「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート1(追記・訂正あり)

 朝鮮学校無償化反対と言ってる怪しすぎる団体だが他の所にいろいろと突っ込む。突っ込みどころだらけのトンデモ団体だと俺は思う。今後もこのトンデモ団体を突っ込む。しかし、この「守る会」サイト、過去記事が簡単に読めないのはどうにかならないか(苦笑)。

【追記】
大量に書きすぎたせいかパソコンの調子が悪い。ということで今後はパート2,パート3と言う風に書きつなげていきます。


■アジア人権人道学会報告(3)須田洋平氏報告「国連の事実調査委員会で北朝鮮の人権侵害を調査する必要性」

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00460
金正日国際司法裁判所(注:原文のまま。国際刑事裁判所ICC)の誤記だろう)に引き出せるような、国連の事実調査委員会の設置を日本政府は積極的に求めてほしいと(注:須田氏は)述べました。

 それは現時点では困難であり、まず「国連人権委員会での北朝鮮批判決議において、一票でも北朝鮮の人権問題を批判する、改善を求める国の票数を増や」す方が現実的かつ有効というのが日本政府の判断なのだろう。須田氏の考えは正論かも知れないが、日本政府の方針を一概には批判できないと思う。「何が筋の通った正論か」と「それが現実的に可能か、有効か」は違う。
 ちなみに左派には「ブッシュの戦争犯罪イラク戦争ICCで裁きたい」と言う人もいるが、須田氏はともかく、三浦みたいなウヨにはそう言う価値観は全くないんだろう。

故意に食糧配給を一部地域では遅らせ、餓死者を作り出したこと(会場からの質問)

 そんな事実があるかどうかは疑問。食糧不足のため、北朝鮮政府にとって重要な部署に重点配給した可能性はあるようだが、それは憎むべき失政ではあっても「故意に餓死者を作り出した」という話なのか?
 そんなことを言ったら「火垂るの墓」の節子の死のようなケースだって「故意に餓死者を作り出したこと」になる。
 おそらく「朕はたらふく食ってた」んだから。
 三浦が参照してくださいとする高世仁氏(ジン・ネット代表)のブログ(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20101212)もそう言う主張をする人間がいることを指摘しているだけだ。
 それどころか高世エントリによると「セン博士は、飢餓が広がる一方で一部の者はかえって豊かになったりすることを、個々人や所属集団の食糧へのアクセスを「エンタイトルメント」という説得力ある概念で分析した」というんだから、少なくともセン(1998年ノーベル経済学賞受賞者)は北朝鮮の飢餓を「飢餓が広がる一方で一部の者はかえって豊かになったりすること」の一例としか見てないのだろう。
 日本にも欧米にもそう言うことはある。失業者がいる一方で、一部の者はかえって豊かになっている。いわゆるネオリベ。あるいはいわゆる南北問題(豊かな北の経済先進国と貧しい南の発展途上国)。
 それはもちろん問題だが、だからといって「金持ちが故意に失業者を作り出していること」「豊かな北が南を故意に貧しくしてること」になるのか?(失業者や発展途上国の人間がそう言う感情を持つこと自体は否定しないが、それが事実かどうかは別問題だ)
 

須田氏はこれらの定義(注:原文のまま。提議の誤記だろう)を重要な視点として受け止めると述べた上で、たとえば一つの訴える運動の手段として、民衆法廷の形で金正日の犯罪性*1を知らしめることなども考えていけるのではないかと述べて講演を結びました。

 須田氏はともかく、ウヨにとって民衆法廷を認めることは、左派の「ラッセル法廷(ベトナム戦争)」「従軍慰安婦法廷」「イラク戦争法廷」などをどう評価するかという問題を発生させるがその辺りの総括は出来ているのか?
 金正日への民衆法廷を認めるならば、過去の民衆法廷を「私人によるもの」というだけではその価値を否定できない。
 それにしても須田氏など、まともな北朝鮮批判派*2はともかく、三浦よ、国連の朝鮮学校無償化除外論への批判を君らは無視してる癖に都合のいいときだけ国連を利用しようとするな。それと君らが従軍慰安婦関係の国連報告書をどう思ってるかも知りたい。国連、国連って日本も結構国連にはだめ出しされてるけどね(代用監獄の問題とか)

中国の存在により人権問題では(注:安保理が)機能不全に陥る危険性もあると考えます。(三浦のコメント)

 中国の存在と言うより拒否権の存在だ。ドンだけ中国嫌いだ。米国、英国、フランス、ロシアは常に正当に拒否権を行使してるとでも?。例えばイスラエル問題ではアメリカは拒否権行使しまくってるだろ?


■12月11日 アジア人権人道学会報告(1)荒木和博氏*3講演

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00458
学会代表の明治大学川島高峰*4准教授が挨拶し、本日の大会の意義を説明。その中で、ある方から、なぜこの学会では主として北朝鮮や中国の人権問題を中心に論じるのか、と質問されたことに触れました。実は私(三浦)も、学会のことではありませんが、なぜ貴方は北朝鮮や中国の人権問題ばかり強調するのか、と批判的に聞かれたことがあります。おそらくその方も、川島代表に話しかけた方も善意で、アメリカの問題や、またここ日本国内の人権問題*5についてなぜあまり注目しないのかと問いたかったのだろうと思います。
これに対し川島代表は、自分としては逆に問いたいのだが、なぜ中国、北朝鮮といった、東アジアにおける旧・現社会主義圏の人権問題にもっと積極的に取り組まないのか、クローズアップしないのか、そこには現代においても重要な問題が幾つもあるはずなのに、と逆に問題を提起しました。

従軍慰安婦の違法性を否定するthe facts賛同者の西岡力とか、北朝鮮で急変事態がおこったら、予備役として北朝鮮に行くと言う荒木和博とか、蓮池透氏を不当にも除名した家族会とか、まともな人権意識があると思えない連中とつるんでるから、そういうふうに言われる、としか言いようがない。
 それに対し、「北朝鮮や中国の人権問題は重要」と言っても反論になってない。「西岡や荒木や家族会が正しいと思うからつきあってる」とか「異論はあるが小異にとらわれず大同団結」とか言わないと。
 「正しい」であれ「小異」であれその判断には賛同しかねるが。
・それと「アジア」「人権人道」学会なんだから、日本の人権問題もいずれは取り上げますよね?。日本だけではなくほかのアジアの国にもあるであろう米軍基地問題とか(勿論皮肉。学会メンバーにウヨが多いので米軍基地問題は取り上げないだろう)
・それはともかく「中国、北朝鮮といった、東アジアにおける旧・現社会主義圏の人権問題」の「東アジアにおける旧社会主義圏」とは何を意味するのか?(東南アジアの旧社会主義圏・カンボジアとかならわかるが中国も北朝鮮社会主義の看板は下ろしてない。現とも書いてあるからどちらかが現で、どちらかが旧なのだろう)。北朝鮮主体思想社会主義ではないと言うのか?。それとも改革開放中国は、外資が進出し、貧富の格差が拡大してるので、社会主義ではないと言うのか?
 これは学会を代表しての認識なのか、それとも川島氏個人の認識なのか?

荒木氏は、最近読んだ小説*6として、今後韓国が経済危機に陥り、その中で中国の投資の影響がさらに強まって、結果として、韓国経済も政治もますます中国に依存していくという一種のシュミレーション小説だった。しかし、これは決してありえない話ではなく、東アジアではこのような事態も起こりうるという覚悟の元に様々なことを考えていかなければならないと述べました。

 小説を根拠に議論をするな。今、韓国は経済危機じゃない。ノンフィクションや専門書ならともかく。
 いずれにしろ、韓国経済が中国に依存しようとしなかろうと地域の大国である中国を無視した朝鮮半島問題の解決はあり得ないと思う。

北朝鮮という国家の本質について、北朝鮮は建国当時から、国家として最も重要なものをすべて他国から与えられた

 差別発言乙。この後も酷い発言が出るが、これが「人権人道」の学会の講演か?。

政治権力は基本的にスターリンの傀儡政権

 スターリン時代の東欧も、ユーゴスラビアのチトー(非同盟運動に参加するなど、ソ連から自立した独自の社会主義建設をめざした)とか一部を除いて大なり小なり皆そうだ(スターリン時代でなくても、ハンガリー動乱弾圧でナジ首相をソ連に連行し処刑とか、プラハの春弾圧とかしてるんだから、ソ連からの完全な自立などあり得ない)。
 西側の国も、特にアジア、アフリカ、南米の民主主義的とは言い難い類の親米国家は大なり小なりアメリカの傀儡的要素はあった。

インフラは、これは日本植民地時代の工業インフラやダムを基本とした。

 日本の植民地支配正当化乙。そんなの植民地から独立した国は大なり小なりそうだ。ソ連から経済支援受けたとも言ったようだが、そんなの中国だって中ソ対立が起こるまではそうだ。毛沢東ソ連の傀儡か?
 アメリカもソ連との対抗上、西側諸国には経済支援を与えていた。なぜ北朝鮮をおとしめたがるのか。経済支援受けること自体は別に悪ではない。

中国にも利害があって参戦したかのように書いている。これは潜在的北朝鮮の反中国意識や、主体思想金日成の美化のためでもあるのだろうけれど、どこか国のすべてを他国に作ってもらい、また中国に守ってもらったことへの恥ずかしさや屈辱感の反映ではないかと述べました。

「中国にも利害があって参戦した」は事実だ。利害ゼロの、善意の参戦だと思ってるのか?。それと中国のおかげで北朝鮮は守られたというなら、当時の韓国も米軍のおかげで守られたんだが?
 むしろ独裁批判だけすればいいのに、必要以上に北朝鮮を貶めようとする荒木の態度に何か歪んだ精神の反映があると思う。

拉致事件を実行した北朝鮮の工作活動についても、日本映画「陸軍中野学校」を見る限り、これは全く北朝鮮は戦前の日本の工作機関をそのまままねたのではないかとしか思えない

