テレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍9』第21話「仮面の男 父上に会わせて! 少女の悲痛な訴え」(1999年放送の再放送)(2023年11月13日記載)ほか

◆第22話「壮絶! 三河士魂 養父の仇を討つ吉宗」(2023年11月14日再放送)
 以下の通りネット上の記事を紹介しておきます。

tv asahi|テレビ朝日
 吉宗のことを貧乏旗本の三男坊だと思い込んでいるお凛は、そんな吉宗が歯痒くてならず、養子の口を世話すると言い出す。そんな中、お凛は急病で苦しんでいた老旗本・河野十内を助けたのだが、十内が妻に先立たれ、子もいないことを知ると吉宗を養子にと強引に売り込んだ。十内に会った吉宗は、彼の気骨あふれた性格を気に入るが

暴れん坊将軍9
第22話「壮絶!三河士魂 養父の仇を討つ吉宗」
 お凛(松金よね子)のお節介で養子の口を紹介されてしまう新さん、連れて行かれた旗本(神山繁*1)の家にキナ臭い匂いを嗅ぎ入り込むことに。公金横領で切腹したというその家の長子は果たして冤罪のうえ密殺されており、恋人だった女郎(吉野真弓*2)は命を賭して無実の証拠をつかみ、(ボーガス注:悪党に瀕死の重傷を負わされ)死の際に嫁と認められ涙のうちに逝く。新さんは頑固親父とひととき家族として過ごし、(ボーガス注:三男坊であるが故に)実父(ボーガス注:である紀州藩主・徳川光貞)とは持てなかった時間を楽しむが、親父が息子の無念を晴らしに勘定奉行(ボーガス注:菅野図書亮(川辺久造))邸に乗り込み壮絶に散ったのを見て、「父の仇」と峰を返しワルを斬って捨てるのだった。

第9部22話/壮絶!仇を討つ吉宗!! | ヴるイ42号ブログ
 今回の「暴れん坊将軍」は、お凛さんからの流れで「貧乏旗本の三男坊の新さん」が養子になるのだ。最初は戸惑う上様だったが、なにか気になることがあって押し掛け養子になってしまう。
 老旗本の河野十内(神山繁*3)の養子になりすまし内部を探る上様。大岡殿(田村亮)と協力し合い、今回も悪行を暴くのだ。
 河野十内の息子が(ボーガス注:上役の公金横領の疑惑に気づいたが故に、公金横領の)濡れ衣で(ボーガス注:実際に公金横領していた上役の勘定奉行・菅野図書亮(川辺久造)や勘定吟味役・川村兵衛(伊東達広)に)殺された事実を知った上様。そんで、十内もそれを知る。(ボーガス注:二重帳簿という)証拠を手に入れたのは遊女。この遊女(ボーガス注:遊女名・朝顔(貧乏から遊女に身を落とすが武家出身で本名・尾関あさえ)(吉野真弓))は十内の息子の嫁*4。しかし、十内は(ボーガス注:公金横領は事実と信じ、遊女が息子の公金横領を助長したに違いないと)嫁を嫌っていた。
 すべてが明らかになってから、河野十内は(ボーガス注:息子の無実の証拠である二重帳簿を手に入れる過程で、悪党に瀕死の重傷を負わされ死の淵にある)嫁を認める。そして息子の仇を討つ為に敵地に乗り込むのだった*5
 敵地に乗り込んだ十内は斬られてしまうが、上様が登場して敵をバッサバッサと倒していき、最終的に(ボーガス注:菅野図書亮(川辺久造*6)、川村兵衛(伊東達広)の)2名の悪党を成敗してしまう。
 今回は、上様直々の成敗。(ボーガス注:養父の)仇を討ったのだ。

