黒井文太郎*1
◆小谷哲男
岸田政権が「人間の尊厳」を重要視するなら、連立を解消してでもウクライナに直接的な武器支援をするべき。復興支援だけでは明らかに不十分。
維新ですらそんなことは「将来はともかく」現時点では言ってないので、黒井、小谷も全く非常識です(自民、維新支持でもそんな右翼主張を支持する日本人がどれほどいるやら?)。そもそもなんで「人間の尊厳(人権擁護)=ウクライナへの武器支援」なのか。復興支援などの「非軍事支援(ウクライナに限らない)」だって立派な「人間の尊厳(人権擁護)」でしょう。そもそも「岸田自民」が「人間の尊厳を侵害してる例」は「何でもいい」ですが、例えば「杉田水脈(LGBT、アイヌ、在日韓国人差別暴言で「人間の尊厳」を侵害)」を野放しにしてる時点で岸田の「人間の尊厳(人権擁護)」なんて大嘘です。
黒井文太郎
(イラク日本人人質事件被害者(高遠菜穂子*2、郡山総一郎、今井紀明*3)や安田純平*4などが批判された)自己責任論て、あれ例えば右派メディアにも寄稿する人(例えば不肖わたくしとか大先輩写真家*5とか)なら問題にならないと思うんだよね
黒井の「勘違い、思い上がり」に吹き出しました。勿論黒井のような「ウヨ」も自民党、産経等は「切って捨てた方がいい」と思えば容赦なく切り捨てるでしょう。所詮、黒井は「利用価値がある」から使用されてるだけの「使い走りの小物」でしかない。
黒井文太郎
◆プーチンが最後まで引っ込めない「プーチンの大義」は、あくまでキーウにロシア傀儡政権を立てて衛星国化することですね
◆今さらクリミアとドンバスで矛を収める可能性はほとんどあるまい。現状は軍事的に不可能だが、今後もウクライナ征服という目的からは引かない。そのための方策を探ってくる
◆最も可能性大なのは「プーチンとの停戦交渉など不可能」仮説。
もはやプーチンもさすがに実現不可能な「ウクライナ全土支配」は諦めていて、「停戦交渉それ自体」「停戦自体」はウクライナが妥協すれば「恐らく可能」でしょう。問題は停戦において「ウクライナのNATO加盟阻止」「現在のロシア支配地域(ドネツク州など)をそのまま支配し続けること」「プーチンなどロシア政府高官へのICC刑事訴追を無効化すること」「対ロシア制裁をちゃらにすること」をプーチンが狙うであろうことについてどう考え対応するか?、ですね。
「NATO加盟」「領土の全面奪回」「刑事訴追」等をあくまでも目指す、そのためなら「戦争が長期化しても構わない(長期化しても最終的にはウクライナが勝つから問題ない)」とか「仮に目指しても戦争は短期でウクライナ勝利で終わる」とか考えるのなら「停戦交渉しないこと」になるでしょう。
一方で「このままでは戦争を長期化する、戦争の長期化を望まない」と見た上で「現状ならウクライナ有利で停戦交渉が可能」「いや、ロシア有利ではなく、双方痛み分けのような条件なら妥協して停戦してもいい」「いや、条件がウクライナに極めて不利でもあえて停戦してもいい」とか考えるのなら「停戦交渉すること」になるでしょう。
結局「戦争情勢をどう見るか(長期化するかどうか)」「停戦交渉の行方をどう見るか(停戦する場合、ロシアがどこを落とし所と考えてると評価するのか)」「価値観(どんな停戦条件なら停戦すべきか、それともウクライナの言い分をロシアが全面的に呑まない限り、停戦は一切ダメ、妥協などしないのか等)」によってウクライナにとって「停戦すべきかどうか」の評価が違うだけです。「停戦交渉それ自体が不可能」なわけではない。
「黒井のような反露」「救う会のような反北朝鮮」が「迷惑」なのは「恐らく意図的」に「可能かどうか(ロシアとの停戦交渉、北朝鮮との拉致問題での交渉など)」と言う「事実の問題」と「そうすべきかどうか」という「価値観の問題」を混同し「可能じゃない(ロシアや北朝鮮にはそうした意欲はない)」と強弁するところです。「そうすべきかどうか」はひとまず置けば「交渉とそれによる何らかの決着」自体は可能でしょう。
「反露」黒井の主張「停戦不可能」は「反北朝鮮・救う会」が対北朝鮮交渉を否定するのと同じで「結論ありき」でしかない。
*1:著書『イスラムのテロリスト』(2001年、講談社+α新書)、『世界のテロリスト』(2002年、講談社+α文庫)、『北朝鮮に備える軍事学』(2006年、講談社+α新書)、『日本の情報機関』(2007年、講談社+α新書)、『ビンラディン抹殺指令』(2011年、洋泉社新書y)、『イスラム国の正体』(2014年、ベスト新書)、『イスラム国「世界同時テロ」』(2016年、ベスト新書)、『プーチンの正体』(2022年、宝島社新書)、『工作・謀略の国際政治』(2024年、ワニブックス)等
*2:著書『命に国境はない:紛争地イラクで考える戦争と平和』(2019年、岩波ブックレット)等
*4:著書『ルポ戦場出稼ぎ労働者』(2010年、集英社新書)等
*5:具体的に誰のことか?