テレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍9』第25話「牢獄炎上! 暗闇に咲く地獄花」ほか(1999年放送の再放送)(2023年11月17日記載)

◆第26話「消えた香炉 正直三姉弟の災難」(2023年11月20日再放送)
 以下の通りネット上の記事を紹介しておきます。

◆猛虎の伸助
暴れん坊将軍第9シリーズ26話「消えた香炉 正直三姉弟の災難」
 第6*1〜7*2シリーズ御庭番・小雪役の #安藤あき子 さん、3姉弟で少々気が短く意地っ張りな姉・お杏役でゲスト出演
 紀州藩乗っ取りの陰謀に巻き込まれ、香炉を大坂屋(鶴田忍*3)に売ってしまう。
 黒幕はその大坂屋
 (ボーガス注:留守居役の)娘婿・北主水(草見潤平)と結託し、(ボーガス注:奪った香炉を取引材料に娘婿を次席家老にすえ)大名家*4乗っ取りを画策
 そして2人にはめられる江戸家老・沼田大膳役に #外山高士 さん
 これまでは善人をはめる役が殆どでしたが本作ラスト出演の今回は珍しくはめられる役
 また、紀州藩主・徳川宗直*5役に #伊庭剛 さん。この回以降は悪役出演

暴れん坊将軍9
第26話「消えた香炉 正直三姉弟の災難」
 紀州藩乗っ取りの陰謀、勅使接待で披露しなきゃならない香炉を掠め取り、婿の留守居役を重職(ボーガス注:次席家老)にとはかる豪商が黒幕。企みの最中に香炉は下屋敷近くの百姓娘の手に渡り、この娘がひと儲けを企むもんだから、すったもんだの大騒動に。
※家老の外山高士、珍しくワルでなくハメられる側。紀州藩主は伊庭剛。

 貧乏からの脱出を考え「一儲け」を企み、大坂屋に香炉を売り飛ばすお杏ですが、姉の「金の亡者ぶり」を嫌う弟妹は「貧乏なままでもいい」とあまり喜ばず、吉宗にたしなめられたこともあり、お杏は大坂屋に「金は返すから売った香炉を返して欲しい(大坂屋が黒幕とは気づいてないが、香炉の本当の持ち主が紀州藩であることはお杏が知っている設定)」と駆け込むが、勿論返すわけもなく「お前は色々と知りすぎた」と大坂屋に殺されそうになるところに吉宗が登場。命を救われるお杏。
 ということで今回は大坂屋と娘婿・北主水が成敗されます。
 その後の逸話として「今回の件、功労者の一人はお杏。何か褒美を取らすべきだ」という吉宗の口利きで紀州藩より「それ相応の田畑」がお杏三姉弟に提供されハッピーエンド。


◆第25話「牢獄炎上! 暗闇に咲く地獄花」(2023年11月17日再放送)
 以下の通りネット上の記事を紹介しておきます。

暴れん坊将軍9
第25話「牢獄炎上! 暗闇に咲く地獄花
 阿片の探索のためワルの根城に潜入という無茶をやる上様、(ボーガス注:地獄花(阿片)をほしがる中毒者を演じながら、禁断症状も何もなく)全然中毒者に見えなくて正体バレバレ、監禁されてしまう。また、旧友(ボーガス注:南条弘二演じる『元町火消しの貞吉』)が(ボーガス注:阿片売買という)ヤバい橋を渡っていることを案じ嗅ぎ回った長次郎も同じく罠にはまり、二人は同じ牢の秘密部屋で焼き殺されかかるが、元町火消し*6の「男の友情」が危難を救う*7
※黒幕のはずの老中(ボーガス注:小林勝彦演じる大窪能登守)もビビる、怪しの衣装をまとった正体不明の男・重阿弥(じゅうあみ)。阿片密売で得た金を大名貸しに使い、暴利を貪るだけでなく(ボーガス注:借り手の大名から)鉱山開発権まで毟り取る悪辣さ。乱暴でねちっこいこのワルを演じるは立川三貴、狂気を孕んだ丸い目を剥いて熱演。手下の牢名主は山本昌平で、これもかなりコワい。
※娘を阿片で廃人にされ、怒りに燃えて探索に励む南町同心に峰蘭太郎、被害者ぶりもなかなか。