 なお、遊女には弟(姉弟共に武家出身)がおり、吉宗の厚情で河野家は彼が継ぐことになるのだった。

猛虎の伸助
 暴れん坊将軍第9シリーズ22話「壮絶! 三河士魂 養父の仇を討つ吉宗」
 この回は久々に吉宗のマジギレ回でしたね。私の記憶が正しい限りだと(ボーガス注:最大の悪人を)マジ斬り回は第4シリーズ以来かな
 第4シリーズ第50話「血涙! 愛しき忠義」
 市松(丹波義隆)が殺害された友人(確か頭師佳孝*7)の仇を討つべく代官(亀石征一郎)の屋敷に乗り込んだのですが返り討ちにあって配下に斬殺されました。
 そして怒りの吉宗が成敗体勢に入った御庭番に「手出し無用!」と強い口調で止めて自ら成敗してました。


◆第21話「仮面の男 父上に会わせて! 少女の悲痛な訴え」(2023年11月13日再放送)
 以下の通りネット上の記事を紹介しておきます。

番組詳細|テレビ朝日
「仮面の男・父上に会わせて!少女の悲痛な訴え」
 吉宗は、行方知れずの夫・中井徹太郎(山下規介)を探しに野州から江戸へ(ボーガス注:幼い娘と共に)出てきた女・きく(立原麻衣)と知り合う。徹太郎は仕官の口を求めて三年前に江戸へ向かったのだが、この半年ほど音信がないため、心配になり出てきたという。気の毒に思った吉宗は、め組の連中に徹太郎探しの手助けを頼んだ。そんな中、吉宗(松平健)は(ボーガス注:側用人)彦右衛門(名古屋章)から「市中に偽小判が出回っている」との報告を受ける。まだ枚数は少ないが、忠相(田村亮)が必死にその出所を探っているという。

暴れん坊将軍9
第21話「仮面の男 父上に会わせて! 少女の悲痛な訴え」
 水口藩家老(岩佐外記:原口剛)が両替商(辰巳屋:五十嵐義弘)と組んで偽金つくり、藩主(加藤佐渡守昭忠*8山下規介)は監禁され偽者(浪人・中井徹太郎:山下規介一人二役))を据えてあるというトンデモで、忠義づらをして偽金の被害者として届け出たりする周到さ。しかし、偽者役に半年も拘束*9されている浪人の妻子が街頭に出て必死に行方を捜す姿が新さんの目にとまり、悪企みはバレてしまう。
※タイトルの「仮面」は監禁中の藩主につけられているもので、つくりは(ボーガス注:「13日の金曜日」の)ジェイソンというかオペラ座の怪人というか、およそ江戸時代らしからぬ珍妙なもの。

 こうした設定だと「藩主の替え玉」が結局殺され、妻子に会えず、怒りの吉宗が「成敗」のパターンもありますが今回は幸いにも以下の通り「替え玉」は殺されることもなく「替え玉の罪」も許され、「浪人・中井」に戻り、無事妻子とともに郷里に帰ることになります。

ヤスオウの館−時代劇 幕府−
暴れん坊将軍:仮面の男 父上に会わせて! 少女の悲痛な訴え(1999.5.13放送)
 TBS「大岡越前」と異なり、この「暴れん坊将軍」ではなかなかその「名裁き」を発揮しない忠相。
 でも今週は「名裁き」。
越前「(ボーガス注:替え玉となった中井徹太郎は)(死罪)と申したいところですが、偽金作りを暴く功をみとめ、罪一等減じ、江戸十里四方所払いに」

*1:1929~2017年。文学座、劇団雲、演劇集団円を経て、オフィス佐々木(神山の個人事務所として創設)に所属。1963年、芥川比呂志小池朝雄コロンボ刑事)、高木均(フジテレビ版ムーミンパパ)、仲谷昇岸田今日子(フジテレビ版ムーミン)らとともに文学座を脱退し、劇作家・福田恆存を代表とする現代演劇協会・劇団雲を結成する。1975年、芥川と福田の対立が決定的になると、芥川と行動を共にし、雲(現代演劇協会)を脱退して演劇集団円の結成に参加。1991年に演劇集団円を退団(神山繁 - Wikipedia参照)

