「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート0(追記・訂正あり)

パート1で取り上げたのより古い文章も取り上げてみる。


■デイリーNK 日本支局開局記念セミナー報告

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00233
コリア国際研究所所長の朴斗鎮氏が、北朝鮮の国家的目標は建国以来南北朝鮮の北朝鮮主導による統一であるとまず指摘

 青瓦台*1襲撃事件を起こした昔はそうかも知れないが今はそんな事めざしてるわけがない。あの経済状況で「北朝鮮主導の統一」なんかできるわけがない。もちろん統一に当たってなすすべもなく、韓国に飲み込まれたくはないと思ってはいるだろうが。

その方法としては、軍事的作戦、また平和的に韓国に親北政権を樹立して事実上の傀儡政権にした上での南北連邦制を敷くという両方の方向性を抱いていると指摘しました。

 傀儡政権なんか建てられるわけがない。
 それと朴は「南北連邦制」(北朝鮮が主張していようと、1つの案としてあり得ると思うが)を支持しただけで傀儡呼ばわりなんだろう。


■映画「氷雪の門」36年ぶり公開

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00232
日々の地道な業務を黙々と続けていることの重要さ、一見それは社会の単なる歯車に見えながら、その歯車一つがかけても社会は動かないこと、非常時に、日常なんとも思わなかった些細なことがどれだけ人々にとって大切かを、この映画は再認識させてくれます。

そう言う感想か。一方的なソ連叩きしないだけマシだが、この種の映画の教訓は「戦争は二度としてはならない」じゃないのか?。それと「ザ・コーヴ」や「靖国」の公開をdisる奴らをどう思う?。反日映画は公開するなとは言わないだろうな。


北朝鮮政府の言い分「すべて日本が悪い、日朝平壌宣言にもどれ」 
 全て、日本が悪いとまでは言ってないと思う。北朝鮮にも北朝鮮の立場があるから、飲める条件を出せということだろう。

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00230
現在に至るまでこの宣言の破棄(中略)を明確に語った政府関係者や外交担当者は思い当たりません。日本政府の側も、この宣言を失ってしまえば完全に交渉の道がなくなることを恐れているのでしょうか?

そりゃそうだ。せっかく小泉さんが訪朝したのに、平壌宣言はチャラなんて無責任なことが言えるか。
日朝平壌宣言に戻れも何も我々は宣言を遵守してる、言いがかりだ」と三浦はいうかと思ったら「日本が遵守してないとしても何が悪い」「戻る必要はない」と言い出すとは。

私は民主主義国家の国民として、自ら選んだ政府を独裁政権と共通性があるなどというのは天に唾することだと思ってはいますが、どうしてもそのように感じるときがあることを否定できません。

共通点がいつまでたっても見つからなかったら、外交交渉が成立しない。日本政府はいつまでも北朝鮮と対立してろ、あんな国は力で潰せとでも言いたいのか。

(注:国交回復は)北朝鮮の人権問題の解決にはつながらないでしょう。日中が国交回復しても共産党独裁は民主化されませんでしたし、日ソが国交回復しても強制収容所はなくならなかったのですから。*2

国交回復それだけでは民主化は難しいだろう。だからと言って国交断絶のママの方が民主化しやすいかと言ったらそんな事もないだろう。
と言うか中国やソ連との国交樹立も否定したいような文章だ。そんなに独裁国家との国交樹立が問題なら日本が国交を結んでる発展途上国にはそう言う国がたくさんあるから、国交断絶をがんがん主張しろ(毒)。


■上海万博の影で弾圧される人々

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00224
上海万博におけるチベット館では、『天上のチベット』という中国政府による宣伝映画が放送され、改革開放政策以後、チベットが豊かになり発展しているかのような展示と映像が流されます。

 チベットが経済的に豊かになって発展してることは事実だ。
 もちろん「民族の誇り」など、金で片の付かないことがあるから、金さえあればそれで幸せ、というものではないが。

表現、思想、信仰、結社の自由が法的に一定程度保障され、民主的な複数政党による選挙が行われている民主主義国家に対しては、国家主権の原則を認め、内政問題に対し干渉することは控えるべきだと思います。

 国連の日本への様々な勧告(代用監獄はやめろとか朝鮮学校無償化除外は止めろとか)について「うるさい、俺の国は民主主義国家だ」と言いたげな三浦(苦笑)。民主主義国家だろうと国際条約に違反したら突っ込まれて当然なのだが。


川島高峰氏個人声明「祖国はきみの掌にある」 

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00185
主義者はいつでも人民を欺き、祖国を私物化する

反共乙。北朝鮮支配層ならまだしも主義者(社会主義者共産主義者)なんて言葉何故使う?。
しかも後半では民族分断が北朝鮮の責任であるかのように書くし。もちろん北朝鮮に責任はあるが米国や韓国側の責任はスルーか?


■『恥ずべき平和』に殺された人びと 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00130
 恥ずべき平和より戦争がいいとでも言いたげな三浦。どっちもダメに決まってる。
それと「平和(と言うか戦争のない状態)の中での殺人」にポル・ポト虐殺を入れるとはアホか。ポル・ポトの登場はカンボジアが内戦状態になったことによるものだから、とても「平和の中の殺人」と言えないと思う。
 また「平和の中の殺人」の例に「日本の植民地支配」「ピノチェト独裁」「朴正煕独裁」などをあげずほとんど旧共産圏というのが実にウヨらしい。
 

■政治家の誰が小沢発言を哂えるのか? 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00079
 「金で拉致被害者を取り戻そう」という真偽不明の小沢発言(小沢氏は発言の存在を否定している)を取り上げること自体問題だが、「政治家の誰が笑えるのか」ではなく「三浦たちウヨの誰が『小沢発言』を非難できるのか」だろう。
 もちろん道義的にほめられたことではないが、政治では結果も大事だ。あえて良い結果を出すため、「裏取引」するということもあるわけで、それは一概には批判できない。
 「独裁国家に金をやるな」と言ったところで、拉致被害者が他の手で取り戻せないなら、そんな道徳論に意味はない。 拉致被害者を金で取り戻した上で、別途、北朝鮮民主化に取り組むと言うことだっていいだろう。


北朝鮮、拉致解決の決議に反発・これ自体は馬鹿げたニュースではあるが

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00079

北朝鮮、拉致解決の決議に反発 「でっち上げ、断固排撃」
 【北京24日共同】北朝鮮の外務省報道官は24日、拉致被害者の即時帰国を含む拉致問題解決を北朝鮮に求める人権決議案が国連総会第3委員会(人権)で採択されたことについて「決議はでっち上げであり、断固排撃する」と反発した。朝鮮中央通信を通じ述べた。
 報道官は、人権について問題視すべきは「米国の主権国家に対する侵略や、日本の過去の罪業(植民地支配)と在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)への弾圧」などだと反論、「他国の人権をうんぬんするのは言語道断だ」と批判した。
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008112401000545.html

 この北朝鮮の発言自体は「馬鹿げたニュース」で済ませるのがちょうどよい程度のもの

「決議はでっちあげ」はバカげているが「米国の主権国家に対する侵略や、日本の過去の罪業(植民地支配)と在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)への弾圧」は問題だって言う後半は(北朝鮮にそう言う資格があるかをひとまず置けば)バカげてない。日本やアメリカには人権問題で何ら問題点はないと言う気か?。


 続く文章で北朝鮮擁護派(?)から出ると予想される擁護論のいくつかに反論するという三浦。しかし反論がトンデモだから笑える。

1、北朝鮮現政権は人権弾圧を行っている。しかし、そのような抑圧政権は世界のどこにもあり、北朝鮮だけではない。拉致も世界中で行われている悲劇である。だからと言って許すことはできないが、北朝鮮と対話していく過程で、少しずつ改善していくしかないのではないか。
2、アメリカが世界に対して行っている事をみれば、北朝鮮を批判する権利が果たしてアメリカや世界の諸国にあるだろうか。人権弾圧は何処にでもあり主権国家への侵略も他にも存在する。北朝鮮だけを批判するのは不公正だ。
(中略)
まず、1、2に関してですが、単なる軍事政権や独裁政権と、北朝鮮のような全体主義体制ははっきりと区別しなければなりません。

「単なる軍事政権や独裁政権と、北朝鮮のような全体主義体制ははっきりと区別しなければなりません。」
 区別する必要ないだろ。区別する基準、理由が何か不明だし、「単なる軍事政権や独裁政権」だろうと、「北朝鮮のような全体主義体制」だろうと国民が酷い目にあうことに変わりはない。
 要するに「いい独裁(朴時代の韓国とか?)」「悪い独裁」(北朝鮮のような全体主義体制)に分けて、「いい独裁」は容認すると言う事か?
 最低のクズだ。
 俺だったら
「1」については「1つの考えとして認める」。1論者は北朝鮮の体制を擁護してるわけではなく「話し合いによる漸進主義改革論者」だからだ(その意味で1論者は北朝鮮に甘いとは言えるだろうが、北朝鮮擁護派とは言えない)。
 「2」については「アメリカの悪も北朝鮮の悪も全ての悪を公平に批判すべき」と言う。現実には難しいことだが、筋的には両方批判すべきであり、片方しか批判しなかったり、どちらも批判しなかったりするのは道徳的に許されない(なお、アメリカの行ったイラク戦争などの是非について三浦がこの文章で一言も触れないところが実にウヨらしい)。

3、日本人拉致問題は確かに解決しなければならないが、それと北朝鮮現体制を民主化するべきだとか打倒すべきだと言う議論は別だ。いかに北朝鮮が悪しき人権弾圧を行っていようとも、主権国家である以上それを外部から民主化しようなどと考えるべきではなく、日本人拉致問題の解決以上の要求を北朝鮮に求めるべきではない。

