先週の週刊漫画ゴラク(2023年7/9記載)(追記あり)

 読まないと理解できない感想が多いですがご容赦ください。読んだ本 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明へのコメントの形で書いていきます。

 作られた英雄、として44の表看板にする?いやしかし。>警部補 ダイマジン@リチャード・ウー×コウノコウジ

 あくまでも平安警視の「秘密結社44・表看板疑惑(平安は44と裏で通じてる)」は
1)44摘発を目指す平安の部下「台場警部補(主人公)」に対して
2)台場に協力する与党代議士「清家」が目撃したと語る
3)成田*1官房長官(台場の捜査では44と裏で通じるとみられる政治家)の馬石*2首相への「平安プッシュ」発言が根拠にすぎません。
 むしろ
1)清家こそが44と通じており、「台場と平安の信頼関係」を壊すために嘘をついている(成田のそんな発言はそもそもない*3)、あるいは
2)「清家と台場の関係」に気づいてる成田が「台場と平安の信頼関係」を壊すために、清家のいる場所で「一芝居打った(平安プッシュは本心ではない)」と考えれば話は全く変わってきます。その辺りは次号以降に明らかになるのでしょうが。

 (ボーガス注:デートしてる喫茶店に高齢ドライバーの暴走車が突っ込むという)この引きは。重傷じゃあないよね流石に。>44歳の彼女@ホリユウスケ

 「年を取ってハゲ予防のために薬を飲んでるが、子作りに影響があるかもしれない。医者に確認して影響があるようなら飲むのを辞める」という「交際相手(30代の彼女)」への主人公(44歳男性)のセリフが同じ40代独身として身につまされる(小生はハゲ予防の薬は飲んでませんが、白髪が増えてきた*4ので染めてはいます。なお、一応、結婚相談所に入会し婚活はしていますが、不幸にして交際相手は現時点ではいません)。
 なお「44歳の彼女」と言う「題名」は現状ずれています。何せ、「44歳の彼女がいようとも結婚を申し込む」という「30代の彼女」が現れた「モテ期(?)の主人公」に対して「44歳の彼女」は「30代の女性と争ってまで結婚する気はない(敗北したときのショックを恐れての自己防衛?)」として身を引き出し、「30代の彼女」との交際が本格化しましたからね。果たして一体どうなるのか?
【2023年8月5日追記】
 「30代の女性」から「(44歳の男性が交通事故に遭い)命に別状はないが入院した」と聞くや顔色を変えて病院に赴く「44歳の彼女」。
 「44歳のおばさんより30代の彼女と結婚した方が男性は幸せだと思って身を引いたが、やっぱり諦めきれない」という主旨の独白があり「30代の女性と争ってまで結婚する気はない」は「全くの嘘ではない」ものの、「恋愛感情が全くない」「完全に結婚を諦めた」と言う話でもなかったわけです。結局「44歳の彼女」との関係が復活するのか?

 情報操作&直接暴力で来るって、やはり対峙出来た時に殺しておく*5以外の勝ち筋が無かったんじゃあ。>Wスティール@早坂ガブ。

 マジレスすれば、まさかこれで終わるわけもなく、ここから「直接暴力(テロ)で重傷を負うが、一命を取り留めた鳶尾(主人公のフリーライター)の逆襲→官房長官(悪徳政治家)失脚(この種のマンガで良くある窮地に追い込まれた主人公が必死の逆襲で勝利)」でしょうから「勝ち筋はない」なんてことはないでしょう。
 それにしても鳶尾に対して「直接暴力」が意外です。「情報操作(マスコミに圧力を加えて醜聞報道をさせない)」だけで十分ではないか。せめて鳶尾を叩くにしても「鳶尾を使うな」と圧力をかけるだけで十分ではないか。
 しかもヤクザでも使えばいいところを「鳶尾の高校時代からの友人である週刊誌編集者(鳶尾と同様、官房長官批判派だったはずが、何故か裏で官房長官とつながっていたらしい)」を使うところが謎。
 鳶尾襲撃が失敗したら「友人の裏の顔」がばれて、かえって官房長官にはダメージでしょう。
 しかも「友人が適当な口実をつけて、鳶尾を呼び出し謀殺(騙して毒入りの食物を食べさせる等)しようとする」のならともかく、「東京駅での原首相刺殺、濱口首相狙撃」「奈良での安倍狙撃」のように「相手の隙を突いた犯行(脇腹をナイフで刺す)」という犯行方法であり、友人にやらせる必要が全くない。
 まあ、この種の娯楽マンガに「合理性」を求めても仕方ないでしょうが。しかし主人公が脇腹をナイフで刺されて重傷とはこのマンガもいよいよ「終幕が近づいてきた」のか。この設定で話をこれ以上続けることは厳しいでしょう。
 「一命をとりとめた鳶尾」の「予想外の反撃」で「なすすべなく官房長官が失脚」できれいに終わるのでしょう。
 早坂ガブの過去作品「警眼」(週刊ビッグコミックスピリッツに連載)でも主人公が、「彼が追いかける犯罪組織の幹部」によって重傷を負わされてからは急速に終幕に向かっていますしね(勿論、犯罪組織の幹部が主人公によって摘発されるというハッピーエンド)。

*1:成田の趣味がサイクリングという辺りが「谷垣(サイクリング事故で政界引退)がモデルなのか?」と言う気がします。サイクリング以外に共通点はなさそうですが。

*2:石破をひっくり返して「馬石」なのでしょう。名前以外に石破との共通点はあまりなさそうですが。

*3:その場に台場はいなかったし、清家に寄れば、「清家、馬石首相、成田長官」&「首相と長官のSP」以外にその場に人間はいなかったそうなので、その場にいた人間の誰か(首相、長官、SP)に確認を取らない限り清家の虚言の可能性は否定できません。そして確認を取ることは台場には現実問題、無理でしょう。

*4:両親も40代時点から白髪が多いので明らかに遺伝ですね。

*5:プロの殺し屋じゃないんだからそんなことは無理でしょう。