 まともな研究書ならまだしも、市川雷蔵主演の娯楽映画「陸軍中野学校」を根拠にするのも、ゴルゴ13で国際政治を語るようなものでどうかと思うが、それが事実だとしたら日本の罪は重い。ちなみに韓国(朴正煕)や台湾(蒋介石)の秘密警察も、もしかしたら「戦前の日本の工作機関をそのまままねた」のかもね。

外から必要なものはとってくるという発想が拉致につながったのではないか

 前にhttp://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20101017/1287293826で突っ込んだが、拉致について言えば、1970年代から始まったというのが通説で、想定されている理由も「外から必要なものはとってくるという発想」というのとは違う。
 大体、戦前日本だって拉致ないしそれに近いこと(従軍慰安婦とか朝鮮人強制連行とか)をしてるし、拉致ないしそれに近いことをした国は他にもある(軍事独裁時代韓国の金大中拉致とか、軍事独裁時代南米の左翼活動家拉致とか)だろうに、根拠レスで「拉致は北朝鮮の専売特許」「拉致は建国経緯に関係がある」とよく言える。

自分の意志で入国し、しかし、そのまま出国の自由を奪われた人を拉致と考えれば、被害者の範囲はさらに広がっていくだろう

「暴力的な連行だけが強制連行と考えるべきでない」「慰安婦を止める自由がなければ強制連行と同じ」と従軍慰安婦で同じようなことをサヨが言うと非難する奴がよく言う。「THE FACTS」の賛同者の癖してふざけるな。良くそう言う露骨なダブスタ発言が出来る。

もちろん(注:特定失踪者の)すべてが拉致だといっているのではない

じゃあ、そんなのを特定失踪者と呼んで運動するな。

大学教授、政治家、労働組合幹部、など、要するに「現場で役立つ技術を持たない口先だけの人」と表現して会場を笑わせた

 差別発言乙。学会の講演で、学者をバカにするこういう失礼な発言がよくできる。学会代表の川島氏は明治大学教員という学者なのに腹が立たないのか?。そもそも「THE facts」賛同者の荒木なんか呼ぶべきじゃない。
 つうか、ググったら荒木がこの学会の理事だって(ウィキペ「アジア人権人道学会」による)。「THE facts」賛同者の荒木が「人権人道」「学会」の理事?。「the facts」は元慰安婦を侮辱しているという意味で「人権人道」に反するし、プロの学者である吉見義明氏らを侮辱してるという意味で「学問」にも反する。学会代表の川島氏は吉見氏と同業(日本近現代史)なのにそれでいいのか?
 この学会と代表・川島氏の知的、道徳的レベルを疑う。「人権人道」の学会がこれでいいのか?
 「the facts」の件はともかく「現場で役立つ技術を持たない口先だけの人」ってふざけるな。冗談って言えば何でも許される訳じゃない。荒木の方こそ、「現場で役立つ技術を持たない口先だけの人」じゃないのか?。お前が拉致解決に何か役立つことをしたか?
 大体、学者にせよ政治家にせよ労組幹部にせよ、実態はともかく、理想は「現場を知った上での、現場に役立つ理論の人」であると思うし、まともな学者、政治家、労組幹部は成功してるかどうかはともかく、皆それをめざしてると思う(言うまでもないが、現場の人間が無条件で、理論家より偉いわけではない。立派な理論家とダメな理論家、立派な現場の人とダメな現場の人がいるだけの話だろう)。

(注:有本恵子さんなど騙された人たちに)今なぜ北朝鮮などに行ったのかと批判するのは簡単ですが、当時は、北朝鮮は今とは全く違うイメージで語られていたという事実を忘れてはならないでしょう。

「今なぜ北朝鮮などに行ったのかと批判するのは簡単」
 そんな批判をする奴がどこにいる?。むしろ、彼らが北朝鮮に行ったことを非難すべきでないと言いながら、「従軍慰安婦は自己責任」とか「高遠さんは自己責任」とか言うダブスタ人間はウヨ方面に沢山いるように思うが。
「当時は、北朝鮮は今とは全く違うイメージで語られていた」
 当時、北朝鮮が「悪の帝国」のように語られていたら騙された有本さんが悪いとでも?。それはおかしい。騙した奴(北朝鮮)が悪いに決まってる。

潜入した工作員だけではなく、固定スパイ、土台人、北朝鮮シンパの日本人、場合によっては暴力団なども動いた可能性がある、同時にほとんどの拉致は計画的であり、長期的、恒常的な「拉致支援組織」が日本に存在していることが必要で、それは決して総連だけではないと語りました。

・根拠を出せ。お前は「長期的、恒常的な拉致支援組織が日本に存在している」のにそれを日本の警察が未だに摘発できないのはなぜか、説明できるのか?
・「総連」以外って少なくとも現時点では、総連の犯行関与だって認定されてねえよ。
・説明抜きで「固定スパイ」*7「土台人」*8なんて特殊な言葉を使うな。本当に「固定スパイ」「土台人」がいるのか自体怪しいと思うが。
 大体、荒木のような奴は荒木を批判したり、総連の主張(朝鮮学校無償化とか)に一定の理解を示したりするだけで「北朝鮮シンパの日本人」扱いするしな。荒木が「北朝鮮シンパの日本人」認定した人間を極右が拉致の共犯と言って襲撃すると言うことにもなりかねない。
 暴力団も憎むべき犯罪組織とはいえ根拠レスで北朝鮮の手先扱いじゃたまったモノじゃない。具体的に山口組とか稲川会とか名前を出してくださいと聞かれて答えられるんだろうな?

社会党などは、一貫して警察の積極的な捜査や行動を人権無視につながるとして批判し足を引っ張ってきた

 だから根拠を出せ。「一貫して警察の積極的な捜査や行動を人権無視につながるとして批判し」って「警察を一切批判するな」と言う意味じゃないだろうな?。警察だって無謬の存在じゃない(過去に冤罪事件などの問題を実際起こしてる)んだから正当な批判なら何ら問題ない。(いくら何でも社会党も具体的事件の捜査妨害はしないと思うし、それに唯々諾々と警察も従わないと思うが)
 大体、北朝鮮の拉致が公式に認定されたのはごく最近のことだろうが?。社会党の警察批判なんか関係ないよ。

予備役ブルーリボンの会

代表の荒木がいざとなったら予備役で北朝鮮に行くと言ってると言うことはこの会のメンバーは皆そう言う極右なのか?。だとしたら嫌だな。予備役(予備自衛官)のイメージも悪くなると思う。


北朝鮮帰還事業から51年 新潟で追悼集会 そして、始まりの地川崎は
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00457
 帰国事業がなぜ推進されたか。「社会主義へのあこがれ」や「在日は自分の、あるいは自分の祖先の生まれた土地に帰るのが幸せ」とかもあるだろうが、非常に大きかったのは「まともな生活が出来ない」という「在日差別」だろう。その意味で帰国事業は「ドミニカ移民」「満州移民」と構図は全く変わらない。彼らも食えないから移民したのだ。
 その意味では帰国事業推進の最大の力は、ある意味で、事業に関わった様々な組織(国際赤十字朝鮮総連北朝鮮政府、日本政府など)ではない(もちろん彼らを免罪すべきではないが)。「在日に無関心ないし敵対的な日本社会」が最大の問題だと思うが、そう言う視点がこの会にはあまりないみたいだ。そう言う視点がなければ「俺たちは北朝鮮を叩く立派な日本人」と言うかなり問題のあるものにしかならないのではないか?


救う会埼玉集会での報告(帰国事業、日本人妻、そして脱北者の悲劇)

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00456
今夜は、同日救う開催玉(注:原文のママ。「救う会埼玉」の誤記だろう。誤植がこのサイト多すぎだ)主催で行われた集会における依藤守る会事務局長の報告を掲載いたします。

 まともな内容もあるがいつもの「北朝鮮叩きする極右らしい」クオリティも。

日本人拉致事件に総連の人が日本国内で協力した

 そんなことがいつ認定された?。拉致の共犯で逮捕起訴され、有罪判決を受けた総連の人でもいるのか?。俺の知る限り、現時点でそんな人はいないと思うが。証拠が出せるのか?。こんなアホなことを言ったら総連の人間ってだけでヘイトクライムの対象になりかねない。

日本の裁判所は時効を理由に訴えを棄却しました。

 日本では時効を理由に棄却というのはよくあることだ。この件に限らず。戦後補償裁判なんかが有名だ。
 で、「そういう過去の裁判判決について連中が、何と言っていたのか」、「時効棄却の恐れに対し、過去の裁判判決を前提にどういう訴訟対策を立てていたのか」気になるところだ。

日本の裁判所も、総連には罪はないとしています。

 君らの主張は法的には認められないとしただけであってその判決の是非はともかく、それは「総連に罪・責任(特に裁判では審理対象にならない道義的・政治的な罪・責任)はない」と言うこととは違う。裁判で勝ったら、道義的・政治的にも無問題と理解してる疑い大だな。


■12月10日 国際シンポジウム 流動化する北朝鮮情報と救出戦略報告(上)
 守る会の直接関わってる会合ではないようだが、多分、「何でよしこなんか司会に呼んだんだ」といった疑問とか批判とか何もないんだろう。

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00453
救う会、家族会、拉致議連主催による国際シンポジウムが開催されました。司会はジャーナリストの桜井よしこ

 司会がコミンテルン陰謀脳のよしこって(絶句)。これ以上、酷い司会が思いつかないくらいの酷い司会。まさに「冗談はよしこさん」。大体、よしこは北朝鮮ウォッチャーじゃない。


以下しばらくは、飯塚繁雄*9家族会代表の発言を紹介。

拉致問題担当大臣も何度も変わる

 内閣改造で大臣が変わるのは拉致担当相だけではないし、それは自民党政権時代からそうだったけど。

ちなみに過去の拉致担当相は以下の通り(2010年12月10日時点)。なお拉致担当相は小泉内閣以前はなかったし、必置の職じゃないから置かなくてもいい。置かないと言ったらそれだけで、家族会や救う会は激高するんだろうが。
安倍内閣
 塩崎恭久官房長官の兼任
・安倍改造内閣
 与謝野馨*10官房長官の兼任
福田内閣
 町村信孝*11官房長官の兼任
・福田改造内閣
 中山恭子少子化対策男女共同参画・公文書管理担当相の兼任
麻生内閣
 河村建夫*12官房長官の兼任
鳩山内閣菅内閣
 中井洽*13国家公安委員長の兼任
・菅改造内閣
 柳田稔法相の兼任→仙谷由人官房長官・法相の兼任

拉致問題に専門的に取り組む専任の大臣をおいてほしい

 他にも兼任はあって、たとえば次のような大臣は兼任(2010年12月10日時点)。
・沖縄及び北方対策担当相(馬淵澄夫国交相の兼任)
・防災担当相(松本龍環境相の兼任)
・消費者及び食品安全・少子化対策男女共同参画担当相(岡崎トミ子国家公安委員長の兼任)
 これらの大臣に専任の大臣を置けという人がいたらどう思うか、教えてほしい。拉致問題のポイントは専任大臣を置くかどうかという話ではないと思う。担当閣僚(外相、国家公安委員長など)が協議すればいいだけでは?。
 もし専任大臣置かないとダメなら、防災や食品安全はどうなる?。拉致だけはそんなに大事なのか?。失礼ながらそう言うのは「思い上がり」では?