3は問題の種類が違うものを三浦が混ぜてるので分かりづらくなっていると思う。

3は
民族自決論(内政不干渉論)」と
拉致問題解決優先論(あるいは拉致問題解決限定論)」の2つに分けた上で、それぞれについて論じるべきだろう。
 「民族自決論(内政不干渉論)」について言えば、人権問題にこれを単純に適用するのは独裁国家の無法容認になるため賛同できない。と言って内政干渉しまくりもまずい(民主化の呼びかけという平和的行為は問題ないだろうが、さすがに外部から軍事力で打倒はダメだろう。現実的にも無理だと思うが)のでうまくバランスを取って、平和的な形で人権面での政策介入することになるだろう。
 「拉致問題解決優先論(あるいは拉致問題解決限定論)」について言えばある種のリアリズムとしてありうると思う。積極的に認めるのは躊躇するが、我々日本人にとって大事なことは、在外外国人である北朝鮮現地国民の利益よりもやはり「同胞たる日本国民や日本住民(在日外国人)の利益」だ(それは「ゲスなナショナリズム」と言いたければそれで結構)。
 政治的なチャンスやリソースは限られてるし、やむを得ない選択として、「拉致問題解決優先論(あるいは拉致問題解決限定論)」に立って、その他の問題を後回しにする、あるいはあえて手をつけない、見捨てると言うこともあり得る。
 ただし、これはあくまでも「拉致問題解決」が最大の利益とした上で、それ以外に手をつけると虻蜂取らずになる危険性のある時に、あえて実行する「必要悪」であって、「善」ではない事は断っておく。なお、こうした「切り捨て」は北朝鮮問題に限らず、程度の差こそあれ政治の世界では別に珍しくはないだろう。
(なお、三浦は「独裁国家内政干渉して何が悪い」としか言っておらず、全く賛同できない)

4、日本が過去の歴史問題を解決せず、かつ明確に北朝鮮を敵視した外交政策を行ってきた以上、北朝鮮が日本に対し一定の危機感を持つことはやむをえなかった。拉致は許し難いが、この様な不幸な日朝間の関係がもたらした悲劇であり、日朝和解の中でしか解決できない問題だ。

 「4」について言えば、ある意味正論だと思う。
 「不良学生が非行に走るのには社会にも問題があり、彼だけを批判するのはおかしい」「彼を追い詰めて暴走されるよりは、話し合いで何とかまともな方向に持って行った方がお互い幸せだ」の国家版と考えればいいだろう。
 これに対する三浦の主張は平たく言うと「とにかく独裁国家は倒せ」。
 「北朝鮮がああなったのは周囲にも問題があるのでは」という主張に対する三浦の回答は平たく言うと「そんな主張は甘やかしだ」「非行に例えるならどんな環境でも立派な人間はいる」。ウヨの三浦にとって「過去の歴史問題の未解決」や「明確に北朝鮮を敵視した日本の外交政策」の問題点を反北朝鮮極右として認めることは出来ないが、穏健保守ぶってる手前、公然とそうした問題の存在を否定したり、「それが事実だとして何が悪い」と居直ったりするわけにもいかないのだろう。
 だから「環境に問題があったかどうか」については一言も語らず、「甘やかすな」と言って逃げると。このエントリに限らないが、三浦は朝鮮学校教科書の歴史観を問題にする癖に、日本の歴史認識問題については「「守る会」の運動に関係ない」「歴史観の違いはあって当たり前」と言って逃げて語ろうとしない。わかりやすいウヨっぷりだ。


■6月20日救う会高知集会報告(上)(下) 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00111
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00112

核ミサイルに対し拉致被害者家族会が抗議行動を行ったり、また政治的と取られかねない激しい言葉が時々発せられることに対し、家族会が政治運動化しているのではないかという疑問を持つ方もおられるかもしれない(拉致被害者田口八重子さんの息子・飯塚耕一郎氏)

で、「拉致被害者救出活動だけに限定した方がいいんじゃないか」とそう言う疑問を持たれて異論を唱えたら不当除名されたのが蓮池透氏の訳だ。

最後に調査会の岡田和典氏が、この拉致事件は、朝鮮総連だけの協力でこれだけの規模が実現したはずは無く、確実に日本人の協力者がいることを認識して欲しい、それは我が日本国民の投票によって選ばれた国会議員、県会議員も含まれているのだと強く主張しました。

 日本人の協力者がいるかどうか自体疑問だが、いたとしても、さすがに拉致犯罪実行に加担する議員はいないだろ。いるというなら具体的な名前をあげればいい。それと朝鮮総連の拉致への協力など法的に認定されてない。

 岡田氏はその議員の一人が、よど号関係の拉致被害者である福留貴美子さん*3の実母に、生前さかんにアプローチし、福留さんはもう事故で亡くなられたのだから、訪朝してお墓参りをしましょう、と拉致事件をもみ消そうと働きかけていたことも報告し、この日本国の中に多くの北朝鮮共犯者が今もいることを力説しました。

その議員の名前をあげればいいのに(ググったところ、いくつかのウヨサイトがこの議員の名前を栗原透・社会党高知県議(故人)だとして、栗原氏をdisっている。岡田が栗原氏を名指しでdisったが、三浦がさすがに栗原氏周辺から訴えられることを恐れて匿名にしたのか?)。そういう議員がいたとしても、被害者・貴美子さん死後の話なのに、それは「拉致事件のもみ消し」と言えたとしても*4「犯行への加担」と言えるのか?
しかも根拠レスで「この日本国の中に多くの北朝鮮共犯者が今もいる」か(苦笑)


(栗原氏について参考)

http://www.haruna-naoaki.jp/index.php?ID=185
「こんにちは 春名なおあき です
参議院高知(選挙区)で活動する春名なおあき 日本共産党・元衆議院議員のブログです」から一部引用


 去る(注:2007年)8月8日、全国革新懇代表世話人で、「こうち9条の会」筆頭代表の栗原透さん(享年79歳)が逝去されました。本日、高知市東本願寺土佐別院で葬儀が執り行われ私も参列させていただきました。市田忠義書記局長、浦田宣昭常任幹部会員(前高知県委員長)をはじめ、栗原さんとともにたたかってきた多くの方々が参列しました。
 栗原さんは、宿毛市出身、県職員を経て高知県議を5期務めました。元社会党自治体議員全国会議議長、同県本部長を歴任。
 (注:村山内閣時代の)社会党の安保、自衛隊容認という右転落路線に反対し、社会党を離党。96年の総選挙では高知1区の(注:共産党の)山原健二郎氏の当選へ全面的に協力。四国で2議席実現の原動力となってくだました。
 97年には全国革新懇の代表世話人に選出され「革新懇こそ私のいきがい」と政治革新の運動にまい進されました。さらに「9条の会」の提唱に応え、元自民党県連幹部などの幅広い方々が参加する「こうち9条の会」の結成と発展に尽力されました。
 栗原さんにお会いするたびに、「春名君、9条を守るためにがんばれ」「必ず国会にいってたたかってほしい」と大きな励ましをいただきました。
 政治革新と9条を守りぬく情熱にどれほどの方が激励されてきたでしょうか。
 栗原さん、どうかやすらかにお休みください。そしてあなたの不屈のたたかいを私たちはしっかり引き継ぎ、政治革新と党の前進、憲法が全面的に花開く日本への道をめざしてがんばりぬきます。

 日本共産党支持者の俺にとって、栗原氏は恩人(?)のようだ。恩人でも問題点があれば批判すべきではあるが、ウヨの発言は根拠が怪しいからな(苦笑)
 なお春名氏の言う自民党幹部とは赤旗記事(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-02-23/04_02.html)によると平山公敬氏(元県議会議長、元自民党県連幹事長)、梅原一氏(元須崎市長、元自民党県連総務会長)のようだ。

http://jcphata.blog26.fc2.com/blog-entry-1658.html
土佐高知の雑記帳「蓮池透講演会のご報告」のコメ欄一部引用
娘さん二人の帰国を実現させた功労者は家族と粘り強く話し合い、香北町*5役場と掛け合って、書類を整えた全国革新懇代表世話人の栗原透さんです。(下司孝之氏)

 ウィキペ「福留貴美子」によれば「長女は2002年9月10日、次女は2004年1月13日に日本に帰国した」とのこと。
 何だ、栗原氏、偉いジャン。そういう事情があるんなら「福留さん拉致認定」を叫ぶのはまずくないか?。北朝鮮が反発し娘さんたちの帰国が不可能になる恐れがあるじゃないか。単に極右が栗原氏に言いがかりつけてるだけのようだな。


■HRW他3団体で鳩山首相に共同書簡提出 

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00155
現在、米軍基地再編問題も話題になっています。これは全くの私見ですが、アメリカ軍の基地を本当の意味で誰の目から見ても不要な情況を作り出そうと思えば、少なくともアジアにおいて一党独裁政権*6と軍拡体制を無くしてゆく努力もまたしなければならないでしょう。

日本の米軍基地からはベトナムやアフガン、イラクに向かって軍が派兵されたことがあるのに良くこういうことが書ける。
在日米軍基地は建前はともかく事実上、極東有事専用じゃない。「基地問題が解決しないのは北朝鮮と中国が悪い」「米国は悪くない」と言えば沖縄が納得するとでも思ってるのか。北朝鮮の人権問題には騒ぐ(と言うか極右の北朝鮮叩きにすぎないだろうが)癖に米軍の人権侵害はスルーか。


■ロシアによる歴史の偽造
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00291
別に歴史偽造してないだろ(三浦が紹介する産経の記事を読む限りは)。
ソ連の参戦が日本の降伏を早めたのは事実。だからといって「北方領土の占拠は許されない」と言うだけの話。
ウヨの方こそ「つくる会」教科書の歴史偽造を問題にしろ。


金賢姫氏20日新潟来日

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00293
横田めぐみさん」についての証言と重要な情報を持っているから、たとえ元テロ実行犯でも招請する、というのは、方便ならばいいけれども、本音だとすると、じゃあよど号犯はどうなるのかということになる。彼らも有本さんたちについての、そしていまだ知られざる拉致被害者や北の工作についての「情報」は持ってますよ。もし彼らがそれを語るというのなら無条件で帰国を認めることになる。しかも、テロリストとしての罪も免責されて。それだけの覚悟と、準備・戦略があるのならばいいのですが・・・