 つまりタイトルの「地獄花」とは阿片ですね。

峰蘭太郎ファンサイト:出演作品・暴れん坊将軍9・10
◆牢獄炎上!暗闇に咲く地獄花
 地獄花(阿片の様な物)の探索をする同心★★★
 まず(ボーガス注:地獄花売買に関わる)呉服屋に張りこんでいるシーンです。
 「今に見ておれよ。必ずお縄にしてやる。」と、アップ!きゃ~!かっこいい!凄い形相で呉服屋を睨んでいるので、それ相当の遺恨があると判ります。娘が地獄花の餌食にされたそうな…、怒りと苦悶の表情がいいです!
 次に、呉服屋の家宅捜索の指揮。
 「いいか!隈なく探せ!押入れから天井裏まで徹底的に探せ!何?おお、蔵の方はどうであった!くそ!」、と縄を叩きつけ、悔しげな怒りの表情がサイコー!
 そして夜の捕り物。出陣の出で立ちのかっこいい事!先頭切って突撃!かっこよくて逞しい!!(ボーガス注:黒幕の老中らはまだ裁かれていないものの)ブツを押さえてメデタシメデタシ。峰様の怒り悲しみ安堵が堪能できる作品です。

*1:1994~1996年放送

*2:1996~1997年放送

*3:1946年生まれ。1963年、劇団俳優座養成所に入所。1966年に養成所を卒業し、俳優座に正式に入団。1971年、舞台『はんらん狂想曲』(菅孝行反天皇制運動連絡会創設者)の脚本)の上演を巡って「トロツキストの作品を公演すべきでない」とする千田是也ら劇団上層部と対立、中村敦夫菅貫太郎原田芳雄市原悦子らと退団。代表作はNET(現・テレビ朝日)『必殺仕業人』(1976年)の出戻り銀次役、映画『釣りバカ日誌』第9、10、12~20シリーズ(1997、1998、2001~2009年)の堀田智明常務役など(鶴田忍 (俳優) - Wikipedia参照)

*4:勿論紀州藩のこと

*5:伊予西条藩第2代藩主、後に和歌山藩第6代藩主。西条藩初代藩主・松平頼純と側室の間の子として誕生。宝永3年(1706年)に兄で正室の子であった松平頼雄が突然廃嫡され、代わって頼純の世子となった(当時の名は宗直ではなく頼致。頼雄に問題があったわけではなく、側室と頼致を溺愛する頼純が無理に強行した不当なものだったとされる)。宝永6年(1709年)、江戸の西条藩邸で「廃嫡された頼雄」の復権を諫言した家老の渥美勝之を、藩主・頼純自ら手討にして仕損じた時には、怯む家臣に代わって頼致(宗直)が止めを刺した。正徳元年(1711年)、頼純の跡を継いで西条藩主となった。しかし、正徳6年(1716年)に従弟にあたる和歌山藩主・徳川吉宗が将軍に就任したため、紀伊徳川家の家督を継ぐこととなり、西条藩は弟の頼渡が継いだ。宝暦7年(1757年)、江戸中屋敷にて死去。享年76(満74歳)。長男の宗将が和歌山藩第7代藩主となった(徳川宗直 - Wikipedia参照)

*6:「旧友」貞吉のこと

*7:とはいえ、貞吉自身が長次郎や吉宗を救うのではなく、御庭番による救出に協力する設定。その渦中で貞吉は裏切り者として、悪人達によって瀕死の重傷を負わされ、長次郎に自らの過ちを詫びながら息を引き取る。