以下、平沼赳夫拉致議連会長*14の発言を紹介。

 これだけ年月がたっても状況が動かない以上、自分としては、地の果てにでも行ってでも北朝鮮と交渉して結果を出したいと思う、(中略)と、政治家としての決意を語られました。正直、私(三浦)としては、思想信条を超えて、久しぶりに志のある政治家の声を聞いた気がしました。

 口先だけなら何とでも言える(苦笑)。私には、周囲の批判を恐れず、北朝鮮と交渉して、一定の結果を出すことがこの人に出来るとは思えない。


以下しばらくは、自由北韓放送の金ソンミン氏の発言を紹介。

北朝鮮当局が、いまだに拉致問題についていかなるまともな回答もしていない

 理由はどうあれ、一応、「(末端の暴走なので今まで知らなかった、嘘ついたわけじゃないと言う言い訳付きだが)拉致の存在を認め」、「地村ご夫妻とか、蓮池ご夫妻とか、ジェンキンス一家は帰国させた」し、「ヘギョンさんの存在もこちらに伝えた」んだから、もう少し評価してもいいんじゃね?。横田めぐみさんの遺骨の件*15はひどいと思うが。
 大体、どういう回答をすれば君らにとって「拉致問題についてまともな回答」をしたことになるんだ?。
 まさか「拉致かどうか怪しい、日本政府が拉致と認定していない特定失踪者を拉致と認めろ」だの「金正日の犯行と認めろ」だの無茶なことを言わないだろうな?

明日にでも急変事態がありうることを覚悟しなければならない

その急変事態って具体的に何?。戦争?

そのような事態の際、拉致被害者をどう助け出すか

 拉致被害者が君らの言うようにまだあの国にいるとして、居場所が分からないんだから助けようがない。むしろ急変事態を起こさないことの方が大事では。

まず、原則として、金正日、正恩に何かをお願いする、何かを期待するという姿勢は絶対に取ってはいけない

 何で?。地村ご夫妻とか、蓮池ご夫妻とか、ジェンキンス一家みたいに交渉で平和的に拉致被害者が帰ってくるのならそれが一番いい。大体、交渉しないでどうやって取り返す。交渉する場合だって「俺たち日本の言うことを聞け」「お前の言うことは聞かないけど」じゃ交渉にならない。軍事攻撃で取り返す気か?

拉致被害者を救いたい、ご家族を助けたいという愛の心は、同時に、独裁者である金正日政権への憎しみと怒りに根ざさなければならない

 言われなくたって、家族を不当に連れ去った「金正日政権への憎しみと怒り」があるに決まってる。そう言う「憎しみと怒り」があるかどうかと北朝鮮指導部と交渉するかどうかは別問題だ。難しいことだが「憎しみと怒り」に身を任せずに冷静に交渉することが大切だと思う。

金正日への怒りがすべての日本国民、日本政府に共有されたときに、拉致問題は解決し、金正日は私達に屈服するでしょうと(注:自由北韓放送の金ソンミン氏は)報告を結びました。

 空虚な精神論乙。金正日に怒りを持たない日本人がそんなに沢山いるのか?。
 まさか、「俺たちを支持しない人間は怒りを持ってるとは認めない」だの「解決しないのが持ってない人間がいる証拠」だの「日本国民全員が一人残らずそういう怒りを持ってることを誰かが証明しない限り共有とは認めない(たった1人でも北朝鮮シンパがいたら共有ではない)」だの言い出さないだろうな?。そりゃ世の中には変な人もいるから、超少数派の「怒りを持たない人もいるかも知れない」が普通は怒ってるでしょう。拉致問題に限らず、政治経済問題、社会問題をそう言う精神論にすることは良くない。成功しないのは策が良くないからでしょう。


以下しばらくは、韓国危機管理研究所長の許ナムソン氏の発言を紹介。

韓国危機管理研究所長の許ナムソン氏が登壇、(中略)インドのネルー首相の言葉を引用し、「歴史的に、統一された中国はいつも隣国の威嚇になった」と、このアジアにおける中国の覇権主義の危険性を強調しました。

 反中レイシズム乙。「統一された中国はいつも隣国の威嚇になった」って中国は分割された方がいいとでも?
 大体、北朝鮮問題議論するときに何でこんな奴と一緒に中国批判しなきゃいけないんだか。

あえて卑近なたとえをすれば、中国を悪の親分としたら、北朝鮮はその行動体調(原文のママ、隊長の誤記だろう)のようなものだと述べました。

中国が命令して北朝鮮に核開発や拉致やらせてるわけじゃないからそのたとえは不適切だ。

中国は、北朝鮮が崩壊するよりは、「核を持った北朝鮮」が存続することを選択する

 それは中国にとっての国益による。崩壊した方がましと考えればそれを選択するだろう。いずれにせよドイツ的な平和統一を中国も支持する方向にどうやって持って行くかじゃないの?。北朝鮮がいつまでも存続しても困るが、突然崩壊されてもたぶん困る。平和統一が理想でしょ。

韓国内の左派、親北派が「戦争よりも平和」という「平和勢力」として勢力を強めることを北朝鮮は望んでいる

 君ら極右だけだろ、戦争を恐れないというのは。「僕は絶対に死なない」とでも思ってるのか?。「戦争よりも平和」は当たり前。その前提の上でどう北朝鮮に対応していくか議論すべきだろうに、戦争を恐れないと、ちゃぶ台返しされても困る。
 どうせ「戦争よりも平和」って言うだけでこういう奴は左派、親北派扱いするんだろう。

許氏は、おそらく5年から10年以内には北朝鮮に大きな変化がおきる重大な転機が来るだろう

 競馬の予想屋か。どうせ予想屋と同じで外しても責任取る気はないんだろ?。
 5年から10年ってのも幅が広すぎだし、「重大な転機」って具体的に何だよ?。

北朝鮮とその後見人である中国は悪の陣営だという原則を再確認しなければならないと述べました。

 この問題はむしろ中国をどうやってこちら側に引き込むかだと思うが。敵視してどうする。中国だって朝鮮半島での戦争が怖いから、君らの言うような強硬路線に否定的なだけで、相談も無しに好き勝手なことをやる北朝鮮はいい加減迷惑だと思ってるんじゃないかな。
 大体、北朝鮮と中国は悪の陣営って、じゃあ日本やアメリカは善の陣営か?。こういう奴はブッシュのイラク戦争をどう思ってるんだ?

韓国が自由統一に成功すれば、仮に米中が同盟するG2体制が生まれても、それに対し中国の地域覇権を阻止する共同戦線を(注:日本と韓国が?)築くことも可能だと述べました。

 そう主張するのは勝手だが、北朝鮮批判集会に行ったら、中国批判に賛同することを当然のように求められるなんてたまったものじゃないと思う。
 韓国が平和統一すべきなのも「戦争の恐怖をなくすため」「民族の悲願」だからであって別に「中国の地域覇権を阻止する」ためじゃないし。君みたいなこと言ったら中国は南北朝鮮統一に消極的な態度を取るだろうに、バカなの?
 韓国が統一したからと言って日本との「中国の地域覇権を阻止する共同戦線を築くこと」なんかする義務はないが。そう言う共同戦線とやらに協力しなかったらこういう奴は何言い出すんだか。
 で、ネトウヨもそのときには手のひらがえしで「韓国脅威論」だの「統一しなきゃ良かった」だの言い出したりするかも。

拉致問題について、北朝鮮が崩壊時、また混乱時に、拉致被害者に危害を加えるような事態を防ぐために、今から、もしも北朝鮮の警備兵や看視(原文のママ。監視の誤記だろう)兵であれ、このような被害者を救い出すことに協力すれば、私達はそれを評価し感謝する、具体的にお礼もするというメッセージを強く送り込むべきだと述べて

 事実上、拉致被害者の居場所を知りませんと言ってるのと同じだ。だから「あなたたちの善意に期待します」と北朝鮮の兵士に呼びかけると。じゃあ自衛隊での救出なんて無理だ。
 混乱状態だったらそんな呼びかけがどれほど有効かどうか。他人である拉致被害者を救う以前に自分や身内(家族や恋人など)の身を守ることで精一杯だ。拉致被害者を助けてお礼をもらおうなんて、そんなときに思わないって。
 やはり混乱状態阻止が一番大事だと思うが。


■12月10日国際シンポジウム報告(中)西岡力*16講演報告と菅首相発言
以下、西岡の発言紹介。

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00454
家族会・救う会の運動方針として、「拉致被害者救出の3条件」を提示し、第1条件 世論を背景に政府が全被害者救出の体制を築くこと。第2条件 北朝鮮が国交正常化を求めて我が国に接近せざるをえなくなる環境ができること。第3条件 金正日死亡などによる北朝鮮急変事態に備えて被害者救出緊急プランを作っておくこと。

