テレ朝・おはよう時代劇『暴れん坊将軍3』第38話「帰ってきた風小僧」(1988年放送の再放送)(2024年1月30日記載)

◆第38話「帰ってきた風小僧」(2024年1月30日再放送)
 以下の通り、記事を紹介しておきます。

番組詳細|テレビ朝日
第38話「帰ってきた風小僧」
 目安箱に盗っ人・風小僧から吉宗(松平健)あての挑戦状が投げ込まれた。風小僧とは十数年前に江戸を荒らし回った二人組の盗っ人で、悪徳商人から金を盗んでは貧しい庶民にそれをばらまくところから、当時は義賊として評判が高かった。数日後、材木問屋に風小僧が押し入り、店に火を付けた上、主人を殺して金を奪う騒ぎが起こる。だが、辰五郎(北島三郎)の家で知り合った職人・銀次(藤巻潤)から「風小僧は人殺しや火付けは絶対にしない」と力説された吉宗

 「人殺しなどしない」「偽者に違いない」とは鬼平犯科帳「血頭の丹兵衛*1」の「小房の粂八*2(丹兵衛の元子分で、鬼平密偵)」を連想しました(例えば〔血頭(ちがしら)〕の丹兵衛: 『鬼平犯科帳』Who's Who参照)。
 残念ながら粂八の思いに反し、「人殺しの丹兵衛」は偽者ではなく「劣化した本物」であり「鬼平」こと「火付盗賊改方長官」長谷川平蔵によって死罪になりますが。

暴れん坊将軍 III
第38話「帰ってきた風小僧」
 妻子を旗本の暴れ馬により失い、やり場の無い怒りを義賊「風小僧」となることにより晴らした13年前の盗っ人「銀次」(藤巻潤)が、大御番組頭*3「庄司弥八郎*4」(内田勝正)となったかつての片割れと奥祐筆「立花陣内」(深江章喜)に(風小僧の正体をばらせば娘「お糸」(西村美有紀)が悪人の子として世間に非難されるだろうがそれでいいのかと)脅されお城の御金蔵を狙う羽目に。しかし盗み自体が横領を隠蔽する汚職官僚*5の陰謀であった。

 銀次たち盗賊(銀次以外の盗賊は庄子が金でかき集めた)を「横領隠蔽の偽装工作」に利用したあげく捕縛を口実に口封じに殺そうとする大御番組頭(御金蔵護衛)の「庄子」。しかしそこに現れる、徳田新之介こと「吉宗」、南町奉行「大岡」(横内正)と目明かし「文三」。
 銀次は庄子に斬殺されるが、庄子の偽装工作は挫折。
 立花の邸宅に逃げ込んだ庄子だが、そこに吉宗が現れ二人とも成敗。
 風小僧が銀次であることは明かさず、お糸を妻とする文三

今日の上様~暴れん坊将軍Ⅲ~ - 天下御免のすっとこどっこい
第38話「帰ってきた風小僧」
 江戸城の御金蔵を大番組頭「庄司弥八郎」(内田勝正)を使って盗み*6、これを風小僧の仕業にしようと企む、奥祐筆「立花陣内」(深江章喜)。
 目安箱には朱い「訴」の字が書かれた風小僧からの挑戦状*7があった。
 そして風小僧を名乗るものが材木問屋を強盗し、火をつける。
 め組で銀次(藤巻潤)と知り合った新さん。銀次の「(風小僧は殺人などしない、あれは)風小僧の偽者」の言葉で(材木問屋強盗は偽者の仕業であり)風小僧は彼だとにらみ、身辺を探る。
 大番組頭は12年前に江戸を荒らした義賊、風小僧の仲間だった。
 今回の成敗は将軍の格好で登場。「俺の命は天下の命、三つ葉*8の風が吹くってな、貴様たちのような悪党どもに俺の命を渡すわけにはいかんのだ。」と前口上。
<今日のみどころ>
 (風小僧となった)銀次が怪我をして岡っ引き「文三」に追われているところを、養生所に運んだ新さん。
 お葉(伊藤つかさ)「新さんが拾ってくる患者さんって、どうしてああいう変わり者ばかりなの?」
 新さん「そうかなあ。」
 お葉「そうよ。ま、新さんが変わってるから、しょうがないけど。」
 そう、新さんは変わり者だ。

あふろん@芝神明
◆(部屋住みから大御番組頭とは)銀次の手下だった内田さん大出世(笑)
◆「銀次の娘」お糸(西村美有紀)はあのダメな岡っ引き「文三」(中西良太)とできていた。どこがいいのかよく分からない文三
◆(最後の若山弦蔵のナレーション)
 この事件を契機に吉宗は全国の御金蔵を改めさせた。庶民の血と汗と涙によって集められた金子を無駄にしてはならぬ、そう固く決意しての考えからであった

白ぱんだ
◆「銀次」は、盗人の娘としてではなく、「お糸」を嫁に出すために、あえて頬を叩き、家を飛び出させたわけですな。そして、自らには「死亡フラグ」を立てた、という。
◆「庄司弥八郎」(内田勝正さん)が、「銀次(風小僧)」に罪を着せて捕らえようとするところ、大岡忠相以下、南町奉行所の捕り方が到着。
◆(庄子に斬られた)「銀次(風小僧)」は、「お糸」と恋仲の「文三」に看取られる。大岡忠相は、「銀次」は風小僧とは関係なく、斬り合いに巻き込まれたのだ、と方便を述べ、「文三」も同意する。

ヤフー知恵袋
Q
 暴れん坊将軍で「俺の命は天下の命、三つ葉葵の風が吹くってな、貴様たちのような悪党どもに俺の命を渡すわけにはいかんのだ。」と言った回を教えて下さい。

 第3部でいくつかありました。
 私が覚えているのは、
第39話「帰ってきた風小僧」
第66話「孫兵衛は浪花のお大尽さま!?」
第120話「地獄へ道連れ! 美女と将軍」
の3つです。

*1:テレビドラマでは八代目市川中車(1968年)、伊藤雄之助(1980年)、日下武史(1989年)が演じた

*2:テレビドラマでは牟田悌三(1968年)、藤巻潤(1980年)、蟹江敬三(1989年)が演じた

*3:実際の役職がどうかは知りませんが、この作品では奥右筆「立花」の方が大御番組頭「庄子」より大物(庄子が大御番組頭になれたのも立花の推薦による)。なお、材木問屋強盗は材木屋に多額の借金をしていた庄子と立花が借金をチャラにするための犯行と判明

*4:庄子は銀次と手を組んで泥棒をしていた当時は部屋住みだったが、その後、出世

*5:奥右筆「立花」と大御番組頭「庄子」のこと

*6:「盗み」とありますが、視聴したところ、暴れん坊将軍 IIIの「既に奥右筆と大番組頭が横領した御金蔵の金」を「盗まれたことに偽装」が正しい。

*7:勿論「偽者の風小僧」である大番組頭「庄司弥八郎」の仕業

*8:徳川家の家紋のこと