「道産子ナオ氏」他のツイートにコメント(2023年12月12日分)

山口二郎*1
 国立大学法人法改正案が明日の参院本会議で成立必至の情勢。何で徹底抗戦しないのかと立憲の参院議員の秘書に訊いたら。この国会で旧統一教会被害者救済法案を成立させなければならず、会期末の明日、参議院を止めるわけにいかないとのこと。抱き合わせでとんでもないものをつかまされた感じ。

 実際にはそうした言い訳をしてるだけであって、本心は「法案に賛成した維新や国民民主との連携に未だに未練たっぷりな党内ウヨ議員(そもそも、ああした法案を問題と思っておらず、自民入りした細野*2、松本*3元外相(菅直人内閣)のようにいつ自民に移籍してもおかしくない連中)の存在」でしょう(だからこそ俺は立民を支持する気になりませんが)。そうした虚言に「騙されるほどバカ」なのか「騙されたふり」をしてるのか知りませんが山口のあほさに呆れます。いずれにせよ別記事でも書きましたが「最後まで可決阻止」に向けて戦い、不幸にして「可決」しても「再改正」や「改悪法の下での最善を尽くす戦い(新たに設置される合議体「運営方針会議」が少しでもまともに運営されるようにする努力や、改悪法では『特定の大規模国立大に限定されてる合議体』を全ての国立大に広げない戦い)」を目指すほかありません。「可決」されればそれは「深刻な政治的敗北」ではありますが、それで「大学の自治」が完全に死滅する(学長独裁なり、大学理事会独裁なりが完成する)わけではない。「安倍の安保法成立(残念ながら未だ法廃止できず)」でも「自衛隊の海外での集団的自衛権行使」が現時点では阻止できているような戦いができると思います。というか仮に「可決」された場合、「法再改正」が実現するまではそうした戦いに移行せざるをえないわけですが。

山口二郎
 安倍派だよ、全員解散!*4政党政治の底が抜けた今、立憲民主から野田*5、岡田*6あたりが自民党の石破*7村上誠一郎*8あたりに時局収拾の暫定政権樹立を呼びかけ、不信任案を提出し、総辞職を求めるというシナリオ。

 山口など大して評価もしていませんが、「予想を上回る山口のアホさ」に「アホか(絶句)」ですね。
 石破がそんな呼びかけに応じるわけもないし、たかが「安倍、菅、岸田に干されてる」程度で石破を高評価するとは。 
 むしろ岸田が辞職したとして「次の自民党総裁」を目指すのが石破でしょうに。
 また、石破と村上には「安倍に敵視された」と言う以外に共通点はないし、要職を歴任した派閥ボス「石破」と違い、村上にはそれほどの政治力はない。
 また仮に応じたとしても山口は「どんな暫定内閣」を目指す気なのか?
 しかも「自称野党共闘支持」のくせに、ここで「不信任案提出で共闘を働きかける相手」に共産志位、社民福島、れいわ山本の名前が出てこないのはどういうことなのか?(呆)。「立民の子分だから、無条件で一緒に動く」とでも勘違いしてるのか?

道産子ナオ
◆工藤剛史
 またひとつ、日本が壊れた。
 立法事実は不明、審議時間も圧倒的に不足したまま、委員長職権で委員会が強行開催され、(ボーガス注:国立大学法人法「改正」案が)強行採決されました。2023年12月12日17:35 でした。
 メディアは今日のこの顛末を報じるだろうか*9
 内閣不信任決議に及ばない松野不信任決議・否決だけ報じるか

 怒りと悲しみを禁じ得ませんが、既に上にも書いたように「法成立阻止」を目指して最後まで戦い、仮に法案が不幸にして成立したとしても「法律再改正」や「改悪法の下でも最善を尽くす」努力を続けようと声を大にして言いたい。しかしマスコミ(特にテレビ局)の「無関心さ」には怒りを禁じ得ませんね。

*1:北海道大学名誉教授。法政大学教授。著書『政治改革』(1993年、岩波新書)、『日本政治の課題』(1997年、岩波新書)、『イギリスの政治・日本の政治』(1998年、ちくま新書)、『日本政治再生の条件』(2001年、岩波新書)、『戦後政治の崩壊』(2004年、岩波新書)、『ブレア時代のイギリス』(2005年、岩波新書)、『若者のための政治マニュアル』(2008年、講談社現代新書)、『政治のしくみがわかる本』(2009年、岩波ジュニア新書)、『政権交代論』(2009年、岩波新書)、『政権交代とは何だったのか』(2012年、岩波新書)、『いまを生きるための政治学』(2013年、岩波現代全書)、『民主主義は終わるのか』(2019年、岩波新書)、『民主主義へのオデッセイ:私の同時代政治史』(2023年、岩波書店)等

*2:野田内閣環境相民主党政調会長(野田代表時代)、幹事長(海江田代表時代)等を歴任

*3:岸田内閣で総務相

*4:勿論元ネタは8時だョ!全員集合 - Wikipedia

*5:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)等を経て立憲民主党最高顧問

*6:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、代表、立憲民主党常任顧問等を経て立憲民主党幹事長

*7:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)等を歴任

*8:小泉内閣規制改革担当相

*9:勿論「一部良識派を除き、今の大多数のマスコミはそんな良識はないだろう」という嫌みでしょうが。