 第1条件は意味不明。「全被害者救出の体制」とは具体的に何か?。「全被害者」とは具体的に誰か?。たぶん「特定失踪者」まで含めた怪しい数字が君らの「全被害者」なんだろうが。
 第2条件は既に存在すると思うが?。だからこそ金一族が生き残り(最低限フセインのように処刑されない)をかけての日朝平壌宣言だろう。しかし、「あんな宣言じゃ納得いかない」だの「北朝鮮の存在など認めない」だの言って日朝交渉をぽしゃらせたのは君ら強硬派だろ?
 北朝鮮も君らのような強硬派を見たらびびって「交渉しても無意味っぽい」と思うのは当然だ。
 第3条件について言えば居場所も分からないのに救出できるわけがないとしか言いようがない。

1963年の寺越さん拉致事件

 なお、寺越さん本人は拉致を否定し、事故にあったところを北朝鮮に救出されたとしている(それが事実だとしても寺越さんの安否を日本に知らせなかった北朝鮮の態度はもちろん問題だと思う。伝えなかったことは国交がないからと言って、正当化はできないだろう)。また拉致だとしても、海に漁に出ているところを拉致されたわけだから、北朝鮮工作員が上陸して犯行を行った明らかに計画的な拉致である1970年代のケースとは同一視できないと思う。工作船が工作活動を発見され口封じのために急遽、寺越さんを拉致したのなら、犯罪行為であることに違いはないが、1970年代と違い、計画的犯行とは言えないわけだから。

1979年、警察庁が秘密会議を開き、既に確実に7人の日本人の拉致事件が解っていたにもかかわらず、日本人拉致の非公開を決定した。

 ソースは何ですか?。秘密会議とか落合信彦っぽい話だな。デタラメなこと言って警察を敵に回すのは止めた方がいいと思うよ。

87年、拉致された田口八重子さんを利用した金賢姫による大韓航空機爆破事件が行われ

 かなりミスリーディングな文章。金賢姫によれば、田口さん(朝鮮名:李恩恵)は金を含む工作員日本語教育係であり、これを「拉致された田口八重子さんを利用した金賢姫による大韓航空機爆破事件」と言ってはまるで田口さんが爆弾の製造などで、爆破事件に直接関与したみたいだ。「拉致された田口八重子さんに日本語を教わった金賢姫による大韓航空機爆破事件」とでも書くべきだろう。

88年には参議院での梶山答弁(注:竹下登内閣の梶山静六*17国家公安委員長)で、北朝鮮による日本人拉致が認められた

 この梶山答弁を引き出す質問をしたのは橋本敦参議院議員日本共産党)です。

ほとんど世論の盛り上がりも関心も引かなかった。

 日本共産党の手柄は無視するのが日本のお約束です。

北朝鮮金正日の拉致指令とテロ指令を認めない範囲で、拉致を限定認定するにとどまり

 無茶言うな。金正日の拉致指令を認めろと言ったら、今、日本にいる蓮池さんたちすら帰ってこなかっただろう。

金正日のウソと謀略に満ちた被害者の志望(原文のママ。死亡の誤記だろう)発表を確認もせずに終わるという結果に終わった。(たとえば、金賢姫の国際テロを認めることになる田口八重子さんは死んだとうそをつくなど)

 おいおい。田口さんの生死は不明ならまだしも証拠もないのに勝手に嘘つき呼ばわりか。
 

結果として拉致を認めたのにカネを取れなかった*18のだから、北朝鮮にとっても日本政府に裏切られたということになり、日朝関係は膠着状態に陥った

 「金を取れなかった」限定と言うより、「あちらに大したプラスがなかった」ということだろう。で、そう言うことになったのは君ら強硬派のせいだが?。拉致被害者救出のため泣く泣く妥協という考えゼロか?。本当は「北朝鮮が崩壊しさえすればよい」「拉致被害者などどうでもいい」「もう生存してる拉致被害者はいない」と思ってないか?

日本政府に、まず被害者の全員救出が絶対の優先事項だという決意がなかったことが、この問題解決を遅らせている点を指摘しました。

 むしろそう言う強硬路線(被害者の全員救出が絶対の優先事項)を家族会や救う会が主張し、それを政府が受け入れたことが問題解決を遅らせていると思うが?

(注:拉致問題解決の為には)北朝鮮に対し、更なる追加制裁を含めあらゆる手段で圧力をかけていくこと

 圧力しかかけないから今解決のめどがないんだろうが?。圧力かければ拉致問題が解決するという主張の根拠は何だ?
 圧力で北朝鮮を崩壊させたい、拉致被害者などどうでもいいと思ってるなら正直にそう言え。

救う会入手未確認内部情報

 いざとなったら未確認と断ったと逃げる気満々だと。未確認なら外に出すな。

単独救出作戦も考えねばならない。

 米韓との打ち合わせ無しでやるのか?。直接の救出は日本だけでやる場合でも、打ち合わせは必要だろう。それと救出が日本の能力的、法制度的に可能だとしても「餅は餅屋」というか、朝鮮半島に詳しい米韓軍に任せた方がいい気もする。

被害者の抑留場所と状況、および全体の人数などの正確な情報を今から調査することが不可欠

そんなもの分かりようがないと思うが。どうやって情報を入手する気だ?

本来は、1970年代、北朝鮮工作船が日本近海に頻繁に出現した時に、当然の国防、領海侵犯への取り締まりとして自衛隊を出すべきだった

アホか。今だって海保しか出してない。ソ連が健在なあの時代にそんなことをしたらやばすぎる。こういう発言が君らの本心(日本を真正保守の国に!)をモロバレにしてるな。

北朝鮮が絶対に拉致被害者に危害を及ぼすことが無いよう、「日本の技術では火葬した遺骨から死亡時期推定できる。死亡時期が2002年以降であれば虐殺として国連安保理での軍事制裁要求*19自衛権行使を行う。日本は金正日政権崩壊後、責任者を草の根分けても探しだし処罰する」という厳しいメッセージ

 「拉致された日本人が殺されたことがわかったら自衛権行使を行う」の自衛権って何?。
 まさかそんなことで北朝鮮への先制軍事攻撃が可能と言うんじゃないだろうな?。憲法違反以前に国際法違反だと思うぞ。
 2002年・小泉首相訪朝以降の死ならそれだけで虐殺と見なすと言うのも意味不明だ。遺骨に銃弾のあとなど、明らかな他殺の痕跡があるならともかく、そうでなければ殺人認定なんか出来ないだろ?。病死かも知れないし、事故死かも知れない(もちろん、そういう病死、事故死された拉致被害者の方がいるとして、小泉訪朝後も北朝鮮が所在を隠したことは非難されて当然だが)。
 拉致被害者に危害を及ぼすことの防止と言うより、北朝鮮を攻撃する口実を必死に探してる気すらする。
 それと火葬された遺骨から死亡時期が分かるってのは本当なんですかね?

国内の一部政治家、ジャーナリスト、学者、自称専門家などの日朝国交優先勢力、ならびに証拠もなく被害者が死亡したというデマを振りまく人々と言論面で徹底的に戦うことの必要性を強調しました。

「日朝国交優先勢力と言論面で徹底的に戦う」
・君らの言う「日朝国交優先勢力」だって、それが拉致解決に有効だと思うから主張してるのだろうに一方的に敵視か。やれやれ。

「証拠もなく被害者が死亡したというデマを振りまく人々」
田原総一朗氏が有本恵子さんについて発言した件のことだったら、今裁判で争ってる最中だろ。良くデマ呼ばわり出来る。デマは西岡さんが垂れ流す「従軍慰安婦違法性否定論」だろ?
・田原氏もさすがにこういう問題で嘘はつくまい。匿名を条件に得た情報であることから悩みながらも、「今のままじゃいけない」との判断から取材情報を公表したのだろう(公開の仕方がご親族の心情に十分配慮したものだったかという問題はあるが)。そしてそれにより「安易に有本さん生存説を唱えてる自分たちのデタラメさが暴かれることを恐れる連中」が田原潰しに入った、それがこの裁判だと私は理解している。だから外務省は訴訟対象になってないのだろう。田原の言うことを嘘だと言えば、外務省は許すと言うことだろう。
 取材テープ公開が認められれば、それをてこに「田原氏」ないし「田原氏の取材先(恐らく外務省)」を恫喝し、自分たちに屈服させると。そういうことだろう(追記:結局その企みは田原氏の勝訴確定で失敗に終わった)。

安易に自衛隊出動を語るような言説は総理として、逆に無責任ではないでしょうか。(三浦)

俺もそう思うけど、菅首相にそう言わせたのは、家族会と救う会なんだが。連中は非難しないのか?

拉致事件に対しそれだけの関心と決意を秘めておられるなら、その拉致事件を軽視している朝鮮総連(注:原文のまま。朝鮮学校の誤記だろう)の無償化は直ちに停止してしかるべきでしょう。(三浦)

 おいおい。無償化反対は「拉致は関係ない」「子どもの人権のため」「金正日個人崇拝教育は教育上、問題」じゃなかったのか。言ってることがデタラメすぎるだろ?


