韓国大使館の報道官はタイムズに「靖国神社は過去の日本の帝国主義侵略戦争を美化する場所。戦犯が合祀(ごうし)されている上、植民地支配と軍国主義を美化する博物館の遊就館もある」と述べた。

 こうしたニュース*12が日本の新聞やテレビで見られないことが嘆かわしいですがそれはさておき。
1)「靖国を問題視するのは中韓だけ(ウヨの主張)」が嘘であること
2)「なぜ靖国に戦犯が合祀されるのか(なぜなら靖国はあの戦争を美化している)」
がよくわかる話です。
 それにしても「防衛省主催のラグビー試合」云々が気になるところです。まさかとは思いますが「あの田母神がいたところだし」「今は安倍政権だし」防衛官僚が自ら靖国を案内したとか?。まさか「日本側のお誘いもない」のに英国側が進んで靖国に行くとも思えないので。


参院埼玉補選 自民「出るも地獄、引くも地獄」 対応に苦慮 - 産経ニュース

上田清司前埼玉県知事が参院埼玉選挙区補欠選挙(10月27日投開票)への出馬を正式表明したことで、ピンチに陥っているのが自民党だ。

 あの上田が「お土産なしで動くとは思えない」ため、「上田が大野支持を表明した時点」で予想はしていましたがやはりげんなりしますね。さすがに共産は「(自民を利したくないとして)候補者擁立を自粛したうえで自主投票」はともかく「野党共闘候補」として上田には公然とは乗らないでしょうが、旧民進党系は「自称リベラルの立民」も含めて「野党共闘候補」として「民主党出身」の「極右」上田を担ぐ可能性は十分あるでしょう。
 そうなると「上田(野党統一候補?)vs自民」で、俺も「今回初めて選挙棄権(ないし白票)を決意」することもあるかもしれません。
 自民に投票する気はないですが、さすがに過去に「県教育長につくる会元会長、親学の高橋史郎」を任命し、都知事選で、毎回、現職(当時)の石原慎太郎の応援演説をしていたような上田に投票する気にはなりません。
 なお「埼玉自民ピンチ」なのは勝ち負けうんぬん*13よりも「自民の県議、首長から造反者が公然と出る可能性が強いこと」「それどころか、大阪市長選で事実上、安倍が維新を応援したように安倍が上田を応援しかねないこと」「その結果、埼玉自民のメンツが丸つぶれになること」でしょう。何せ上田は

過去に「県教育長につくる会元会長、親学の高橋史郎」を任命し、都知事選で、毎回、現職(当時)の石原慎太郎の応援演説をしていたような男

ですから。
 そのため、上田県政において「上田は民主党出身であるにもかかわらず」自民党は「事実上、県政与党」でした。
 その結果、「無様な話」ですが、埼玉自民の一部からは「国政選挙なのに与野党相乗り論」「(そこ迄ひどくないものの)自民は候補擁立見送り論」が浮上しているんだそうです。


【産経抄】9月20日 - 産経ニュース

 『ラグビーの世界史』(白水社)をひもといた。
▼日本では幕末の横浜で、英国人の商人や船員が最初のチームを結成する。明治に入ると、英国から帰国した留学生がラグビーの魅力を伝えるようになった。第一次世界大戦後には、すでに全国の学校や大学でプレーされている。
▼英国の植民地でもない遠く離れた日本で、なぜ普及したのか。著者の歴史家、トニー・コリンズさんの説明は明快である。ラグビーの根底にあるキリスト教の価値観が、日本の武士道と相性がよかったからだ。確かにラグビーは何より、名誉、義務、自己犠牲を重んじる。

 吹き出しました。こういうラグビー愛好家の与太にマジレスしても大人げないのですが大人げない俺なので突っ込みましょう。
 まず第一にどこに「名誉、義務、自己犠牲を重んじないスポーツ」なんてもんがあるのか。
 第二に「ラグビー」は日本では明らかにマイナースポーツです。全然普及していない。「人気スポーツ」野球やサッカーはもちろん、現在世界大会が行われてる「バレーボール」などと比べても観客も競技人口も明らかに少ないでしょう。
 野球は「巨人の星」「ドカベン」、サッカーは「キャプテン翼*14」、バレーボールは「アタック№1*15」、バスケットボールは「スラムダンク」、テニスは「エースをねらえ!」、ボクシングは「あしたのジョー」などの人気アニメ、漫画がありますが、ラグビーにそんなもんがあるのか(ラグビーマンガ自体はもちろんありますが)。
 最近も「関口宏サンデーモーニング」のスポーツコーナーで「ラグビーでは前にボールをパスしたらスローフォワードという反則になります、必ず横か後ろにパスする必要があります」なんて解説してましたが、「俺もそうですが」ほとんどの日本人は「そうなんだ、勉強になった」レベルです。
 「南アフリカに勝利の快挙!、大金星!(2015年ワールドカップ)」なんて報じても大抵の日本人は「南アフリカって強いんだ?」「つうか何、今ラグビーのワールドカップやってたの?」でしかなかったわけです。

*1:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)、「社会保障を立て直す国民会議」代表を歴任

*2:「立て直すこと」には誰も反対しませんが野田の場合その財源が消費税増税ですからね。

*3:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表

*4:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*5:人間魚雷「回天」のこと

*6:まあ中韓以外の国(英米やロシア)も批判してますが

*7:俺は「ホスト国(日本のこと)が計画したものだけどそれを認めると防衛省自衛隊が国内外の批判を受けるので英国国防省がかばってる(そして日本に恩に着せている)」とみます。日本側の誘いもないのに英国側が自主的に訪問するとも思えないので。

*8:ラグビー試合参加=公務」なので「公務の合間に、英国公務員(英国軍人)が複数靖国参拝」なんて英国国防省が容認したら確実に英国と中韓の関係が悪化しますからね。こういうコメントを出すのは当たり前です。

*9:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、第二次、第三次近衛内閣陸軍大臣、首相など歴任

*10:人間魚雷「回天」のこと

*11:人間機雷「伏龍」のこと

*12:しかし「靖国批判ニュース」はともかく「自衛隊主催のラグビー試合自体」は「ラグビーワールドカップ日本開催に絡めて」報じるかと思いましたがあまり報じてないように思います。「軍関係のニュースは下手に報じるとヤバイ」つう自主規制でしょうか。

*13:もちろん「4期16年」と県知事を長く務め、県内に一定の地盤がある、自民支持層にすら支持者がいる上田に勝てるかどうかという問題もありますが

*14:週刊少年ジャンプ集英社)に1981年18号から1988年22号まで連載(のちにアニメ化されテレビ東京で1983年10月13日~1986年3月27日まで放送)。日本に空前のサッカーブームを起こしたといわれ連載開始時の1981年に行われた調査では日本サッカー協会に登録された小学生の選手数は約11万人だったのに対し、連載終了時の1988年に行われた調査では約2倍となる24万人に増加している(ウィキペディアキャプテン翼」参照)。

*15:週刊マーガレット集英社)に1968年1月から1970年12月まで連載。のちにアニメ化されフジテレビで1969年12月7日から1971年11月28日まで放送。フジ産経グループがバレーボールにかかわるきっかけとなった。放送期間中の1970年には「朝日新聞高野連共催の全国高等学校野球選手権大会に当たる学生スポーツ大会を産経でも実施したい」とする産経新聞と、日本バレーボール協会の共催で「全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(のちに全日本バレーボール高等学校選手権大会と改称。通称「春の高校バレー」)」がスタート。1977年から、フジテレビがバレーボールワールドカップの中継のみならず、運営そのものに関わっている(ウィキペディアアタック№1」参照)。