2023年紅白歌合戦について他(2024年1月2日記載)

◆再放送の多い正月番組
 勿論、正月特番が全くないわけではありませんが、プライムタイム以外は

【新聞のテレビ欄参照】
NHK『いちげき*1』再放送、『正直不動産*2』再放送(1/1)、『鶴瓶の家族に乾杯』再放送(1/2)、『いいね!光源氏くん*3』再放送(1/3)
◆TBS『VIVANT*4』再放送(1/2)、『ラストマン:全盲の捜査官*5』再放送(1/3)
◆フジ『Dr.コトー診療所2006*6』再放送(1/2、1/3)
テレビ朝日『ポツンと一軒家』傑作選(1/2)、『ザワつく!金曜日』傑作選、『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』傑作選、新春『相棒』祭り(1/3)
テレビ東京孤独のグルメ*7』再放送(1/1)

と「過去の人気番組の再放送」が多いですね。テレビ局に「金をかけて正月特番を作るだけの力がなくなってきた」のでしょう。


◆ジャニーズのいない紅白
 ジャニーズの空いた枠に入ったのはやはり「JO1*8」「Stray Kids*9」「BE:FIRST*10」「SEVENTEEN*11」といったジャニーズのような「若手男性アイドルグループ」のようですね(第74回NHK紅白歌合戦 - Wikipedia参照)。
 ジャニーズに強い思い入れのあるファンはともかく、小生のような「思い入れのない人間」にとっては「大して違いは分からない」。「別にジャニーズでなくてええやないか」ですね。
 一方、ウチの両親は「裏番組」のテレ東「年忘れにっぽんの歌」を見ていました。まあ「一部の高齢者」にとってはその方がいいでしょう。
 紅白も「天童よしみ*12」「郷ひろみ*13」「水森かおり*14」「坂本冬美*15」「伊藤蘭*16」「寺尾聰*17」「さだまさし*18」「石川さゆり*19」といった「高齢者(?)向けのベテラン歌手」も配してはいるのですが。


紅白最低視聴率でも司会の橋本環奈に賞賛の声 有吉弘行、浜辺美波は緊張感 - 産経ニュース

 2023年の大みそかに放送された第74回NHK紅白歌合戦で、トリを含むヤマ場の第2部(午後9時~11時45分)の関東地区の平均世帯視聴率は前年比3・4ポイント減の31・9%(ビデオリサーチ調べ)で、2部制となった1989年以降で過去最低となった。
 第1部でも関東地区は29・0%(同2・2ポイント減)で初めて30%の大台を下回り、関西地区も27・5%(同2・7ポイント減)と軒並み前年よりも数字を落とす結果となった。
 紅白の〝裏番組〟で、民放トップとなったのは、テレビ朝日系で放送された「ザワつく!大晦日:一茂・良純・ちさ子*20の会」の第2部で12・3%だった。

 過去最低とは言え民放と比べれば圧倒的一強です。もはや価値観の多様化で紅白が過去と比べ伸び悩むのは仕方がないことだろうと思いますね。


華やかに、にぎやかに…だが余韻は台無し 紅白歌合戦総評、問われる「音楽の力」の届け方 - 産経ニュース

 日本人で構成する男性11人組のJO1*21、女性9人組のNiziU*22を(ボーガス注:メンバーは韓国人ではないが活動場所が韓国でもあることや所属事務所が日韓合弁企業であることなどから韓国関連に)含めると、昨年は韓国関連のダンスボーカルグループが、紅白合わせて7組*23出場した。
 一昨年に韓国でデビューし、いわゆる日本デビュー前の女性5人組NewJeansは特別企画枠で登場した。収録だったが、唯一、韓国語歌詞で3曲も踊り、歌った。
 日本レコード大賞も昨年、NewJeansには優秀作品賞と特別賞の2つを与えた。
 また、韓国の女性9人組TWICEから派生し、初出場を果たしたMISAMO*24は、3人とも日本人。TWICEの一員として世界ツアーを展開中

 「ボーダーレス」をテーマに掲げたという面もあるでしょうが、韓流ブームの反映なのでしょう。

 山内惠介さんは昨年、40歳を迎えた勝負曲として出した「こころ万華鏡」を精力的に歌い続けた。
 にもかかわらず、紅白では、過去のヒット曲「恋する街角」を東京・浅草の雑踏で歌った。
 天童よしみさんも同様に古い持ち歌「道頓堀人情」を、大阪の通天閣前で披露した。
 演歌歌手の石川さゆりさんは(中略)「津軽海峡・冬景色」を歌い上げた。

 ということで「演歌歌手」が典型的な気がしますが紅白は必ずしも「その年(2023年)発表の新曲」を歌う場所ではない。当然ながら「2023年にヒットした歌手」もいる一方で「そうは言えない歌手」もいる。「ヒット歌手」なら異論は少ないでしょうが、そうでない場合「何故、天童よしみ石川さゆりなのか、何故、丘みどり*25や島津亜矢*26など他の女性演歌歌手でないのか?」という不満はあり得るでしょう。