■12月10日国際シンポジウム報告(下)荒木氏、日韓協力の難しさを指摘
以下、荒木の発言紹介。

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00455
続いて荒木和博氏が、自分は数年前、あと一年以内にこの拉致問題を解決する、出来なければ責任をとるとまで公的な場で言って来たが、現実的には何一つ解決できていない、本来ならこのような場で語る資格は無く、恥をさらしているようなもので、自分の無力さを痛感しているとまず語りました。

「語る資格はなく」
 じゃあ、黙ってろ。語る資格はないと思うなら、普通の人間は拉致関係の役職を全て辞め、表舞台からは姿を消すだろ?
 そこで「責任を取るというなら拉致問題関係の役職を辞職せよ」等とヤジが飛んだら荒木はマジギレするんだろう(もちろんそう言うヤジは飛ばないという「自信」があるからこういう無責任発言が平気で出来るんだろう)。
 で「今後も北朝鮮と戦うことが私の責任の取り方」と恥知らずなことを言い、みんなで拍手して歓迎すると。
 普通、政治家や官僚といった権力者ならともかく、何の権力も持たない一民間人に過ぎない荒木が、自分の独力では解決できないこと(日本政府の協力なり、北朝鮮との交渉なりが必要)なのに「あと一年以内にこの拉致問題を解決する、出来なければ責任をとる」なんて無責任なことは言わないし、そう言ったのに何の責任も取らない時点で論外だ。荒木本人や荒木を黙認してる連中だって「期限までにこれこれのことをやります。出来なければ責任を取ります」と言った人間が、責任を取らなかったら非難するだろ?(例:首相を辞任したから荒木と違って最低限の責任は取ったと言えると思うが、沖縄基地移設問題での鳩山首相)。荒木を黙認する理由が分からん。
 しかもそのことを恥知らずにも、堂々と荒木本人から語るとは。で、そんな奴に話させてる時点でこの集会に関わってる連中(家族会、救う会拉致議連)も批判しない「守る会」代表・三浦も論外。
 荒木たち「救う会」連中のこういう無責任さに気づいたから、蓮池透さんは連中と袂を分かったのだろう。荒木たちは「拉致問題」を政治利用ないしメシの種にしてるだけで、解決する気などないと。気づかない他の拉致被害者家族の気持ちが分からないが「今更方針変更するのはつらいから、見たいものしか見ない」という奴ですか?。その気持ちは分からんでもないが、事態を悪くするだけだ。

中山補佐官が拉致問題を担当していたとき、個人としては勿論献身的に行ってくださったけれども、結局実質的な力が与えられず充分なことができなかった

・中山氏が補佐官だったのは安倍内閣麻生内閣の時。福田改造内閣では拉致担当相(ただし兼任)をやってる。「公明+麻生」の福田おろしで中山大臣は短期間で終わったが。
・中山氏が大臣(福田改造内閣)から補佐官(麻生内閣)に格下げされたことが彼女を政府、自民党がどう見ていたかの証明だろう。要するに能力など評価しておらず、家族会や救う会に対するあめ玉に過ぎなかったと。たとえ「実権」(荒木の言う「実権」とは何か分からないが)が与えられても彼女には何も出来なかったろう。皮肉にも肩書きだけ見れば彼女を一番評価したのは、安倍氏や麻生氏に比べ、媚中派だ何だと、ウヨに評判の悪い福田氏と言えよう。

官房長官と兼任ということは、政治を動かせる立場という点で見れば悪くは無い

つうか、過去の拉致担当相は福田改造(少子化対策男女共同参画・公文書管理担当相)、鳩山、菅(以上、国家公安委員会委員長)、菅改造・柳田時代(法相)を除いて、全員、官房長官だけどね(2010年12月10日時点)。

かって警察や自衛隊の行動に極めて批判的だった政党(社会党)出身の方(注:仙谷官房長官のこと)がこのような問題に取り組むのはふさわしくないように思える

 荒木はバカか?。カンボジア派兵とか、公安警察とか違法の疑いのある行動が批判されたのであって警察や自衛隊なら何でも叩きではない。しかも拉致防止や摘発ならともかく、拉致被害者を取り戻す上で一番大事なのは外交であって警察や自衛隊じゃない。
 

自分達調査会に寄せられている情報では、最初の失踪は昭和23年、少なくとも、昭和30年代には拉致は始まったと私は判断している

 前もhttp://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20101017/1287293826、で突っ込んだけど、そう言う認定を政府はしてないし、青瓦台襲撃事件以降、韓国のガードが堅くなったことを打破するために始まったのが、日本人拉致というのが通説だと思う。

自分は予備役(注:原文のまま。おそらく「予備自衛官」が正しい)として、いつでも実際に北朝鮮に(注:兵隊として?)行こうと考えている

 平成の富永恭次乙。口先だけなら何とでもいえる。
 君とお仲間だけでゴルゴ13とかランボーみたいに北朝鮮に戦闘行為しかけて華々しく死ねば?。
 どうせ自衛隊による北朝鮮派兵がなされるとしても、「中高年の自分にはお呼びはかからない」「お呼びがかかっても北朝鮮問題活動家だから最悪、平沼先生(拉致議連会長)などに泣きつけば何とか行かずに済む」と思って吹かしてるんだろ?

一番大切なのは、トップの責任者が「責任は私が取る、行動せよ」と命じることだと述べました。そして、このような国家としての責任と意志決定を、今の政権ができるとは思えない、そして、自民党政権時代にも出来なかった、そこに根本的な問題があると述べました。

・「行動」、「国家としての責任と意志決定」って要するに自衛隊北朝鮮に投入しろってことだからな。「自民党政権時代にも出来なかった」のは当たり前。極右にもほどがある。
 大体、当事者である韓国と在韓米軍(と言うことは最終的にはアメリカ政府中枢だろうが)の同意無しに、菅首相の一存でそんなことは出来ないし、そういうことを両国が認めるかどうか。日本国内で自衛隊を動かすんじゃない。
・「責任は取る」ってどう取るんだ。さすが、荒木は「問題が1年以内に解決しなかったら責任を取る」と言いながら責任取らない無責任な人間だけのことはある。

日韓の協力と連携は難しいと現在の段階では私は判断している

 君らのような真正保守とは普通の韓国人は連携しないだろう。でもそうでない「過去の植民地支配の非を認める日本人」なら連携は十分可能だろ?

現実的には、私たち日本の北朝鮮を批判する運動と連携している韓国の個人や団体は、韓国では「親日派」というレッテルを貼られ批判されるだろう

 だって君ら「従軍慰安婦は違法じゃない」「日韓併合は同意のもとに行われた」と無茶なこと言ってるだろ。それで手を握ろうとか韓国人なめるな。反北朝鮮ってだけで、君らみたいな真正保守となぜ手を握る必要がある?。北朝鮮は昔と比べて弱体化してるし、今時、北朝鮮シンパの日本人はほとんどいないし、我慢して日本極右と手を組む必要は韓国側には全くない。
 手を握ってる韓国人って「『北方領土はロシア固有の領土』『日本が不法に奪ったのを取り返した』という日本人」みたいなものだから批判されるにきまってる。それはレッテル貼りじゃなくて正当な批判だ。

アメリカも基本的には頼りにはならない

 そりゃ、君らみたいな超強硬路線をアメリカは取りたくないだろ。米朝間で戦争が起こったらドンだけ被害が出ると思ってるんだ。拉致問題アメリカ国民が被害に遭ってるわけでもない。

中国政府は、自分たちの悪の体制の思想やシステムをグローバルスタンダードとしてアジアに押し付けようとしている

 そんな事実がどこにある?。国内のこと(人権問題であれ何であれ)は俺たち中国のやりたいようにやらせろ、口出しするなとは言ってるかも知れないが、「お前らも俺の言うとおりにやれ」とまでは言ってないと思う。むしろそれは、旧ソ連やブッシュ時代(今もか?)のアメリカがぴったりだ。


 以下、島田洋一救う会副会長、福井県立大教授。荒木、西岡とともにthe facts賛同者の一人。ウィキペによると安倍晋三ブレーン五人組の一人(他は中西輝政*20伊藤哲夫*21、西岡、八木秀次*22))の発言紹介。

島田洋一副会長が、この拉致問題北朝鮮の人権問題について、「何をするか」ではなく「してはならない」ことが何かというと、なによりも、中国に解決を求める、協力を求めるということだけは無駄であると述べました。

 反中主義乙。普通の人間なら「考えられるあらゆる手段を取ること」を主張するだろうに、何なの。

あのような国際的天下り組織(注:国連のこと)に大きな期待をかけるとか、その組織内で地位を占める(注:常任理事国入りのことだろう)ために独裁国(注:中国のことだろう)と妥協するなどしてはならないと述べました。

 「国際的天下り組織」
 国連に何の問題もないとは言わないが何この暴言。

第2部では、松原仁山谷えり子、竹内譲*23各議員が救出への決意を語り

 竹内氏は知らんが極右・歴史修正主義者の松原に山谷って。左派はもちろん保守派でも一定の良識のある人ならドン引きするメンツ。
 

■かるめぎ86号(2009.11.09)

http://hrnk.trycomp.net/karumegi.php?eid=00068
おすすめできない本
『拉致・左右の垣根を超えた闘いへ』(蓮池透

・俺はお薦めできる本だ。蓮池さんの意見に賛同しない人でも一回は読んだ方がいい。読めば「家族会とは違う拉致被害者家族の意見」を知ることが出来、なぜ蓮池さんが家族会から除名されたか、除名にも関わらず蓮池さんが「除名処分取り消しを求めるといった」事を荒立てることをせず、大人の態度を取ってるかがわかるだろう。
・蓮池さんが強硬派から穏健派に変わったこと(つまり過去の自らの態度には何か問題があったのではないかとの姿勢を取ったこと)、家族会タカ派から批判されてもブレもせず、かといって激高して泥仕合にもならずといった態度は実に立派だと思う。
・タイトルから分かるように蓮池さんは「拉致問題解決には左右の垣根を越えることが必要」と考えそれをめざしてるわけだ(成功してるかはともかく)。
・したがって蓮池さんは左の反発を買いかねず、かつ拉致問題解決に有効か疑わしい主張(自衛隊北朝鮮への出動や、朝鮮学校無償化除外論など)には否定的ないし消極的(慎重)だ。
・しかし、やはりお前らは蓮池さんを敵視する「そう言う立場」か。どう考えても蓮池さんを除名した連中は「左右の垣根を越えることが出来ない」右だ。
・好意的Amazonレビューをいくつか紹介。

