テレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍3』第13話「春の宴に舞う女」(1988年放送の再放送)(2023年12月25日記載)

◆第13話「春の宴に舞う女」(2023年12月25日再放送)
 以下の通り、記事を紹介しておきます。

番組詳細|テレビ朝日
第13話「春の宴に舞う女」
 吉宗(松平健*1)は、手配中の賊や無法者の首に賞金をかけ、彼らを抹殺して金を受け取っている“闇の賞金稼ぎ"が出没しているとの話を耳にする。そんな中、吉宗は賞金稼ぎの一人・お蘭(土田早苗*2)という女と知り合う。だが、なぜそんなことをしているのか訊ねても、彼女は答えようとはしなかった。数日後、寛永寺に赴いた吉宗が、二人の刺客に襲われるという騒ぎが起こる。二人*3の口ぶりから察すると、何者かが吉宗の首に「千両」の値をつけたようで

暴れん坊将軍 III
第13話「春の宴に舞う女」(本放送時はスペシャル「将軍が消えた!?吉宗暗殺の渦巻く紀州和歌山」を第13話と数え、本作品は第14話)
 気にかける女とはうまく行かない「上様法則」、今回は生半可な別れなどでなく目の前で女を殺されてしまう悲劇。女は殺し屋で、亡父の遺恨を晴らすため手を血で染めていた。
※上様を凶弾から庇って果てる悲劇の女・お蘭に土田早苗、田宮流居合術*4の遣い手設定の立ち回りも凛として「マル」。浮世ばなれした夢見る少女風なのもイイ。彼女を道具と辱めるワルどもにブチ切れ上様は途中からマジ斬りモードに移行、ずんずんと迫る重量感は松平健ならでは。
※冒頭、お蘭に成敗される盗っ人に小峰さん福ちゃん。クレジットあり、盗っ人(イ)に盗っ人(ロ)*5

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 「闇の仕置き人」とやらいう輩が、悪人を次々襲撃。
 誰かが金を払ってやらせているらしい。
 上の者としては色々複雑な気分。
 しかし町人には(ボーガス注:世直し大明神と)大人気。
 その正体は、悪い連中にうまいこと吹き込まれてる元武家の女だった。
(中略)
 上様&母「修羅の道はお前には似合わん」
 通りすがりの新さんにも、母にも言われてしまった女、お蘭(土田早苗)。
 人生仕切りなおせるほど若くも見えないが(超失礼)。
 ごめんなさい、土田さん、大好きです。立ち回り最高です。
 お蘭は悪党の逆恨みにあい襲撃を受けるが、流石に強い。
 戦いつつ逃げ回るうち、(ボーガス注:寛永寺の)上様御法要の場に入り込んでしまう。
 追ってきた連中は捕まるが、少し警備ざるすぎるだろう。
 そこではたまたま、同業者が千両で上様の首を狙っていた(ボーガス注:そして徳田新之介の正体が吉宗と偶然知り、また窮地の吉宗を救うお蘭)。
 上様「(ボーガス注:たった千両とは)余も随分と安く見られたものだ」
 娘に足を洗わせたい母、新さんが娘の「いい人」と思い込む。
 新さんもまんざらではないのだが、上様が町をふらふらしてるという情報を得た悪党たちは、母おこま(楠田薫*6)をさらってお蘭に上様暗殺を強要。
(中略)
 (ボーガス注:御庭番と大岡の捜査で)悪党狩の黒幕が寺社奉行・毛利甲斐守(有川博)と口入屋・東海屋仙之助*7(大木正司*8)と発覚、南町奉行所が口入屋に乗り込んで人質を救出するも、時や既に遅し。
 ヒロインもだが、寺社奉行所配下もわり食ったな。
 この筋書きだと間違いなくお咎めがくる。

