今日の朝鮮・韓国ニュース(2023年4月30日分)

日中韓首脳会議 今月下旬にも開催の方向で調整 | NHK | 韓国2024年5月8日
 会談自体はいいことですが一方で「やはり、外交による支持率アップ狙いなのか?」と思うと複雑な思いです。


北朝鮮が韓国の在外公館へのテロ計画か 5カ所で警戒引き上げ | 毎日新聞

 近年、北朝鮮の在外公館職員や留学生、貿易関係者など、エリート層の脱北が相次いでいる。韓国の情報機関、国家情報院(国情院)によると、在外の北朝鮮国民を管理する北朝鮮当局職員は相次ぐ脱北について、中央政府に「外部の工作によるもの」と説明している。北朝鮮が「脱北を手助けした」として韓国職員に報復する恐れがあるという。

 その種のテロは金正恩体制で未だされてない(金正男暗殺はそういうテロとは別でしょう)と思うので「本当か?」ですね。


救う会、家族会の訪米

訪米報告5月2日
 国務省を訪れ、北朝鮮外交を担当するクリテンブリンク*1次官補およびキン・モイ筆頭次官補代理と面談した。また、午後にも再度国務省を訪れ、民主主義・人権担当のゼヤ国務次官と面談した。
 また、昼にはホワイトハウスを訪れ、ミラ・ラップ=フーバーNSC上級部長と面談した。

 財務省を訪れ、経済制裁を担当しているブラドリー・T・スミス外国資産管理局長と面会した。

 政府高官とは言え「事務方の人間にしか会えず、大統領、副大統領、国務長官など大物政治家には会えないらしい」ことが米国の態度を示していないか?

訪米報告4月30日
 国務省NSCの高官たちは新しい運動方針を理解・支持を示し、一人も異論、反対意見を示すことはなかった。

 米国にとっては「日本の独自制裁だから救う会や家族会が勝手にやればいい(反対はしないが積極的に応援もしない)」と言う話でしかないでしょう。


訪米報告4月29日

 グレッグ・スカラトー米国北朝鮮人権委員会事務総長と(中略)討論を行った。
 リチャード・アーミテージ*2元国務副長官と面会
 ジル・トクダ下院議員(ハワイが選挙区の民主党議員)に面会

 人権委員会とは恐らく政府機関ではなく「救う会のような民間団体(反北朝鮮の右翼)」であり、他も「元国務長官(それも共和党政権時代)」「一議員(恐らく大した大物ではない)」にすぎず、この中に「バイデン政権に影響を与えうる要人(民主党政権の幹部)」が一人もいないことには呆れます。


拉致被害者家族がアメリカへ出発 政府 議会関係者に支援求める | NHK | 拉致
拉致被害者家族が訪米 横田めぐみさんの弟ら、早期帰国の協力要請へ | 毎日新聞
 「成果もないのに何度訪米したら気が済むのか」と呆れます。
 過去の訪米(ブッシュ子、オバマ、トランプ政権)には「拉致解決という意味では何の意味も無かった」。
 これは「ある意味当たり前」です。北朝鮮を経済支援し、深い関係のある中露ならともかく、「北朝鮮に制裁し対立関係にある米国」にはろくな交渉パイプはないでしょう。
 そもそも「米国が自国の国益に関係があるとみて制裁までして求めてるミサイル開発中止」を無視してるのが北朝鮮ですし、「ミサイル開発中止(対北朝鮮)」「ウクライナ戦争」「イスラエルのガザ侵攻」等、他の外交問題に比べ拉致の扱いは米国にとって低いでしょう。
 社交辞令だけで事実上何もしないであろうことは明白です。


<独自>日本の北朝鮮独自制裁解除 米国が支持の意向 拉致一括帰国を条件 家族会に示す - 産経ニュース
 米国にとって「安保理制裁」はともかく「日本の独自制裁」は拉致を理由に、日本が独自にやってることなので、「即時一括全員帰国なら制裁解除」でなく「段階的帰国でも制裁解除」でも反対しないでしょう。要するに産経や救う会、家族会が騒ぐほどの大した話ではない。
 というか「米国が反対意思を表明したら従うのか?」と言いたい(多分従わない)。
 そして重要なことは米国が反対するかどうかではなく、北朝鮮が受け入れるかどうかなのに「受け入れないと制裁が続くぞ、それでもいいのか!」と北朝鮮相手に高圧的態度だから呆れます。

*1:ベトナム大使等を経て現在、国務次官補(アジア・太平洋担当)

*2:レーガン政権国防次官補、ブッシュ子政権国務副長官等を歴任