「同じ安倍チルドレン」稲田との違いは何なのだろうかと思う(2023年11月17日記載)(追記あり)

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 コメント拒否されてるのでこちらにコメントを書きます。
 いつもながら非常識極まりない杉田*1です。
 一方でもともとは同じ「安倍チルドレンだったはず」の稲田*2は以下の通りです(下記記事は一例で他にも同様の『稲田の変化』を報じる記事はあります)。

「ひとり親」へ妥協なし 稲田朋美は幹部を待ち伏せた:朝日新聞デジタル2020.8.29
 女性議員たちとともに未婚の寡婦(夫)控除実現の旗を振った自民党幹事長代行、稲田朋美。選択的夫婦別姓に理解を示すなど、最近、従来の保守的な姿からウィングを広げる様子が目立つ。
 未婚の寡婦控除実現を訴えるNPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」理事長の赤石千衣子が稲田のもとを訪れた。子ども食堂をきっかけに知り合った衆院議員・木村弥生*3の紹介だった。稲田はすぐに支援を約束。

 稲田が「トンデモ極右イメージ」を脱して「野田聖子*4」など「非右翼イメージの女性政治家」のポジションに移ろうとしていることは明白でしょう。
 稲田が会って、協力を約束したという赤石千衣子氏も

赤石千衣子 - Wikipedia
 反貧困ネットワーク副代表、社会的包摂サポートセンター運営委員、ふぇみん婦人民主新聞*5編集長を歴任。
【著書】
『災害支援に女性の視点を!』(竹信三恵子氏との共著、2012年、岩波ブックレット)
ひとり親家庭』(2014年、岩波新書)等)

という経歴から考えて、おそらく左派です(稲田と会うことを拒絶しない程度の穏健左派ではありますが)。
 また、赤石氏と共著を出した竹信三恵子氏も

竹信三恵子 - Wikipedia
 1953年生まれ。1976年、朝日新聞社入社。2007年朝日新聞労働担当編集委員論説委員兼務)。2011年和光大学教授(2019年退任)。
 2002年から2005年まで、松井やより*6を中心に設立されたNGOアジア女性資料センター」の運営委員。 2019年には「関西生コンを支援する会」に参加。
【著書】
『ルポ雇用劣化不況』(2009年、岩波新書
『女性を活用する国、しない国』(2010年、岩波ブックレット
『ルポ賃金差別』(2012年、ちくま新書
『しあわせに働ける社会へ』(2012年、岩波ジュニア新書)
『家事労働ハラスメント』(2013年、岩波新書
『ピケティ入門 『21世紀の資本*7』の読み方』(2014年、金曜日*8
『正社員消滅』(2017年、朝日新書
『これを知らずに働けますか?学生と考える、労働問題ソボクな疑問30』(2017年、ちくまプリマー新書
『企業ファースト化する日本』(2019年、岩波書店
『10代から考える生き方選び』(2020年、岩波ジュニア新書)
『市民と野党の共闘で政権交代を』(五十嵐仁氏*9小林節*10、西郷南海子氏*11、高田健氏*12等との共著、2021年、あけび書房)
『官製ワーキングプアの女性たち』(戒能民江*13、瀬山紀子氏*14との共著、2020年、岩波ブックレット)
『賃金破壊:労働運動を「犯罪」にする国』(2021年、旬報社
 彼女が「関西生コンを支援する会」参加者であることと副題「労働運動を「犯罪」にする国」から予想がつくと思うが、いわゆる「関西生コン事件」を警察、検察による労働運動弾圧として批判
『女性不況サバイバル』(2023年、岩波新書

という経歴から考えて、おそらく左派です。
 その結果、稲田は
【正論8月号】LGBT法案で残念な稲田朋美氏 産経新聞政治部編集委員兼論説委員 阿比留瑠比 - 産経ニュース2021.7.4
【有本香の以読制毒】「心は女」の男、女性風呂に入って逮捕 LGBT法をゴリ押しした議員に説明を求める 稲田朋美氏はなぜ馬鹿げたことを(3/3ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト2023.11.16
などで「裏切り者」として右翼連中から罵倒されることにもなります。
 「稲田と杉田の違い」は何なのかとは思います。

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 こんな人物が与党自民党の国会議員、という時点で日本はお先真っ暗と思わざるを得ません。

 とはいえ「勿論、過大評価はしません」が「脱右翼イメージ」に動いた「稲田の動き」にも注目すべきでしょう。
 自民党議員や支持層が全て「杉田のような存在」というわけでもない。だからこそ稲田は「脱右翼イメージ」に動いたわけです。
 それにしても「あの稲田」ですら「シングルマザー支援」「こども食堂」等に「配慮の姿勢」を示すのに「松竹伸幸の生活問題への無関心さ」には心底呆れます。
 あえて言えば「稲田の方が松竹よりずっとまし」ではないか。