1)著者の主張は簡単です。
1. 拉致問題の解決と北朝鮮の政権を転覆させることとを混同してはいけない。
2. 政府は拉致問題の解決にあたり迅速かつ具体的に行動すべきで、「(注:対北朝鮮強硬)世論に耳を傾ける」だけではいけない。
 付随して「(注:日本による朝鮮半島植民地支配という)過去の清算」という話も出て来、著者が「国賊」「サヨ」「売国奴」などという非難を浴びている姿が目に浮かぶようです。それでもあえて持論を展開した著者の勇気に敬服します。


2)拉致問題は、憶測や風聞でこじれにこじれている。
(中略)
 家族会の中心にいた著者の対話路線への転換は、そうした無用な争いを終わりにしたいという切なる思いがあるのであろう。
 拉致問題は弟の薫氏ら五人が帰国してからこじれはじめたが、北朝鮮との間の「一時帰国約束」は事実であり、小泉首相の第二次訪朝でそれ(注:一時帰国約束を破ったこと)を謝罪し、残る家族(注:ジェンキンス一家)の帰国実現につながったことは、小泉訪朝の橋渡しをした吉田猛・新日本産業社長*24の証言や裁判資料などを基に、河信基著「証言『北』ビジネス裏外交」(講談社)で明らかになっている。
 横田めぐみさんらの生死問題についても、田原総一朗氏が「外務省も生きていないことはわかっている」とテレビ番組で発言し、家族会が反発しているが、タブーを破り、真相解明が先行しなければ混乱は深まるばかりだ。
 拉致問題の解決は、事実を踏まえてこそ可能となる。その点では左右も何もない。


3)拉致被害者家族が団結して「家族会」を結成するのはとてもいいことだと感じつつも、その動向には違和感を感じてきました。
ことに「経済制裁」を声高に主張する姿には、本当にそれで解決するの?と思わざるを得ませんでした。
(中略)
この本を読んで、私の違和感はかなり払拭されました。
やっと拉致について冷静に考えてくれる当事者が現れたのですね。


4)蓮池透さんが、2010年3月、「家族会」から除名された。
いつかこうなるのではないかと危惧していたが、蓮池氏は家族会を批判することはなく、「自分がいなくなることで拉致問題が進展するなら、それでいい」と言ったと報道されている。
本書は、それまでギクシャクしていた家族会、救う会との「溝」を明確にさせた1冊でもある。
家族会・救う会と絶縁し、彼らから裏切り者呼ばわりされるように 自ら舵を切ったのはなぜか……それが分かりやすく、慎重にことばを選びながら書かれている。
家族会、及びそれを牛耳る救う会は、 「拉致問題」を、北朝鮮の体制打倒等の政治的信条や、 「核・ミサイル」などの国家政策に結び付けて「制裁」を政府に要求してきた。
あたかも圧力団体のように……。蓮池氏はそのことを批判する。


拉致問題は(注:拉致被害者救出以外の北朝鮮民主化などの)政治的目的と、いかなる関係もない。家族会は、政治団体でもなければ国家の政策に口を出す組織でもない」と。


そして「救う会」については、こう言い切る。


『「救う会」は、北朝鮮の体制打倒という政治信条の実現に、 拉致問題と家族会を利用している』


 いま、「拉致問題」はナショナリズムと結びつき、 それこそ、「何が何でも北朝鮮討つべし」的なヒステリックな論調さえある。
これで拉致問題の解決ができるだろうか。
少し冷静になってほしい、というのが本書の基本的な主張である。
救う会、家族会からは「裏切り者」「北の代弁者」と呼ばれる蓮池氏は、「私は右でも左でもない。この運動が、被害者の救出を第一とするものであってほしいだけです」 と静かに言う。批判の中、こういう意見をはっきり言った勇気に敬意を表したい。
こういう意見を切り捨てる「家族会」は、複眼的思考ができなくなっているように思える。


5)本書は、家族会の事務局長をかつて務めた著者が、行き詰まった拉致被害者帰国の打開策と家族会の内情を、自らの言動の反省を踏まえつつ吐露した、告白するには非常に勇気のいる内容となっている。「左右の垣根を超えた闘いへ」という副題通り、拉致問題解決の方法や家族会が、特定のイデオロギーを主導する者に染められてしまっている現状を乗り越えるべき課題とし、もう一度政府や国民全体で議論を呼び起こし、被害者救出への道を模索している。
かつてマスコミをにぎわした拉致問題もいまやほとんど耳にしなくなった。打開策がたやすく見つからないのと同時に、家族会の意見に沿わない報道をするならば、激しく攻撃されるからだ。結局家族会の意向をうかがってばかりいると、世論には北朝鮮に対して「経済制裁」、さらに「北朝鮮打倒」という、拉致被害者救出という目的とはかけ離れた主張までまかり通ってしまうことになる。それではますます解決につながらないと、著者は「行動を伴う対話」を積極的に重視する。


6)自らが拉致被害者家族として多大な苦悩を経験し、拉致被害者家族連絡会(家族会)の事務局長を務めた透さんは、初めは北朝鮮強硬派の先鋒であったが、自分たちが極右政治家や「救う会」によって洗脳され利用されていることにしだいに気づき始める。そして「家族会」や「救う会」の活動やマスコミ報道が拉致被害者救出という本来の目的から変質してしまい、国民に偏狭なナショナリズムを植え付けたり、甚だしくは「拉致ビジネス」という金儲けの手段になってしまっていることを鋭く見抜き痛烈に批判する。
わたしは、自ら逆境に立たされながらも世論や感情に流されず理性的な透さんの勇気ある発言を強く支持し拍手を送りたい。

ちなみに2)の「裁判」というのは、河信基の深読み「証言 「北」ビジネス 裏外交-金正日と稲山嘉寛*25、小泉、金丸*26をつなぐもの 」(http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/35483634.html)のコメ欄によると西岡による「北朝鮮の手先」呼ばわりに怒った吉田氏が名誉毀損裁判を起こし、勝訴したと言うことらしい。

西岡力と吉田猛が裁判で争っていたというのは『証言』で初めて知ったのですが、仲間たちも驚いています。
(注:西岡は)吉田が北朝鮮のスパイということを証明しようと、大連会談の秘密テープを裁判所に証拠として提出した。ところが、敗訴です。逆に自分の嘘がばれてしまった。


蓮池透「拉致 左右の垣根を超えた闘いへ」を読んで(上)(下)
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00125
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00126
 蓮池氏の家族会、救う会批判に何も言わない点が三浦らしい。この書評を三浦が書いた時点では蓮池氏は家族会を除名されてなかったが、今、除名についてどう思うかと三浦に聞いたらどう答えるのだろうか?。守る会サイトにはその点について何の記載もない。 


■かるめぎ82号(2008.11.20) 

http://hrnk.trycomp.net/karumegi.php?eid=00064
私のおすすめ本
『半島を出よ』

読んだことないが、北朝鮮が福岡に上陸して自衛隊とドンパチやると言うあり得ない設定の本だろ?。バカか、君は。日本にレイシズムをはやらせることが君らの目的か?


週刊朝日記事「脱北への道」(12月17日号) 支援者は財産を投げ出しているのに日本国政府は何もしていない 

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00449
政府は生活保護の形で脱北者に対し支援を行っています。しかし、それが逆に労働意欲を減退させたり、また脱北者への偏見を招く危険性があります。生活保護という形ではなく、日本語教育職業訓練など、自立に向かうための支援が必要なのですが

 俺の邪推かも知れないが三浦や「守る会」は生活保護受給者を、差別視していないか?。生活保護受給が脱北者への偏見を招くとしたらそれはそう言う日本社会の現状がおかしいのであって、他の理由はともかく、少なくともそれ(生活保護への偏見)は「生活保護とは別途何らかの措置を脱北者に執ること」の理由にはなり得ない。生活保護受給は権利であり非難されるいわれはない。


■守る会理論誌「光射せ!」第6号発行

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00448
詐術の菅内閣文科省と偽装の朝鮮総連の合作(萩原遼

・元共産党員が「家永教科書訴訟」など過去の行為を考えれば「左翼ではあり得ない」文科省を「朝鮮総連と合作」呼ばわりする喜劇。どちらかというと右寄りの文科省ですら実行不可能な無理筋が除外論と考えない萩原のバカさに呆れる。
・無償化除外を批判する国連や日弁連も合作仲間に入れてあげてください(毒)

日本国民の税金を何故注ぎ込むのか(山田喜弘)

外国人も日本の税金を納めてるのに何だ、このタイトル?。ヘイトスピーチ乙。

日本人妻問題を正面から描いた映画『鳥よ翼をかして』を観て(三浦小太郎)

ウィキペに寄ればこの映画制作のバックには統一協会がいたらしいが、そのあたりを三浦がきちんと触れたのか、気になるところ。


■日米韓『同盟』で中国にNOを 朝鮮日報コラム「韓国は中国に「NO」と言うべき」紹介

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00441
かって韓国の朴大統領が語った言葉は、今でこそ真理ではないかと思います。『光射せ』5号に私(三浦)が書いた文章からそのまま引用します。


朴大統領は「韓国はアジアでは全体主義体制(北朝鮮、中国、ソ連)に直面する自由陣営の最前線基地であり、その苦悩を日米両国とも全く理解していない」と語り合った。朴大統領は「五年か七年したら、日本と韓国は、安全保障条約が結べる時が来る。(中略)両国が手を結んでアメリカを牽き付けておかなければなりません。一つ一つがばらばらでアメリカと繋がっているだけでは危ない」と福田(恒存)に語っている。これは現在も、日韓の心ある政治家も国民も真摯に取り組まなければならない課題だ。