 重要な情報を持っているから金賢姫を日本に呼べと言ったくせに、本当に呼んだら難癖とはいい度胸してる。金を日本に呼んだことの是非はともかく、彼女を呼んだら、自動的に「よど号犯」を無罪放免で日本に帰国させないといけないわけではない(金は裁判で有罪判決を受けて刑に服しているが、よど号グループはそうではないから)だろうに、何この因縁。どうせ政府が自分たちに相談無しで金を呼んだ上、金に優先的に会わせてくれたわけでもないので逆ギレしてるんだろう。政府が三浦たちに相談した上で、金に優先的に会わせてやれば、絶賛発言連発だったことは間違いないだろう。


小平市議会は、金賢姫を韓国のでっちあげと教育することに賛成するのですか? 
 朝鮮学校無償化に賛成する決議を可決しただけで小平市議会を中傷するんじゃねえよ。

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00303
アメリカンスクールで、原爆投下を正当化する記述が教科書にあったとしても、無償化対象になるのだから、朝鮮学校も同様だという指摘もあります。

おっしゃるとおり。三浦は詭弁で「それは違う」と言いたいらしいが「自分の詭弁が寒い」とは思わないか?。


■「北」にいる姉 心配 日本人妻家族の苦悩(29日読売新聞) 

かって日本人妻救援運動が70,80年代に展開されたとき、その一部には宗教団体が関わっていたことも、また反共運動の面があったことも事実です。しかし、その運動の一面を批判することは必要でも、この日本人妻の悲劇に対し、当時の進歩派、人権派の方々が十分運動しなかったことの正当化にはならないと私は考えます。

 三浦は「宗教団体」「反共運動」と曖昧な言葉でごまかさずにはっきりと犯罪カルト「統一協会」と書け。何この統一協会に甘い態度。

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00378
日本人妻だけを救うという運動や方針には私は反対です。帰国者を含め、北朝鮮の民衆全体を救う、民主化をもたらす方向で運動は進めなくてはならない。

そう言うことを言って誰一人救えないのより、「日本人妻」だけでも救う方がましだ。


■7月11日 調査会主催集会「国交正常化より北朝鮮と日本の正常化を!」レポート
以下は、三浦が紹介する北朝鮮難民救援基金の加藤博の主張。

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00023
日本のODAにはアンタイドローンという性格があり、(注:今現在行われてはいないが、今後もし北朝鮮ODAを行う場合は)簡単に言えば、どの企業が開発を受注するかも北朝鮮の側に指名権がある。だからこそ、北朝鮮に批判的な企業や、また政治家は完全にこの流れから外される。

 北朝鮮に限らず、一般論として、タイドローン(日本側に指名権がある)だと日本の政治家や官僚に企業がわいろを贈る(アンタイドだと現地の政治家や官僚に賄賂を贈ろうとするのだろうが)とか、日本が余計な口出しをして相手国の自主性がそがれる恐れがあるといった問題があるが。
 

日本人妻自由往来議連という組織が最近発足し活動している。言葉の上では、日本人妻の自由往来が実現すればそれは良い事と思うだろうが、実際にはこの議連のいう自由往来実現とは、日朝国交正常化を早く行えという主張と同列のものだ。これは結局、拉致問題、人権問題などを置き去りにしたうえでの、極めて危険な主張と運動

 国交正常化しないでどうやって自由往来する?。北朝鮮が潰れるまでは自由往来などしなくていいとでも?
 国交正常化しても引き続き「拉致問題、人権問題など」に政府に取り組ませて、置き去りにさせなきゃいい。北朝鮮が嫌いだから国交正常化したくない、その前に力で潰したいと正直に言えよ(毒)


次に三浦の発言。

日朝平壌宣言の破棄を日本政府に求めるべきではないかと述べました。

ちゃぶ台返ししろと無茶言うな。北朝鮮が破棄すると言わない限り、あの宣言を前提に話を進めるしかないだろ。
あの宣言には
「双方は、国際法を遵守し、互いの安全を脅かす行動*7をとらないことを確認した。また、日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題*8については、朝鮮民主主義人民共和国側は、日朝が不正常な関係にある中で生じたこのような遺憾な問題が今後再び生じることがないよう適切な措置をとることを確認した。」
朝鮮民主主義人民共和国側は、この宣言の精神に従い、ミサイル発射のモラトリアムを2003年以降も更に延長していく意向を表明した。」など日本にとって有利な、北朝鮮もよくその文面を飲んだという部分もあるのだが。
ウヨにとっては「北朝鮮を交渉相手として認めること」自体が気に食わないのだろう。


アンジェリーナ・ジョリーチェンジリング
 「私の演じた映画と同じ」とジョリーに言われて嬉しいか?。「子ども*9の誘拐に悲しむ親」以外映画と北朝鮮拉致に共通点はない。映画の誘拐犯は組織犯罪ではない、ただの少年相手の快楽殺人鬼だ。誘拐をネタとした映画は全部「北朝鮮拉致に似てる」のか?(黒沢映画「天国と地獄」とか)
 ジョリーも無理に家族会に媚びなくていい。

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00074
確かにこの殺人犯は許せませんが、彼が仮に20人の生命を奪ったとしても、金日成金正日の悪政は、それよりも遥かに膨大な数の民衆の命を奪い、また、たくさんの少年少女に悲劇的な運命を背負わせ、今も零下20度にもなる北朝鮮で孤児達がゴミ捨て場の食べ物をあさっているのです。

 書き換えてみよう。
「確かにこの殺人犯は許せませんが、彼が仮に20人の生命を奪ったとしても、ブッシュのイラク戦争、アフガン戦争は、それよりも遥かに膨大な数の民衆の命を奪っているのです。(毒)」
 何か変だ。殺人犯を擁護してるみたいだ(苦笑)

この様な巨大な悪は、政権の座にいる間は、国家主権という概念に守られ続けているのです。

たとえば旧民社党の擁護したピノチェト(左翼活動家を秘密警察で虐殺)のことですね、わかります。


■面会や事情聴取だけではなく金賢姫氏の国会証言を 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00073
大衆向けパフォーマンス乙。新事実が出てくるわけもないのにくだらないことを良く思いつく。


■日朝国交正常化の問題点
どう読んでも「いかなる形でも北朝鮮との国交正常化には反対です」としか読めない上、反対の根拠が無茶なトンデモ文章(ある守る会会員の発言らしい)。
これを

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00022
一つの重要な問題提起としてご参照ください

と言う三浦はバカすぎだ。
 

国交正常化をすると、朝鮮総連が大使館機能を持つことになる。
・外交官には不逮捕特権が認められる
(以下「外交官特権を北朝鮮に認めたくないと言うだけの話が続くので」大幅略)

国交正常化すれば、朝鮮総連とは別途、北朝鮮の駐日大使館が置かれるだろう。民団がそのまま駐日韓国大使館に移行しなかったように。
また、大使館職員の犯罪は過去にも例がある。外交官特権で韓国に逃亡した金大中事件の金東雲・駐日韓国大使館一等書記官(KCIA要員)とか。北朝鮮以外の国の外交官は皆、外交官特権を悪用しない聖人君子だと思ってるのか?(嘲)
(それと日米地位協定によって、米兵の犯罪追及が事実上困難となってることをどう思うね?)
そもそも根拠レスなのにデフォルトで朝鮮総連を犯罪組織扱いしてること自体が失礼な話だ。

賦課金及び租税免除の特権
 つまり、既存の総連施設が大使館及び領事館等の公館化に伴い、その施設を担保とした債務は帳消しとなるのである。

 常識で考えてそんなに簡単に借金が踏み倒せるわけがない。

 北朝鮮は、当然、朝鮮半島全域を領土として主張するだろう。
 その結果、
朝鮮半島の分断が、決定的となる。

はあ?。むしろ「韓国だけ正統政府」とした方が「朝鮮半島の分断」だろ?

・(注:北朝鮮も自国領とする)韓国とどう調整するのか?
・日韓の領海問題、漁業権問題について、朝鮮半島全域を領土とした北朝鮮は韓国と同等の権利を主張することになり、これまで日韓で協定してきたことの多くが、三国間での再検討事項となる。

北朝鮮、韓国、日本の3国で調整すればいい。北朝鮮民主化という難しい目標を掲げてる組織が「北朝鮮や韓国との調整」程度の話が不可能ですか?