あふろん@芝神明
◆小峰さんと福本さん!、盗っ人コンビ!、いきなりざくざく死んでしまった。福本さんはどうせ殺陣シーンで復活しそう
◆賞金稼ぎでも人殺しでは。けっこう殺してるのでもう打ち首確定では
◆四角い顔の大木さん、また悪い顔してる
◆上様「田宮流居合術だな!」
◆こういう女好きだよな新さん
◆上野の寛永寺に行くのに芝のめ組の近くを通る謎ルート
◆(ボーガス注:上様の命を狙う刺客が)潜入できるとかガバガバ過ぎるやろ
◆尿の悩みに小林製薬のユリナール!、日本薬師堂の薬師八味丸錠!。いつも尿で悩む視聴者層
◆(ボーガス注:薬師八味丸錠のCMでめ組の頭・辰五郎(北島三郎)の妻)おさいさん(浅茅陽子)来た!
◆(ボーガス注:悪党側に)正体バレバレ*9で動く新さんも珍しい
◆口入屋・東海屋仙之助「(ボーガス注:吉宗を)やらないとBBA*10の命はない」
◆(ボーガス注:大岡が東海屋から)BBA救出!
◆銃撃!、お蘭がかばって直撃! 、これは上様激怒やな
◆マジ斬りフラグ! 。雑魚も含めてマジ斬り。レアパターン過ぎる
◆(ボーガス注:エンド前の若山弦蔵のナレーション)
 春の宴を思えばつらい。
 それは異なる世界に住む男と女がふとすれ違っただけの蜻蛉にも似た短い命だったのかもしれない。
 将軍吉宗まだまだ若い

SNOの
暴れん坊将軍III「春の宴に舞う女」
・闇の賞金稼ぎお蘭との出逢い
・新さんが上様だと知る
・標的の上様庇ってお蘭絶命
・「お蘭の恨み晴らさせろ」と激怒
・殺陣シーンにテーマ曲流れず
・「成敗!」も無しで自分で決める
 なかなかの名作

 母を人質に取られても吉宗を殺せず、むしろ守るお蘭。
東海屋「母がどうなってもいいのか」
お蘭「いずれ私も地獄道。あの世で詫びます」
吉宗「お前を死なせることはさせん」
 しかし、狙撃された吉宗をかばい死亡するお蘭。
忠相「上様、お刀のお汚れです、ここは我らにお任せを」
吉宗「止めるな、忠相、俺にお蘭の恨みを晴らさせてくれ」
 そして珍しく御庭番の成敗ではなく「黒幕」寺社奉行・毛利と東海屋を自らマジ斬りする吉宗。
 なお、寺社奉行・毛利が吉宗を暗殺したところで当人が将軍になれるわけでもないので「暗殺動機は何?」「黒幕は尾張藩主・徳川宗春中尾彬)?」と思いますが、本作品において何故毛利が吉宗暗殺に動くのかは最後まで謎です。

白虎
 吉宗が主犯格を(ボーガス注:御庭番に成敗させるのではなく)自らの手で成敗するのを初めて見ました。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13105806413

 暴れん坊将軍見てて、ふと思い出したのですが、いつもは、最後お庭番の2人が(注:吉宗の)『成敗』のかけ声とともに成敗しますよね?。お庭番に『手出し無用!』といい放って、吉宗様直々に成敗なさったシーンがあったと思うのですが?

