テレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍3』第1話「吉宗初暴れ!少女涙の訴え状」(1988年放送の再放送)(2023年12月7日記載)

◆第1話「吉宗初暴れ!少女涙の訴え状」(2023年12月7日再放送)
 以下の通り、記事を紹介しておきます。

番組詳細|テレビ朝日
 目安箱の訴状を開いた吉宗(松平健*1)は、男と女が大の字になって血を吹いている稚拙な絵を見つける。大岡忠相横内正)のもとへ出向き調べた結果、その絵は幼い娘が投げ込んだものとわかった。絵は鉄砲で撃たれた男女を描いたものではないかと推測した吉宗は、め組の頭・辰五郎(北島三郎)や女房・おさい(浅茅陽子*2)に幼女捜しを頼む。やがて、その幼女・お松*3(小泉友子)が見つかった。だが、お松は恐怖のあまり口を聞くことができない。吉宗は、なんとか彼女の心を開かせようとするが

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第1話「吉宗初暴れ!少女涙の訴え状」
 目安箱に投じられた一枚の絵。幼児のいたずら描きと見えるその絵に、吉宗(松平健)は切羽詰まった危急を読み取る。城を抜け出した吉宗=新さんは投書の主である少女・お松(小泉友子)を見つけ出すが、彼女はとてつもない恐怖のため言葉を失い心を閉ざしていた。
 め組に預けられたお松がおさい(浅茅陽子)に心開いていく情話に、吉宗暗殺の陰謀が添えられる初回。

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 お墓参りの親子連れ、畑もないのに(ボーガス注:鉄砲の的として)案山子が立っているのを見つける。
 幼い娘(小泉友子)がそれに目をつけたのが運のつき。
 鉄砲の試し撃ちをしていた連中は、(ボーガス注:口封じと鉄砲の的の「一石二鳥」として)彼女の父母を的としてしまう。
 無筆の童女、二人が殺された様子を絵に描いて目安箱に。
 絵の意図は無事上様に伝わった。
 保護者をなくし、稲荷の軒下暮らしの童女は食べ物を盗んで生きていた。
 彼女を見つけ出したのはお庭番の疾風(菅野玲子)だが、同じく探し人を頼まれた、め組の(ボーガス注:小頭の)半次郎(佐藤B作*4)、似たような子供が幾らでもいることを知り(ボーガス注:政治に問題があるから孤児がいるのだと)義憤を上様にぶつける。
 人間不信、沈黙、少女は恐ろしさのあまり家にも戻れなかったが、(ボーガス注:悪党達が彼女の家を家探ししていたため)その判断が彼女の命を救う。
 (ボーガス注:暗殺計画の当事者)勘定奉行が、上様の顔を見てぴんとこないのは、幾らなんでもやばいと思う。

暴れん坊将軍 III
第1話「吉宗初暴れ!少女涙の訴え状」
 御狩場で上様を狙撃する企み、試射の際たまたま居合わせた大工夫婦(ボーガス注:政吉(西山清孝)、お糸(前川恵美子*5))が的になり、生き残った幼い娘(小泉友子)は事件を描いた絵を目安箱に投じる。恐怖から心を閉ざした幼女の心を、新さん(松平健)とめ組が解いてゆく。
※事後、お松に身分を明かしたと上様を怒る*6田之倉のじい(船越英二)。
※上様射殺を目論むワルは勘定奉行(小沢象*7)と材木商(川合伸旺*8)。手下の浪人に小峰氏*9や福ちゃん(ボーガス注:こと福本清三*10)。

甘えん坊将軍
#暴れん坊将軍Ⅲ 1話
(ボーガス注:悪人達が全て吉宗(徳田新之介)に成敗された後、お松の回想シーンで)母(前川恵美子)『「困ったことが起きたら、あの中に手紙をいれなさい」って将軍様が置いてくださったもの*11なんだって』
お松(小泉友子)『だから、あたい、母ちゃんの言う通りにすれば将軍様が助けてくれると思って。お侍さんはどうして私が書いた絵を持っていたの?』
(ボーガス注:しどろもどろで焦りまくる)新さん『う、まあ、うん、それはだなぁ』
お松『もしかして、お侍さん、将軍様?』
(ボーガス注:「幼女相手ならまあいいか」といった感じで苦笑いしながら)新さん『その通りだ、だがな、お松、これは2人っきりの内緒だ、いいな!』
お松『うん!』

