テレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍3』第2話「大奥に咲いた危険な恋」(1988年放送の再放送)(2023年12月8日記載)

◆第2話「大奥に咲いた危険な恋」(2023年12月8日再放送)
 以下の通り、記事を紹介しておきます。

番組詳細|テレビ朝日
 「娘を大奥へ世話する」と言っては、親から大金を騙し取る一味が出没。(ボーガス注:一味は滝川(高田美和*1)とのつながりを宣伝していたことから)大奥年寄*2滝川がこの一味に関わっているらしいと知った吉宗(松平健)は、同じ手口で被害に遭ったお光(桑田靖子*3)という娘に、滝川の身辺を探らせることにした。そんな中、(ボーガス注:め組の小頭)半次郎(佐藤B作)が他人の名をかたった男を見つけ出す。だがその男は、吉宗と半次郎が捕らえようとした時、浪人風の男(宮口二郎)に斬られてしまう。やがてこの一件は(ボーガス注:滝川のライバルである大奥幹部・水無瀬(沢井桂子*4)、寺社奉行・松倉丹後守(御木本伸介)、悪徳商人・備前屋徳兵衛(山本昌平)による、詐欺の濡れ衣を着せ)滝川を追い落とすための謀略だと判明するが

暴れん坊将軍 III
第2話「大奥に咲いた危険な恋」
 大奥もの。(ボーガス注:5代綱吉から8代吉宗まで)四代の将軍に仕えた物堅いお局さまが、(ボーガス注:お局様のライバルである大奥幹部・水無瀬(沢井桂子)とつながる)利権目当ての寺社奉行・松倉丹後守と悪徳商人・備前屋徳兵衛にハメられかける。「大奥ブランド」を利用した詐欺にお局さま自筆の短冊が使われるという手口、これに忠相(横内正)が(ボーガス注:大奥女中として)放った「密偵」お光は当の被害者、大奥勤めの話に大金を払って嬉々として江戸入りしてきた田舎娘。彼女がどたばたと駆け回り、解決の糸口を掴んでゆく。
※お局さま・滝川に高田美和。悪役陣も豪華、備前屋に山本昌平、奉行に御木本伸介、手下の浪人に宮口二郎。お光は桑田靖子、(ボーガス注:今は幕府の花奉行の小者で、お光に協力する幼馴染みの)弥市は有光豊*5
※タイトルの「危険な恋」は(ボーガス注:弥市とお光ではなく)「滝川→田之倉のじい(船越英二)」で、(ボーガス注:滝川の)恋歌が溜りに溜って五百首。「(ボーガス注:滝川殿も、田之倉殿も)枯れてはおりませぬようで」なんて真面目くさった発言の忠相が笑える*6

 詐欺に悪用されたお局さま自筆の短冊ですが「滝川付きの女中(水無瀬と通じる裏切り分子)」が「お局様の自筆短冊をほしがってる知人がいて」と「芸能人のサインをねだるファン」みたいなことを言うのには吹き出しました。
 まあ、「芸能人のサイン」も「私は芸能人のホニャララと親しい」などと時に詐欺に悪用されますが。

【参考:花奉行

江戸の趣味人が熱狂した雅なる観葉植物
 江戸場内には花畑があり、幕府には花畑を管理する吹上奉行(吹上花畑奉行、吹上御花畑奉行ともいう)という役職がありました。
 江戸城内奥庭である、吹上の庭園一切に関することをつかさどったとのことです。
 扶持二百石高というので、会社だと下位役職クラスといったところでしょうか。
 地方より献上された珍しい植物や盆栽・庭木・鉢物の手入れの指揮が仕事でした。

*1:1947年生まれ。高校1年生だった1962年、大映に入社し、映画『青葉城の鬼』でデビュー。1960年代の大映の清純派スターとして活躍。1968年の大映退社後はテレビと舞台に仕事の場を移すとともに、日本テレビ2時のワイドショー』の司会としても活躍(高田美和 - Wikipedia参照)

*2:大奥のトップ「上臈年寄」に次ぐ重職(大奥 - Wikipedia参照)

*3:1967年生まれ。1981年に文化放送主催のオーディション「全日本ヤング選抜スターは君だ」で優勝。1982年には「東芝・タレントスカウトキャラバン」でも優勝し、サンミュージック所属となる。1983年3月、シングル「脱・プラトニック」で東芝EMIからレコードデビュー。1983年デビューのアイドル歌手は伊藤麻衣子(現・いとうまい子、1964年生まれ)、大沢逸美森尾由美、松本明子(1966年生まれ)、岩井小百合(1968年生まれ)等がいる(桑田靖子 - Wikipedia参照)

*4:1945年生まれ。1963年、オール東宝ニュータレント第4期生に合格し1964年に東宝に入社。1965年の宝塚映画『海の若大将』では、若大将(加山雄三)と仲良くなる網元の孫娘役として、ヒロイン(星由里子)が嫉妬する恋敵を演じた。1966年の東宝映画『お嫁においで』でも加山と共演し、ヒロイン役を演じた(沢井桂子 - Wikipedia参照)

*5:事件解決後にお光と弥市は「事件解決の褒美」として田畑を与えられた上、郷里に帰り、弥市とお光が夫婦となることを示唆してエンド

*6:困惑する田之倉に「いっそ大奥年寄ではなく爺の後添えに世話した方がいいかもしれぬ」と軽口を叩く吉宗が笑えます。