【追記】
 コメント欄でご教示頂いた件についてコメントしておきます。

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◆inti-sol
nordhausenさん
 ズレているなあ。
 日米安保破棄や自衛隊解散の党是に異論を述べる*15党員を除名し、のみならず連日のようにその件を機関紙で大々的に報じていれば、主観的意図がどうであれ、共産党が最も力を入れているのは日米安保破棄や自衛隊解散なのだなと受け取られるのは避けがたいことです。

 「連日のように」と言えるのは

赤旗
党攻撃とかく乱の宣言/――松竹伸幸氏の言動について/書記局次長 土井洋彦2023.2.8
「結社の自由」に対する乱暴な攻撃――「朝日」社説に答える/政治部長 中祖寅一2023.2.9
結社の自由への不見識/田村氏が「毎日」社説で指摘2023.2.11
事実踏まえぬ党攻撃 「毎日」社説の空虚さ2023.2.11
「産経」社説の特異な立場2023.2.15
「朝日」コラムにあらわれた“反共主義という呪縛”2023.2.17
大手メディアの共産党バッシングどうみる?/おはようニュース問答 ワイド版2023.2.18
松竹氏 党かく乱者であることを告白2023.2.19

ということで、せいぜい「2月の松竹除名」直後(2~3月)でしょう(勿論この時期だって「共産議員の国会質問」など、松竹以外の方が赤旗記事のウエイトは高かったでしょうが)。
 今のしんぶん赤旗|日本共産党はどう見ても「連日のように」は報じてないと思いますが。
 最近だとむしろ「連日報じてる」のは

パレスチナ問題】
ガザへの攻撃 今やめよ/連帯もっと広げたい/渋谷緊急デモに4000人2023.11.11
ガザ攻撃やめさせよう/はたやま氏ら募金も呼びかけ/北海道2023.11.12
病院攻撃を中止し、即時停戦を/志位委員長、米とパレスチナに要請2023.11.17
ガザ攻撃中止、即時停戦に向け緊急行動を/志位委員長が上川外相に要請2023.11.18
【国立大学法改悪】
学問の自由 危機的状態/国大法改悪案の参考人質疑/衆院文科委 宮本氏質問2023.11.15
大学の軍事研究に道/宮本岳志議員 国大法改悪案を批判/衆院文科委2023.11.16
大学自治脅かす国大法改悪案/衆院委可決 宮本岳志氏が反対討論2023.11.18

等でしょう。
 理由は簡単で除名直後は
(社説)共産党員の除名 国民遠ざける異論封じ:朝日新聞デジタル2023.2.8
社説:共産の党員除名 時代にそぐわぬ異論封じ | 毎日新聞2023.2.10
赤旗志位委員長の記者会見/松竹氏をめぐる問題についての一問一答2023.2.10
でわかるようにマスコミ(朝日、毎日等)が松竹除名をネタに共産を激しく批判したからです。
 「赤旗記事の是非」はともかく、赤旗の松竹批判記事は「マスコミの共産攻撃への反撃」にすぎない。当然、マスコミが松竹を取り上げなくなれば赤旗記事で松竹を取り上げる必要はなくなります。
 「ズレているなあ。」は「反共分子」「松竹シンパ」inti-sol氏の方でしょう。
 価値観の違いであって別にnordhausenさんを批判してるわけではないですが、小生なら「コメント拒否されようが知ったことか」と「その口の利き方は何だ!、侮辱するな!、手前、何様のつもりだ」「ずれてるのは手前の方だろ!、松竹なんぞ誰が相手にしてるんだ!。党内はともかく党外でも支持してる奴はほとんどいないだろ」「共産について多くの人間があんたのような理解なら市民連合野党共闘を共産に呼びかけるわけがないだろ、市民連合日米安保廃棄の立場じゃないし、立民もそんな立場じゃないし」と怒ってるところです。
 いや実際「ふざけんな、手前!」と悪口コメントしたらコメント拒否されたわけですが。
 それにしても

日本共産党第10回中央委員会総会/第29回党大会決議案/田村副委員長の提案報告(冒頭部分)2023.11.16
 安全保障と外交では、敵基地攻撃能力の保有と大軍拡という、アメリカいいなり、軍事一辺倒の政治が、日本の平和と国民の暮らしを危うくしています。経済とくらしでは、「失われた30年」ともいわれる、長期にわたる財界の利益最優先の政治が、経済停滞と暮らしの困難をもたらしています。

ということでどう見ても共産において「日米安保廃棄」など強く主張されてない(あくまでも主張は「敵基地攻撃能力の保有と大軍拡」への批判)わけですが、それでも詭弁をはき続けるinti-sol氏には心底呆れます。

