内村鑑三の講演録『後世への最大遺物*1』を再読している。中村さんは、明治期の日本を代表するキリスト者、内村鑑三のこの本を愛読し大きな影響を受けた。アフガニスタンに助っ人を志願する日本人ワーカー(ボランティア)はみな、必読書としてこの本を読まされた。
ボランティアを志願しただけでそんなものを必読文献として読ませるのもどうかと思いますね。中村氏が内村を尊敬するのは彼の勝手ですが。
政治とのつながりは統一協会の命綱 - 高世仁のジャーナルな日々
TBS「報道特集」は、統一協会の日本の政界への関与が今も続く実態を伝えていた。
5月26日、東京で自民党はじめ公明、維新、国民各党の党首が顔をそろえた改憲集会「安倍晋三(ボーガス注:新憲法制定議員連盟)名誉会長を偲び新しい憲法を制定する推進大会」が開催された。
主催は新憲法制定議員連盟だが、番組は、今年も教団関連団体に動員令が出され、関連団体幹部らが続々と参加する映像を入手。中にはステージ上で岸田首相はじめ要人がスピーチする演壇の位置を直す者もいた。要人警備上からも、主催者側でなければありえない作業をしている。
未だに統一協会(勝共連合)と公然と付き合ってるのかと心底呆れます。
なお、新憲法制定議連ですが新憲法制定議員同盟 - Wikipediaによれば
◆副会長
二階俊博*2、額賀福志郎*3(以上、自民)、前原誠司*4(国民民主)
◆常任幹事兼事務局次長
林芳正*5、岡田直樹*6(以上、自民)
等といった面子です。
統一協会への「調査」が始まって7カ月たち、どうなってんだと不審の声が聞かれるが、これも政治の力で抑えてるんじゃないだろうな。
と疑われるのは当然の話です。
もっとも解散命令が出ても、宗教法人の資格がなくなり、無税だった施設(公表は全国290関連施設)や献金にそれぞれ固定資産税や贈与税がかかるだけで、活動自体は続けることができる。
そのわかりやすい例がオウム残党団体ですが、だからといって「解散命令が無意味」なわけでは勿論全くない。
「国のお墨付き(宗教法人格)」と免税特権を失うことは大きな打撃でしょう。個人的には「宗教法人に対する免税措置」が行きすぎてるから統一協会のようなカルトがはびこるのであって「まともな宗教団体も含めて」もっと課税すべきではないか、と思いますが。
中村哲さんのものの見方は世間のそれと違う。
例えば、2008年の「毒入り餃子事件」。中国から輸入した冷凍餃子に殺虫剤が混入しており、食べた人が体調を崩し病院に運ばれた。その年の時事通信の国内10大ニュースの第5位になったセンセーショナルな事件で、メディアでは中国非難のオンパレードになった。この事件で「食の安全」が話題になり、中国の食品は危ないというイメージが日本人に植え付けられた。
この事件を知った中村さんの受け止め方はこうだった。
(中略)
あの当時、こんなことを言う勇気のある人はいなかっただろう。
中村さんがなぜラディカルに本質を見抜くことができるのか、彼の哲学を知りたいと思って調べてきたことを今回語っている。
で中村氏の言葉の紹介は(中略)ということで省略しますが、簡単に言えば毒入り餃子事件がトンデモない事件だと言うこと、日本国内の食料を全て地産地消することは現実的に無理だと言うことを認めた上での話でしょうが、「いわゆる地産地消、食糧自給の重要性が改めて示されたのではないか」「海外に食料を頼ることは危うい面がある」というのが高世が紹介する中村発言です。
正直「あの事件をネタに地産地消や食糧自給の重要性を訴えた人なんていくらでもいるでしょ?」感があります。
高世が1)そうした地産地消、食糧自給発言を知らないか、2)知った上で中村氏を持ち上げるためにそうした発言を無視してるかどっちかでしょうが実に馬鹿馬鹿しい。
次回は「中村哲医師の生き方に学ぶ」。最年少参加者の9歳の少年にどう分かってもらえるか、悩ましい。
どう見ても「自主参加ではなく親が連れてきてる」のでしょう。「親の意見の押しつけで児童虐待じゃないか」「あえて言えば、高世が批判する統一協会、エホバの証人などカルトの二世信者と何も違わない」と言う気がします。