テレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍3』第4話「血ぬりの一文銭」(1988年放送の再放送)(2023年12月12日記載)ほか

◆第5話「新さん江戸の風に舞う」(2023年12月13日再放送)
 以下の通り、記事を紹介しておきます。

番組詳細|テレビ朝日
第5話「新さん江戸の風に舞う」
 おさよ(鈴鹿景子*1)という女からの訴状が目安箱に投げ込まれた。おさよは小間物問屋・志摩屋の女房で、志摩屋は鉄砲を隠し持っていた罪で家財を没収された上、江戸払いを申し付けられたという。その後、志摩屋は無実を訴えながら病死してしまったというのだ。これを読んだ吉宗は、おさよに会おうとするが、行方が分からない。やがて、没収されていた志摩屋の土地が両替商・石見屋(近藤宏)に安く払い下げられ、その裏に役人(闕所物奉行*2・沼田平五郎(深江章喜))がかんでいるらしいと判るが

暴れん坊将軍 III
第5話「新さん江戸の風に舞う」
 あらぬ罪をでっち上げて何軒もの店を闕所に追い込み(ボーガス注:その後に闕所の土地を安く払い下げてもらうことで)肥え太る商人・石見屋(近藤宏)、闕所物奉行・沼田平五郎(深江章喜)とつるんで悪行の限りを尽くす。潰された一軒の店の主が自死、女房おさよ(鈴鹿景子)は無実を訴え名誉回復をはかるが妨害に遭い儚く落命。彼女の幼馴染で慕われていた男というのが(ボーガス注:徳田新之介そっくりの遊び人)「お役者新三」で、松平健の二役という趣向のお話。
※「新三」と「新さん(徳田新之介こと徳川吉宗)」のからみは一回きりでほんのちょっとだけ、もったいない。

・悪徳商人がライバル商人に濡れ衣を着せて闕所に追い込む→闕所物奉行と癒着し、「闕所物品の払い下げ」で安く払い下げてもらい「ライバル抹殺と安い払い下げ」の一石二鳥で私腹を肥やすという流れです。
・遊び人新三に「所詮ならずもの」とライバル商人を潰すための「闕所」のネタとしての殺人依頼(自分に都合の悪い人物を殺した上にその罪をライバル商人に着せ闕所に追い込む)をするものの、そこで新三が「おさよと幼馴染み」と知らずに「志摩屋潰しのからくり(志摩屋に濡れ衣を着せ闕所に追い込んだ)」をうっかり話してしまい、新三を激怒させる(勿論依頼は拒否)石見屋の狼狽が面白い。
・「からみ」ですが、「おさよに回復の見込みが乏しいこと」もあり、復讐として石見屋を殺そうとする新三を「新さん」が「バカな真似は止めろ」「返り討ちにあうだろうし、仮に殺害に成功しても罪人になるだけだ」「そんなことよりおさよの面倒をみるべきだ(この時点では回復の見込みに乏しいとは言えまだ死んでない)」と止めるシーン。また、今回は劇中歌「夢灯り(松平健)」が流れるのも嬉しいところ。
 全てが解決後、不遇のママ、病死した幼馴染みおさよの遺骨を胸に生まれ故郷越後に帰る新三のシーンでエンド。
・最後の殺陣では今回、新さん、御庭番だけでなく、大岡(横内正)も参戦。


◆第4話「血ぬりの一文銭」(2023年12月12日再放送)
 寝過ごして(?)見なかったのですが、以下の通り、記事を紹介しておきます。

番組詳細|テレビ朝日
第4話「血ぬりの一文銭」
 目安箱から血ぬられた三枚の一文銭が見つかった。翌日、飾り職人・秀次郎(南条弘二)が殺されたと忠相(横内正)から報告を受けた吉宗(松平健)は、秀次郎の女房・おせい(小林かおり)を訪ねる。彼女の話では、数日前に文三(高品剛*3)という男がやってきて、秀次郎に何か金儲けの話をしていたというのだ。血ぬられた三枚の一文銭は「文三」という意味になる。秀次郎は深手を負いながらも文三に殺されたと訴えたのでは。そう推察した吉宗は、文三なる男の素性を探るよう(ボーガス注:御庭番)左源太(三ツ木清隆)に命じる。

暴れん坊将軍 III
第4話「血ぬりの一文銭」
 鯖江藩御用達の金看板欲しさに、ひとを陥れる商人。工作に使われた職人が口封じに消されるが、彼が最後の力で目安箱に投じた血まみれの小銭から上様の知るところとなり、身を滅ぼす結果となる。
※錺職人は南条弘二、病の女房は小林かおり。(ボーガス注:悪党一味のウチ)鯖江江戸家老・石母田民部は小林勝彦、北町与力・岩倉大膳は井上高志、悪徳商人・敦賀屋は山本清で(ボーガス注:職人を殺す)手下の文三は高品剛。贋金でハメられ獄死する越前屋は中村錦司、(ボーガス注:後に口封じで殺される)裏切る番頭・嘉平は石倉英彦。
*血塗りの銭が三文→ひっくり返すと「文三」で名を指していたのは強引すぎ。

*1:1955~2023年。1976年、NHK朝の連続テレビ小説『火の国に』のヒロインとしてデビュー

*2:大目付配下で、闕所(財産没収)処分とされた財産の没収、売却を担当。売却代金は幕府の出納管理を担当する金奉行に引き渡された(闕所物奉行 - Wikipedia参照)

*3:1950年生まれ。1977年に東映映画『ドカベン』で岩鬼正美役を演じる(当時の芸名は本名の高品正広)。本作での演技が東映プロデューサー七條敬三の目に留まり、1977年に放送されたTBSの特撮番組『大鉄人17』の第16話よりレギュラー出演。以後も映画やテレビで主に悪役として活動