・昔ならまだしも韓国が民主化された現在、朴をここまで持ち上げるとは。今はともかく軍事独裁時代の韓国が「自由陣営」か?。三浦は朴がやった金大中拉致事件をどう考えてるんだ?
 ちなみにウィキペ「金大中事件」に寄れば、当時の田中角栄首相が刑事責任追及をせず政治決着で済ませた礼として、朴から現金4億円が贈られた疑惑があるらしい。
・「これは現在も、日韓の心ある政治家も国民も真摯に取り組まなければならない課題」の「これ」って何?
 日韓友好は大事なら同感だがまさか「日韓安全保障条約」(日韓軍事同盟)じゃないよな?
【追記】
 こう書いたが前原外相は日韓同盟をめざすと言ってるらしい。ガセネタメールの時(当初自信満々な態度だった癖に結局謝罪)同様、軽率ぶりがひどい。是非(憲法上の問題とか、外交的に適切かとか)以前に、韓国と事前の打ち合わせはしてるのか?。菅首相自衛隊派兵発言と同じ思いつきではないのか?。あの人に対する批判エントリとして、
きょうも歩く「派兵なしにありえるのか前原の日韓安保同盟構想」
http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2011/01/12-e8df.html
を紹介する。


■これはチャンスだ よど号メンバー拉致手配取り消し訴訟
 指名手配取り消しじゃなくて、逮捕や起訴されたときに正々堂々と無罪を訴えればいい気がする。そもそも「指名手配取り消し訴訟」って可能なのか?。小沢さんが検察審査会の起訴決定無効を訴訟で勝ち取ろうとしたら「刑事裁判で無罪を争え」とだめ出しされたのと同じ事になるだけでは?。要するに指名手配取り消し訴訟は現行法上は、恐らく無理であり、したがって指名手配を取り消してよど号メンバー帰国はあり得ない(逮捕・起訴覚悟での帰国か、一生帰国しないという選択肢しかない)。よって、よど号メンバーが「逮捕・起訴覚悟での帰国」をしない限り、三浦の言う「チャンス」なんてことも多分あり得ない。

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00443
少しだけ余計なことを付け加えます。
仙谷官房長官がかって新左翼運動に参加していたことを今も誇りに思うことは全く構いません。

 「少し」どころか「とてつもなく」余計なことだ。
 当たり前のことを恩着せがましく言うな。三浦に勝手に人生を評価されるいわれは誰もねえよ。

岡崎国家公安委員長が、一つの歴史観として、日本がかって朝鮮半島に行ったことを、民衆を苦しめた許せないことだとお考えなのも、私は思想の自由であり認めます。

 何、その「一つの歴史観」だの「思想の自由」だのといった奥歯に物の挟まったような物言い?。三浦は「日本がかって朝鮮半島に行ったことを、民衆を苦しめた許せないことだ」と考えてないのか?

お二人にさらに厳しい姿勢で北朝鮮独裁政権やその共犯者である中国共産党独裁政権に抗議し戦うことを期待します。

・三浦に言われなくても北朝鮮にそれなりの態度で臨むだろう。しかもその前振りで新左翼云々言うのは何なの?。元・新左翼だからよど号グループの仲間みたいなものだというあてこすりか?。
・「共犯者」っておいおい。中国の北朝鮮に対する政策の是非はともかく「共犯」ではないだろ。
・日本がイラク侵略戦争についてアメリカの共犯であることをどう思うね? 


草川昭三参議院議員*27脱北者定着支援について陳情
 別にいいけどさ。野党の公明党議員に陳情して何の意味があるのやら。

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00442
議員秘書の方からいくつかのアドバイスをいただきました。秘書の方は、皆さんのような市民団体の情熱や努力は理解しますし感銘を受けます、ただその上で、誤解をしないでいただきたいのですがと断った上で、このような定着支援に国の予算をつけるのは、情熱だけではなく、それなりの論理が必要になるのです、とアドバイスされました。
(中略)
私(三浦)は、確かにそのような視点がかけていました、いいご忠告をいただきましたとお答えし

別に定着支援に限らず何だってそうだ。スパコン仕分けのニュースみるだけでも分かりそうなものだが。

他のたとえばドミニカ移民の方々の苦難とどう違うのか、この人たちだけを特別扱いする必要があるのか、と考える人もいるかもしれない。(議員秘書のアドバイスの内容)

 ドミニカ移民の方々も救済すべきでしょ?。あれは、満州移民みたいな国策事業なんだから。いずれにせよドミニカ移民問題脱北者定着支援とは何の関係もないのに議員秘書も変なアドバイスをするものだ。何の関係もないにも関わらずドミニカ移民の救済は必要ないと関係者の神経逆なでするバカを三浦は書くんだろう、と思ったら予想通りで爆笑。

ドミニカ移民の方々も大変ご苦労されたことと思いますが、少なくとも、いかに難しくともこの方々には出国の自由もあった、帰国者、日本人妻の方々にはそれは全く無い

ドミニカ移民の方だって全財産はたいてドミニカに行った人だっているだろ?。そんなに簡単に帰国できるわけがないだろうが、アホか。
 大体、コトバンク「ドミニカ移民訴訟」によれば「日本政府は当時、ドミニカ共和国を「カリブ海の楽園」と称し、移住すれば開墾済みの土地を無償で譲ると宣伝した。1956年から59年までに249家族1319人が移住したが、耕作不能の土地だったため多くの人々が生活に行き詰まり、帰国もできない状況に陥った」のだから詐欺同然じゃないか。北朝鮮帰国事業で朝鮮総連をさんざん非難した癖に、ドミニカ移民で日本政府を非難しないのか?。こういう三浦のようなふざけた人間が会長だとそりゃ俺に反論不可能ですよね、id:noharra

【追記】
1)下のコメ欄で「ドミニカ移民より北朝鮮帰国者の方が悲惨」と言いたげなid:noharra。だから、そう言うことを言うことに何の意味があるんだ?。「ドミニカ移民問題が社会に軽視される恐れがある」and「ドミニカ移民がお前らに激怒する(お前らに敵対する恐れすらある)」以外の効果があるのか?
2)ちなみに、abekojiの日記「ボリビア移民の真実」(http://d.hatena.ne.jp/abekoji/20110418/1303076213)によればボリビア移民てのも相当酷いらしい。要するに昔の日本はそう言う国だったてことだ。北朝鮮帰国者だけ騒ぐってのは「反北朝鮮なだけじゃねえのか?」と疑問に思う。


■中国の術中にはまるな 日本政府は勇気ある孤立を選ぶ覚悟を

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00440
北朝鮮政府も中国政府も戦争などは望んでいません、というか、北政府が最も恐れているのは本格的な戦争です。

 アメリカも日本もロシアも韓国も「本格的な戦争」なんか望んでない。「本格的な戦争」をしたら、どれだけの被害が出ると思ってるんだ。

今必要なのは北朝鮮への追加制裁以上に、中国政府に対する経済制裁です。

アホか。砲撃は中国がやった事じゃないし、日本経済が中国を経済制裁出来るような状況だと思ってるのか?。中国進出企業はどうする気だ?

場合によっては、名誉ある孤立・6者協議からの一時離脱をも考えるべきときです。

他の国も一緒に離脱してくれて、その方が先の見通しもあるのなら離脱してもいいだろうがね。「名誉ある孤立」で5者協議になったら、どうする気だ?。北朝鮮が大喜びするだけだろ?


■日本政府の朝鮮学校無償化に対する姿勢はあまりにも無原則
 止めろと言ってたくせに、止めたら評価するどころか無原則呼ばわりか。君のその態度の方こそ「まず民主党叩きありき」の無原則じゃねえのか?

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00439
私は、ある無償化賛成の議員の方(この方は、北朝鮮の人権問題にも深い理解をお持ちの方です)から、このようなお話を聞いたことがあります。教科書に問題があることはわかった。しかし、子ども達を敵にしたくは無い、むしろお金を出してもそのことによって口も出していく*28、お金も生徒の家庭、個人に渡し、学校には決して渡さないし*29北朝鮮に送るなど悪しき流用をしたら直ちに停止するつもりだ*30。生徒を敵に回さず*31、しかしあの学校を良くしていく道を探りたい。

 で、君らはなぜそう言う態度を取らないで除外を主張するのか説明してもらえるか?

私個人は、無償化を推進する動きには、子供たちの権利を守るなどといったきれいごとではない別の思惑があったのではないかと憶測していますが、それは想像に過ぎないので申しません。

「想像に過ぎないので申しません。」
 じゃ、最初から黙ってろ。無償化賛成派も千差万別なのに根拠も上げずにネガキャンか。大体、「北朝鮮非難決議を出してる国連もこの件では君らを支持してないこと」をどう理解するつもりだ?
 君らの方こそ「無償化除外を推進する動きには、子供たちの権利を守るなどといったきれいごとではない別の思惑」があるんじゃねえのか?。根拠レスの想像に過ぎないけど賛成派の動機を憶測してdisっていいのなら俺が「君ら除外派の思惑は別にあった」と書いても何ら問題ないよな?