台湾が、国家承認や国交正常化を求める契機となり得、東アジアの外交全般の緊張度が増大する。

北朝鮮と国交正常化したからと言って台湾を国と認める義務はない(台湾だって一部の「即時独立派」という急進派を除いて「国と今すぐ認めて欲しい」なんて奴はいない)。大体北朝鮮と国交結んでる国はウィキペに寄れば162カ国(ちなみに国連加盟国は192カ国だそうなのでかなりの国が国交を結んでいる)あるそうだが、そう言う国は全て台湾を国扱いしてるのか?。違うだろ。
それに台湾独立論を主張・支持してるのはお前らウヨの癖して良く心にもないことが言える。
大体、お前らの北朝鮮敵視の方がよほど「東アジアの外交全般の緊張度」を増大させてるが。

北朝鮮の不審船が日本の領海ぎりぎりまで来たとしても、国交を正常化してしまえば、北朝鮮国旗を掲げていれば、これを不審船とみなし対処することはできなくなる。*10

 不審じゃない船は不審船じゃないのは当たり前。不審船は工作活動をしてるから不審船なんじゃなくて北朝鮮と国交がないから不審船だったのか?。国交があれば、工作活動をしていても無問題か?。じゃあ、日本と国交のある国(ロシア、中国、韓国)は工作活動やりたい放題だな。
 この問題に詳しい専門家ではないので断言は出来ないが常識的に考えてそんなおかしな話はないだろ。


救う会 神奈川県民集会に参加して

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00020
守る会の川島高峰准教授は、日朝国交回復こそが拉致問題解決に繋がるという昨今ささやかれ始めた俗説に対し、(1)国交回復は逆に、日本と韓国間の、例えば漁業協定など全ての協定や条約をもう一度見直さなければならなくなること(2)朝鮮半島の分断を制度化・固定するものに繋がる事(3)今国連で認められた、強制失踪者防止条約(世界の様々な地域で行われている国家間、民族間の拉致行為や強制移住などを防止する条約)は、実は70年代から締結が求められていたが実現せず、実現したのは、日本が拉致問題を強く国際社会に提起した事が大きかった。(中略)の3点を挙げて反論

「日朝国交回復こそが拉致問題解決に繋がるという昨今ささやかれ始めた俗説」
 国交回復した方が解決するかどうかは何とも言えないが、俗説呼ばわりは酷すぎだ。
 「まず拉致解決」と「国交回復が先行してもいい」という戦略とどちらが正しいかどうかなど神様でない以上、誰にも分からない(そもそも日本だけでなく北朝鮮だってどういう方針で行くか悩んでいるのでは?)。
 悩みながら決定を下すしかないのに何故自信満々なんだか。連中は国交回復は絶対にやりたくないのだと理解すれば理解できるが(というか川島の反対理由はどう読んでも「いかなる形でも北朝鮮との国交回復反対」としか読めないだろう)。

「(1)国交回復は逆に、日本と韓国間の、例えば漁業協定など全ての協定や条約をもう一度見直さなければならなくなること*11
 いいじゃん、見直せば。見直すことに問題があるのか?。まさか「手間が面倒」とかアホなことをいうんじゃないだろうな。

「(2)朝鮮半島の分断を制度化・固定するものに繋がる事」
 むしろ韓国だけ正統政府扱いの方が「朝鮮半島の分断を制度化・固定するものに繋がる」と思うが。それとウヨがそれほど南北統一を強く望んでるとは思わなかったよ(毒)

「(3)今国連で認められた、強制失踪者防止条約(世界の様々な地域で行われている国家間、民族間の拉致行為や強制移住などを防止する条約)は、実は70年代から締結が求められていたが実現せず、実現したのは、日本が拉致問題を強く国際社会に提起した事が大きかった」

(社)部落解放・人権研究所サイトの講座・講演録
「採択された「強制失踪*12防止条約」の意義と課題:阿部浩己(神奈川大学法科大学院教授)*13
http://blhrri.org/info/koza/koza_0149.htm
によれば

その現代的起源は1941年12月7日にナチスドイツが出した「夜と霧」令(「ドイツの安全保障を脅かす」者を占領地域から秘密裏にドイツに移送。痕跡消失。所在情報は一切明らかにされない。)であるとされています。1960年代にグアテマラ治安部隊がそれを採用し、1970年代にはアルゼンチンやチリなどラテン・アメリカの軍事独裁政権の国々に広がり、多くの人びとが姿を消しました。さらに1980年代に入ってからもアジア、アフリカ、ヨーロッパで、そして東アジアでも事例が確認されています。

ということで強制失踪は北朝鮮の専売特許ではない。1970年代から締結が求められていたのになかなか実現しなかったのはソ連アメリカもソ連の同盟国(もちろん北朝鮮もその一つ)もアメリカの同盟国(阿部先生が名前を挙げるグアテマラ、アルゼンチン、チリ)も、強制失踪をやりまくっていたからだろう。まあ、北朝鮮以外はナチも南米独裁政権もほとんどが「生かして使うこと」ではなく「自発的失踪に見せかけて、自分の反対派を殺すこと」が目的の拉致だろうが。

また

この間の特徴としては、フランスが中心的に条約採択を推進し、アルゼンチンとチリが過去*14の反省からそれを支えていた点があげられます。
(中略)
一方、日本政府はどうだったかというと、当初はさしたる関心もなかったようでしたが、北朝鮮が拉致を公式に認めた後からその姿勢に変化が見られるようになりました。しかし他の人権条約の制定過程と同様に、全体を積極的にリードすることは最後までありませんでした。

だそうだ。
 「ストックホルムアピールをソ連製呼ばわり」したり、さすが川島先生のデマ体質は半端ない(嘲)。この条約制定運動をリードしたのは明らかに南米の軍政反対グループ(軍政の秘密警察に拉致され殺された被害者が多い)で日本じゃない。もはや川島先生は明治大学の汚点だ。
ちなみに阿部先生曰く

また、9・11以降、アメリカが対テロ戦争で行なっている不正規移送という新たな強制失踪にも(注:この条約は)効果を発揮することが期待されます。

だそうだ。
 また質疑応答では

Q,この条約は例えば従軍慰安婦問題の裁判に効果はあるのでしょうか。

と言う質問に阿部先生は

A,直接に適用はできませんが、間接的に利用できるのではないでしょうか。
 条約の効果を過去に遡及させてほしいと被害者は思うでしょうが、それは国家・政府の利益に反するので、あえてその点は明文で否定されています(注:条約を成立させるための政治的妥協)。しかし「過去を克服しなければならない」ということはラテン・アメリカだけでなく、世界的にも当然の流れになってきています。従って、条約の発効以前の被害者であっても相応の被害を受けたのであれば、条約で保護される被害者と同等の処遇を受けなければ公正さを欠く、という議論はできるのはないでしょうか。

と回答している。
 阿部先生と違って、アメリカや日本の悪事に一言も触れないなんて「守る会」連中は汚すぎるよね。

 阿部先生と似た認識と思われる河辺先生の文章も紹介しよう。

http://www.geocities.jp/kawabe_ichiro/column/200303.html
河辺一郎「国連人権委員会と拉致」、『軍縮問題資料』2003年3月号
 昨年一一月七日、政府は、国連人権委員会の強制的または非自発的行方不明者に関する作業部会に拉致問題の再調査を要請しましたが、国連総会は七八年から「強制的または非自発的行方不明者問題」と題する決議を採択しています。この問題に関して考えます。
 六〇−七〇年代、軍政下のチリやアルゼンチンなどで大量の失踪者が発生します。強制的行方不明者という言葉も中南米のNGOが使い始めたと言われ、人権委員会や国連総会にも持ち込まれます。その背景には、ベトナム戦争終結する中で、中南米の軍政への関心が高まったこと、新たに東チモール問題や西サハラ問題*15などが起こったこと、米国のカーター政権が人権重視外交を進めたこと、国連を舞台にしたNGOの活躍が活発化したことなどがあり、八〇年には作業部会も設置されました。
 ところが、国連を敵視するレーガン政権が八一年に成立し、人権よりも反共政策を優先させたために、事態は容易には進展しませんでした。日本もこの問題に積極的とは言えず、ヨーロッパ諸国とは対照的に消極的な姿勢をとり続けました。特に、アルゼンチン、グアテマラミャンマー東チモールなど、特定の国の姿勢が問われる際には、時には、問題を取り上げることにまでも積極的に反対しました。
 反共姿勢の政府ならば人権侵害も問わないとするレーガン政権や、自らの都合に合わせて爆撃から無視まで都合良く使い分けるブッシュ政権は、是非はともかく単純明快です。しかし建前上であっても国連中心主義を掲げる日本は、そのような露骨な態度をとることもできず、人権委員会などでは、次のような発言を繰り返してきました。
 「日本は、その国の内政干渉となるような人権状況の検討の要請は認めておらず、そのような検討を政治目的に利用しないようにしている。一旦、人権侵害がはっきりと確認されたら、国際社会は当該国を非難するだけではなく、その国が状況を正すために支援しなければならない。これが、一九九二年六月に閣議決定により確認された日本のODAの原則の一つである。」
 ODAの原則とは、環境への配慮、軍事利用の回避、軍事支出などに配慮、民主化・市場志向型経済・基本的人権の推進などを謳ったODA大綱のことですが、この演説がそれに則していると言うのは疑問です。しかしそれにしても、人権侵害や大量破壊兵器疑惑を理由に安直に他国を爆撃することと比べれば、それなりに評価すべき点もあります。ただし同じ演説でキューバを非難する一方、インドネシア政府の姿勢を「歓迎」するという、使い分けもしています。この一年余り前の九一年一一月一二日、東チモール*16では、サンタクルス墓地でインドネシア軍がデモ隊に発砲し、一〇〇人以上が死亡したとされる事件(注:いわゆるサンタクルス事件)が起きており、ヨーロッパなどが批判を強めていたことに対する対応でした。この演説は、日本が人権問題を重視しないことと、ODAの提供を続けるための言い訳に過ぎなかったのです。ちなみに、この直前の九二年一二月一八日に、総会が強制的行方不明者保護原則を採択しています。
 九〇年代の人権委員会は、従軍慰安婦、強制連行、捕虜の虐待など、日本の戦争犯罪が追及される場ともなりました。これは韓国、北朝鮮、中国などに留まらず欧米などからも提起され、先の日本の演説の一〇日余り前の二月二二日にもカナダの負傷兵のNGOが、一五〇三手続きと呼ばれる方法を利用して発言しています。翌日、日本政府は、この問題は講和条約で解決済み、一五〇三手続きは第二次大戦中の被害には適用できないと、はねのけます。その後も日本は、人権侵害国を一方的に非難すべきではない、そして、戦中の問題は解決済みと繰り返しますが、二〇〇一年にも次のように言っています。
 「特定の国の人権状況を提起する際は、背景の複雑さに配慮することが重要である。人権の侵害は常に白日の下にさらされ、非難されなければならないが、問題は、明らかな独善性を排して、どのように取り組むかであり、賞賛、協力、批判を適切に組み合わせることが鍵である。もし、ある束縛のために、ある政府が状況改善に時間を要するのならば、どうやって国際的に受け入れられるような基準を満たすのかを助言し、関連する技術援助を提供すべきである」。
 また九八年には、(注:小渕内閣の)高村外相が、「日本は、人権状況の改善のために現実的な方法を重視しており、その筆頭は対話である。歴史、文化そして伝統の違いから、人権の概念は多様である」とも述べています。
 つまり、これまでの日本は「拉致問題」などに無関心だったばかりか、加害政府にも実に寛容だったのです。ところが自国民が被害者になったとたん、世論はそれを忘れてしまったようです。

ちなみに西サハラでググったら「西サハラ亡命政権」を応援してるらしい国際政治学者「高林敏之氏」のサイト(http://www.geocities.jp/viva_saharawi_tt/index.html)が見つかったので紹介。俺的には朝鮮学校無償化除外反対とはっきり書いてるところが非常に好感が持てる。


朝鮮学校教科書の問題点3点、これでも無償化賛成? 

