2009-11-26から1日間の記事一覧

私が今までに読んだ本の紹介:藤野豊「忘れられた地域史を歩く:近現代日本における差別の諸相」(2006年10月刊行、大月書店)

・目次は以下の通り。 序章.歴史学における地域 第一章.神奈川の水平社運動 第二章.別府・的が浜との出会い 第三章.奄美のハンセン病問題 第四章.熊本・本妙寺からの出発 第五章.「滅び行くアイヌ」像の復活 第六章.「紀元二六〇〇年」の記憶 第七章…

私が今までに読んだ本の紹介:今西一「国民国家とマイノリティ」(2000年10月刊行、日本経済評論社)

・著者は小樽商科大学教授(歴史学)。・目次は以下の通り。 第1章.西川長夫の国民国家論 第2章.国民国家論論争 第3章.馬原鉄男の部落問題研究 第4章.「自由主義史観」批判 第5章.近代日本の国民国家と部落問題 第6章.「アイヌ」史の終焉 第7章…

私が今までに読んだ本の紹介:工藤晃「エコノミスト、歴史を読み解く」(2008年3月刊行、新日本出版社)

・著者は元・日本共産党衆議院議員。経済政策担当者だったらしく、いくつか経済関係の著書(「90年代不況」、「経済学をいかに学ぶか」(以上、新日本出版社)等)があるが本書は歴史エッセイ本である。・目次は以下の通り。 1.狂言−自由、平等、理性、平…

私が今までに読んだ本の紹介:「北朝鮮版・力道山物語」(2003年3月刊行、柏書房)

・本書は北朝鮮で出版された「北朝鮮の英雄」*1力道山の伝記漫画の翻訳版。一応断っておくが、北朝鮮を理解する一つの素材として翻訳したのであって、柏書房や訳者がこの本の主張を全面支持しているわけではもちろんない。 ・反日的な部分(「民族差別で力道…

私が今までに読んだ本の紹介:南雲和夫「どう見る韓国・北朝鮮問題」(2007年10月刊行、本の泉社:追記・訂正あり)

・本書の目次は以下の通り。 第一章.新たなる誤解、拡大再生産の書:西岡力「日韓誤解の深淵」(亜紀書房)を斬る 第二章.佐藤勝巳現代コリア研究所所長の歴史認識を斬る 第三章.新井佐和子氏、豊田有恒氏、櫻井よしこ氏らを斬る 第四章.拉致問題への日…

私が今までに読んだ本の紹介:のなかあき子「北朝鮮行ってみたらこうなった」(2006年3月刊行、インデックス・コミュニケーションズ)

・著者はフリーライター(旅行関係の本が多いようだ)。 ・以前から謎の国(?)・北朝鮮に怖い物見たさ的な感情から一度行ってみたいと思っていたそうだ(別に、著者は政治的な関心はないようでそうした文章は出てこない)。*1 結婚を機に新婚旅行に北朝鮮…