■民社人権会議に出席して
・民社「人権」会議(旧民社党系)ってのがネタとしか思えない。自民よりも右で人権軽視と言われる旧民社党*32系の団体ですよ、奥さん。

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00420
私たちは金正日テロ政権が、全ての拉致被害者を無条件で解放する可能性は殆どないことは知っている。しかし、その全員解放を妥協せずに求めること、その解決なくしてあらゆる妥協はありえないことを国家として主張することは、必ずかの独裁政権を揺るがし、内部分裂や矛盾の拡大を生むはずだ。

・要するに連中にとって大事なのは「北朝鮮民主化」(北朝鮮現政府打倒)であって、拉致被害者など帰国しなくても構わないと。拉致被害者だけが人権被害者じゃない、あの国の強制収容所にいる人も救わなくては、そのためには北朝鮮民主化が必要、と言い訳をしてるが。
 正直でよろしい。ただそう言う道を横田さんご夫妻などが望んでいるかは疑問だ。
・しかも、このエントリはイスラエルタカ派政治家・シャランスキーをソ連の人権侵害と戦った過去があると言うだけで英雄扱いだ。イスラエルの犯罪を黙認する奴が北朝鮮の犯罪を批判とは三浦と守る会は本当に酷い。お前らただの反共だろ?。

ナタン・シャランスキー著「なぜ、民主主義を世界に広げるのか」(ダイヤモンド社)は、旧ソ連政治犯として収容所を生き抜いた経験を持つ知識人による、理想主義と信念に溢れた政治思想書として、その結論の当否に関わらず広く読まれるべき1冊である。

 一応、アマゾンレビューで酷評してるのだけ紹介。イスラエルタカ派政治家だから酷評の方が正しいだろう。読んでないが。だから三浦も「結論の当否に関わらず」と言わざるを得ないと。

アマゾンレビュー
(1)冗談みたいな本, 2006/4/3
By 犬 "わん" (神奈川県)
 パレスチナ自治区内にイスラエル分離壁を築いているのは、イスラエル領内にテロリストを侵入させないためだとか。まあ、よくもこんなことが書けたものだ。イスラエルという国が1948年以来パレスチナ人をどれだけ殺し、どれだけのパレスチナ人の家屋をブルドーザーで破壊し、どれだけの土地をパレスチナ人から奪いイスラエル人入植者に与えてきたかをまるで書かずに「テロリストを侵入させないため」などという自らの言い分ばかりを書く。「テロリストを侵入させない」ことを目的とするならイスラエルという国家をまずどこかに隔離しなければならないではないか。「テロリスト」とは一体誰のことか?。イスラエルパレスチナ人を殺すことをやめればイスラエルに対する「テロ」など起こるはずがない(ちなみに言えば、パレスチナ自治区内で占領者であるイスラエル軍に対して行われるパレスチナ人の自爆攻撃は国際法でもみとめられている抵抗権の行使であって、「テロ」とは言えない)。むざむざと黙って自分達が殺され続けるのをただ静観するか、死をとして抵抗(自爆攻撃)をするかというところまでパレスチナ人を追い詰めたのはイスラエルではないか。ほとんど目も当てられないほど悲惨なできばえの本。宮台(真司・首都大学東京教授)の解説もまるで稚拙。独裁政治がテロを生み出すとか馬鹿なことを言っている。テロを生み出しているのはアメリカやイスラエルという圧倒的な軍事力を持って他国の民衆を殺戮しつづけてきた国ではないか。


(2)
ブッシュに反対するものはテロリスト, 2005/9/3
By AENIMA "shinzou_motono"
 「なぜ、民主主義を世界に押付けるのか」世界の誰もが抱いている疑問。この本は一方的な意見が多く、角度に乏しい。旧ソ連パレスチナアラブ諸国の悪い部分を並べ、読者に考える余地もなく恐怖社会と位置づけている。それに対しアメリカは、自由社会と絶賛されている。アメリカは自国民には自由かもしれないが、他国(日本にも)にとって恐怖国家であることは間違いない。アラブ諸国に民主主義は必要不可欠と書かれていが、わかりやすくストレートに書けば「世界平和へのプロセスは犠牲を出してでも(注:イスラエルに都合の良いように?)アラブ人の脳みそを洗脳すること」(注:だろう)。首を傾げたくなる部分が多すぎる。

・なお、この三浦の文章で取り上げられているキッパの問題はたぶん政教分離の問題だろう。シャランスキーはユダヤ教原理主義でキッパに違和感ないんだろうが、そうじゃない人間(世俗派)にとっては、嫌だろ。そう言うのを小さい問題と言ってる時点でシャランスキーはダメな奴だ。


■10月2日救う会埼玉集会報告(上)「いかなる手段をとろうとも」 

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00380
日本国はかって全世界を敵に回しても戦おうとした時期*33もあった。それが、今、北朝鮮一国から同胞を取り戻し民衆を解放することができないはずがない(荒木和博)

 何その意味不明な精神論。「かって全世界を敵に回して戦」って日本は、敗北して外国の占領という目にあったんだから、それは全然過去のいい例じゃない(苦笑)


■「核の脅威、戦争の脅威」よりも 「独裁の脅威」を重視せよ 

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00098
政治家には、与野党共に、拉致問題より核問題を重視すべきだという意見の者も存在する。
(中略)
北朝鮮核武装化を目指している事は事実だが、核ミサイルは、現実に発射されなければ一人の人間の生命を奪うこともないのだ。(中略)
ありうる可能性の極めて低い核攻撃による架空の人命への危機を、(中略)人間性への侮辱を強いられている人びと(注:拉致被害者のこと)の救援よりも優先すると言うのは、最悪の「核アレルギー」であり「人命の軽視」に他ならない。

 自分たちの言い分(米国による北朝鮮テロ国家指定を日本政府が要求すること)を通すためにはあれだけ騒いでいた「北朝鮮の核ミサイルの脅威」も「ほとんどあり得ない」と矮小化できるのか。じゃあ大金かけてMD(ミサイル防衛)やる必要ない(嘲)
 さすがに「核ミサイルで日本人が死んでも構わない、拉致被害者救出が大事だ」「だから核ミサイルが発射されたとしてもテロ国家指定をやるべき」とは言えないか(苦笑)。

戦争の脅威や被害よりも、核の恐怖よりも、さらに恐ろしいのは(中略)「国内収容所」における虐殺である。

 「さらに恐ろしい」じゃない。どっちも恐ろしいが日本人にとって恐ろしいのは収容所(拉致被害者は別だが普通日本人がここに行くことはあり得ない)より戦争の恐怖だろう。戦争の恐怖を矮小化するなんてバカか?

【追記】
 なお、id:noharraはコメ欄で核のないミサイルなど怖くないとトンデモな事を言ってるが、北朝鮮のミサイルが日本の原発やガス・石油タンクを直撃して大惨事に成らない保障はないと思うが?

*1:ただし拉致や政治犯収容所と言った明らかな犯罪行為はともかく、餓死者がいることは失政であっても犯罪とは言えないだろう

*2:この報告を読む限りでは須田氏は変な人ではなさそう

*3:特定失踪者問題調査会代表。元・北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会事務局長、国家基本問題研究所評議員、アジア人権人道学会理事、予備役ブルーリボンの会代表、拓殖大学教授

*4:著書「流言・投書の太平洋戦争」 (講談社学術文庫

*5:北朝鮮や中国の人権問題に限らず、外国の人権問題に取り組んでる人は、「日本国内で様々な問題(公害、不当解雇、児童虐待、介護問題などなど)に苦しんでる人」の一部には道楽に見えると言うことはあるかも知れない

*6:この本は鈴置高史「朝鮮半島201Z年」らしい。この本を紹介する三浦エントリには後で突っ込む予定

*7:「固定スパイ」って何?

*8:ウィキペに寄れば「土台人」とは在日朝鮮人工作員にスカウトされた者という意味らしい

*9:拉致被害者田口八重子さんの兄

*10:村山内閣で文相、小渕内閣通産相、第3次小泉改造内閣で金融担当相、福田改造内閣、菅改造内閣で経済財政担当相、麻生内閣財務相

*11:第1次森内閣文科相、第2次小泉改造内閣、安倍改造内閣で外相

*12:第1次小泉内閣第2次改造内閣文科相

*13:羽田内閣で法相

*14:村山内閣運輸相、森内閣通産相小泉内閣経産相たちあがれ日本代表

*15:ただし、北朝鮮ウオッチャーとして定評のある河信基先生は遺骨は本物ではないかと主張(http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/42899310.html)してるが

*16:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長、国家基本問題研究所評議員東京基督教大学教授

*17:宇野内閣で通産相、海部内閣で法相、橋本内閣で官房長官

*18:日朝平壌宣言には「国交正常化の後、北朝鮮に対し日本が、無償資金協力、低金利の長期借款供与及び国際機関を通じた人道主義的支援等の経済協力を実施し、また、民間経済活動を支援する見地から国際協力銀行等による融資、信用供与等の実施をする方向で協議する」と言う趣旨の文章がある。

*19:中国が拒否権発動するだろうし、他の国だってそう言うハード路線には乗り気ではないだろう。そもそも自衛権行使を行う気なら、安保理に話を持ち出す必要はないと思うが

*20:京都大学教授

*21:日本政策研究センター代表、日本会議常任理事、日本李登輝友の会常務理事

*22:日本教育再生機構理事長、高崎経済大学教授

*23:松原は民主の衆院議員、山谷は自民の参院議員、竹内は公明の衆院議員。彼らは個人的に参加したのか、所属政党を代表して参加したのか、この会の主催者は他の党には声をかけなかったのか、かけたが欠席なのか書いて欲しかった。

*24:在日朝鮮人(ただし母親が日本人だったため誕生時から国籍は日本国籍)実業家で北朝鮮に太いパイプを持つ大物らしい。小泉訪朝だけでなく金丸訪朝や金大中金正日会談にもコミットしたと言われる

*25:新日鉄会長、経団連会長

*26:自民党幹事長、副総裁を歴任した大物政治家。金権政治家として非難されることが多いのは、事実だから当然だと思うが、訪朝団を組織し「第十八富士山丸」の紅粉船長と栗浦機関長の2名の釈放・帰国を実現させた偉人でもある。

*27:どんだけ党に対する功績や政官財等とのパイプがあるか知らんが82歳の草川が未だに現役議員って悪いけど老害じゃねえの?。党の定年(内規に過ぎないが)越えてるよね?。後進に道を譲ったら?

*28:私個人はそう言う口出しは、違法の疑いもありすべきではないと思う。が、無償化除外を叫ぶバカよりはまだマシだとも思う。

*29:いやそれはダメだろ。他の学校と扱いを変えるのはおかしいし、家庭に渡さないのは「手間がかかるから」「ダメ親だとパチンコや酒などに不正流用する危険性があるから」でそれなりの理由があっただろ?。が、無償化反対を叫ぶバカよりは(以下略)

*30:朝鮮学校に限らず不正流用したらペナルティがあるのは当たり前のことでわざわざ言うことではないと思うが

*31:だったら口出しと家庭に渡すのは辞めた方がいいと思うよ。が、無償化反対を叫ぶバカよりは(以下略)

*32:ウィキペ「民社党」も指摘しているが、後に撤回したが、チリのピノチェトクーデターを支持するゲスい党。

*33:第二次世界大戦のことだろう