今週の週刊漫画ゴラク(2023年11/3記載)

 読まないと理解できない感想が多いですがご容赦ください。読んだ本 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明の感想の形で書いていきます。

 (ボーガス注:若者の応募がないと嘆くメッキ会社社長に)大阪府のインターンシップ制度の活用を薦める闇金業者*1ミナミの帝王@天王寺大×郷力也

 「そんな闇金業者おらんやろ、経営コンサルタントかよ」というのは確かにその通り(笑)。

 シリーズ新連載。少女漫画家のアシスタントをずっとやってた(ボーガス注:50代の)独身中年女性が、先生が(ボーガス注:高齢化を理由に、引退表明した「水島新司*2」のように)仕事を辞めて(ボーガス注:当然、アシ廃業となり)路頭に迷い、レトログッズ屋に就職す。(ボーガス注:結局、漫画家として独立できなかった)ジョージ秋山先生のアシスタントやってた方(ボーガス注:イエス小池*3のこと)の本とか読むとなあ。>レトロの片隅で@昌原光一。

 昌原氏というと「リイド社の漫画雑誌で時代劇漫画を描いてる人」イメージが強いので今回は意外です。
 「引退した男性漫画家」の「廃業した男性アシスタント」ではないところは「男性漫画家の昌原氏」がそれを描くと「陰惨な物になりかねない」と言う考えか。
 「もはやこの年では漫画家デビューする気力もないし、若手アシが沢山居るのにおばさんアシなんか雇う奇特な漫画家はいない(そもそも若手アシ候補と採用試験で張り合う元気もない)」「アシスタントを務めるうちに周りのアシが漫画家デビューしているのを横目で見ながら『自分はアシの才能しかない』といつの間にか挫折していた」「先生が引退(死亡引退含む)したときのことはあえて考えないようにしていた」と言う主旨の独身中年女性(元アシ)の独白がありますね。

*1:主人公・萬田銀次郎のこと

*2:1939~2022年。2020年12月1日付で63年間の漫画家生活から引退することを正式に発表。2018年8月に発表した『あぶさん』の読み切り作品が最終作品となった。2022年1月10日、肺炎のため、都内の病院で死去(水島新司 - Wikipedia参照)

*3:1955年生まれ。かわぐちかいじ村野守美(1941~2011年)のアシスタントを経て、1978年、23歳の時に「浮浪雲」のジョージ秋山(1943~2020年)のアシスタントを務める。1987年に集英社ヤングジャンプ青年漫画大賞準入選作「雨のドモ五郎」でデビューするも、その後、漫画家として独立出来ずに、以降40年近くに渡り秋山の下でアシスタントを続けた。2008年4月、アシスタント生活の34年間をつづったブログ(漫画家アシスタント物語参照)が話題になり『漫画家アシスタント物語』(2008年、マガジン・マガジン社)として書籍化される。2017年6月23日にジョージ秋山のアシスタントを退職し漫画家アシスタントを引退。妻の生まれたタイのチェンマイに移住した。代表作に『死亡少年』(1987年、集英社ヤングジャンプ月例新人賞佳作賞受賞)、『覇王の船』(1991年、集英社・月刊ベアーズクラブ、小林多喜二蟹工船」の漫画化。後に加筆訂正の上『劇画蟹工船:覇王の船』(2008年、宝島社)として復刻)、『サイコホスピダー』(1996年、三一書房、安井健彦『悪魔の精神病棟:報徳会宇都宮病院』(1986年、三一書房)の漫画化)(イエス小池 - Wikipedia参照)