 それは第4部第50話「血涙!愛しき忠義」(注:スペシャル「ご生母、謎の失踪! 吉宗、江戸城決戦春一番!!」「江戸城反乱! 連判状に仕掛けられた罠!!」「狙われた江戸城の花嫁!」を話数に入れた場合の話数)です。
 他にも吉宗が(注:黒幕を)マジ斬り話はいっぱいあります。
 私は第3部からしか見ていませんので、それ以降になりますが、
(注:以降はスペシャル「将軍が消えた!? 吉宗暗殺の渦巻く紀州和歌山」を第13話と数えた場合の話数)第3部第14話「春の宴に舞う女」、第20話「からくり盗っ人街道」、(注:以降はスペシャル「初富士の花嫁、吉宗の禁じられた恋!」を第50話と数えた場合の話数)第57話「左源太*11愛に死す」、(注:以降はスペシャル「みちのく血判状! 魔性の谷の決戦!!」を第59話、スペシャル「危うし将軍の座! 吉宗、試練の目安箱」を第82話と数えた場合の話数)第93話「悪霊の城の花嫁」、(注:以降はスペシャル「将軍琉球へ渡る、天下分け目の決闘」を第97話と数えた場合の話数)第106話(SP)「激闘!大阪城、吉宗に挑む豊臣一族!」、第114話「愛しのわらべよ、荒海が泣く!」
第4部第32話「将軍暗殺!女豹が飛んだ」(注:スペシャル「ご生母、謎の失踪! 吉宗、江戸城決戦春一番!!」「江戸城反乱! 連判状に仕掛けられた罠!!」を話数に入れた場合の話数)
第8部第20話「好きです!さらわれた鶴姫」
第9部第1話「遊郭に仕掛けられた罠・吉宗VS闇将軍」、第22話「壮絶! 三河士魂・養父の仇を討つ吉宗」
第10部第1話「吉宗爆殺*12!都から来た女刺客」
第12部第1話「美しき狙撃者!和歌山城燃ゆ」
25周年記念スペシャル「黄金の島佐渡!吉宗を狙う美女軍団!?凶悪、鬼火一族との激闘!!」(2003年)
 以上の作品全てで吉宗の(ボーガス注:黒幕)マジ斬りが見られます。

*1:1953年生まれ。1978年にテレビ朝日暴れん坊将軍』の主役・徳川吉宗に抜擢。『暴れん坊将軍』は2002年までに12シリーズが作成され松平の代表作となった。またNHK大河ドラマの『草燃える』(1979年)では北条義時、『元禄繚乱』(1999年)では米沢藩江戸家老・色部又四郎、『利家とまつ』(2002年)では柴田勝家、『義経』(2005年)では武蔵坊弁慶、『おんな城主直虎』(2017年)では武田信玄、『鎌倉殿の13人』(2022年)では平清盛を演じており、大河ドラマの常連俳優の一人

*2:1949年生まれ。俺的にはTBS『大岡越前』第1部(1970年)、第2部(1971年)、第3部(1972~1973年)、第4部(1974~1975年)の「南町奉行所同心・村上源次郎(大坂志郎)」の娘「千春」役

*3:生け捕りにして口を割らせようとするが、お互いを匕首で刺すことで自決。大岡「絶対に口を割らないという刺客道に徹した恐るべき輩でした」。

*4:居合の始祖と言われる林崎甚助の高弟の一人「田宮重正」が開いた居合の流派。重正の息子である田宮長勝は、紀州藩初代藩主徳川頼宣徳川家康の十男)に仕え田宮流を広めた(田宮流 - Wikipedia参照)

*5:きちんとした名前がない辺りがいかにも大部屋俳優らしい

*6:1921~2012年。1946年に俳優座に入団。劇団内でベテランの域にあったが、1971年、市原悦子(1936~2019年)、菅貫太郎(1934~1994年)、中村敦夫(1940年生まれ)、原田芳雄(1940~2011年)ら若手らの動きに同調して退団(楠田薫 - Wikipedia参照)

*7:東海屋について「毛利と癒着してる商人」ではなく「毛利の家臣が、その正体を隠し、商人に転じた」という設定にびっくり

*8:1936~2009年。劇団俳優座養成所7期生。同期生に、田中邦衛(1932~2021年)、露口茂(1932年生まれ)、藤岡重慶(1933~1991年)、井川比佐志(1936年生まれ)、山本學(1937年生まれ)らがいる。

*9:従って今回は「うつけ者め、余の顔を見忘れたか(吉宗)」はない。

*10:お蘭の母「おこま」のこと

*11:三ツ木清隆が演じた御庭番で本作で死亡

*12:勿論爆殺の企みがあるだけで失敗する