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00344
この戦争(注:朝鮮戦争)が北朝鮮側の侵攻によって始まったことはすでに明らかになっているのに、この教科書ではアメリカと韓国の侵略とされています。

 「南京事件の存在」や「従軍慰安婦の違法性」は「既に明らかになっている」のに、議論があると言って教科書記載に反対するウヨの一員、三浦先生が言うと説得力抜群だ。少しは恥を知れ。
 お前らの寝言が「歴史観の違い」なら「朝鮮学校教科書の記述」も「歴史観の違い」と認めてやれ(毒)

拉致については、日本政府が差別主義をあおっているとのみ記されています。

 実際煽ってるだろ?


■『大阪 ゆれる朝鮮学校朝日新聞 9月1日大阪版

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00349
尚、私は高賛侑*17とは意見を異にしますが、彼が実名をあげて堂々と賛成論を述べたことは高く評価します。少なくとも文科省の専門家会議メンバーより遥かに勇気がある。

 怖くて勇気を出さないと実名では賛成と言えない状況をお前は異常と思わないのか。お前らみたいなウヨが何するか分からないから匿名なんだが(そもそも委員は実名公表でも良いと言ったが、委員へのテロや嫌がらせなど問題が起こったら困る文科省が匿名に決定したのかも知れない)*18。お前らウヨは、戦前から山本宣治代議士などウヨ反対派・批判派をテロであの世に送ってきた輝かしい歴史があるからな(毒)。普通の人間はびびるに決まってる。警察もウヨの犯罪をもっとちゃんと取り締まれ。


朝鮮学校への授業料無償化 櫻井よしこ阿部知子*19両氏の対論

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00360
「私も、北朝鮮の政治体制や朝鮮学校の教育内容に『まったく問題がない』とは思っていない。ただ、これは“鏡の両面”でもある。逆に日本の学校の教育においても、アジアの近代史について十分に教えている、といえるだろうか。」という阿部氏の発言に関しては、これは歴史観の違いを語っておられるのだろうと思いますし、また、現在の日本で使われている歴史教科書に対し、おそらく阿部氏は、日本の歴史の責任に対し記述が弱いというお考えをお持ちだろうと思います。
しかし、それこそ、日本でそれぞれの歴史学者が時間をかけて「“互いの溝”を埋めていく作業が必要」な問題です。

 まともな歴史学者には細かい意見の違いはあっても、溝や「歴史観の違い」なんかない(まさか東中野修道だの藤岡信勝だのを「歴史学者」と言わないだろうな)。お前らバカなウヨが「従軍慰安婦は違法じゃない」だの「南京事件はなかった」だの寝言ほざいてるだけだ。それで良く朝鮮学校を批判できるな。
 お前らの寝言が「歴史観の違い」なら「朝鮮学校教科書の記述」も「歴史観の違い」と認めてやれ(毒)


■荒木和博 戦略情報研究所講演会報告(下) 

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00374
本当に金ジョンウンは後継者なのか
この点では、荒木氏は結論から言えばノーだと思うとまず述べ、

 ナイス大外し。あの国の内情を知ることは難しいと思うが、これでは「自称・専門家荒木」が「どこまで信用できるか」疑問だ。

北朝鮮側は、93年に核危機を引き起こします。94年、当時のクリントン大統領はほぼ戦争を覚悟したといわれており、これは日本の細川政権親北派の武村氏らが入閣)辞任にもつながったと思われると荒木氏は述べ、

 細川政権が潰れたのは「国民福祉税騒動(この騒動では細川は、社会党武村正義官房長官新党さきがけ代表)に相談もなく*20国民福祉税*21構想を公表したため、以前から関係は良くなかったようだが完全に社会党と武村を敵に回し、政権を一層窮地に追い込んでしまう)と細川首相の佐川急便疑惑による支持率低下」と言うのが常識だと思うが。
ちなみにウィキペ「武村正義」によればこう言うガセネタを根拠レスで飛ばすバカは小沢信者の岩上と、怪文書ツイッターで紹介した小池の二人がいるらしい。

ウィキペ「武村正義」から一部引用
 岩上安身や小池百合子*22は、両者の亀裂が生じたのは、アメリカ合衆国クリントン政権)が武村を、北朝鮮と親しい政治家であると見て、細川に更迭するよう圧力を掛けた結果であるとしている。


また、クリントンが戦争も覚悟したが、金泳三・韓国大統領の支持が得られず、結局、カーター元大統領を特使として北朝鮮に送り、米朝合意が成立したことは有名な話だと思う(金が同意したとしてもアメリカ国内の同意が得られたか疑問だから結局カーターを頼らざるを得なかったのではないか。下手をすれば「対北朝鮮戦争で米兵に多数の死者が出て支持率急降下」→「クリントン政権終了」だ)。

(注:北朝鮮は)日露戦争前後の李朝同様の状態となっている。

 李氏朝鮮を植民地化した国の人間がためらいもなくよくも失礼なことが言える。

荒木氏によれば、北朝鮮にとって幸運だったのは、この時期の韓国の大統領が、金泳三という、外交、安保に対し極めて感覚の鈍い政治家だったことでした(原子力発電所と戦術核兵器の違いもわからなかったという笑えないエピソードもあります)。

 さすがに原発核兵器の違いぐらいはわかるだろ。どこから持ってきたガセネタだ。


民主党党首選の日に

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00361
私(三浦)がある保守系ミニコミに書いた『安倍内閣はなぜ敗れたか』という文章の後半部をここで引用させてください。

 主たる敗戦理由は「事務所費疑惑」と「消えた年金」と考えるのが普通の人間だろうが、そう考えないのが三浦のようで呆れる。
 なお、ぐぐったところ、ある保守系ミニコミ誌とは、「大紀元」(カルトではないかと言われる法輪功系列)らしい。「大紀元」って反中国共産党ではあるだろうが、保守メディアか?
 それと「大紀元」みたいなガセネタを平気で飛ばすトンデモに良く書ける(トンデモと自覚してるから、「ミニコミ」とごまかすのだろうが)。執筆先はちゃんとセレクトしろ。

安倍首相を批判する左派・進歩派の声には、安倍首相が戦前回帰思考を持ち中国、韓国らとの関係が悪化することを不安に思うものが多い。

 中韓との関係と言うより「新たな戦前」が来ることへの恐怖の方が大きかったと思う。
 あの人は「改憲」だの「教育基本法改正」だの右翼的なことばかりやりたがり、従軍慰安婦の違法性を否定する人だ。
 それと安倍さんへの批判には「安晋会疑惑」や「悪徳商法広告塔疑惑」のような金の疑惑があることを平然とスルーか。

現時点で、安倍内閣は8月15日の靖国参拝を閣僚は全て行わないと言う意志を表明している。しかも、その理由は公式に明言されたわけではないが、選挙の敗北による政権地盤の弱体化と、中韓両国への配慮であることは明らかだ。

 ウヨの自己満足以外、何のメリットもないのに政教分離原則違反行為をやれとそそのかすとはアホか(大体同盟国の米国だって反対してる)。そもそも自民党総裁で内外の批判を無視し、靖国公式参拝をずっと続けたのは小泉さんだけだ。


ミャンマー難民には支援、脱北者には・・・

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00333
しかし、ミャンマー難民に対してこのような暖かい措置が取られているのです。

 ミャンマー難民だって欧米に比べれば日本の支援はまだ不十分と言われるのにやれやれ。ミャンマー難民とその支援者の怒りを買いそうな文章。


■「指揮官の決断」 ユダヤ人を救った樋口季一郎 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00330
 諸説あるとして、樋口の救済したユダヤ人の数として「2万人説」(諸説の中では恐らく最大の数字)を上げる三浦。しかし「2万人説はデマ」らしい(もちろん樋口がユダヤ人を救済したこと自体は事実だが)。北朝鮮の歴史捏造を非難しながら自分が「歴史捏造」するのだから世話はない(三浦はいわゆる「オトポール事件」単独ではなく「樋口ルート」総計とごまかしているが、元ネタはおそらく「オトポール事件2万人説」だろう。「オトポール事件2万人説」がガセらしいと知り、ごまかしに走ったのだろう。)。
 また、ググれば分かることだが樋口はいわゆる「河豚計画」の支持者であり、恐らく人道主義オンリーではないことにも注意が必要だろう。

参考

http://blog.goo.ne.jp/gki1ta2oo/e/f79208dc1fc72325aed6f6124c745de6
喜多圭介のブログ「樋口季一郎の誤伝」より一部引用
 樋口のユダヤ人難民救済評価が旧軍人間で確定していない最大の理由は、二万人という数字にある。彼の回想録にも二万人という数字が記載されているし、彼を取り扱った書物のほとんどにも二万人となっているのだが、上杉千年*23著『猶太難民と八紘一宇*24の「第三章 樋口季一郎陸軍少将と「オトポール事件」にはこの辺の事情を詳細に調べておられるので、そこを引用しておく。少し長いが真相を知る重要な内容である。