*1:岸田内閣で総務大臣政務官

*2:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相等を歴任

*3:役職は当時。後に江東区長に転じる(2023年4月当選)が公選法違反疑惑で辞任(2023年11月:話が完全に脱線しますが野党共闘で酒井菜摘江東区議(立民)を江東区長候補に立てるそうなので勝利を是非期待したい)。話が完全に脱線しますが、木村陣営で選挙に関わったとされる柿沢未途衆院議員が買収容疑で検察の捜査を受け、法務副大臣も辞任に追い込まれて、岸田政権の支持率低下を助長したことはご存じかと思います(例えば柿沢法務副大臣が辞任 野党側は岸田首相の任命責任追及へ | NHK | 法務省(2023.11.1)、柿沢未途衆院議員の地元事務所など一斉捜索 東京地検特捜部 | NHK | 事件(2023.11.17)参照)。このままでは柿沢の「検察の起訴→自民離党、議員辞職」も十分あり得るのではないか?。なお、2023年の江東区長選では稲田が木村を支援している。

*4:小渕内閣郵政相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相等を歴任

*5:ふぇみん婦人民主クラブが発行する新聞。今はどうか知りませんがふぇみん婦人民主クラブ - Wikipediaによれば、婦人民主クラブが主流派(共産系、赤旗歴史学び次の世代に/婦民クラブ代表、党本部訪問/倉林氏ら対応(2021.7.22)などから今も共産との関係が深いとみられる。)と反主流派(新左翼系)に分裂したときの、反主流派とのことなのでもともとは新左翼系です。

*6:1934~2002年。朝日新聞編集委員。著書『女たちのアジア』(1987年、岩波新書)、『市民と援助』(1990年、岩波新書)、『女たちがつくるアジア』(1996年、岩波新書)、『北京で燃えた女たち:世界女性会議’95』(1997年、岩波ブックレット)、『日本のお父さんに会いたい:日比混血児はいま』(編著、1998年、岩波ブックレット)等(松井やより - Wikipedia参照)

*7:邦訳は2013年、みすず書房

*8:勿論週刊金曜日の発行元

*9:法政大学名誉教授。全国革新懇代表世話人。著書『対決安倍政権』(2015年、学習の友社)、『活路は共闘にあり』(2017年、学習の友社)、『打倒安倍政権』(2018年、学習の友社)等

*10:慶應義塾大学名誉教授。全国革新懇代表世話人。著書『白熱講義! 集団的自衛権』(2014年、ベスト新書)、『なぜ憲法学者が「野党共闘」を呼びかけるのか』(2016年、新日本出版社)、『小林節憲法改正試案』(2016年、宝島社新書)等

*11:「安保関連法に反対するママの会」発起人。大阪国際大非常勤講師。著書『デューイと「生活としての芸術」:戦間期アメリカの教育哲学と実践』(2022年、京都大学学術出版会)

*12:「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」共同代表。著書『自衛隊ではなく、9条を世界へ』(2008年、梨の木舎)等

*13:お茶の水女子大名誉教授。著書『法女性学への招待』(1996年、有斐閣)、『ドメスティック・バイオレンス』(1998年、有斐閣)等

*14:埼玉大学准教授。公務非正規女性全国ネットワーク(はむねっと) 副代表

*15:異論を述べたことではなく「今回、なぜ除名処分になったかというのは、異論を持っていたからではないとはっきりと言いたいと思います。異論を持っているから排除するということをしたわけではない。そういうことは絶対にやってはならないということは、規約に明記されています。そうではなくて、あれこれの異論を、党内の党規約に基づく正式のルートで表明するということを一切やらないまま、突然、外から党の規約や綱領の根本的立場を攻撃するということを行った。これは規約に違反するわけですから、しかるべき対応をやったということです。」「かりに意見があれば、党規約というルールに基づいて、それを表明すべきでした。そういう権利は党規約に保障されております。それを一切せずに、党の外から攻撃するということは、これは党規約に違反する。松竹氏が、自らの自由な意思で党に加入した以上、異論があったら、そういう正式なやり方で表明したらよかった。しかし一度もそれをやらなかった。」「松竹氏が、党のルールにのっとって「話し合い」を求めてきたならば、私たちは誠実に「話し合い」をしたでしょう。しかし彼は、「話し合い」を求めることは一切なく、いきなり攻撃を始めたわけです。ですから、それに対しては当然の対応になるんではないでしょうか。」(志位委員長の記者会見/松竹氏をめぐる問題についての一問一答(2023.2.10)参照)として「述べ方が問題だった」と志位氏が主張してることをinti-sol氏が公然と無視するのには呆れます。と言うか松竹でなくても他の党でもあんなことをやれば除名対象ではないか。