*2:1971年生まれ。中学生だった1984年に、5代目ユニチカマスコットガールに選ばれる。高校卒業後の1989年、芸名を「吉野真弓」に改めて女優業を開始し、TV・映画に活躍する。2000年代初めを最後に芸能活動は確認されていない(吉野真弓 - Wikipedia参照)

*3:今回は「正義の武士」の神山氏ですが、一方で広域暴力団・花菱会会長「布施」(映画『アウトレイジ ビヨンド』(2012年))などの悪人役も演じておりうまい役者は、善人を演じればほんとに善人、悪人を演じればほんとに悪人に思える - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の一人でしょう。

*4:ドラマでは「遊女の朝顔」と相思相愛の仲になった「十内の息子」が「いずれ身請けして妻にする」と約束した(しかし身請けする前に謀殺された)という設定で「正式な嫁」ではない。暴れん坊将軍9は「恋人」と記載

*5:ドラマでは「二重帳簿を公儀に出せば勘定奉行らは処罰される」とし「十内の命を守ろうとする」吉宗に対し「それではワシと息子の意地が立たぬ」「たとえ命を落とすことになっても敵を討たずには置かぬ」と吉宗の制止を振り切り、死地に乗り込み危惧通り死亡

*6:1932年生まれ。1953年に文学座に研究生として入る。文学座は1963年に二回の分裂騒動(【1】芥川比呂志、高橋昌也、加藤和夫、高木均(フジテレビ番ムーミンパパ)、仲谷昇小池朝雄コロンボ刑事)、名古屋章神山繁三谷昇岸田今日子(フジテレビ版ムーミン)、文野朋子(神山繁の妻)、加藤治子ら座員29名が脱退、福田恆存現代演劇協会・劇団雲を創立、【2】三島由紀夫矢代静一、松浦竹夫、中村伸郎、北見治一、賀原夏子(後に劇団NLT初代代表)、丹阿弥谷津子南美江村松英子ら14名が脱退しグループNLT創立)を経験するが、その中で文学座の中にとどまり続けた。テレビドラマでは、時代劇や刑事ドラマで知性派の悪役を演じる機会が多い。また、NHKで放送された『シャーロック・ホームズの冒険』(英国グラナダテレビ制作)でのレストレード警部の吹き替えなど、声優業でも活躍。文学座所属の女優・松下砂稚子(1934~2008年)は妻。九条の会賛同者で講師も行っている。(川辺久造 - Wikipedia参照)

*7:1955年生まれ。1963年、新藤兼人の『母』に子役で出演。『母』の試写を『赤ひげ』(1965年公開)の子役選びに難渋していた黒澤組スタッフが偶然見ており、黒澤明に推薦し、面接した黒澤もいたく気に入り、長次役で出演。1970年には黒澤映画『どですかでん』で主役(六ちゃん役)に抜擢(その後も黒澤映画では『乱』(1985年)、『夢』(1990年:第4話「トンネル」の野口一等兵)、『まあだだよ』(1993年:北村役)に出演)。1972年には日本テレビ『飛び出せ!青春』に太陽学園高校サッカー部の柴田良吉役としてレギュラー出演しお茶の間の人気を得た(頭師佳孝 - Wikipedia参照)

*8:水口藩主は「史実においても」加藤氏だが将軍「吉宗」時代(1716~1745年)は「加藤和泉守嘉矩(1712~1724年まで藩主)」、「加藤伊勢守明経(1724~1746年まで藩主)」(水口藩 - Wikipedia参照)であり本作品での「加藤佐渡守昭忠」は架空の存在

*9:「藩主は病気なので一時的に代役を」「藩主が全快すれば別の藩の役職に就ける、その際には妻子も呼び寄せる」と甘い言葉で騙されて「偽藩主」を引き受けたものの「半年も代役(そして妻子は呼び寄せず)」のため「本当に藩主は病気なのか」「いつまで代役を務めればいいのか」「いつ妻子を呼び寄せるのか」と抗議するや「藩主監禁」の事実を知らされたあげく「もはや幕府に全てが分かればお前も共犯で処罰は免れない」「代役を断ればお前を殺すだけでなく妻子も殺す」と脅され渋々従う役柄