今日のしんぶん赤旗ニュース(2023年12/19、20日分)

下村氏 不記載問題告発の最中 資金集め/都内のホテルでクリスマス会/安倍派の元事務総長
 元安倍派事務総長で疑惑の当事者の一人なのに、どこまで鈍感なのかと呆れます。


きょうの潮流 2023年12月20日(水)

 戦史・紛争史研究家の山崎雅弘さん*1が、「救国内閣」の組閣案をSNSで発信しています。

 で彼のツイートを見てみましたが

◆首相・田村智子*2
官房長官山本太郎*3
官房長官は勿論、「大平正芳鈴木善幸(池田内閣)」「竹下登(佐藤、田中内閣)」「宮沢喜一(鈴木内閣)」「小渕恵三(竹下内閣)」「福田康夫(森、小泉内閣)」「安倍晋三小泉内閣)」「菅義偉(第二~四次安倍内閣)」と経験者の多くが首相となっている重要ポスト
◆外相・国谷裕子*4(非議員でありいわゆる民間人大臣)
→外相は勿論、「大隈重信(第一次伊藤、黒田、第二次松方内閣)」「加藤高明(第四次伊藤、第一次西園寺、第三次桂、第二次大隈内閣)」「幣原喜重郎加藤高明、第一次若槻、濱口、第二次若槻内閣)」「広田弘毅(斎藤、岡田内閣)」「吉田茂東久邇宮、幣原内閣)」「芦田均(片山内閣)」「岸信介(石橋内閣)」「大平正芳(池田、田中内閣)」「三木武夫福田赳夫(佐藤内閣)」「宮沢喜一(三木内閣)」「宇野宗佑(竹下内閣)」「羽田孜(細川内閣)」「小渕恵三(橋本内閣)」「麻生太郎(第一次安倍内閣)」「岸田文雄(第二、第三次安倍内閣)」と経験者の多くが首相となっている重要ポスト
◆法相・山添拓*5
文科相福島瑞穂*6
→過去の文相では「海部俊樹森喜朗(中曽根内閣)」が首相になっているが、海部氏はリクルート疑惑で「安倍幹事長、宮沢蔵相、渡辺政調会長ら幹部が政治的謹慎に追い込まれたこと」、森氏は「小渕首相の急病死」による特殊ケースで、文科相(文相)は自民党政権においてはそれほどの重要ポストではない。その為「田中耕太郎(吉田内閣:東京帝国大学教授、文化勲章受章)」「高橋誠一郎(吉田内閣:慶應義塾大学名誉教授)」「天野貞祐(吉田内閣:獨協大学初代学長、文化功労者)」「永井道雄(三木内閣、東京工業大教授)」「赤松良子(細川、羽田内閣:労働省婦人局長、文京女子大学教授等を歴任)」「遠山敦子小泉内閣:文部省高等教育局長、文化庁長官、国立西洋美術館長等を歴任)」と「民間人大臣」も多い。
環境相・大石晃子*7
→過去の環境庁長官では「三木武夫(田中内閣)」が首相になっているが、環境相環境庁長官)は自民党政権においてはそれほどの重要ポストではない。その為「岩垂寿喜男(橋本自社さ内閣:社会党出身)」「斉藤鉄夫*8(福田、麻生内閣公明党出身)」と自民党以外の就任もある。

だそうです。
 立民議員もいるものの、「田村政策委員長*9(首相)、山添政策副委員長(法相)の共産」「山本代表(官房長官)、大石政審会長(環境相)のれいわ」「福島党首(文科相*10)の社民」と幹部の名が上がった党とは違い

国交相*11・杉尾秀哉*12
総務相・山岸一生*13

などで「泉*14代表」「岡田*15幹事長」ら立民幹部議員ではないし、立憲民主党 泉「次の内閣」 - 立憲民主党とも全く一致しない。
 山崎氏は「共産&れいわ&社民」シンパ(田村首相ということは、特に共産シンパ?)で「泉立民に非常に否定的、批判的」なんでしょうか?。いずれにせよ「彼にとっての理想の政治家」をあげたのであって「あえて現実性は無視(さすがに田村首相が現実的であるとは共産シンパの俺も思いません)」なのでしょう。赤旗としては「たとえ世辞でも」田村首相、山添法相と言われれば紹介したくもなるでしょう。俺も正直、共産支持者として「嬉しいこと」は否定しません。
 なお、俺は「共産&社民支持(但し選挙では「より党勢の強い」共産に投票)、但しアンチれいわ」です。
 いずれにせよ「山崎氏の組閣案」をどう評価するにせよ「自分にとっての組閣案(理想の政治家)」を考えることは「思考実験」として意味があるかもしれない。