 「ボーダーレス」をテーマに掲げ、(ボーガス注:女性歌手JUJUの次に女性グループNiziUなど)紅白対抗形式で歌うのををやめ、紅白の別を飛び越えた競演で盛り上げながら、最後は相変わらず紅白の勝敗を決めた。勝敗を決めることは必要なのか。

 この点は全く同感です。


「ブギウギ」「らんまん」紅白で明暗 趣里は出演なし 浜辺美波は司会で〝夫〟と再会 - 産経ニュース
 伊藤蘭が出たことで「親子共演(現在放送中の朝ドラ『ブギウギ』の主演は伊藤の娘で演じてる役は歌手『笠置シズ子』がモデル)」が期待されましたがそうならなかったわけです。


紅白速報⑲完 桜吹雪とともにMISIA大トリ 紅組が圧倒的勝利 - 産経ニュース
 毎年のことですがもはや「勝敗」というのはほとんどの人間は何とも思ってないんじゃないですかね。「スポーツ」等と違って「客観的な基準」が何処にもないからです。


紅白速報①NHKホール上空から始まる 首振りダンスで出場者一体の盛り上がり - 産経ニュース
 昨年も同様の記事を載せていましたが、こうした記事を産経が掲載すること自体が「NHK紅白の絶大な人気」を示しています。
 系列のフジテレビならともかく、NHKの番組を速報する理由は本来産経にはないからです。近年は「視聴率が低下傾向にある」とはいえ、それでも「民放各社」を段違いで離してる「NHK一強」のわけです。
 まあ、「老若男女楽しめて、年末感がある豪華な番組」というとやはり「紅白(多様な歌手が登場)」であって「民放の多くの大晦日番組」はその点「いつでも見れる番組」感があります。
 ちなみにフジの裏番組は「鬼ごっこで最後まで逃げ切れば賞金が出る」という「逃走中」であり、失礼ながら「視聴率取れるんだろうか?」感がありますね。俺は見る気ないですし。

*1:NHK正月時代劇として、2023年1月3日に放送。永井義男の小説『幕末一撃必殺隊』(徳間文庫)のマンガ化作品『いちげき』のドラマ化(いちげき - Wikipedia参照)

*2:正直不動産 - Wikipediaによれば、2024年からシーズン2が放送されるため、その景気づけとしてのシーズン1放送という面はありますが

*3:現代の日本を舞台にOLの沙織と、突然タイムスリップして沙織の部屋に現れた光源氏との交流を描くラブコメディ(いいね!光源氏くん - Wikipedia参照)

*4:2023年7月から9月まで、TBS「日曜劇場」で放送されたテレビドラマ

*5:2023年4月から6月まで、TBS「日曜劇場」で放送されたテレビドラマ

*6:2006年10月から12月までフジテレビ「木曜劇場」で放送されたテレビドラマ

*7:久住昌之原作、谷口ジロー作画の同名マンガのドラマ化(孤独のグルメ - Wikipedia参照)

*8:2020年デビュー。紅白には2022年、2023年に出場

*9:2018年デビュー。今回初出場

*10:2021年デビュー。紅白には2022年、2023年に出場

*11:2015年デビュー。今回初出場

*12:1993年、1997~2023年に紅白出場

*13:1973~1985年、1990年、1994~2001年、2010~2023年に紅白出場

*14:2003~2023年に紅白出場

*15:1988~2001年、2003~2023年に紅白出場

*16:キャンディーズとして1975~1977年に、個人として2023年に紅白出場

*17:1981年、2007年、2023年に紅白出場

*18:1979年、1980年、1990~2007年、2020年、2021年、2023年に紅白出場

*19:1977~1982年、1984~2023年に紅白出場

*20:出演者である長嶋一茂石原良純高嶋ちさ子のこと

*21:メンバー全員が日本人だが、韓国の人気オーディション番組『PRODUCE 101』の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』の合格者で結成され、吉本興業と韓国のエンタテインメント企業CJ ENMによる合弁会社のLAPONEエンタテインメント所属。韓国でも活動を展開している(JO1 - Wikipedia参照)

*22:メンバー全員が日本人だが、ソニーミュージックと韓国のJYPエンターテインメントによる日韓合同のグローバルオーディションプロジェクト「Nizi Project」の最終順位上位9名で結成。韓国でも活動を展開している(NiziU - Wikipedia参照)

*23:産経が紹介した「JO1」「NiziU」「NewJeans」以外では「Stray Kids」「SEVENTEEN」「LE SSERAFIM」「MISAMO」

*24:TWICEから独立したわけではなく「サブユニット」とのこと。名前「MISAMO」の由来は日本人メンバーであるミナ(本名:名井南)、サナ(本名:湊﨑紗夏)、モモ(本名:平井もも)の名前の頭文字をとったもの

*25:紅白には2017~2019年に出場

*26:紅白には2001年、2015~2019年に出場