 大連特務機関長安江仙弘*25大佐の子息安江弘夫氏*26より、平成九年一月十八日附で 『産経新聞』の私の記事について長文の書簡がきた。
 それによると、ユダヤ難民の入満について、(外交史料館に現存の史料では、ソ満国境の街満洲里に到着したユダヤ避難民の第一陣は昭和十三年の十月二十七日の六名です.第二陣は十一月二十四日の三十名、第三陣は三十名、第四陣は九名、第五陣五名とぼつぼつ続きます。昭和十四年四月二十三日第七四回帝国議会貴族院予算委員会での有田外相の答弁では、「シベリア経由で満洲に入ったユダヤ人数は八十余名、百人足らずであり、満洲国の官憲が満洲国在留を希望しなかったので上海に向けたと思われる」となっています)。従って、(ともかく「二万人」は幻でした)とあった。
 また、『北海道新聞』に平成六年八月十六日より三十一日まで十五回にわたって山本牧記者が連載した『満洲ユダヤ脱出行 将軍・樋口の決断』の記事を安江氏より拝受した。
 その結論も、〈上海のユダヤ人口が最大二万人弱だったことから考えても、最初の一団は数百、あるいは数千人というのが妥当のようだ。出身はドイツ、あるいはポーランドという証言が多かったため)(八月二十九日号)としている。山本記者より安江氏への手紙では、「数十人単位であったのではないかと考えております」とある由である。
【後略】


ユダヤ難民救出の「樋口ルート」に新事実発見
 そこで、「オトポール事件」について平成九年より調査を続行する中で、つぎつぎと新事実が発見されてきた。
 外交史料館に対して開い合せたところ、〈いわゆるオトポール事件に関しては、当時所蔵記録中に関係記録見当たらず、したがってドイツ政府からの抗議に関する史料も見当たらない)(平成九年五月二十日附 白石仁章氏*27)旨の返事があった。
 また、防衛研究所に念のため『アツツ、キスカ、軍司令官の回想録』の原本のコピーを要請したところ、戦史部原剛氏*28より拝受したコピーには、(そのため彼らの何千人が例の満洲里駅西方のオトポールに詰めかけ、入満を希望したのである)とある。これは、『樋口季一郎中将回想録 吟爾賓特務機関長・参本第二部長及第九師団長時代』(戦史室受附 39・7・20)によるものであって、樋口自身のペン書きである。
 即ち、原氏の私信に、〈刊行本と原稿は同じです。ただ、同封原稿のとおりユダヤ人の人数が二万人でなく何千人となっています)とあるのによれば、樋口中将は、「約二万人」とは記録していないのである。
【中略】
 この「約二万人」救出説の世間への初出は、樋口中将が昭和四十五年十月十九日に東京で死去されたことを報ずる『朝日新聞』(十月二十日号)で相当大きく報道している。そこに、「ユダヤ人二万に陰の恩人」「ソ満国境に救援列車」の見出しのもと報じている。この記事の中に、(作家の相良俊輔氏*29は 「これは日本陸軍が行った最大の善行といえるでしょう」 )という談話が見える。即ち『朝日』の記事は相良氏よりの取材であろう。
 なお、河村愛三氏も社団法人日本イスラエル協会機関誌『日本とイスラエル』(昭和四十五年十一月十一日号)に『ナチスに追われたユダヤ人二万の追憶』を載せている。
【後略】

 考えてみれば当時のオトポールは人口五千人の辺境の村である。どうしてこの村に二万人(注:通常時人口の4倍)が逃げ込めようか。
 樋口の『アッツ、キスカ、軍司令官の回想録』は一九七一年十月に芙蓉書房から出版された。樋口は前年の十月に老衰で死去していた。享年八十二歳。このことから推察すると彼は校正刷りを丹念に点検する体力、気力がなかったのではないか。二段組体裁、四百頁ほどの大著である。彼がペン書きで書いたことが、「そのため彼ら約二万人が、例の満州里駅西方のオトポールに詰めかけた……」と書き替えられていたことを知ることはなかったのでないか。そう思われる。
 この大著を元にして一九九九年刊行『陸軍中将 樋口季一郎回想録』(芙蓉書房出版)が刊行された。誤伝二万人救済がNHKテレビで放映された杉原千畝ブームに乗って、一人歩きするようになった。
 一九九九年に刊行された『教科書が教えない歴史』(扶桑文庫)にも樋口季一郎の項目〈関東軍軍人に救われたユダヤ人〉には、「二万人のユダヤ人難民の生命を救いました」と、白々しく記載してある。
 
それでは二万人説の出所はどこか? 幸いなことにこの回想録に、河村愛三氏が「満・ソ国境のユダヤ難民救出について」というタイトルで解説を書いておられる。そこからの引用である。

■ナチから追われたユダヤ難民二万人の救援
 極東ユダヤ人大会の二カ月後、三月十日にドイツのナチスの手を逃れた二万のユダヤ難民がソ連領を横断し、満州国西部国境、満州里駅の対岸オトポールに流れ込んだのです。多数の難民は、春尚浅い零下数十度の北満の原野にテントを強って露営同然の生活をしておりました。放っておけば人命に関する問題となることは明かでした。
 ソ連政府は当時、ドイツに気兼ねしてこの難民に対し、ソ連領内に留まることを絶対に拒否しました。そうなると、難民の入国先は満州国よりないわけです。ところが満州国の外交部は、関東軍に気兼ねして中々決心がつかない。これは、一応無理もないことであり、再びカウフマン博士の樋口少将に対する懇願となりました。
 樋口少将は、ハルピンに満州国外交部の責任者を呼びよせ、「満州国は、独立国家である。何も関東軍に気兼ねすることはない。ましてドイツの属国でもない。ドイツが排撃したからと言うて、一緒になってユダヤ人を排撃する必要なんか毛頭ない。事は人道問題である。未だ国境の寒さはきびしい。一日延びれば、難民の生命に関する重大な問題ではないか。なるべく早く決心されたらどうか」と力強く説得したのでした。
 満州国は漸くこの意見に従って、ユダヤ難民全部を満州国内に受け入れることとし間もなく、難民は、満鉄の救援列車によりハルピンに救援されてきました。
 樋口少将なくして、この大芝居は打てなかったでしょう。樋口少将の決断は、ハルピンにおけるユダヤ人工作に有終の美を飾ったことになります。
 果せるかなドイツ外務省は、リッペントロップ外相の名をもって日本外務省に、ユダヤ難民を満州南が受入れたことは、日独親善に水を差すものであると言う厳重な抗議をしてきました。
 陸軍省から関東軍司令部(軍司令官植田大将、参謀長東条英機中将)へ問い合せがあり、東条中将と樋口少将と対談した結果、東条中将は、樋口の決断と処置に間違いなしと断定しドイツの抗議は不問にふせられたのでした。
【後略】

 どうも出所はこの一文にあると思われる。
 しかしまだ不可思議な点がある。次の一文である。鈴木元子さんの執筆されたものからの引用である。

http://sizcol.u-shizuoka-ken.ac.jp/~kiyou/14_1/14_1_02.pdf
 杉原千畝の他にも、ユダヤ人を助けた日本人がまだいる。
 河村愛三大佐は、大戦中、2万人とも言われるユダヤ人がシベリア鉄道満州に渡ろうとする厳寒の中、立ち往生している所を、凍死するか餓死寸前の彼らを見て、特別列車を出し、ユダヤ人をハルピンまで輸送した。1937年8月から1938年7月、ハルピンの特務機関長だった樋口季一郎(1888-1970) は、ユダヤ人難民の満州入国を許可した。
【後略】

 これによると救出に直接手を下したのは解説を書かれた河村愛三本人ということになるのであるが、河村氏の解説をどう読んでもそうは読み取れない。二万人ものユダヤ人を救出したのであれば、多少ともそのことを誇ってもいいはずだが、救出したのは樋口季一郎と読み取れるのである。鈴木元子さんがこの一文の出典を書いておられないので、真偽を確かめることはできないが。
 なお河村愛三氏は当時、ハルビン憲兵隊本部の特高課長であった。
 さらに次のような不可解な事柄もある。回想録に「──『樋口季一郎回想録』再刊に寄せて──」を執筆した孫の樋口隆一氏(明治学院大学芸術学教授)*30の一文の中に〈満鉄総裁松岡洋右に十二両編成の救援列車十三本を手配させた〉とあるが、回想録本文には、このような文章は見当たらない。これについても『猶太難民と八紘一宇』の著者上杉千年氏は、次のようなことを書いている。

 当時、満鉄本社総裁室の文書課にいた庄島辰登氏の体験証言によると、樋口少将よりの情報に接した松岡洋右総裁(後の外相)は運転司令に対して救援列車の出動を電話で命令した。
 そこで、文書課で作成した命令電文を庄島氏が電報局へ行き、奉天鉄道総局へ打電したという。
 救援列車出動の理由を聞くと、一週間に客車と貨物車が各一回の運行であったからという.これ以降は、客車以外に貨物車の乗務員控室などにも便乗させて運んだようだ.かくして、三月と四月末までに約五十人を無料で運んだ。無料は松岡総裁の指示であって松岡以降の総裁も同様であった。ただ、担当者が後日の証拠として記録し、ユダヤ人協会が精算したときいているという。

 ここにも〈満鉄総裁松岡洋右に十二両編成の救援列車十三本を手配させた〉はない。樋口隆一氏は誰かからの聞き伝えで書いたとしか想像し得ないのである。そしてその相手はだれか。
 確かに〈満鉄総裁松岡洋右に十二両編成の救援列車十三本を手配させた〉と書けばリアリティが出るが、このリアリティは当時の貨車の収容人数で二万人を割れば計算で出てくるリアリティである。
 ここで読者に留意しておいて貰いたいことは、物議を醸している『新しい歴史教科書』の出版社は扶桑社である。『教科書が教えない歴史』も扶桑社、そして『陸軍中将 樋口季一郎回想録』は芙蓉書房出版、何千人を二万人と書き替えた仕掛け人の正体が見えてこないだろうか。
 このことは樋口と同期あるいはその前後の関東軍関係者にはわかっていることであろうが、数千人よりは二万人のほうが世間には聞こえがよいので、仲間うちのことでもあり、誰も黙して語らず、だからいまだに評価が定まらないのである。
 芥川賞作家阿川弘之の『私記キスカ撤退』(文藝春秋)も同様な間違いを犯している。