北朝鮮の度重なるミサイル発射を強く非難する/――日本政府は日朝外交ルートの確立と交渉実現にあらゆる努力を/2023年12月18日 日本共産党幹部会委員長 志位和夫
 「北朝鮮との対話」を主張していることは評価します。
 とはいえ「拉致被害者家族会」への遠慮でしょうが「制裁解除」や「常駐事務所設置」まで踏み込めていないことは残念です。


岸田内閣支持率続落 報道各社/「毎日」では不支持79%
 とはいえ自民党内において岸田おろしの動きは未だなく、最大野党立民の支持も大きく伸びてない以上最後まで油断は禁物です。まずは何が何でも岸田を下ろすことですね。
 「岸田おろし」の後「改憲・岸→経済成長・池田(長期政権)」「金脈田中→クリーン三木」「森→郵政改革・小泉(長期政権)」「菅→岸田」のような「看板の掛け替え(ポスト岸田)」で自民が事態を乗り切る懸念はもちろん否定できませんが、まずは岸田を下ろすことです。


学術会議法人化を推進/政府が法「改正」方針 介入の仕組み強化
 これについては

[B! ネタ] 日本学術会議、法人化へ 会員選考や運営に外部委、政府方針 | 毎日新聞
Gl17 2023/12/20
「会員選考や運営、活動の評価に外部有識者による委員会が関与」
 NHK経営委に政財界の息かかりを送って報道機能を骨抜きしたのと同じメソッドだ。パソナ竹中とか百田みたいな連中が「学術」を恣意的にいじり廻す。

と言う指摘の通り、学術会議の自主性を失わせ「国の下請け組織」化しようという改悪案であり、批判を強めていく必要があります。
 しかしここまで「自民党寄り」ではもはや「有識者会議」というより「自民党の御用会議」でしかない。

*1:著書『新版・独ソ戦史』、『新版・中東戦争全史』(以上、2016年、朝日文庫)、『日本会議』(2016年、集英社新書)、『「天皇機関説」事件』(2017年、集英社新書)、『新版・西部戦線全史:死闘!ヒトラーvs.英米仏1919~1945』、『増補版・戦前回帰』(以上、2018年、朝日文庫)、『中国共産党人民解放軍』(2019年、朝日新書)、『歴史戦と思想戦』(2019年、集英社新書)、『第二次世界大戦秘史』、『太平洋戦争秘史』(以上、2022年、朝日新書)、『未完の敗戦』(2022年、集英社新書)、『アイヒマンと日本人』(2023年、祥伝社新書) 等

*2:現在、参院議員。共産党政策委員長(副委員長兼務)。首相に「委員長の志位氏ではなく田村氏の名前」とは山崎氏は一部で噂される「1月の党大会で志位委員長退任、田村氏が後任」を信じてるのかどうか?

*3:参院議員(れいわ代表)

*4:著書『キャスターという仕事』(2017年、岩波新書)等

*5:参院議員(共産党政策副委員長)

*6:参院議員(社民党党首)。著書『結婚と家族』(1992年、岩波新書)、『裁判の女性学』(1997年、有斐閣選書)、『迷走政権との闘い』(2011年、アスキー新書)等。なお、福島氏は鳩山内閣少子化担当相をやったことがあります。

*7:衆院議員(れいわ政審会長)

*8:現在、岸田内閣国交相

*9:れいわの政審会長に当たる

*10:弁護士でもあるので、むしろ法相として、夫婦別姓死刑廃止でもやって頂いたらどうか。

*11:なお、立民党「次の内閣」では国交相小宮山泰子立憲民主党 泉「次の内閣」 - 立憲民主党参照)

*12:参院議員。立民党「次の内閣」で内閣府担当大臣(災害対策・消費者・科学技術・デジタル・行政監視)(立憲民主党 泉「次の内閣」 - 立憲民主党参照)。TBS『JNNニュースの森』キャスター、TBSテレビワシントン支局長、TBSテレビ社会部長等を歴任

*13:衆院議員。元朝日新聞政治部記者。なお、立民党「次の内閣」では総務相野田国義立憲民主党 泉「次の内閣」 - 立憲民主党参照)

*14:希望の党、国民民主党国対委員長、国民民主党、立民党政調会長を経て立民党代表

*15:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、代表、立民党常任顧問等を経て立民党幹事長