 動かぬ証拠をつかむためとしてあえて「暗殺計画を知りながら」、恒例の鷹狩りを予定通り実行し「自らを囮とし、御庭番に狙撃者を捕縛させる」吉宗。
 黒幕は尾張藩主・徳川宗春中尾彬)。宗春の意を受けて動き、吉宗に成敗される悪人が勘定奉行・野々村甲斐守(小沢象)と材木商・鳴海屋川合伸旺)。「狙撃者」を突き出され「潔く腹を切れ」と吉宗に命じられても「出会え、出会え」「この狼藉者を切り捨てよ」と勘定奉行が刃向かうのはいつものお約束です。
 しかし「捕縛した狙撃犯*12(最後の殺陣のどさくさで逃げようとする)」や逃げ切れないとわかり「金ならいくらでも出す、命だけはお助け*13」と懇願する鳴海屋を捕縛せずに容赦なく御庭番が切り殺すのはいかがなもんなんでしょうか?
 テレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍9』第38話(最終回)「天下取りの野望!吉宗VS宗春 涙の対決」(1999年放送の再放送)(2023年12月6日記載) - bogus-simotukareのブログで紹介した◆『暴れん坊将軍9』第38話(最終回)「天下取りの野望!吉宗VS宗春 涙の対決」(2023年12月6日再放送)のように「黒幕・宗春」の話はいくつかありますが、さすがに宗春は「実在の人物(そして『桜田門外の変で暗殺された井伊直弼』などと違い、史実上、殺害されてなどいない)」なので「成敗」はされません(毎回、宗春の意を受けて暗躍する子分のみが成敗される)。
 エンドのナレーション『このことを機会に吉宗はみなしご対策に取り組んだという。その意味でもお松の訴え状は無駄ではなかった』

*1:1953年生まれ。1978年にテレビ朝日暴れん坊将軍』の主役・徳川吉宗に抜擢される。同作品は2002年まで12シリーズが放送される長寿番組となり、彼の代表作となった。

*2:1951年生まれ。1976年、NHK連続テレビ小説雲のじゅうたん』 でヒロインを演じて全国的な人気を得る

*3:事件解決後、無事、親族に引き取られる。

*4:1949年生まれ。1973年に劇団東京ヴォードヴィルショーを結成。1982年から1985年までTBSで放送され高視聴率番組となった萩本欽一のバラエティ番組「週刊欽曜日」にレギュラー出演し、コントを繰り広げ、全国的な人気を得る。

*5:1951年生まれ。東映京都撮影所俳優マネージメントに所属していたが、現在、同マネージメントの公式ホームページから名前が抹消されており、一般社団法人映像コンテンツ権利処理機構も不明権利者としている(前川恵美子 - Wikipedia参照)

*6:現場には吉宗、お松の二人しかいないので、吉宗が話さなければ田之倉には分からないことなのですが。

*7:1940年生まれ。拙記事テレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍4』第2話「春の嵐、江戸城刃傷事件」(10/3朝:1991年放送の再放送) - bogus-simotukareのブログテレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍9』第14話「どんどん好きになっていく!将軍に惚れた女」(1999年放送の再放送)(2023年11月2日記載) - bogus-simotukareのブログテレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍9』第36話「悪徳商法をつぶせ!二人の父を持つ若女房」(1999年放送の再放送)(2023年12月4日記載) - bogus-simotukareのブログでも紹介した時代劇悪役の常連

*8:1932~2006年。拙記事テレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍9』第27話「宿命の絆 わが子に一目逢いたい!」(1999年放送の再放送)(2023年11月21日記載) - bogus-simotukareのブログでも紹介した時代劇悪役の常連

*9:1933~2021年。「1万回死んだ男」の異名を持つ斬られ役のレジェンド(小峰隆司 - Wikipedia参照)

*10:1943~2021年。「日本一の斬られ役」「5万回斬られた男」の異名を持つ斬られ役のレジェンド。晩年、斬られ役俳優を主人公とした映画『太秦ライムライト』(2014年)で主演(福本清三 - Wikipedia参照)

*11:目安箱のこと

*12:まあ結果的には死罪は免れませんが

*13:まあ結果的には死罪は免れませんが