 幌筵に釆ていた第五方面軍司令官、峯木少将の直属上官である樋口季一郎陸軍中将も、たいへんな喜びようで、橋本通信参謀を呼んで礼を言い、共に祝杯をあげた。
 この樋口中将は、かつてハルピンの特務機関長として在勤中、ナチス・ドイツを追われシベリアを通って満州へのがれて来た約二万人のユダヤ人難民を保護し、その命を救った人である。昨年(昭和四十五年)亡くなった時、日本にいるユダヤ人たちがその遺徳をしのび、上智大学のソロモン博士は個人的な希望として、永く中将を記念するためにイスラエルに「ヒグチ」という町を作りたいと述べたことなど、新聞に大きく出たから記憶しておられる読者もあろう。

 樋口が人道上の問題として、〈そのため彼らの何千人かが例の満州里駅西方のオトポールに詰めかけ、入満を希望したのである〉、このことのために満州国外交部を説得して入国手続きをとったのは事実である。このことについてもマーヴィン・トケーアー著/加瀬英明訳『ユダヤ製国家 日本』*31は、東条英機が最大の功労者として讃美しているがこれも嘘である。東条は事後承認したにすぎないのである。

「たとえドイツが日本の盟邦であり、ユダヤ民族抹殺がドイツの国策であっても、人道に反するドイツの処置に屈するわけには行かない」(by樋口)

樋口個人はともかく、当時の日本はナチスドイツのユダヤ人政策を非難できるほど、外国人に対する態度(植民地住民に対する差別とか)は立派じゃない。


■徐京錫氏講演会報告(1) 韓国民主化以後の市民運動の推移 

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00249
2002年、米軍のタンクで女子中学生がひき殺されるという事故が起きた。もちろん気の毒ではあるけれども、これは交通事故であって事件ではなかったのに、これをきっかけに大々的な反米キャンドルデモが生じ、これは主として主体思想派と市民運動が連携して行ったものだった。

 ウィキペ「議政府米軍装甲車女子中学生轢死事件」読む限り、沖縄の米軍事故と同じでアメリカ側に誠意のかけらもないから非難されるのだと思うが。デモ参加者を勝手に北朝鮮シンパ(主体思想派)認定するな。

参考

ウィキペ「議政府米軍装甲車女子中学生轢死事件」
 2002年6月13日大韓民国京畿道楊州郡(現:楊州市)で女子中学生2名が米第2歩兵師団装甲車に轢かれて死亡した事件。
 米軍側は、故意によるものでなく偶然の悲劇であったことを強調した。一方で事故原因として、装甲車の構造上右方の視野に死角があり、運転していた兵士が学生たちを見つけることができなかったためであるとした。また、カーブを回った際に管制官が約30m前方に学生たちを見つけ運転士に警告しようと思ったが、騒音や他の無線交信などによる通信障害で警告ができなかったためであると報告している。また、装甲車は低速度でまっすぐ走行しており、急な方向転換が事故の原因だとする遺族の主張を否定した。
 しかしこの発表は、遺族らの疑問に応えていなかった。まず死角ができた、あるいは通信障害が起こったということは考えにくいと指摘された。また低速度で走行していたら学生を轢いた時点ですぐに制動装置が作動していたはずだが、実際は学生の頭骨が完全に砕かれており矛盾が生じていた。さらに道路のアスファルト舗装の割れは、装甲車がまっすぐ走行していたという点と矛盾していた。
 その後、聞き取り調査の際に示された走行速度の半分の値で発表していたことが明らかになった(注:要するに「米軍が嘘をついてた」ということだろう)。6月28日には同師団の広報がラジオを通して「誰も責任を負うに値する過失がなかった」と述べたが、それを非難する世論が拡大した。
 事態が深刻化したため、アメリカ首脳は7月3日、運転していた兵士と管制官を過失致死罪でアメリカ軍事法院に起訴する一方、ラポート在韓米軍司令官が謝罪した。また米軍とは別に韓国側の検察も関与した米軍兵士たちに対して独自調査を開始した。なおこれは遺族たちが6月28日に装甲車の運転士・管制官と師団長など米軍の責任者6人を業務上過失致死容疑で議政府地方検察庁に告訴して、アメリカ側の裁判権放棄を要請したためである。 しかしアメリカ側はこれに応じなかったため、大韓民国法務部は7月10日、史上初めてアメリカ側に裁判権放棄要請書を送付した。しかし8月7日、アメリカ首脳は「米軍としての公務中に起こった事故で、今までアメリカが裁判権を放棄した前例はない」として裁判権放棄の要請を拒否した。
 以後11月18日から23日まで、米軍キャンプ内で軍事法廷で開かれ、起訴されていた兵士2人にいずれも無罪評決が言い渡された。そして11月27日、短い謝罪声明を発表して彼らは韓国を去った。
 FIFAワールドカップの熱気が冷めてからこの事件が広く知られるようになると、米軍を糾弾する世論が広がりを見せ、多くの市民団体がデモ行進を続けた。11月20日と22日に2人に無罪評決が言い渡されると、学生が死亡しながら加害責任者がいないと判断されたことに怒った市民らは11月26日に最初の集会を開いた。これは事件直後の6月の運動以後では最大規模の全国集会となった。
 (中略)
 こうした運動の高まりに危機を感じたアメリカ政府は11月27日、在韓アメリカ大使を通じてブッシュ大統領の謝罪を伝え、12月13日にもブッシュ大統領金大中大統領との電話で再度遺憾の意を示した。不平等だという批判があった韓米政府間の地位協定(SOFA)を是正することにも合意した。しかし国民の怒りは鎮まらなかった。
 アメリカ政府は当時の指揮官ら4人を懲戒処分にした。また遺族たちは国家賠償請求し、それぞれ1億9千万ウォンあまりの賠償金を得た。

今回、天安艦事件がおき、次の6月2日の地方選挙で、おそらくハンナラ党は圧勝するだろうと徐氏は述べました。

結論から言えば大外し。ハンナラ党が敗北した。「地方選なのにハンナラが地方政治には直接関係ない安保問題を前面に出したこと」が選挙民の反発を買ったようだ。


■徐京錫氏の講演会を聞いて 韓国民主化運動の二面性 

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00251
韓国併合」100年日韓知識人共同声明
http://www.kinyobi.co.jp/blog/?p=2566

この声明の歴史論議には私はコメントしませんが

歴史修正主義ウヨだからコメントできないんですね、わかります。
 ちなみに声明の歴史認識は以下の通り。声明の主張する「日韓併合条約違法無効論」(日本政府はそう言う立場ではない)に賛同するかや、事実認識の細部にまで同意するかはともかくまともな人間なら保守派*32でも「日韓併合は日本が韓国に押しつけたもの(ソ連バルト三国併合や、ナチスドイツのオーストリア併合と似たり寄ったりの代物)であること」など声明の大筋は正当と認めるだろう(日本政府も菅談話などで一応そう言う立場に立ってる)。その程度のこと(「日本の行為は道徳的に確かに問題だと思う」)さえ文章に書けないウヨの三浦。良く北朝鮮歴史認識を非難できる(毒)

http://www.iwanami.co.jp/sekai/2010/07/105.html
 今日まで両国の歴史家は、日本による韓国併合が長期にわたる日本の侵略、数次にわたる日本軍の占領、王后の殺害と国王・政府要人への脅迫、そして朝鮮の人々の抵抗の圧殺の結果実現されたものであることを明らかにしている。
 (中略)
 以上のとおり、韓国併合は、この国の皇帝から民衆までの激しい抗議を軍隊の力で押しつぶして、実現された、文字通りの帝国主義の行為であり、不義不正の行為である。
 (中略)
 共通の歴史認識をさらに強固なものにするために、過去100年以上にわたる日本と朝鮮半島との歴史的関係に関わる資料は、隠すことなく公開されねばならない。とりわけ、植民地支配の時期に記録文書の作成を独占していた日本政府当局は、歴史資料を積極的に収集し公開する義務を負っている。

声明文最終部では、唐突に北朝鮮との国交正常化の必要性が語られ、しかも北朝鮮の人権問題や拉致問題には何のコメントもありません。このような人権問題に沈黙し独裁政権との対話を求める人々の中に、和田春樹*33大江健三郎姜尚中*34坂本義和*35鶴見俊輔各氏ら韓国民主化運動を支持した知識人達が名をつらね、しかも、民青学連事件で徐氏とともに逮捕された詩人、金芝河の名前も韓国側に見られます。金氏も、北朝鮮の人権問題に対しほとんど発言していないように思えます。このような不誠実な姿勢

良く言うぜ。お前らウヨが「北朝鮮歴史認識を非難する癖に従軍慰安婦問題とか南京事件とか、自国の歴史認識問題で取る態度」「韓国軍事独裁を容認した過去がある癖に北朝鮮独裁を批判する態度」の方がよほど不誠実だ。

私も含めて、この運動にそれ以外の歴史論争を持ち込むのはできるだけ避ける姿勢を持たねばなりません

自分に都合の悪いこと(歴史認識問題)は、拉致問題に「持ち込むな」、都合のいいこと(核・ミサイル問題や強制収容所問題)は蓮池透氏の批判があっても「持ち込む」。どれだけご都合主義だ。


■先駆者の業績 「朝鮮半島のすべて」における玉城素氏の発言 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00240
 自称人権活動家(三浦)が韓国軍事独裁を屁理屈(「北朝鮮の方が酷い」「高度経済成長を実現した」)で擁護しようとするとは。その論法だと三浦が非難する中国の一党独裁も「もっと酷い国がある」「北京五輪や上海万博を開催できるまでに高度経済成長を遂げた」と正当化できるが?


朝鮮学校の問題点は「放課後の洗脳」ではない、正規の歴史教育である 

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00221
「放課後の洗脳教育」という発言は誤解を招きかねませんし、相手に付け入られる危険性もあります。

 誤解とか相手に付け入れられるとか、そういう以前に中井発言はデマだ。お前らが本気で人権活動家のつもりなら、朝鮮学校を嫌いだろうが、中井を好きだろうがそんな事に関係なく「デマ」は批判しろ。

拉致問題朝鮮学校の関係を問うならば、元校長の金吉旭が原ただあきさん拉致事件で国際的に指名手配されている問題をこそ突くべきでしょう。また、犯罪という点では、昭和53年7月4日のヘロイン密輸事件(広島朝鮮高校教員金徳元が計画し、朝鮮高校卒業生が犯罪を行った)も重要な犯罪です。

・それは朝鮮学校の組織的な犯罪なのか?。違うだろ?。そんなことで組織犯罪認定できるならたとえば創価学会なんかどうなるんだ(苦笑)

【参考】

ウィキペ「山崎正友」
 元創価学会副理事長・元顧問弁護士。弁護士業務から逸脱した日本共産党宮本顕治宅盗聴事件などを計画・主導。後に、山崎が経営する会社が45億円の負債を抱え経営危機に陥った際、弁護士としての立場を利用し、創価学会を恐喝。1981年、山崎は恐喝罪で逮捕された。

赤旗
「反学会ジャーナリストを“盗聴”、創価大グループ携帯通話記録盗み出し・地検調べで新事実発覚」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-11-11/15_01.html
創価学会入らぬなら昇給差別、朝礼で聖教新聞読み合わせ、40人突然解雇の内装会社」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-08-23/2007082315_01_0.html

・むしろ俺はウヨの友達「統一協会」を「霊感商法(もちろん組織的な犯罪)」を理由に「宗教法人格取り消し(免税措置の廃止)」をしてほしい。犯罪集団「統一協会」が税金を払わないなんて納得できない。
 三浦も、id:noharraも「統一協会の宗教法人格取り消し」でも主張しろ(嘲)。


横田早紀江さん「個人的な喜びのためだけに拉致問題に取り組んできたんじゃない」 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00219
 「娘・めぐみさんを取り戻す」という個人的な喜びのためで結構です。
 そして「横田さんご夫妻がヘギョンさんと会わない」からと言ってそれが拉致問題解決に役だつとは思えないし、「孫と祖父母の面会」を妨害してまで、拉致問題を解決したいとは俺は思わない。
 お二人がお孫さんに会いたいのならば、会わせるのが人の道であろう。おそらく「救う会」などウヨ連中は、ヘギョンさんに会った結果、横田さん御夫妻が、「孫と会い続けたいから北朝鮮政府とはもめたくない、この運動からは撤退する」と言って運動から撤退し、自分らの運動が先細りになることを恐れているのだろう(その場合、連中もさすがにご夫妻を「裏切り者」とは批判しづらいだろう)。自分たちの運動の利益のために、個人の利益を犠牲にするとは汚い政治主義にもほどがある。
 ヘギョンさんと会った結果、そうなっても、仕方ない。「北朝鮮を批判し続けろ」というのは運動家の側の勝手な都合だ(もちろん、横田さんご夫妻がヘギョンさんに会えば必ず運動から撤退するとは限らないが)。
 例えご夫妻が運動から撤退したとしても大人の対応で彼らを非難せず、自分たちだけで今まで通りの北朝鮮批判を続ける。それがまともな人間のやることだ。

 「どこまで本当か分からない。だからむしろ、信じられるんですよ。生きているって」

気持ちは分かるが、死んでる可能性の方が大きいと思う。めぐみさんが生きてるとして彼女を帰さない理由などあるのか。
いずれにせよ「ヘギョンさんと会わない」ならば「めぐみさんを取り戻せる」と言う論理展開は意味不明だ。
そう周囲の連中に吹き込まれ「洗脳」され、その理解に反する情報は自分からシャットアウトと言うことだろう。

私は個人的に知り合ったある方からこう疑問を呈されたことがあります。「子供を奪われた横田さんたちの苦しみはよくわかります。しかし、横田さんは右翼的な政治運動に取り込まれてしまっていると友人に聞きましたが、本当にそうなのでしょうか。」

本当にも何も、蓮池透さんを除名した段階で、あるいは運動の中心人物たる西岡や荒木がデマ広告「The FACTS」の賛同者になっても批判がない段階で、連中が「人権を語る資格などないただの反北朝鮮極右」で「自分の意見に反対する人間は根拠レスで北朝鮮シンパ扱いするゲス」に過ぎないことは明白だ。


よど号犯帰国?その前に福留さんの拉致認定を! 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00218
認定できるだけの根拠があるのか?

北朝鮮による拉致事件は、新潟の海岸からさらうなどの暴力的なものだけではありません。甘言を労し、一時的訪問に見せかけてそのまま出国を許さないような[誘拐・監禁」というべき形を取ることも多々あるのです。

サヨが同じことを従軍慰安婦問題で言うと怒るウヨの癖によくそう言うことが言える。

*1:韓国の大統領官邸

*2:韓国の軍事独裁を例にあげない点がウヨらしい

*3:ただし「救う会」連中が拉致認定してるだけで政府が認定してるわけではないし、勿論北朝鮮よど号グループも拉致と認めていない

*4:「お墓参りをしよう」がもみ消しといえるか疑問だが。政府に拉致認定させることが難しい以上、それはひとまず棚上げにして、墓参りを優先するという考えがそんなに問題か?

*5:福留氏の生まれ故郷で、現在は香美市

*6:一党独裁がいいとは言わないが、米軍基地と何の関係があるんだ?。一党独裁なら軍事的タカ派というわけではないが?

*7:要するに「北朝鮮のミサイル発射」や「日本政府が北朝鮮先制攻撃計画をつくること」など

*8:要するに拉致事件大韓航空機爆破事件のようなテロだろう

*9:映画は少年少女、北朝鮮拉致はめぐみさんなど一部を除いて成人男女

*10:どこの世界に自国の国旗を掲げて非合法活動をする国があるんだ?。

*11:ふと思ったが、日中国交回復の時もウヨから日本と台湾の間の条約を全て見直さなければならなくなると言う反対論があったんだろうね

*12:いわゆる拉致、誘拐のこと

*13:著書「戦争の克服」(集英社新書鵜飼哲氏、森巣博氏との共著)、「国際人権の地平」(現代人文社)、「抗う思想/平和を創る力」(信山社)、「国際法の暴力を超えて」(岩波書店

*14:軍政による左派活動家の拉致や暗殺。チリは言うまでもなくピノチェトが軍事クーデターを起こして、アジェンデ大統領を暗殺している。ちなみに後に撤回しましたが当初ピノチェトクーデターを擁護したのが三浦先生の所属した民社党です。

*15:西サハラ独立運動をモロッコが力で弾圧し現在も未解決状態。亡命国家サハラ・アラブ民主共和国が存在するがモロッコともめることを恐れ多くの国は政府承認していない

*16:当時はインドネシア独立運動を力で潰していたが今は独立国家。2代大統領となったジョゼ・ラモス=ホルタ独立運動を評価されノーベル平和賞を受賞している。なおこの当時のインドネシアスハルト独裁時代

*17:著書「ルポ 在日外国人」「統一コリアのチャンピオン―ボクサー徳山昌守の闘い」(いずれも集英社新書)、「異郷暮らし(タヒャンサリ)―在日する韓国・朝鮮人の肖像」(毎日新聞社

*18:なお、当たり前のことだが勇気のあるなしと主張の正しさとは何の関係もない

*19:参議院議員社民党政策審議会長

*20:当時、武村も社会党も消費税増税には否定的だったため。小沢一郎新生党市川雄一公明党の支持(当時、小沢と市川の関係は「一・一ライン」「一・一コンビ」と呼ばれた)で既成事実を造り強行突破すれば何とかなると考えたのだが、社会党と武村の猛反発に結局、国民福祉税構想は撤回された。

*21:消費税の税率アップと福祉目的税

*22:衆議院議員自民党総務会長

*23:ウィキペ曰く『「新しい歴史教科書をつくる会」理事。元高等学校教諭で保守系教員団体「日本教師会」代表を務めた。在日アメリカ大使館に提出された米下院121号決議全面撤回を求める抗議書にも賛同者として名を連ねた』。なお、上杉は2万人説を批判してるもののお仲間「つくる会」にはそのことをきちんと言ってないようだ。未だにお仲間は「2万人説」だから。

*24: 展転社、2002年

*25:一般には酒井勝軍とともに「シオン賢者の議定書」を普及させたトンデモとして有名

*26:著書「大連特務機関と幻のユダヤ国家」(八幡書店

*27:著書「諜報の天才 杉原千畝」(新潮選書)、「プチャーチン」(新人物往来社

*28:著書『幕末海防史の研究』(名著出版)、『明治期国土防衛史』(錦正社

*29:「日本軍もの」の著書多数。樋口についての著書は「流氷の海―ある軍司令官の決断」(光人社

*30:著書「バッハの四季―ドイツ音楽歳時記」 (平凡社ライブラリー) 、「バッハの風景」(小学館

*31:徳間書店、2006年

*32:つうか賛同者のうち宮崎勇(エコノミスト経済企画庁事務次官、長官を歴任)は保守派だろう

*33:東京大学名誉教授。朝鮮問題関係の著書に『朝鮮戦争全史』『北朝鮮――遊撃隊国家の現在』(いずれも岩波書店)『これだけは知っておきたい 日本と朝鮮の一〇〇史』 (平凡社新書) など。

*34:東京大学教授。朝鮮問題関係の著書に『東北アジア共同の家をめざして』(平凡社)、『日朝関係の克服―なぜ国交正常化交渉が必要なのか』(集英社新書

*35:東京大学名誉教授、著書に『軍縮政治学』(岩波新書)、『地球時代の国際政治』(岩波同時代ライブラリー)など